金融商品に気を付けよう

 朝日などの一般紙をしっかり読む教養と時間があれば間違って契約することは無かろう。しかしたいていお金持ちというのは、新聞など読む時間がないものだ。
 新聞を読んでいるとじつにさまざまな金融商品を見ることができる。先日、朝日に書いてあったけれども、新生銀行のパワード・ワン・プラスというのがすごい。「元本保証の円定期、金利1.1%」をうたっている。これだけみると非常に魅力的だ。というのもいくら定期とはいえ、1.1パーセントというのは突出して高い。ところが、である。この定期預金には次のような「ルール」がある。
・途中解約が一切できない5年物定期である
・新生銀行が5年後にもう5年期間を延長できる(笑)
・固定金利である
 あのう。今後5年で金利がもし5%とかになったらどうなるんでしょうか。大損である。しかもそうした事態にあって、「当行の判断で」期限がもう5年延長される。延長された場合の金利は「なんと」1.25%。まわりがもし5%台だとして、この1.25%。納得できるものではない。コンだけの意味不明なりスクに資金を拘束されるくらいなら、いっそのこと株を買ったほうがよほどいい。株なら手数料はなんと20万円未満なら無料の時代なのだ。
 ほかにもいろんな金融商品がいまは世の中にあふれているので、せいぜい銀行には近づかないことだ。銀行よりも本屋に近づこう。こんなを読んで目を醒ます必要のある人は大勢いると思う。
本職はマネーライター、市川哲也
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