ムスメットだって……

 何気なくテレビをつけたら流星戦隊ムスメットなる超フェチな、ストライクゾーンなアニメをやっていて激見。
 サイトを見てみると「ヘルメット=『ムスメット』は、バイクのヘルメット程の大きさで、頭部に被ることで地球上で最も強靭な肉体へと変身させる特性と、脳内から発せられる信号を受けて本来の力や能力を無限大に増幅する機能があった。」
 かわいいヘルメットをかぶり、ごついグローブとブーツをはけばたちまち超強い女戦士に女子高生が変身するっていうんだから堪らない。これにつっこんでるオタクかなり多いんだろーなー。
 娘たちの設定は高校生くらいの年齢で、日常生活シーンで突然グローブとブーツとヘルメットをかぶらされて発進させられるという。だから「時には「セーラー服」、時には「ブルマ」、時には「スクール水着」、場合によっては裸体」。このアニメは最初から大人向けに作られているのか? たまたま観た第8回では、タイムアップとかいって、首から下の部分だけ衣装が消えて素っ裸になってしまうシーンがある。胸を手で隠していながらも、頭はごついヘルメットをかぶっている。狙いすぎだ。
 私の場合、アニメで抜くというのはしない。こういうアニメを観たあとに、実写で勝手に妄想して楽しむのである。たとえば道すがら行く、アホ短大に通うリアルのケバイ女子大生がムスメットのヘルメットをかぶって家で最強のオナニーに狂う場面とか……。そういう現実はほぼ100パーセントあり得ないのだがそれは妄想だから当たり前だ。自分でヘルメットをかぶってゴーグルとブーツをはいて変態「ムスメット」になってみるというのももちろんありだろう、とか書くから相棒がオナニー中に誤って電話するのを避けるためにMSNメッセに入れとか言ってくるんだよね。
 話が逸れたが、要は妄想をするにあたって、アニメなどの作り物の世界と、現実世界のふたつのシーンからネタを拾ってきて頭のなかでおフェチな融合、題してフェチ融合を起こしている。人類もここまで頭を使えば誰も文句は言うまい。
 妄想といえば自分で変なことをしていて意外なフェチ性向に気が付くことがある。最近は、フルフェースヘルメットとかラバーマスクなど頭部を覆うアイテムを身に着けている女の人の髪の毛(黒髪以外)が肩越しにのぞくのが堪らない。顔は無機質な物体で覆い、表情も分からないのに、髪の毛だけが妙に生々しくそのギャップからエロ香がただよってくる。ムスメットでもヘルメットのなかに髪の毛を全部入れてしまうような無粋なことはしていないのがさすが。ちゃんと後ろ髪がヘルメットのバックからのぞいているのである。
 ムスメット、DVDも売っているので、Alt-fetish.comの読者なら一巻ぐらい買ってもいいかも? いや、やめた方がいい。TVKとか地方局で放映しているのを探してみれば十分だろう。DVDなんて、買ったことが家族にばれたら……。子供がバンバン誘拐されてるご時世、SMボンデージ系の変態であることがバレる以上にやばい気がする。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com