ネットのラバー愛好家たち

国内でも最近は、手前味噌で恐縮だがAlt-fetish.comのようにリーズナブルな価格でラバー商品を取り扱うリテーラー(小売業者)が根付いた結果(だけではもちろんないが)、個人の方が気軽にラバーを着用し、写真をウェブ上で公開する事例が出てきた。
 今日は、そうしたラバー愛好家による2つの私的サイトを紹介したい。「私的」とはいえ、「公的」がないこのジャンルである(笑)。リンクなどは非常に充実しており、親切で良心的なサイトのセレクトがラバリストのための公共の福祉をめざす高い理念が感じられる。
 まずはじめに紹介するのがBooty Beauty Slaves Museum。草分け的存在のこのサイト。知り合いの女性にフェティッシュな格好をしてもらい、猛烈な数の画像をアップし無料で見せる。ホームラバーの愉しみここにあり。
 つぎはRUBBER rub。白いラバーがかっこいい。それに、ラバーをオシャレに見せようというセンスが素晴らしい。
 最後はRUBBER ANGEL。女の子のためのラバーファッションサイトを標榜する女性によるサイト。まだギャラリーの画像は少ないものの、女性として(ダンナにないしょにしてまで)ラバー道をまっとうしている点が感動を誘う。
 顔が見えないとはいえ、ウェブ上に「ラバリスト」として自らを開陳するのにはとても勇気が要る。勇気のみならず、少なくとも低資力のアホには出来ない技である。なぜならパソコンが必要だし、最低限のインターネットの仕組みへの理解が前提となるからだ。
 そうした知性をいだきつつ、なおかつラバリストであるというのは本当に頼もしく、日本のラバーフェティッシュカルチャーにはたいへんに有益である。
 Alt-fetish.comとしては今後も、こうしたウェブ上に公開する人たちを応援していきたいと思う。
 もちろん、晃子さん(西日本ボンデージ少女、5/14参照)のように家でひっそりとラバー拘束プレイに浸る、ネットで公表しない人たちについても全面的に応援していくのはいうまでもない。
 筆者もよく自分の写真を、ネット公開目的で撮影することがあるけれども、それはやっぱりどうしてもエクスタシー度が低いのは否めない。ラバーを着て、自分でシャッターを押して、きちんと写っているか確認してという作業をしていくうちにヘトヘトになってしまうのである。
 やはりカメラを意識せずに一人っきりでやるほうがいい。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com