ミスをするヒトしない人

 筆者はこれまでの32年間の人生において、つねに人為的なミス、自ら犯すミスに悩まされ続けてきた。
 小中高校時代はテストでケアレスミスばかりしてどうしても100点満点は取れずじまい。成人して就職した出版社時代、多発するミスにすっかり上司が呆れてしまい、いっしょに仕事したくないとまで言われた。最近も、妻から一緒に仕事はしたくないと宣告されるミスを犯した(内容は秘密)。
 筆者の場合、ミスはパソコンを使った事務仕事において起こることがほとんどだ。正しい数字を打ち間違える、確認を怠ったために帳票を出し忘れる、郵便物に入れ損ねる、最悪なのは入金消し込みを失念して督促したり、あるいは入金確認自体をせずに未入金を放置するなどだ。被害が甚大だったのは、出版社に勤めていた頃に、印刷する部数を数千部規模で間違えて、余分に作り、数十万円の損を出したことだろうか。
 パソコンのエクセルとか、データベースは、前のデータを簡単にコピーペーストすれば一からデータを作る必要がない点が優れている。ところが、日付とか各種のパラメータのうち、変えなければならないものと、変えなくてもいいモノがあり、それらがひとつの帳票に複数あると、必ずひとつはチェック漏れて残ったりする。
 パソコンがなまじ得意を自認しているがゆえに、他の人もまあ最初は私に任せれば大丈夫とけっこう任せてくる。そして筆者のプロセスはブラックボックス化する。また、便利で早いので(パソコンを使えばある程度の効率化は誰でも可能)どんどん仕事が増える。業務プロセスのなかで筆者の占めるウエートが高まり、ブラックボックスも増える。
 そんな頃、ミスは起こる。
 私への信用はがた落ちだ。たったひとつのセルの数字の修正し忘れが、私の全人格、職業人生そのものまでをも否定する事故に発展するのは珍しくも何ともない。パソコン上のミスは、内容を問わず起こる。金額的に甚大な被害をもたらすのも、何の被害をもたらさないのも、同じ数字の誤りから起こる。筆者にとっては、両者は同じ比重であって、そこら辺が他の人から見ると、なんでそんな大切なところを間違えるかなーとなり、ますます信用が毀損される。
 そうしたミスに、筆者はどう、対処してきたか。
1.ダブルチェックを依頼する
2.依頼することが物理的に不可能な場合は、チェックシートを作っていちいちチェックする
 こんなところである。一度ミスが起こるとひどく落ち込んでしまうが、幸い楽天的なB型のため立ち直りも早い。
 そもそも私は自分がミスを犯しやすい間抜け野郎だということを自認しているから、医者だのパイロットだのという、ミスが人命に関わるような仕事には就かないようにしている(ププー、つ「け」ないのが実際)。
 だから、犯したミスがたいしたことなく済んでいてよかったと、むしろ自分とミスとの関係には満足しているくらいだ。
 『ウエストポイント式仕事の法則』に書いてあったけど、ミスというのはリーダー論においても主要なテーマになりうる。主要というのはちょっといいすぎだけど、部下にミスをさせないようにするにはどうしたらいいかを考えるには、ミスがなぜ起こるか、部下のメンタリティーはどうなっているかを考慮する必要があるだろう。
 この本に書いてあったけど(たぶん)、「私はこれまでに一度もミスを犯したことがありません」という入社志望者を、ある有名企業の社長が「じゃああなたは要らない。我が社の数千人の社員が、毎日数千のミスを犯している。そんな彼らに申し訳ない」と断った。
 ミスがないひとは進歩もないと、筆者は励まされる一文だったがみなさんはどう読むか。
 筆者は長年のミス犯歴を振り返りしみじみ思うが、日々の生活態度、何となくぼーっとして惚(ほう)けていることが多く、運動神経もない筆者は、確実に人よりも脳のある部分が壊れている、これは間違いなさそうだ。これはきっと女に生まれるべきところを男に生まれ(最初のミス)、やむなく変態の道を進んでいる私の人生の現状から照らしても明らかだ。
市川哲也
Alt-fetish.com
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人はラバーをなぜ着るか

 今日はラバーのどこがいいのか、なんで人は汗だくで苦労して、ゴムの臭いぷんぷんのラバーなんぞを好んで着るのか。それを筆者の実体験も交えて話したい。
 まず結論から。ラバーで全身を覆うと、露出した部分の感度が何倍にもなって、そこに刺激を加えるととても気持ちよいからである。ご賢察の通り、露出した部分というのは性器とか、もともと感度が高い部分だ。もちろん露出していなくてもよい(女性とか)。
 肌は、5感のひとつ、触感を司る重要な器官である。全身の皮膚で、温度や湿度、痛み、かゆみ、触感を感知して脳に信号を送る。素っ裸だと、集中したい部分になかなか意識を集中できないものだが、ラバーを着てしまえば、その五感のひとつを大部分シャットアウトできるので、ある部分への集中がより容易になる。
 全部包まれていて、そこしか出ていない、いちばん感じたい部分しか露出させない、そういう感覚を物理的に感じられるというのがラバーのいちばんの特長だろう。
 筆者は今日試しに輸入してみた、1.2ミリというたいへんな厚さのラバーマスクをかぶってみた。このマスクは、口に穴が開いていない特注品だ。呼吸は目の穴と鼻に開けられた小さな穴からかろうじてするのみで、非常に苦しい。それを付けるとどういうわけか、ペニスが勃起してしまうのである。
 ラバーだからいいと言うよりもむしろ、何となく息苦しいのが興奮を誘うようである。これは発見だった。ラバーフェチのサイトへ行くと必ず窒息プレイみたいなのがあるが道理だ。苦しいと立つ部分があるのは人類普遍の法則のようである。
 聞いたことがある人は多いかも知れないが、首吊り自殺をした人はたいてい射精しているそうだ。これはもちろん都市伝説の域を出ない、ただの戯言なんだけれど、ラバーマスクの息苦しさにうっとりしながら、あながちこれはうそでも無さそうだと思った。
 窒息には十分ご注意を。
PS 昨日、メールマガジン「フェティッシュ・ヴォイス」では、市川哲也が一度撮影用に着用したキャットスーツを、ジャスト1万円でお譲りする旨ご案内申し上げました。こちらは完売となりましたのでご了承下さい。お買いあげいただいたお客様へ厚く御礼申し上げます。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ケチケチ野郎と金持ち

 ケチケチ野郎は筆者。金持ちは某超大企業に勤める親戚(筆者より年下、男)。そしてたまにあそびに来る家族(弟)の友達(慶大法学部生)。
 さて、筆者は最近車を買った。もちろん、維持費が普通車の半分の軽自動車、それも中古だ。5年先までローンの支払いやら各種維持費をスプレッドシートでシュミレーションして計算。ガソリン代を除くと、5年で300万円くらい(車本体、駐車場、税金、車検費用、保険料で)かかることが分かってぞっとした。
 これが普通車だったらどうなるんだよー、これが新車だったら……。考えただけでも恐ろしい、とか言って、スプレッドシートに普通車だったらどうかとか、国内の超高い損保と契約したらどうなるかとか、パラメータを変えて、楽しんだんだけどね。
 このスプレッドシートに全部入れ込んでシュミレーションを作るのはFPのお家芸だけど、まあ誰も知らないからそれはおいておこう。
 で、結局、もう数千円、数百円単位で損得を考えて、現金で中古車を買った。保険は超安いアクサ。NTTイフという代理店経由で買うと無料のロードサービスやら、筆者が大好きな弁護士との無料相談も付いてきて同じ値段、おまけに全国のホテルや旅館を3000円から泊まれる会員組織にも無料で入れちゃう特典まで付く。お得ー。ディーラーが奨める「漢字の」損保会社より断然お得。
 で、こうやって自分はなんてすごいんだ、金持ちになれるぞーっていう気分で、超大企業につとめる親戚君と久々にトーク。
 彼は、あらゆる支払について、その金額が高いか安いかは気にしたことがないと言った。そして、大企業だから、いろいろと金がかからないという。住宅、医療、車、ローン。ほとんどタダみたいな感覚で使える。つまり筆者のように地を這うような貧乏人、独立孤高の独立者とは、どうやら違うしくみのワールドで生きていた。
 筆者はヒイヒイになってケチケチでやって、それでも預金残高は減る一方。忙しすぎて子供と遊ぶ暇もない。一方彼は、カネ?あまり払ったことないし、買うときも気にしないよー、それで貯金がなぜか増える一方なんだよね。え?最近は休み取れてるよ。家で子供と遊ぶ時間もあるし──。
 はあ。サラリーマンのみなさん。うらやましいです。
 スプレッドシートに向かって何時間も過ごしたけれど、そのあいだの筆者の労働に対してお金を払ってくれる人は、誰もいません。
 年金も、みなさんの厚生年金と違って、国年だけの筆者は半分以下しかもらえません。
 このあとの論調をどうやって持っていこうかと思ったけれど、なかなか思い浮かばない。まあ彼は、世間一般から見ても非常に優秀で、なおかつ理系で院卒。マイノリティーだからそんなに焼きもち焼く必要もない(と弱くフォロー)。
 きっと彼が車を買うときは軽は選択肢に最初から入らないだろう。それは間違いない。
 軽素晴らしいのに……。燃費もいい。このあいだ市役所行ったら、「軽自動車に乗ろう」みたいなパンフレットが置いてあって笑えた。環境にやさしいし、税金も安いって。おいおいいいのかよ、役所。あーそうか、市役所だから、普通車に乗られちゃうと自動車税が入ってこないのか。
 ちなみに筆者オススメの軽は、Kei(スズキ)。しかもマニュアル。諸経費込みで余裕で90万円切る。
 話変わるけど、筆者は今回かなり苦労してやっと軽を買ったのだが、世の中にはむしろ外車とかに乗る人だって少なくない。少なくないどころか、多い。筆者が徘徊するメインの三鷹武蔵野エリアは、外車とか、大きめの普通車のほうが、軽よりも断然多く走っている。これらのクルマを、しかも、昼間運転しているのは、若い奥様風女性が多い。筆者から見るととてつもなく金持ちに見える(もちろんそういう人たちにクラクションをナラされる筆者が乗る愛車は、10年前に「新車で」買ったヤマハのジョグ)。昨日のブログでは、「政府役人大企業のひどい仕打ちに抵抗するためには、子供を産まないこと以外あり得ない」などと言ってみたが、今日は筆者の家族の友人がクルマであそびに来た。その人はいわゆる大企業(我々の敵?!)の役員の娘で、某慶應大学の現役の学生だが、普通にBMWを運転してうちへやってきたので筆者は度肝を抜かれてしまった。しかも美人……。訊くと、親は上場企業役員で、年収3千万だという。年収3千万というと、日本の世帯の所得上位1%、その数約50万人というクラスの人たちだ。そして年収2千万を超える人たちの4割が、投資用不動産物件(不労所得の素)を所有している(by 『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ)。いったい彼女、どんな「婿」と一緒になるのか? FPとして興味が尽きない。意味もなくうちの嫁さんにぬるい巨峰を出させたが、ぬるいんじゃダメだろうって何がダメ? もちろん礼儀正しくうれしそうに食べるのが大企業役員の娘のしつけである。
 ところで今日はBLACKSTYLEから到着ほやほやのできたてのラバーキャットスーツのご案内を。ラバーキャットスーツ黒XSサイズという超定番人気商品、それぞれ厚さが0.35ミリと0.6ミリとあるので、ぜひサイトへどうぞ。
Text by Tetsuya Ichikawa
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反社会学講座、仕事・家庭以外に持つべきものは?

 『反社会学講座』はパオロ・マッツァリーノという、立ち食いそば屋でバイトしながら大学の講師をしている不思議なイタリア人の書いた本で、イースト・プレスから今年6月に初版が出ている。
 この本一冊中断無く3時間で読んでしまった、それくらい面白い。講義録みたいな形なので、しゃべり口調で分かりやすい。なんでこの本を買ったかというと学生時代に(マスコミへの内定率の高さに引かれて)社会学科に行きたかったんだけど単位を落としたので哲学科へしか進めなかったという私のコンプレックスかな。この本を読んでへーって思ったことを手短に。以下では、★以降に一般的に言われている現象を述べ、→のあとにこの本の解釈・主張を。
★子供の犯罪が増えている→誤り。昭和30年代の子供に較べ、凶悪犯罪を起こす人の数が4分の1に激減しているのが、いま。
★子供がキレやすくなった→実際は団塊世代のほうが危ない。JR東日本の調査で、駅員などに暴力をふるって事件を起こした最も多い年代は50代。理由は「カッとなってやった」(つまり、キレた)が圧倒的に多く、日頃の「ストレス」からついやってしまったというのをはるかに凌ぐ。そもそも凶悪犯罪を最も多く起こしていた世代がいまの50~60代。これから彼らが退職して世に放たれることになると、ゾッとする。ぶるぶる。マスコミで管理職クラスになっているこの世代が、自分たち世代の凶暴さを隠蔽するために意図的に子供が切れやすい、子供が危ないと騒いでいる節がある(幸い長崎では少女殺人という格好の「ネタ」が……)。
★パラサイトシングルや引きこもりが日本を滅ぼす→正しくは、「大家」を滅ぼす。パラサイトシングルが働くというのは実家から出て一人暮らしをはじめる必要がある。そうするとアパートマンションを借りないといけない。その賃料収入は金持ちの大家の懐を潤す。逆に引きこもり、パラサイトが増えると、彼らの物件の借り手が減るので収入は減る。だからパラサイトは大家を滅ぼす。
★二世は不公平→誤り。ほとんどの二世は無能でバカだから、むしろその家を滅ぼし、別の家にチャンスをまわす結果になる。だから二世こそ、世の中を公平にする重要な役回りを担っている。
★都心から子供が減った→誤り。荒川区、江東区のマンション建設ラッシュなどにより、都心へのファミリー層の流入が顕著。一平方メートルあたりの子供人口密度は東京、大阪、福岡など大都市が最も多い。ちなみに世界で見ても日本の子供人口密度は60カ国中12番目と決して低くない。
★少子化が日本を滅ぼす→言っている人たちは役人や銀行系シンクタンク。彼らは喪われた90年代の責任が自分たちにあることを知っているので、バレないように少子化のせいにしている。しかも少子化によってもたらされる労働力不足を嘆くときに、彼らが念頭においている「労働者」とは自分たちのような温々としたホワイトカラーではなく、工場や港湾、清掃現場、工事現場などでボロ雑巾のように安く使われる単純肉体労働者。自分らはできればやりたくない仕事だからよけい必死の形相になる。
★少子化のせいで年金は破綻寸前→破綻に追い込もうとしているのは子供を産まない国民ではなく、年金を管理する役人。年金用に国民から巻き上げられた金は政府役人の天下り先である年金資金運用基金という特殊法人にいる無能な役人(運用失敗しても年収2千万、退職金2億円)どもによって蝕まれている(誰も使わない保養所とか、株の運用損などで数百億がパーに)。
 ……はあー。おつかれ。市川としては、前々からブログなどで政府役人大企業のひどい仕打ちに抵抗するためには、子供を産まないこと以外あり得ないと主張してきた。少子化で日本はダメになると言ったことはないけど、似たようなことは言ってしまった気がする。年金もやばいとか言って。でも考えをあらためた。いまの世の中のあらゆる問題と少子化とは、因果関係が必ずしも認められない。
 ここで考えられる有効な生き残り策を提案。
1.生活保護を申請する。この場合、子供はいてもいなくてもいい。
2.赤字企業を保有し、妻や子供に法外な報酬を支払う一方で従業員は安く使う。
3.公務員や大企業などメインストリームへ送り込むように子供に徹底的に投資する。
4.実家に帰って猛勉強をし、弁護士、医学部入学、会計士、不動産鑑定士、弁理士などで学歴ロンダリングを図る。
5.大人数で世帯を構成して、世帯ごとにあれこれかかるあやしげな税金の軽減を図る。
 ここでトーンダウン。もっとましな、おもしろおかしいふざけたものではなく現実的なアドヴァイスを。
 仕事、家庭、そしてもう一つ、遊びという要素をもって日々を暮らす。その遊びは何だっていいと思うけど、気持ちが入り込めるなにかを。そうすれば、何がいいかというと、ずばりリスク軽減がはかれる。仕事、家庭ってダメになったときのダメージがとてつもなく大きい。それに仕事がダメになると家庭もダメになる、みたいに、相互に引きずりやすい。そこでもう一つ、遊びがあれば、ね、そこで救われる。遊びっていうのは字義通りではなくて、副職とか、浮気とか、竹細工とか、犬の世話とか何でも言い。
 もちろんAlt-fetish.comの読者には、目眩(めくるめ)く素晴らしきラバーボンデージの快楽を!
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ミートアップとは

 同じ趣味や考えを持つ同好の士が集まる場所をネットを通して設定するサービスを提供する会社がある。ミートアップ社という。 自分の関心のあるテーマと郵便番号を登録すると、最寄りの場所で、そのテーマで開かれるミーティングがリストアップされる。市民レベルの政治活動とかでマスコミは注目しているのだが、もちろんAlt-fetish.comはこのサイトに登録されたテーマに関心を持った。
 朝日新聞に掲載されていた、ミートアップサイト上のテーマ別登録者数ベスト15を見てみると……
8位 女性のための行進(妊娠中絶)
9位 人権キャンペーン(同性愛)
11位 巨大メディアとの戦い(メディア監視)
14位 ネーダー2004(消費者運動家ネーダー氏)
15位 ゲイ・ライツ(同性愛)
 順位が欠番になっているところは、政治関係が入る。
 こうしたテーマが埋もれずに、きちんとランキングに入ってくるところがアメリカの民主主義(利用者のほとんどが民主党支持者)というか、行動主義というか、日本との違いを見る気がする。
 妊娠中絶については、これは何の検証もない勝手な推論というか妄想だけれども、働く女性が妊娠を中絶してさらに働きたいというケースもあろう。そうなると優秀な女性に職場を追われて男性の生産性が下がる(収入が減る)。反対する男性の理屈が何とも情けなさそうで、ちょっと面白いテーマだ。
 同性愛については、住んでいる地域で同性愛者が「人権」という崇高なテーマで集まって面と向かってまあオフ会をする。フェティシストを標榜する私としては、やはり、「変態」ということで人権侵害の危機につねにさらされている。人権というときに、憲法尊重擁護義務があるのは国民は除かれるため、国家、公務員、政治家、裁判官、こういう連中による、変態への侵害行為がないのかどうかが問題となる。
 近所のヤンキーに「変態」と自宅の塀にスプレーで朱書きされた上、民放のワイドショーで安いコメンテーターに「やむを得ないでしょう」などとコメントされた場合は人権侵害というよりも名誉毀損の損害賠償ということになる。
 やはりフェティシスト、特にラバーフェティシストは、この暑いなか汗だくでラバーを着て、「公道」を歩いてみたい。公道を歩いて、デモ行進すれば、国家にたいし、変態としての権利主体性をアピールできる(あ、踏みつぶさないでねって)。
 変態は隠れてこそこそ変態を、もっぱらしているけれど、こうやって集まってアピールすることで、日歯連みたいに政治に対して圧力をかけられるような団体を形成することも不可能ではなくなるだろう。え?それでなにをやるかって? 公共の施設でラバーのドレスコードありのイベントを開かせてもらうんですヨ。年金基金とか、雇用能力開発機構とかが全国にたくさん作った保養施設、一杯あまってるでしょ! 使わせてって。
 あと、消費者運動の集まり。日本で消費者運動というと、なんか主婦が暇つぶしにってイメージ。それを、男が、それもなぜかみな変態がやる。昼間は企業戦士。夜はラバーにくるまれて消費者運動。これクール。ラバースーツを着て、法外に高い保険会社の前でハンガーストライキ。マクドナルドをラバースーツを着たまま30日間食べ続けて精神や体重がどう悪くなるかを映画化。あとみんなでメディアを監視。これはおもしろい。
 このように、テーマがあって、それをもとに集まってまあ飯でも食うと、そういうのは、地球60億年という歴史のなかでやっと到達した今日の現代社会では、もっとあっていいんじゃないかと思う。
 140万人が登録しているこのサイト、自分がいる場所は全世界から選べるから、実際にはアメリカだけではなく、各国でいろんな人が利用していると思われる。実際、東京で登録トピックスを見ることもできた。テーマは政治ネタがメインだが、ルームメイト、言葉の問題など、海外から日本にやってきた外国人の利便に資するものがやはり多かった。
 同性愛とかそういうのは見つけられなかったけど、まあ外国に来ていろいろそれどころじゃないということだろう。
 あればいいなと思うテーマは、やはり昨日のブログに関連し、「紙に目標や夢を書いてまーす」という人たちの集まり。参加したーい。もちろん、その紙持参で。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

目標を紙に書きさえすればいいのか

 人生をうまく成功に導くためのガイド本は数多い。いわゆる自己啓発本というヤツだ。○○の法則とか、成功するための何とか術とか。共通しているのは、目標を紙に書けと指示すること。
 それってとても難しい。だからそれを実際にやり遂げた人が成功するのは、理にかなっている。最初の紙に書くということ自体難しいのに、それをこなして、そして成功するわけだから、もともと紙に書ける人というのは、成功する素質を持っている人というわけだ。
 筆者は、じつは昨年、行動予定表に具体的な目標を3つ書いた。そうしたら、たまたま3つとも実現できた。紙に書くという行動は、けっこう意味があるし、結果にも影響してくるんじゃないかと思っている。
 そもそも、目標や夢が思い浮かばなければ、紙には書けない。書くことがない。それに、完璧主義者や、神経質な人は、失敗したらどうしようと恐れたり、あるいは紙質やら書き方、書く時間などあれこれこだわって結局書けない。そして、そういう人たちってだいたい成功しないと思う。成功のためには、やはり最低限夢なり目標があって、拙速主義で大胆に行動できなければダメだと思う。夢を紙に書く時間?はあそんな暇はない、それくらい行動していないともはやダメだろう。
 この、紙に書くというのはやはり書くべき人が、書けてはじめて意味を持ってくるということも忘れてはならない。小学生が宇宙飛行士になると書いたところであまり意味はない。また余命いくばくもないような人がなにかを書いたところでこれも難しい。
 これは私の最近の非常に偏った考え方だから怒る人もいるかも知れないけれど、書くのはやはり最低限パソコンでないとダメ。いまの世の中で成功するにあたって、パソコンが使えないというのは、私に言わせると非常にリスクが高い。リスクが高いというのは成功しないという意味ではなく、成功するならものすごくするかも知れないが、しない場合は大きく凹むよということ。
 知人のライターが、パソコンを新調した。とたんに書く文章がよくなった。これは本当の話である。
 「だいたい、ダメな人ほど「将来は独立して小さな店を持ちたい」と夢見ているものです」(『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ)。
 紙に書くのもこの「ダメな人」と同じ結果に終わるケースがほとんどだと思う。成功するには相続・世襲など本人以外の、世間一般から見て不公平に有利な要因がなければ不可能だろう。そういう当たり前の事実を隠蔽し、「紙に書いて夢を実現」とかいっている輩が私はいちばん嫌いである。おまえは何を紙に書いているか教えろって言いたい。
Text by Tetsuya Ichikawa
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あなたは人形でヌケますか?

 親切な読者の方から教えてもらったこのサイト。よいスタイル。美人。闘う強さ。そしてビザールなフル装備。筆者にはピンときた。みなさんはどう?
 新作ビデオビザールセラピーは淫乱なナースにラバーボンデージ状態でふたりの被験者が攻められまくるお話。
Text by Tetsuya Ichikawa
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外観がジェンダーを支配する

 最近、ニューハーフの人のウェブサイトを訪ねることが多い。
 chikaさんのサイトからリンクでいったある女装子の方のサイトで、その人の少年時代の写真を見た。
 いまももちろんきれいなのだが、少年時代のその方の姿もまたとても美しく、かわいかった。
 そのかわいいルックスを、本人がどう評価したのかは分からないけれど、いまはすっかり女性になってしまっている。男として外観をもてあましてしまったのか、それとも女っぽい、などとまわりからあれこれ言われて、それだったら女になったほうがいいと思ったのか……。
 私も確かに女性みたいな外観なり。いと昔、一度女装してみたことありけり。さすれば同居の親族(それも二世代上の直系尊属=ばあちゃん)そっくりの自分を鏡の中に発見し、チンポがミクロンサイズまで萎えて以来、女装とは縁なくなりぬ。
 しかし最近、直系尊属を連想させるあらゆる部分をラバーマスクで隠してしまって、目と口だけ何とかメークすると、深田恭子みたいに見えなくもないことが分かり、それで何度かうれしい思いをしたことがある。
 ところで女装子サイトを彷徨していて、筆者はなんだかすごく切なくなってしまった。彼女たちの肖像の背後に、永遠に喪われた少年の亡霊をみたからだ。男性であるならば、その面影から少年時代を想像し、懐かしむこともあろう。しかし女装子の場合、内面からも外観からも少年は喪われている。その喪失感の巨大さたるや、てっきり村上春樹の小説かと思うくらいだ。
 外観がジェンダーを支配して、もともとの性を変える。外観というのは社会的なものだから、先天的な性は社会性の強い外観の誘惑になかなか勝てない。そうやって女性的と評価された女装子たちは容易に性を超越してしまう。実際の手続きはもちろん容易かどうかは分からないけれど、心情的には女性へとスイッチするのは簡単だと思う。
 問題はそのプロセスで喪われてしまう、その人の過去。少年時代の面影。
 女装子を見て感じた喪失感の本質は、少年時代とは無関係かも知れない。ただいえるのは、見ただけで喪失感を覚えさせられるような存在感を持つ女装子って、やっぱりすごいってことかな……。chikaさんて写真を撮るんだけど、何を撮っているんだろうって思う。何を、ファインダー越しに求めているのかと。いや、何も求めていないというのが実際のところかも知れないけれど、もしそれが過去に喪われてしまった彼女自身の少年の姿だったとしたら。私のこの感じ方がchikaさんの写真をなおいっそう深みのある素晴らしいものに見せてくれた。
 これだけ美しい、筆者が日本でいちばん美しいと信じるラバーフェティシスト=chikaさんがなんと女性の姿をした男性であるという事実、これがやはり圧倒的にこの私を深く射抜いている。ラバーフェティシストとして果たしてこのままでいいんだろうかという。ラバーフェティシストはこれからどこへ向かうのだろうか。
Text by Tetsuya Ichikawa
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成果主義の崩壊

 最近成果主義、能力主義型人事がじつはダメだった、導入したが失敗だったという報告が目立つようになった。最右翼はアマゾンで売れている『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』であろう。
 企業は年功序列で上がってきたアホで無能なオッサンが管理職にいて、そいつらに突如能力主義でやれなんて言ったところでうまくいくはずがないのである。
 マスコミとかメディアは目標管理だの成果・能力主義だのとうるさく言うけれども、いろいろと学者などが書いた本を読むと、そんなのうまくいかないし、業績だってそれで回復するケースはまれだと言うことが次第に鮮明になってきている。
 そもそも会社というのは利益を出す集団なんだから、経営者がしっかりしていかないとダメ。制度どうのこうのじゃなく、経営者がうまく社員を鼓舞して一丸となってこそはじめて、規模の経済が働く。成果主義で競争させようとすると、組織崩壊を招いてしまう。こうなったら会社としておしまいだ。まとまっている意味がない。
 『反社会学講座』という本を朝日の書評につられて買ってしまった。筆者は哲学科だけれど、ずっと社会学をやりたいと思っていたけれど、この本によって、社会学なんて自分以外の誰かが社会を悪くしているから何とかしないとたいへんだよみたいな、無責任な、性格の悪い連中の戯言だと気づいた。
 私みたいなのにピッタリな学問だが、私はそれじゃイヤだと思った。
 ニートとか、パラサイトシングルとかいったところで、それが何だというのだろう。社会学には関心が最近はすっかりなくなっている。
 あと、きょうの朝日では、経済同友会が「政府の資源配分機能への信頼感が喪われている」といったなどと、役人(政府、国家)と、国民(消費者、民間セクター)の深刻な対立ことを指摘した、『メガバンクガコンビニに負ける日』(タイトルはうろ覚え)という本の書評にも非常に注目した。
 国の機能として重要な、お金の再配分機能。貧しい者へ、富める者からお金を配分するという福祉的な意義を持つこの機能。しかし富める者から税金や郵貯、簡保などの形で巻き上げられたお金は、変な特殊法人やら、役人の政策の失敗の穴埋めに使われる。これじゃ貧乏人は浮かばれない。巨大化しすぎた国家を、確実に縮小していかなければならない。これは今日の日本が抱えるもっとも大きく、そして目立たない、それゆえに喫緊の課題である。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ビックカメラが定価でモノを売ったら

 今日はchikaさんからも好評をいただいた「社会批評」ネタを一席───。
 政府与党、定率減税(あとで分かりやすく説明)廃止を言い出しました。
 みなさん、これやられたら、大増税ですよ。これは。年収500万円の夫婦子2人世帯で年2万円弱、同750万円で年5万円弱の増税です(定率減税を半分にされた場合)。
 もう、猛烈な、なりふり構わない国の金集め。巻き上げ。カツアゲ。国民いじめ。かすめ取り。泥棒。人権侵害。憲法違反。うそつき。詐欺。強盗。
 そういうふうにして集められた金が、たとえばフランスの日本大使館の酒代月100万円とか、はたまた、この夏、公費で海外視察とかいって、アホの国会議員の海外旅行に湯水のように使われたりするんだよ。ひとり100万円だよ、やつらに。国と地方の借金が700兆円あるこのご時世に、なんで議員のそんなのに金を使うわけ? 議員本人たちだって、そんな公金の使われ方がどうなのか、分かっているんじゃなのか?
 国家予算70兆円(年間)とういのも、人口がこれから減ろうとしているのに、一向に減らないじゃない。公務員が必要ないというんじゃなくて、増え続ける外国人犯罪とか、少子化対策とか、福祉とか金を使う場面はもちろんあるのは知っている。しかし天下り先用の各種公団だの訳の分からない旅行とかに金をどんどん使って平気な、国のカネをむさぼる連中が許せない。それに、公務員の数だって減らしていかないと民間に対して公平ではない。民間がこれだけリストラして、ほとんどリストラと輸出だけで景気が盛り上がっているだけなのに、景気がいいから増税なんて……。大企業のボーナスが過去最高とか言われてるけど、大企業の社員の数なんて本当に少ない。筆者のような貧乏な変態、フリーター、派遣社員、リストラおじさん、みんなのことはどうなのよ。とにかく国家の体制を維持するのに狂ったようなカネの使い方をしている、しかもその財源は無責任な国債の発行、そして増税。この共通認識だけはFJの読者にはもってもらいたい。覚えやすでしょう。7だよ、7。7がキーワード。まず日本の借金残高700兆円。国家予算が70兆円。人口減がはじまるのが2007年(ホントは06年)。7で覚えよう。7といえば、それで連想される名前の知人がスッチーでテレビに出ていたけれど、8年前の学生時代の数十倍もまばたきの数が多くなっていて……。国際線に8年も乗ると、そんなにまばたきしないとやっていけなくなるんだ、こわー。かように民間で働く人々はたいへんなわけで。
 人口減→年金財政破綻→しょうがないから税金から保険金を拠出という構図がいわれているけど、実際は国のカネの使い方自体を根本から見直さないといけない気がする。今日の話題、増税の定率減税廃止みたいなニュースを機に考えたい。
 さて焦点の定率減税だけど、これがどんな減税(つまり廃止=増税)かというと、非常に分かりやすく説明しよう。
 会社から給料ということで額面(手取りではない)100円をもらうことになったクマさん。税金は20パーセントと決まっている。計算方法は
●×20%-定率減税=納める税金
となる。●にはいるのは、給与額面の100円だろうと思うのが自然だがそうではない。100円にいきなり税率をかけると高すぎて反乱が起こるから、政府は国民にいろいろとお目こぼしをしてくれる。具体的には、税率をかける相手の項からあれこれとお目こぼし金額を引いてくれる。それを控除という。代表的なのが奥さんがいる場合に引いてもらえる配偶者控除。子供がいると引いてもらえる扶養控除。基礎控除ということで必ず引いてもらえるのもある。
 クマさんはこの控除の合計が40円ということであったので、100円-40=60円。●にはいるのは60円ということになった。
60円×20%=12円。
 さて、今日の主役定率減税は、この12円からさらに2割引いてくれるという話である。したがって納める税金の額は12円の8割、約10円ということになる。
 以上からも分かるように、クマさんにしてみれば、払う税金がやっとこさ12円となったところで、「2割引しまっせ」というのは気持ち的にはかなりうれしい。12円も払うの?が、え、10円でいいの? となるでしょう、普通は。
 それが、定率減税をやめるというのは、12円と出ましたか。ホナ、いただきましょと、国が身も蓋もなく、まさに税金を「定価」で払えというようなものだ。
 ビックカメラが、ポイントもつかずに、定価で商売したらあなたどうしますか。しかもそれで儲かった金は、豪華社員旅行とか靖国神社参拝に会社ぐるみで使いますって公言したら。完全にシカトして買わずにヨドバシ行きますよね。
 定率減税はまさに、小売り量販店にたとえれば死命を決する超重要な「値引き」なわけで、消費者としても絶対に譲れない部分である。
 その値引きを、いま政府はやめようとしている───。そして定価で売りつけた分、国民はアホの国会議員の海外旅行費用や、意味もなく中国を刺激する小泉の靖国参拝のときの公用車使用、極め付きの意味無し道路建設などでどんどん金を使われる。
 新聞では、ある自民党税制調査会幹部が「段階的に(廃止を)進めないと国民の理解は得られない」と言っているが、どう進めたってそんなん理解もクソもあるか、許さんぞ、おい、止めろあり得ない最悪間違いないquit,kill。
 繰り返しになるが念のためいっておこう。筆者は、いかなる政党、宗教、特定の思想信条にも属さず、ただの口やかましい変態に過ぎない。
新作ビデオビザールセラピーはラバリストだったら実際に受けてみたい「治療」、その全妄想です。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ライフスタイルという価値の源泉

 「初めて体験した非常にエロティックかつフェティッシュな体験でした。この感覚は着てみなければ絶対に体験できないと思います」
 これは、昨日報告されたキャットスーツ体験者からの報告である。報告の中で、「体験」という言葉が目立つ。体験は個々人のライフスタイルの文脈に応じて、求められ、消費される。Alt-fetish.comが提案するライフスタイルは、オルタナティブな自分という側面を持つ、豊かな精神世界の実践だ。フェティッシュプレイは一見身体体験のようだが、そもそもあらゆる快楽は脳が感じているのであるから、精神の働きとも密接に絡んでくる。
 やはり日本人の我々としては、ここのところ平和憲法のおかげで、勤勉な働き蜂のような国民性のおかげで、平和で豊かに消費できているわけだし、ちょっと趣味やら心の満足にお金使ったってイーじゃんと、そういったところである。
 そこでたとえばハイアットの社長は「ホテルはライフスタイルビジネスだ」と言っている。客室単価6万、4万、2.5万と3クラスごとにブランドを運営するこのホテルの頂点は、新宿のパークハイアットである。必要かどうかなどは問題ではなく、あくまで客の満足という絶対的価値が経営理念のウエートを占める。SARSのときは、北京のホテルが空っぽになり、客1人つき従業員1000人という状況になったこともあったらしい。
 また吉野屋は、牛肉輸入が再開されたときに、お客が店に行って牛丼がないという状態を避けるため、チャーター機でアメリカから牛肉を運ぶ計画を練っている。全店舗で1日に消費される量をとりあえず、通常の船便ではなく、飛行機で運んで「早さ」という顧客満足にこたえようとするわけだ。そのコストは、牛丼一杯1000円となる。つまり完全に逆ざやだが、牛丼一杯を超える顧客満足の提供という点から、このシナリオは実現される見通しだ。
 サービス業はもとより、あらゆる企業が顧客の心へいかにアピールするかが問われる時代である。
 今日またあるひとりのAlt-fetish.comのお客様から、カスタマイズラバーキャットスーツの注文がメールで寄せられた。
 Alt-fetish.comはショッピングカートを用意しているが、むしろメールでどんどん要望を寄せてもらいたいと思っている。ひとりひとりのフェティシズムに、できるだけこたえたい(もちろん範囲はラバー・レザー・PVCフェチカテゴリーに限るのだが)。
 そうしたコミュニケーションの蓄積を通じて、Alt-fetish.comはお客様に期待を超える体験を今後も提供し続けていきたい。
 ところでchikaさんという、ニューハーフでラバーフェティシストの方がいらっしゃいますが、ここのところアップされている写真があまりに素晴らしく24時間頭を離れないのであります。ぜひみなさんもごらんください。
Shimp head
S.M.F Unplugged World
 chikaさんは私のブログにもコメントを下さったことがあります。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

キャットスーツ体験者からの報告

 先月、オリジナル・キャットスーツを注文した東京都の○○です。ほぼ全身を包むスーツを身につけるのは初めての体験だったので、着込む際は慎重に焦らず、特に爪を立てないよう注意しながら行いましたが、なんとか無事に着込むことが出来ました。さらに自分の興奮を抑えながら膝上ブーツ、ラバーグローブ、目開きの全頭マスクの上からガスマスクを被りました。心臓の鼓動を感じながら、ゆっくりと等身大の鏡の前に立ち自分の姿を眺めた時、今まで感じたことのない感覚が全身を襲いました。鏡に映った姿に対して客観的な視点で観ているのにもかかわらず、同時に自分が身に着けているキャットスーツは、容赦なくそこに映っている姿が自分自身なのだと身体感覚を通して知らせます。全身を包んだ姿は自分自身でありながら自分を自分以外のモノ(異物)にまで変容させてしまうのです。初めて体験した非常にエロティックかつフェティッシュな体験でした。この感覚は着てみなければ絶対に体験できないと思います。すばらしいキャットスーツで大変満足する買い物でした。(30・男)
今度はぜひラバーにチャレンジしてみてください。ラバーは見た目もさることながら、汗で皮膚とラバーがねちゃねちゃになった状態が最高です。
 感想をお寄せいただいたお客様には厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
 こうしたお客様の体験報告はこちらのページに多数掲載してありますのでご参照下さい。
http://www.alt-fetish.com/costume/size/catsvoice.htm
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ダウンシフト

 スローライフ、年収300万円などがキーワードとなっている、低所得時代の新しいキーワードを今日は紹介しよう。
 車のシフトチェンジで数字が低い方へとダウンするシフトチェンジ、ダウンシフト。典型例は次のようなサラリーマン氏のケースだろう。
 大手上場企業に勤める30代前半のA氏は、毎日の残業と休日出勤に心身ともにヘトヘトだった。結婚を機にこの状況を何とかしなければ、幸せな新婚生活などあり得ないことを「スローな」彼女に指摘されている。
 競争率が数十倍を超えるこの企業に内定した学生時代は有頂天だったが、給与振込口座へ振り込まれる給料は貯まる一方である。使う暇もないからだ。
 彼女はお金よりも自分と過ごす時間を重視しており、このままでは結婚すら危うい。そこで彼は、知人のつてをたどって、給料こそ高くないものの、もっと時間が自由になる職場へ転職することに決めた。
 子供を作る予定のない彼らふたり。しばらくは賃貸で東京で暮らし、将来は沖縄へ移住しようと思っている───。
 このケースにおける彼の転職という判断こそまさにダウンシフトの典型例である。この転職と結婚によって、所得が減り、時間が増えて精神的な自由度は増すだろう。こうしたゆとりをあこがれだけではなく、実行するのが、かつてなく容易になっている。というのも、所得にこだわらなければ企業はあらゆる非正社員のポストを用意している。もちろん1年とか2年の期限が来ればまたイチから職探しだが、非正社員の比率が非常に伸びている昨今、再契約はさほど困難ではないだろう。
 ところで先日、警察官と結婚した親戚の結婚披露宴に列席してみた。披露宴会場には、「○○警察署署長」だの「何とか部長」だの「次長」だの「巡査部長」だの、肩書きだけは立派な、しかし外観はいかにもダメそうな関係者が大勢いた。日頃成田空港を警備しているある警察官は、新郎の同僚と言うことで泥酔状態のまま余興をはじめ、ヘヴィメタをやりだして、一生に一度の思い出であるはずの披露宴すべてが台無しになってしまった。その後の余興も彼の暴走は続き、マイクを奪って何杯もグラスをイッキのみし、怒鳴り声で新郎新婦にキスを強要するのである。
 酔った人間に対して何らかの評価を下すのはフェアではないと思いながらも、警察官という職業がたいへんなストレスをともなうものであることが彼の飲みっぷりから容易に分かる。
 あとで訊くと、28歳の警察官(巡査部長)の新郎の手取りは40万円、ボーナスは一回に60万円という。月の半分は夜勤だとか、なんだで家にいない。転勤も多いらしく、しかも生命はつねに危険に瀕している。ろくな仕事ではない。何たって、スピーチした「署長」たる人物がひどかった。こんなのが?みたいな。普通の民間企業では最初にリストラされているようなタイプである(つまり彼の職業選択は大正解だったといえる)。そういう署長の命令には絶対服従しなきゃならないような仕事は筆者としては収入云々よりも人間の尊厳があるのでごめん被りたい。
 披露宴に列席している警察官は、みな制服は着ておらず礼服姿なので、外観はもちろん警察官だとは分からない。では何に見えたか。
 公立中学校によくいる、目立たない、勉強もできるでもできないでもない、まじめで素直そうな連中である。
 そういうキャラが薄い、不器用そうな人たちを一律に雇って警察に仕立て上げている、それが国家である。
 彼らがもし警官を解雇されたらどうするのか。きっと何の技能もなく、職にあぶれるだろう。かといって、こんな地味キャラに「ダウンシフト」などと吹聴してみたところで何にもならないに違いない……親戚のめでたい席でひとり薄暗い妄想に沈む筆者であった。
 ああでも、公務員というつらい仕事、理不尽で面白くない、非人間的な仕事を選んでしまった人にも、Alt-fetish.comがあると思うと、パッと明るい気分になった。あのスピーチした署長だって、ラバーフェチかも知れない。だとしたらなんと愛すべき素晴らしい上司だろう。ラバーフェチって素晴らしい。嫌いな人でもラバーフェチなら好きになれるんだから。
 それは人間存在に対する共感というもので、もっと普遍的なものになると博愛、ということになり、キリストとか仏陀とか、大作とかいろんな人がいってマス。でも話が広がりすぎると全然ダメ。とたんに嘘臭くなる。「ラバーフェチ」くらいの狭さがリアルなのである。リアルであるためには、それくらいが限度なのではないか、と思う。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

コミケと変態

 みんな強い目的意識があり、新刊を買うサークルをあらかじめ決めてやってきている。
 Alt-fetish.comはボークスの人形にキャットスーツを着せて展示し、キャットスーツを販売している旨アピールしたが、結局一着も売れなかった。
 希望のサークルで希望の新刊を買うのにはかなりのエネルギーが必要とされているみたいで、みんなヘトヘトで、普通のサークルを回っている人たちの目は疲労で死んでいた。何しろサークルは一日で約7000、来場者数は18万人に及ぶという。
 そうした中で目立つためにはかなり細かく彼らの欲求にアピールするものを、新奇性とともに提出しないといけないと思う。
 Alt-fetish.comは西洋ヨーロッパのボンデージファッションを、身体美の追究という文脈の中で紹介している(へー、そうなんだ)。コミケでは売れ筋と推定される幼児性愛、キャラクター、アニメ、ロボット、そういうのとは無縁なだけに、ほとんどリアクションを得られることなく終わった。しかし今日90センチの幅のAlt-fetish.comのスペースの前を通過した数千人の中で、ひとりでもこのサイトを訪れてくれたとしたならば、成功と信じたい。
 コミケ市場においてどんなに欲求がデフォルメされたとしても、人間の性器はかれこれ数万年間、その形を変えていない。人間身体の持つ美しさにみんな気づいてもっとそれに注目してみてはどうか?そうすればいとも簡単に普遍的な快楽に触れることができるのではないか。そういう旨のコピーを紙に印刷して表示したけれども、何百人というヒトが猛烈な欲求に突き動かされて通過して行くばかりのAlt-fetish.comのスペースの前に、およそそんなものを読むような雰囲気はついに訪れなかった。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ジェンダーフリーとは

 東京都が男らしさ、女らしさといった性差別からの解放という理念が込められたこのジェンダーフリーという言葉をあらゆる行政文書から撤去し、今後教育現場でも使わないようにするという。
 筆者は今日戦争の悲惨さを、旧満州のラジオ局に残された戦中の人々の肉声レコードと、戦場へ組織に属さずおもむき現場を伝えるフリージャーナリストの視点というふたつの角度からあらためて深く考えさせられた。
 なのにと知事はこのように、男らしさとか女らしさがどんどん崩壊していく現状に危機感を覚えて、訳の分からない言葉は使わないようにするというわけだ。
 このような、行政庁が特定の言葉を排除しようとするのはとてもよろしくないと思う。言葉には社会そのときそのときの気分や人々の意識が反映されており、ある種の必然から使われているのだから、それをお上たる行政庁が、ダメーッというのは、人々のあいだで醸成される市民意識、社会理念を破壊しようとするようなものだ。
 そのような行政庁の行動の背景には、結局保守化というか、戦争でもおっぱじまんないかなーっていう国や大企業のきな臭いエゴイズムが透けて見える。
 戦争が終わって60年が経とうとしている。そういう今日、やはりこうした行政庁を選んだ選挙人たる私たちの責任もまた問われている。
 ていうか、このchikaさんの写真、最高ですよ。
 それにくらべAlt-fetish.comのオリジナルギャラリーのnanaはだいぶおとなしいかと思います。しかしまあ身体美の追究というテーマがありますから、これはこれで。
 話は戻るが、私らフェティシスト、服装倒錯者としては、こうした都知事の決定がますます何というか、私たちを変態という社会におけるマイノリティー、辺境へと押しやろうとしているのではないかと危惧している。筆者は色白、もやしのようで女みたいで、昔から体育も2でおよそ男らしさとは無縁の変態キャラだっただけに、ジェンダーフリーはダメーというのは身もふたもなく、残念でならない。じゃあなにか。男らしさとは、女らしさとは、そういうのをどんどんやるというのだろうか。むしろそっちのほうが少数なんではないか。
 オリンピックがテレビメディアを席巻しているが、スポーツに一切関心がない筆者はリモコンをステ、街へ出ることにしよう。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com