激変するメディア視聴時間

 野村総研のアンケート調査では、ここ1年で大きく視聴時間を減らしたメディアの上位4つは次のとおりであった。
 結果をみる前に、テレビゲーム業界、出版業界の人は覚悟した方がよい。何しろあなたたちの業界がひどいことになりそうな結果なのだから。
 では。
ワースト1 ビデオゲーム
ワースト2 読書・ラジオ
ワースト3 雑誌
ワースト4 テレビ
 伝統的なメディアのシェアを食ったのはいうまでもなくインターネット(PC)。これは個人的な実感も含めてよく分かる現象だ。
 何しろ私は娯楽、仕事、余暇、投資、家計管理、購買、オナニーなど、およそ文明人としてこなすべきルーティンワークのうち肉体の移動をともなわないもののほとんどすべてでPCに頼っている(オナニーは起立します)。だから私は寝ているか、掃除をしたり飯を食ったりウンコしたりしているか、家族と出かけたり単に過ごしていたりしているか、PCをしているかのいずれかなのだ。ほとんど。
 おっと忘れるところだった、キャットスーツをキメてることも重要な活動のひとつだった。こればかりはPCは何も出来やしない。
 おそらく私がやっていること(PCを使ってインターネットをみたり仕事をする)はどんどん簡単になっているに違いない。なにしろ94年にはじめてパワーマックの搭載されたパフォーマを使ってネットにつなごうとしたときは、フリーソフトの設定でDNSの優先項目にチェックし忘れたという理由だけで、テツヤしたこともあるくらいだ。それがいまや、どんな人でも店で買ったパソコンを適切な場所に物理的に「つなぐ」だけでネットがみられるようになった。あらかじめ入っているソフトやCDが全部設定をやってくれるのだ。
 私は個人的に、旧来メディアのなかでも本や新聞、雑誌はそう簡単には廃れないと思っている。PCとはいえ、かぐわしく愛くるしい本の紙の匂い、スタンドや駅で売っている利便性にはかなわない。本や雑誌を買って読むことが、PCでネットをみるよりも、今後、ステータスになっていくかも知れない。携帯しか電話がない若者が増えているが、そうすると固定電話はステータスとなる。それとおなじようにだ。
 それに、まだ買ったことのない読者に声を大にしていいたいが、MARQUISや、ヘヴィーラバーマガジンを一度でいいからその御手にとって読んでみて欲しい。フルカラーで紙に印刷された写真は、モニターでみるよりもはるかに美しい。
 まあそれはそれとして、PCに夢中になっていると、夫婦それぞれがたがいに話しかけづらい状況になるのも問題だ。なにかのアンケートで、夫婦それぞれがたがいに対して不満な点の上位に、PCにばかり夢中になること、というのがあった。新聞や雑誌をリビングで読むのと、背筋を丸めてPCのモニタに首を突っ込んでいるのとではほかの家族へ与える印象がまるで違う。新聞や雑誌だと、話しかけても差し支えない感じがする(ちょうど暇してたんだ、みたいな)。ところがPCだと、オナニーでもしていそうでとうてい話しかけられる雰囲気ではない。
 私は新聞雑誌が好きだ。PCは好きというより酸素や水のような必需品に過ぎない。趣味志向で生活を豊かにするべく、RSSリーダに山のように情報が降ってきているにもかかわらず、私はあえて雑誌と新聞の購読を継続している。
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本屋さんフェチ、雑誌フェチの市川哲也
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