ラバーボンデージはボクたちのハグ・マシーンになるか?!

 NHKの森本アナウンサーが痴漢で逮捕されました。ああいう、真面目で、まさか、あの人が、という人に限って、なんでああいうことになるのでしょう。
 中年に差し掛かると、これまで仕事も家庭も充実してきたはずのエリートサラリーマンが、酒などふとしたきっかけで自制心を失って犯罪を犯し、警察沙汰になったりすることがあります。社会心理学者や心療内科の医師たちが口々にいうのは、一言でいえば中年になって仕事に燃え尽きて人生の先行きに意味や希望を見出せなくなる。「なんのための人生だったのか?」「この私の日常にどんな意味があるのだろう?」アイデンティティーがもろくなってしまう。まじめに人生に取り組んできたものの、中年になると、企業からは「用済み」。かといって家庭に居場所なし。そして、虚しさを酒でまぎらわすうちに、自制心のたかが外れて、性欲にブレーキがかからなくなり犯行に至るのです。
 こういうことにならないためにも、やはり私たちラバーフェティシストの日頃の実践は重要です。ショールームをはじめてから、私のPHSに電話でたくさんの中高年の男性が問い合わせてくるようになりました(PHS番号を知っている時点で、サイトをかなり細かく見ていらっしゃる。リテラシーが感じられます)。彼らは一様に、自分のラバーの趣味を、家族には絶対にバレないよう細心の注意を払わなければならないよいうです。荷物は店で受け取るか郵便局留めにしてほしい。連絡は電話でお願いしたい。ネットも見られないのでインターネットカフェでしか見られない。
 そうしたシビアな制約のなかで、懸命にラバーのアイテムを求める彼ら。それでも彼らは、ラバーで発散させられるだけマシだと思います。私たちには、ラバーで憂さ晴らしさえできていれば、酒の飲み過ぎや犯罪、あるいは原理主義的イデオロギー(宗教や政治)に忘我滅却しなくても、スッキリとできるんです(たまに窒息される方がいますが…汗)。
 ラバーボンデージで、精神的な効用を得たり性欲を満足させるのはとても理にかなっていることは、私の実践でだいたい分かっているからもういいんですが、最近も証左、1つの有力な科学的根拠のようなもの、を得ました。テンプル・グランディンというアメリカの動物学者が、自閉症のこどもは、体に圧力を与えることで落ち着かせることができるという発見。彼女はそのためにハグマシーン(squeeze machine)という機械を考案しました※。この機械は、被験者の体を、クッション付きの二枚の板で左右から挟み込んで圧力を加えます。被験者は板と板のあいだに寝そべり、自分でスイッチを操作しますと、空気圧で動く板がゆっくりと幅を狭めて、被験者の体を両サイドから圧迫していきます。板には柔らかいクッションがついていますから、痛いということはもちろんありません。身動きがとれない状態で、さらに適度な圧力(自分で好きなレベルに操作できる)を得、自閉症児は安寧を得ます(安寧を得るかどうかは個人差がある)。
 で、これ=ハグマシーンって、私らがたまにやりたいと思うあれを思い出しませんか? そう、バキュームベッドです! まあ私はそれほど自閉症でも無いせいか、バキュームベッドにはあまり興味ないんです(むしろ、面堂終太郎@うる星やつらみたいに、暗いよ怖いよ狭いよ~となる)。ただ、ギューっと何かに圧迫されるのはかなり好きで、ラバーマスクやラバーハーネスでギューギューに体を圧迫したりします。弟と一回だけやった戦隊ごっこで闘ったときに、弟が馬乗りになってきたときの圧迫感が妙に良かったのがいまだに忘れられない。おとなになっても、キツメのフルフェイスヘルメットで顔面もギューギュー、これがたまりません。ヘルメットをかぶるときは下にラバーマスクもかぶるから、二重にぎゅーぎゅー。これに大満足なんです。
 自閉症患者の体に圧力を与えると落ち着くというのは、興味深いことに、ある生き物の生態とも共通しています。まず牛。そもそもこの機械の来歴自体が、まず牛を落ち着かせるためだったんですね。テンプル・グランディンが発見したんです。牛を両側からギューっと押さえつけるとおとなしくなるという習性があって、それを、彼女が人間(というか自分)ようにも作った。1960年代のことです。後年、別の人は、それを犬にも援用。犬用の加圧スーツをつけると、落ち着くらしく、アメリカでは、アングザエティーラップ(anxsciety wrap、スペルあやふや)という商品があるくらいです。
 私は、これまで、ラバースーツを着たり、ビッチビチにマスクとヘルメットで拘束するとチンポが起ってしまい、結局射精して満足するという繰り返しで、自閉症患者におけるボンデージの精神的効用にまで思いが至りませんでした。こんなブログを何百も書いているくせに、相済みません。これを機会に反省し、このボンデージと自閉症(高機能自閉症)の関係をもっと調べてみたいと思います。
 たとえば、さっそくこんなことを調べてみたいです。
 普通、ボンデージというと日本では縄、アメリカでもベルトやチェーンで拘束します。この方法だと、ハグマシーン(邦題:締め付け機)とはまったく違う、単に体の身動きを取れなくするだけで、圧力は得られません。ですから、ヨーロッパでは昔からインフレイタブルInflatableというラバーのコスチュームの機能が伝統的にあるわけです。Inflatable膨らませられるという意味です。
 製品としてはイギリスのコクーンというメーカーが出しているのが有名ですね。マスクでも、ボディスーツでも、なんでもラバーが二重になっていて、空気の栓がついていて、栓から空気を入れると内側と外側のラバーの間に空気の層ができ、体を均一に圧迫する機能です。http://www.cocoon1.com/ の右メニュー(今時珍しいフレーム!)、Inflatableをみてください。私も昔からこういうの知っていますが、見た目もかっこ悪いし、何がいいんだろうと思ってました。しかし、テンプル・グランディンのハグマシーンを知ってからは、ある種の人々にはとてもいいんだな、むしろ必需品なのかもしれないと強く思います。ラバーコスチュームを作るメーカー、メジャーどころ(demask,blackstyle,latexa..etc.)では、どこも必ず、こういうふうに膨らませられる機能を持つ服を作っています。売れるんでしょうね。ハグマシーンは、身体に圧迫感を与えるという目的を実現する仕方が、インフレイタブルラバーにくらべるとややおおざっぱな気がします。ハグマシーンが身体に与える効能を、ラバーのほうがもっときめ細やかに、低コストで簡便に与えられるとしたら、これはイノベーションの予感さえします。
 オルタにも過去に何件か問い合わせがあるんですが、見積もり出すとなにせ高すぎてダメです。しかし今度、コクーンからマスクあたり仕入れて、私で試してみたいと思います。いま、アベノミクスだかなんだか知らんが急激に円安になっていて、大変ですががんばります。
 ちなみに、テンプル・グランディンのことは当フェティッシュジャーナルの、ある、聡明な女性読者に教えてもらいました。筆者には高機能自閉症の娘がいるのでこういうジャンルには詳しいつもりですし、グランディン氏の本(自閉症感覚、NHK出版)も持っていたのに。ハグマシーンは知りませんでした。彼女が素晴らしいきっかけを与えてくれたことに、この場を借りて感謝したいです。みなさんも、フェチとは無関係な社会の色々なカテゴリーから、ちょっとしたヒントを見つけたら、私に教えてくれると嬉しいです!!
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文・市川哲也
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