東京ショールーム補足

 イタリアに、サンマリノ共和国という独立国家があります。まわりは全部イタリアですが、人口三万人くらいの小さな丘の上の町全体が、1つの国家を形成しているのです。13世紀くらいからあるというのだから驚きです。
 サンマリノ共和国は、他国を侵略して領土を広げようとしたことがない。そこが、他の国家からの侵略を免れ、独立し続けることができた要因だとされています。第二次世界大戦中は、逃れてきた戦争難民を数ヶ月間養いました。人口の十倍の難民が押し寄せたのに、彼らは自分たちの分け前を与え、難民の生命と安全を担保したのです。サンマリノ共和国は、平和第一主義です。日本と同じ長寿大国でもあります。
 サンマリノ共和国のことをあれこれ見ていて、ALT-FETISH.comも同じだなと思いました。
 このアダルト関連市場の中で、競合他社に商圏を荒らされることはほとんどありません。それはALT-FETISH.comが、黒のラバーキャットスーツ以外に商材を広げようとしないからだと思います。たとえば全身タイツとか、透明ラバーとか、他の隣接商材には一切関心がありません。さらにいうと、平和主義、これは私が熱心に(別に特定政党とか宗教に属していないにもかかわらず)憲法九条の堅持・平和主義を貫いているからです。平和主義は商売上の競争を避ける姿勢に出てきますが、これはお客様にとり好都合だと思います。なぜなら、競争のためのコスト(店の投資や商材を増やすための在庫投資、広告投資)は必ず、商品価額に上乗せされるからです。
 というわけで、東京のサンマリノ共和国よろしく、ALT-FETISH.comショールームの補足を。
http://www.alt-fetish.com/service/shop/index.htm
 少しずつ認知され、ポツポツと予約が入っています。このあいだおいでいただいたお客様は、地方在住の方で、仕事の出張で東京に投宿している方でした。これは想定外でした。想定していたのは、近所の人です。ところが、実際問題として、当ALT-FETISH.comの顧客リストのうち、近隣市の方は1パーセントくらいしかいません(小金井市・武蔵野市・三鷹市・西東京市・国分寺市)。そんな少数派がそもそも来るという想定が合理性を欠いていたのです。
 このショールームの最大の売りは、キャットスーツが試着できるという点です。もちろん在庫があれば他のラバーアイテムも、チンチンに直接つけるようなものを除いては原則として試着していただきたいと考えております。室内が割と狭いのでなかなか、店員たる私とふたりきりのところ「着たいんですが」と言い出しにくいと思います。ですからこちらが積極的に、試着を奨めております。そうするとたいてい着ていただけます(買う買わないはもちろん別ですし、買わない方もいらっしゃいます)。当施設の目的が、キャットスーツの試着である以上、おいでいただいたのなら着ないと意味がない、くらいに思っていただきたいです。着ていただけただけで私はたいへんうれしく思います。
 このショールームは、いわばラバーフェティシストのための「サンマリノ共和国」「公共財」「インフラ」だと思っていただきたいのです。
 ブログを読んでいる方の中には、普段の日常生活の中で、ラバーのコスチュームを買いそろえ、実際に着て愉しむなんてことがあり得ない方も多いと思います。ご家庭の事情などです。そうした方は、ここで一度でもいいからキャットスーツに袖を通してみて下さい。その体験を一度すれば、かなり違うと思います。別に買わなくても私は全然かまいません。キャットスーツの良さを知っていると思われる方に、実際に体験してもらうことが私のマニアとしての喜びなのです。たくさんの試着可能アイテムは、販売のきっかけではなく、話のきっかけ低度なものです。DEMASKのキャットスーツと全頭ラバーマスクをかぶせたマネキンも、MARQUISのDVDが見られるようにしてあるのもです。
 シンプルなこちらの意図が少しでも伝わればうれしいです。
 まあ、オープンしたてですから、今週とか来週に何も来ることはないと、たしかに思います。ある程度継続してやっているのかどうかを見極め、評判が入ってから来ればいいと思います。私が、学生時代にはじめてアズロに行く時に、どれだけ勇気と決断が必要だったかを今思い出しているところです。暗闇にボーッと浮かぶ廃アパートに出来たあやしげな店など、私だったら行かないでしょう(ちなみに、エントランスの階段は照明を設置してメチャメチャ明るくしました!)。ただし、東京都のどこかにそういう変な場所があるというのだけでも、皆さんにとっては励みになりませんか? 私は新卒でつまらないメーカーに就職した日々、心の支えはアズロの存在でした。別に店に行かなくても、四谷のあのひなびた商店街の一角にアズロがあるという思いでだいぶ励みになったものです。
 金曜日に来たお客様は、住所からグーグルストリートビューで建物を事前に調べておいでになったから、恐怖感はあまりなかったといいます。建物はたしかに夜は恐いので(正直私も恐い)、照明をガンガンにつけて明るくしました。お客様からいわれた言葉は「頑張って下さい」。私も本業は別にあります(普通のサラリーマンです)から、これは副業です。副業ですからそんなに儲けなくてもいいですし、少しでも仲間が増えれば楽しい、それでやっています。その辺のところを斟酌いただければ、もっとたくさんの方においでいただけるものと確信します。
※展示在庫リスト=すいませんが今あまり在庫がありません。BLACKSTYLE、MARQUISとも、9月中旬以降の入荷が予定されておりそれからのほうがいいかもしれません。
http://www.alt-fetish.com/service/shop/zaiko.htm
【お願い】
インフルエンザが流行しております。また、商品はデリケートなものですので、入室したらすぐに、手を備え付けの石けんでよく洗ってくださいますよう、ご協力を願いします。
ラバーフェティシストのための2つのサイト
2001年創業。信頼のラバーコンテンツサイト| ALT-FETISH.com |
http://www.alt-fetish.com/
ラバー販売に特化した高機能ECサイト| SPLURGE.jp |
http://www.splurge.jp/
東京都小金井市ショールーム| Refuge de Marquis |
http://www.alt-fetish.com/service/shop/index.htm
ALT-FETISH.comならびにSPLURGE.jpはファティーグ合資会社FATIGUE,Inc.が運営しております。