天皇が行政に干渉?!

 私は昨今の、行政庁(石原)の言いなりで教育委員会が現場の教員に日の丸君が代を強制する事態を非常に憂いていて、何度か憲法との絡みで石原都知事などのアホを批判してきた。
 ところが今年秋の園遊会で、こんな事件が。
「東京・元赤坂の赤坂御苑で28日に開催された秋の園遊会で、天皇陛下が招待者との会話の中で、学校現場での日の丸掲揚と君が代斉唱について「強制になるということでないことが望ましいですね」と発言された。棋士で東京都教育委員会委員の米長邦雄さん(61)が「学校に国旗を揚げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と述べたことに対し、陛下が答えた。」
 言われた米長さんがどれほど動揺したかを思うとじつに爽快な気分になる。おそらく彼は一生勃起不全となろう。ざまあみろだ。教育の現場で、何ら合理的な理由もないままに、単にアメリカが嫌いだからとか、昔のほうがよかったみたいな瑕疵ある動機に基づいて行政庁が国民に国家や日の丸を強制するのははなはだ不愉快で遺憾なことである。
 土建や軍需産業、大手商社など財界はもちろん戦争したくて仕方ないのだが、そうした意図を行政庁を誘導して実施させているのは見え見えで、私のような一市民からみても不自然できわめて気色悪い。だから日の丸君が代強制は当然反対だったが、それがなんと、天皇の言葉から聞かれたわけである。
 天皇というのは憲法でやることなすこと全部国事行為として規定されていて、それ以外の行動は全部違憲じゃないかという議論がある。ギチギチ拘束服である憲法をまとったボンデージビザールの象徴、それが天皇だ。そうした法学者の議論をふまえた上で、天皇はさらに一歩踏み込んで、違憲を承知の覚悟で行政へクレームをした。
 教育委員が「日の丸君が代を普及させるのが私の任務」などと口にすることの危険性、ヤバさが、当の天皇をもってしても目に余るほどだったというふうに解釈するのが相当だろう。
 当の教育委員はもちろんのこと、これに賛同するアホの行政職員、そして石原都知事と戦争をもくろむ輩たちは地団駄を踏んで悔しがっただろうが、まさにざまあみろだ。
 だいたいクダらないこと、不当で理解に苦しむ、非合理な不必要なことの立法には熱心なのに、本当に国民に必要とされる法整備は遅れているようだ。
 たとえば先日は裁判所で、国民年金の障害給付金の無支給は憲法違反だという判決がでた。その判決文の中で、国会議員はこうした無年金者がでないよう、救済立法を急ぐべきだと言ったようだが、三権分立のこの日本で、司法が立法に、「ひどい有り様だから立法担当はさっさと法律をつくんなさいよ」みたいに口を出すのは先進国としてまさしく恥である。
 天皇も、司法も、行政には口を出さないのが鉄則だが、そうした独立した機関が、あまりの立法・行政のダメぶりにクレームを言いだしたわけである。
 まさしく戦後60年を経過したこの日本の、制度疲労の象徴とも言うべき、イカンきわまりない事態である。こうした事態は、なんといってもとにかく郵政はやめる(けれども国債はどんどん発行し続ける)、とにかく憲法は変える(けれども弱者救済立法やら議員年金廃止は後回し)といったことばかりに奔走している政治家の救いようのないダメぶりが招いている(もちろんそれは国民のダメぶりと同義だ)。
 また、制度を知り尽くした官僚がどんどん私腹を肥やしたり、それにぶら下がる財界だってダメだ。もっと自覚を持って、世界に恥じないような国(おもに立法ということになろう)を作っていかないと、とてもじゃないが日の丸なんて恥ずかしくて表に出せない。日の丸君が代を公の場で強制するなど一億年早い。
Text by Tetsuya Ichikawa
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銀行他行振込手数料はどこが安い?

 私は新生銀行だと思っている。月5回までは無料だからだ。
 以前は何度でも無料だったが、9月から回数制限がかかった。
 私ら消費者としては、例え100円たりとも、銀行に手数料として納めるのには何となく虫が好かない。これは当たり前だ。消費者はケチでなければ生き残れない。
 じつは筆者も、以前は便利だからと、時間外手数料を払いまくって何とも思っていなかった。しかし自分でお金を稼ぐようになってからは、そういう金の使い方はすごく嫌いになった。ケチになったのだ。
 最近、ジャパンネットバンク銀行というところに口座を開設した。10万円くらい預金しとかないと、維持手数料がかかる。それに、入出金も、5万円未満だと小銭を取られてしまう。このようにショボイ銀行なのだが、他行振込手数料が168円と、比較的割安だったので、新生銀行の5回がなくなったら使おうと思って開設した。
 しかしこのジャパネットたかたみたいな名前のジャパンネット銀行、意外にこの10万、5万の縛りがウザい。ちょっと振り込みたいだけなのに、5万円を入金しないといけない。貧乏な私にはそんなカネササッと動かせない。
 入金は、限られたATMでなら月1回まで5万円未満でもただでできる。
 また、「俺のカネなんだからただで出せ」といいたくなる出金だが、前月の預金平均残高など取引実績によっては無料回数が与えられる。ただ、問題はそもそもどういう場合に無料なのか、非常に覚えずらいということ。嫌がらせに近い。下手にATMで下ろすと地雷を踏むがごとく百円とか取られてしまう。どのATMなら大丈夫かを、銀行ごとに判断しながら暮らすという日々がもう苦痛。行政書士の試験勉強し切りなおしも兼ねてこんな本を買った。暗記=金になる世の中だ。
 以前ブログで、ある家計簿ソフトが銀行データを取り込めないと書いた。ずいぶん前だが、先日、OFX形式等のファイル形式なら銀行データも取り込めるというご指摘を頂戴した。
 たいへんありがたく感謝している。銀行振込、どこが一番安いのか、もしお知恵のある方は教えていただきたい。
 次の話題は、クレジットカード。FPとしてはクレジットカードにつくポイントで、少しでも家計の足しにしてもらえればと常日頃からご助言申し上げている。
 いちばんオススメなのは、イオンとかセゾンといった、大手の流通系クレジットカードだろう。VISAでもMASTERでも何でもいいから、一枚は持っておくといい。もちろん西友とかジャスコが近くにあって、日頃使っているという条件が付くのだが。3%くらいは還ってくる。もちろん年会費は永久に無料である。利用履歴をネットでチェックできるようになっているので(セゾン)、大変便利だ。
 筆者はセゾンカードを持っている。
 筆者のメインカードはというと、NTTリースのNTTグループカードだ。別段オッという機能はないが、入会金はもとより、年会費は永久に無料。ポイントは業界最高水準とうたっている。ポイントはOCNか携帯電話の料金、または商品券などに交換できるポイントの3種類から選べる。筆者は商品券と交換できるタイプにしている(キャッシュバックもできる。キャッシュバックは1ポイント0.5円で1000ポイント単位)。
 クレジットカードでお得な暮らしを実践するポイントはふたつ。
1.払えるものはすべてクレジットカードで払う。公共料金や電話料金も調べてみよう。
2.すべて一括払いにする(それ以外だと金利がつくからお得な暮らしとは言い難くなる)
3.クレジットカード払いにしてもポイントが付くネットショップ(たとえば楽天)で買えば、ショップのポイントとクレカのポイント二重に貯まる
 ポイント狙いで、カード払いを高額に持っていくわけだが、毎月きっちりと引き落とし日には清算できるよう、定収入の口座を引き落とし口座にするほうがいい。もし別々だと、筆者のように入金手数料で頭を悩ませることになる。
 ちなみにクレジットカードのキャッシングはFPとしては絶対にオススメできない。カネがないのなら、郵貯のゆうゆうローンで凌ごう。そういうことが出来ない人は、もっと働くか、消費を我慢するしかない。
PS 文中で紹介しているNTTグループカードはご案内資料を無料で差し上げます。ご希望の方はinfo@alt-fetish.comまで。件名をNTTグループカード資料希望と書いて、住所、氏名、お電話番号を明記の上、お送り下さい。以前、一度でもAlt-fetish.comでお買い物をしたときから住所が変わっていない方は、お名前だけで大丈夫です。お届け物の外装から中身を推測することは不可能なようにして送りますから大丈夫。
Text by Tetsuya Ichikawa
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ビデオ価格大改定

ビデオ価格大改定 Alt-fetish.comはじまって以来の大事件である。Alt-fetish.comは10/29/2004に、取り扱っているMARQUIS社のVHSビデオ作品のうちいくつかを大幅に価格改定することを発表し、同時刻から新価格で販売している。発表内容当該表示をみていただくとして、ラインナップは下記のとおり。
ザ・ホワイト・ルーム・パート・3 10080円→3990円(60%OFF)
フェティッシュ・ドリーム・ガールズ 8400円→3990円(53%OFF)
ビザール・アート 3780円→1995円(47%OFF)
ラバー・カンパニー 10080円→5880円(42%OFF)
ナターシャ 10080円→5880円(42%OFF)
ハイヒール 8400円→5880円(30%OFF)
ラバー・ボンデージ 8400円→5880円(30%OFF)
ラバー・メイド・サービス 8400円→5880円(30%OFF)
 プレステも値下げする世の中で、MARQUISのビデオは発売以来値下げというのは一切なかった。それは旧作と言えども、その内容がすぐれて普遍的であること、買い手市場が極端に小さいこと、売り手は零細企業で価格維持政策が生命線であることなどが背景にあった。
 ところがここに来て、端倪すべからざる社会的変化が起こったわけである。ゴツゴツとした、無骨なプラスチックのテープの箱、そう、長年私たちのオーディオ製品の主役を務めてきたメディア、VHSがついに、世代交代でDVDにその地位を譲ったのである。
 DVD。何じゃそれと思ったが、今やVHSに勝ち目はない。手軽に、何度も録画できるという点ではまあ使い慣れているということでかろうじて便利さはある。しかしそれも、HDDレコーダーになれたユーザの前には無力だろう。
 薄さ、メディアの安さ、手軽さ、再生の利便性、スピード、音声画質、どれを取ってももはやVHSに勝ち目はない。そもそもこの狭いニッポンで、薄くて軽く、小さいということに勝る優位性はないのである。
 そんなわけで、MARQUISは当面、新作ムービーはVHSとDVD両方出していくらしいが、旧作についてはVHSは在庫終了次第終了、あとは売れ筋だけDVDで残すらしい。そして、最終的にはもちろん、新作はDVDのみとなる。
 そうした、そのとき歴史は動いた、くらいな大変革の嵐の中でもっとも巨大な変化、それは、旧作価格の驚くべき値下げである。たいがい、半額になってしまったのである。
 日本ではモザイクシーンの処理手間賃などのかねあいから、必ずしもドイツでの価格と比例しないが、3割4割あたりまえーみたいなことになってしまった。下品でイヤだが何しろ時代はDVDである。歴史の大変革の中での、旧作大幅値下げ。高すぎて手がでなかった人も、ぜひこれを機会にMARQUISビデオの世界をかいま見たほうがいい。ここまでラバーピチピチに美意識を持ち込んだ人は、監督のピーターをおいてほかに知らない。
Text by Tetsuya Ichikawa
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フェチはブーツからはじまった

 HDさんという海外のイラストレーターがchikaさんへのオマージュとして描いたこの作品がたいへん素晴らしかったので絶賛していたところ、HDさんこと、Seanさんから直接私宛にこんなイラストをいただいたので、さっそくみなさんにご案内したい。このイラストの魅力はペニスに尽きると思う。ペニスの大きさと、モデルのポーズが、エンクロージャーの快楽のすさまじさを饒舌に表現している。
 近年私は自分がラバーフェチであると同時に、ペニスフェチであることを自覚している。だからペニスがラバースーツ越しに浮かび上がるSeanさんの描くイラストは非常に私を興奮させる。
 こんなときに思うのは、ペニスの気になってみるということだ。きついスーツと皮膚のあいだにぺちゃんこになりながらも、なお内面からの血液の流入によって膨張を続ける、感動的なエネルギーの横溢。そこにはエロティシズムを超えた人間の生きる力そのものがみなぎっているようだ。
 そもそも私のフェチはブーツフェチからはじまったわけだが、よくよくブーツを観察すると、くるぶしあたりの部分は亀頭のくびれをほうふつとさせる。足首から先が亀頭で、ひざのほうが根本になる。たいていブーツの足首には一、二本のシワが寄っていて、そこが包皮の終端に見える。黒光りするレザーがふくらはぎをまとうその表面は、ピント張りつめ、真ん中の縫い目のラインは太い血管である。レザーブーツは足という運動するエネルギー体を無理矢理に梱包し閉じこめる、ペニスの包皮のアナロジーである。しかしご覧の通りその包皮はぴんぴんに張りつめ、まさしく勃起しているようだ。黒光りする怒張したペニスを二本、あしもとに堂々と垂れ下げながら、若い婦女子が街を歩いている、私にはこの季節、そのように外界の光景が認識される。
 技術の進歩により、私好みのブーツが非常に安く手にはいるようになったようで、文字通りあらゆる女性が黒の合皮のストレッチロングブーツを履いている。
 ブーツを履くのは女性だが、なぜ女性がブーツを履くかというと、結局彼女たちも、ペニスが欲しいからに違いない。ブーツの魅力がペニスへの欲求に起因していることは本能的に知っている女性たちが、自らの持つペニスへの永遠の憧れを、ブーツに託しているのである。そこまでいかなくても、自分をオシャレに、かっこよく見せたい、ハードに決めたいときには、ペニスのテイストが込められたこのブーツを履いて、ある種の男らしさをファッションに利かせる。
 ブーツの魅力はペニスみたいだから。そういうことをしみじみと思う今日の話題でした。
Text by Tetsuya Ichikawa
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オタク研究2004

 幼女を次々に誘拐して殺害した実践するロリコン犯罪者、宮崎勤の事件が起こって以来中森明夫氏に命名されたオタク。
 オタクとはどんな「層」を指すのか。いうまでもないが、筆者もまた、自分の中にあるオタク的な側面の居心地のよさにある種の後ろめたさを感じる、そんな一人のオタクである。そして社会学的な関心から(というより宮台の影響で)ずっと世間のオタクについて注意を払い続けてきた。
 今日、じつにユニークというか、そこまで踏み込んでいいのだろうかというオタクの「定義」が日経流通新聞MJ紙上に出ていた。
 記事は野村総研のコンサルタント、北林謙氏が執筆した消費分析「ヒット生むオタク層」。まずオタク層、というタイトルからも分かるように、世代をまたがる、ある特性を備えた一群の消費者の類型のことである。さっそく氏の分析に基づく定義をみていきたい。北林氏は、オタクを、その興味関心から、「アニメ」「アイドル」「コミック」「ゲーム」「組み立てPCオタク」の5分野に分けている。
 アニメオタクは「アニメの視聴を日課とするアニメ好きな層。テレビアニメを週十本以上録画する人が多く、パソコンやHDDレコーダーを積極的に活用するなど、ITリテラシー(活用能力)は相対的に高い」
 ITリテラシーが高く、パソコンや先進のAV機器を取り扱える層というと、当然成人、それも男性であることが自然に推測できる。成人男性が毎日アニメを視聴しているわけだ。
 アイドルオタクは「特定のアーティストやタレントに対して強いあこがれや共感を持ち、情報収集や応援活動を生活のなかで高い優先度で積極的に行う層」である。「「現場系」(アイドルの追っかけ)と「コレクター系」(資金面の負担が重いため、二十~三十代に分布)、その2タイプの複合系からなる」
 分布ってあなた、いいんですか。なにか珍しいイキモノですか、オタクは? それはいいとして、私にとっていま、いちばん萌えているのはいうまでもなくchikaさん。ただ「情報収集したり応援活動」をするとなると完全に犯罪になるのでネットで拝むだけで我慢している。
 コミックオタクは、出た!「同人誌即売会に参加する、あるいは同人誌を執筆する層が中心。コミックでのキャラクターが活動の中心で、その表現活動はさまざま。派生系としてコスプレ」
 コミックでのキャラクターが活動の中心という意味が私にはよく分からなかったが、コミックオタクはマンガの世界に生きているというような人たちであることは衆目の一致するところだろう。
 コスプレの人たちが、フェチの顧客になりにくいというのは筆者の長年の経験値から何となく感じていることだが、理由は、やはり彼らのメインはキャラクターにあるんであって、その容姿外観は二の次ということだろう。たまたまそれがフェチならフェチだし、着物なら着物でいいのである。
 ゲームオタクは「生活時間のほとんどをゲームに費やしているヘビーユーザー層。ビッグタイトルの寡占化で新しいジャンルの創出がなく沈滞気味」 沈滞する理由はPCのエロゲーに流れているというのもある気がする。
 組み立てPCオタクは「文書作成や科学計算などコンピューター本来の使用目的を忘れ、組み立てる行為が目的化している層。余暇時間や可処分所得の多くをPC組み立てに投下。ソフトをインストールして性能評価を終えたらすぐ売却し次のパーツを物色」
 文書作成や科学計算が本来のパソコンの使い道として果たして正しいのかどうか、これは議論の余地がありそうだ。筆者もUNIXを組み立てパソコンにインストールしたときの嬉しさをよく覚えている。こんなことを言うとぎょっとする向きもあろうが、子供が産まれたときよりも嬉しさという点ではその感情の純度が高かった。
 こうした5種類のオタクを総じて、「オタクは消費性向が高いだけでなく、批評やアレンジやパロディー制作などの創作活動を活発に行い、創造性豊か」とまとめている。
 5分野あわせたオタク総数は国内に285万人にて、2900億円市場であり、これはデジカメとか、DVDレコーダーの市場規模を超えるという。
 これだけの規模になるともはやニッチとはいえない、ひとつの立派な市場となる。奥手のオタクがはじめて女性と恋をする様をリアルタイムに掲示板に書き込み、多くの人の励ましを得るプロセスをそのまま本にした『電車男』が十万部を超えるベストセラーになったが、これもまたオタク市場に結実したユニークな商品の一例だ。
 以上のように、日経流通新聞というそれなりのポジションを締める専門誌に今回北林氏が書いたオタク評は、これまでになく踏み込んだ斬新な定義であると思われる。大手新聞で、しかも読み手は流通業に従事するようなオッサンとかが読者。果たしてオッサンが読んで、「アニメの視聴を日課」「生活時間のほとんどをゲームに費やしている」「アイドルの追っかけを高い優先度で積極的に行う」「キャラクターが活動の中心」「組み立て行為が目的」、こんなオタクを理解できるのか、一オタクとしてはなはだギモンではある。
 何を隠そう筆者もまた、オタクである。いろいろとオタクのいる分野をつまみ食いしてきた過去がある。その一端を紹介すると、鉄道模型、ラジコン、アニメ、マンガ、フィギュア、組み立てPC、アイドル、カメラ、同人誌制作、これら全部を中学時代から、二十代前半にかけて全部やった。同時並行は資金面から難しかったが、それぞれに楽しく幸せな趣味のひとときであった。
 で、いまは私は何オタクかというと、北林氏が今回挙げた分野には含まれないが、去年のTOEIC730点とかAFP資格合格で資格オタク魂が目覚めたようだ。残念ながら先週日曜日に行われた行政書士試験には落ちてしまったものの、悔しさからますます資格には萌えている、変態市川哲也である(しばらく間隔が開いてしまったが行政書士資格試験に落ちたショックで一時無気力になっていた)。誤解無いようにいうが、別に資格取得して開業しようとか転職しようとかじゃない。勉強を口実に、何とか日常の倦怠、うんざりするさまざまなものごとから逃れたいだけである。
 え、フェチは違うの?と思う人へ。フェチは違う、オタクというよりもこれは存在そのものに関わるもっと大切で、本源的で、重要な要素だ。PCでいえば、オタクがアプリであるとすると、フェチはOSである。
 そういうわけで、生きることそのものに関わる重要な私の要素、フェティシズム、そのフェティシズムゆえにこぼれ出てくる言葉を、小手先の資格取得で落ちたくらいで止めることなく、これからも続けていきたい。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ラバピカの塗り方

 ラバピカの上手な塗り方について、読者の方からメールをいただいた。
 まず裏返して、手足の部分に細く線状に垂らす。次に生地をまた元に戻して、上から全体にラバピカが広がるように揉んで伸ばす。それから着ると、「塗りむらが無くなって簡単に着られ、今まで苦労して着ていたのが嘘みたいです」。
 というわけで、みなさんもぜひラバーキャットスーツをご着用の節はお試しいただきたい。
 この方は同じメールで、BLACKSTYLEの1.2ミリのキャットスーツに関心があるとおっしゃっていた。そうなのだ、黒の男性用キャットスーツは0.35、0.6、0.9、1.2という豊富な厚さのオプションがある。カラーのバリエーションが豊富な0.35ミリ、Alt-fetish.comがいちばんオススメしたい0.6ミリ、未知の領域の0.9ミリ、1.2ミリ。どの厚さでも取り寄せられるので、チャレンジしたい人は個別にご相談を。
 相談といえば、こうして同じ趣味をもつ人たちの提案や悩み、問題点を相互に流通するのもAlt-fetish.comがになうべき大切な役割だと思っている。
 よくアメリカでは幼児虐待や薬物依存、PTSDなどを抱える人たちが、同じ悩みを持つ人たちと少人数でグループとなり、互いの悩みを発表しあうというのがある。テレビでそうしたセッションの場が報じられているのを目にした方もいるだろう。
 そういうセミナーでは、思い切り普段人にいえないような話をできるうえに、自分の話を聞いて理解してもらえたというだけで孤独感が薄れだいぶ癒されるようで、参加者はおおむね満足して帰るようである。
 孤独感といえば、今日の私はかなり孤独だった。
 私は今日、子供(幼稚園児)の運動会に出席したが、どうにも場になじめず、過敏性腸炎を発症し何度も園のトイレにしゃがまねばならなかった。子供を抱いたりしてただでさえ足が弱っているところへ、日頃使い慣れない和式便所に座ったため、足がガクガクである。
 何が精神に応えたかというと、とにかくその場にいる全員が、「子供」という対象一点に関心を集中させている点が私にはダメだ。もちろんよその子ではなく、自分の子供にである。そういう全体主義の雰囲気(もちろん運動会だから全体主義に決まっているが何しろ私にはダメ)も直撃したが、同時に、私の本名を呼び捨てにして呼び止め、同級生だった○○だけど、覚えてる?と、どうみても年上にしか見えないおばさんに声をかけられたのにも参った(しかもこっちは覚えていない)。「元同級生」のおばさんぶりが孤独な私をさらに追い込んだ。ああ自分も死に向かって着々と進んでいるんだなーと。
 そういうふうな場においては、何らかの創造性の発揮はもとより、いかなる変態性の発露も許されるものではない。冷たい地面にビニールシート一枚で座らされて、何度も下痢に見舞われ、「運動会は二度と行きたくない」というPTSDを患った私が出席できるセミナーはないものだろうか?
 しかしこうして書いているだけで大勢の変態のみなさんと共有できる時間があることが何ともいえず幸せなことである。
 今夜は青山でTOKYO PERVE 12が行われる予定である。これから行かれる方、また行ってきてこれを読まれている方、ぜひ感想など教えてください。私も行きたいんだが下痢が……。
Text by Tetsuya Ichikawa
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HIVこう防ぐ

 台風やHIV感染予防に効果があるとされるものと言えば、ゴム。前者はゴムボート、ゴム長靴。水浸しの際は大活躍だ。そして後者はいうまでもなく、コンドームの素材として。
「年齢別では、感染者で最も多かったのは20―30代で、全体の約75%を占めた。患者は感染者より高齢の30代以上に広がっていたが、今回の報告では、日本人の20代の患者が過去最多の13人にのぼった。動向委では「ウイルスに感染してからエイズを発症するまで約10年かかるため、中学を含めた10代の若年層で感染が広がっているとみられる」としている。」
 どうも最近、未成年者のエイズ感染が増えているようだ。3ヶ月間の集計では感染者数が過去最多というニュースである。
 ラバーキャットスーツで、チンコどころか全身を密閉してしまうAlt-fetish.comの読者ならば、エイズとは無縁だ。ゴムなんかでみみっちくペニスだけをくるむなんて、話にならない。頭の先から爪先まで、くまなくラバーに密閉されてはじめて生きようという気になってくる、それが真のフェティシストというもんじゃなかろうか。
 chikaさんのところに寄せられたこのイラスト。密閉の快楽で、ペニスをびんびんにしながら悶絶する様。なんと美しく変態的であろうか。chikaさんのこのエントリーでは、変態行為による「死の回避」がテーマとなっている。私はこれを読んで、変態行為のもつ圧倒的な生命保存機能、癒し機能を実感した。しかしここではあくまで内面に対してのものである。
 HIV増加の記事をみて、内面だけではなく、外面的にも、つまり感染から身を守るという身体の物理的安全面でも、我らがラバーフェティシズムは勝利を収めたことを知ってうれしさでいっぱいだ。
 未成年者も早くこうした快楽があることを知るべきだ。ナマのチンコなんて見苦しく、汚いだけ。半透明のゴムに収めてはじめてそれは、美しさを獲得する。うそだと思うんだったらもう一度、chikaさんのページ、特に股間部分をみてごらん。この愛すべき薄手の素材を通じてくっきりと浮かび上がったペニスの何ともいえない美しさ。私はこの美しいイラストを、「個人で楽しむ目的に限り」プリントアウトしてみました。ありがとう。
Text by Tetsuya Ichikawa
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J-WAVE研究

もともと頭痛持ちである。それは突然やってくる。最初はジワーッと。夜は目も開けられないほど。吐きそうになることもある。バファリンが欠かせない。
 なにかの病気かと疑ったこともあるが違うらしい。これもまた筆者固有の生き辛さを盛りたてる演出の一貫ということか。
 昨日(正確には一昨日の深夜)のJ-WAVEのTR2は死ぬほど笑わせてもらった。みうらじゅんと安西肇がチンコ、オナニーとかのエロ話。オッサン2人のトークがこれほど笑えるとは、自分もすっかりおじさんだ。でもリスナーには十代の若者もいるみたいだけど。
 J-WAVEではウィークデー毎日夜1時から2時まで、ソウル・トレインというのをやっている。ポイントは、リュウさんというナビゲーターである。
この人は年齢は30代半ば、妻子ありで職業はDJ。帰国子女で、上智大学経済学部を出て総合商社へ就職後、やめてこっちの道に。ヒップホップの人である(ってよくわからんが、ヒップホップのDJということ、あ、ラップかも知れないが区別は付かない、私には)。
 小学校の頃からフットボールをやってきて、今日も、「ずっと続けてきて本当によかった、俺の基礎になっている」と言っていた。スポーツを続けてきて、友達とかの付き合いはいまだにあるし、またものごと何についてもいえることだが、はじめたものは続けて、最後まで終わらせることが大事という。
 私はこの人はけっこうエリートだと思う。経歴がなかなかすごいから。でもいまは、ヒップホップのDJということで、付き合っているマーケットは非エリートである。ヒップホップDJなのにエリートというのがこの人のおもしろさだ。
 深夜のソウルトレインにはさまざまなメールが寄せられる。たとえばバツイチで子供がいるホステスとか。そういうのが突然、(元)エリートのリュウさんに、「仕事きついけど、子供がいるからがんばれる」みたいなことを言ってくる。リュウさんは、仕事しているあいだは子供はどうしているの?と訊くと、ホステスは、ずっと保育施設に預けっぱなしという。
 バツイチのホステスに、幼い子供が育てられている、それも施設で一日の大半を過ごしている。エリートのリュウさんとしてはこんな子供の育て方は納得いかないのである。しかし放送でそれは口にできない。
「子供って本当にいいよねー。最高だよ。子供をもっていると、何でもがんばろうって気になるよね」
 いつもの子供礼賛トークで何とかお茶を濁した。ソウルトレインの真の楽しみ方、それは、エリートと非エリートの、子供をめぐる倫理観の相剋にあるとみているのは筆者だけではなかろう。
 こんなケースも。未成年から電話がかかってくる。その未成年は、リュウさんにこういう。「彼氏がいるがコンドームを使ってくれない」訊けば、その彼氏が無職フリーターであることが判明。リュウさんのアドレナリン爆発の瞬間がやってくる。「子供を甘く見るな。絶対に真剣に考えろ。オトナだって子供できたらたいへんなんだ。それを、まだ仕事にも就いていない君たちが云々」シブーイ説教が登場。ヒップホップとは相容れないそのエリートの絶叫が味わい深い、深夜のソウルトレインである。
 ある時こんなことをリュウさんは言っていた。「世の中には子供ができなくて悩んでいる人、子供が欲しくても出来ない人がいる、っていことを僕は知っています。そういうことがあるということを承知しています」このことを言い出す前は、例によって子供は絶対に作ったほうがいい、人生が変わる、たいへんだけど得られることはあまりにも大きいみたいなことを言いまくっていた。きっとクレームが来たに違いない。
 それもこれも少子高齢化の問題ということになるんだろうが、これをみうらじゅんと安西肇が語るとこうなる。
みうら(ホームランは精液が受精するようなセックスのことを意味する)「昔はみんなホームランか三振だけだったのに、いまではみんなちょろちょろとつまらんヒットばかり打って」
安西「やめてくださいよイチロー批判は」
 偏頭痛から深夜のJ-WAVE評になってきたので最後に、筆者が一番気になるTR2のキャラ、それは、チューズデーのトールマン園田という、エロ本編集者である。東大卒なのにエロ本編集者、しかも妻帯者。メインのリリー・フランキーにいたぶられて喜んでいる。早漏で熟女好きらしいが、何より驚愕したのは、仕事で、女王様から小便を浴びたことだ。東大卒なのに編集者で妻帯、おまけに小便を浴びるとは……。学歴こそ遠く及ばないものの、編集者で妻帯、変態装をしているという点で限りない共感を覚える私であった。ところでトールマン園田氏、最近へんなラップを披露している。内容はヘルスに入ってみたら相手してくれたのが55歳のババアだったから1分でいってしまった早漏野郎とか、イチにっさーんですぐいくおれ、とか、臭い俺とか、最低の自虐ネタ。これを、あろうことが前の番組のリュウさんが園田さんはすごい、日本語のラップって本当にかっこいいと思うよとか言っているんだけど、それってどうなんだろう。
 J-WAVネタ、最後とか言ってまだ続けるが、平井堅という売れてる歌手がいる。しっとりときかせるボーカル。原始人のような、まあかっこいい風貌。平井堅のオーマイレディオという夜10時くらいの番組があるけど、この人は性格がせこくて、およそあの曲の雰囲気とかけ離れていて面白い。同番組で別の曜日のユキは前に酔っぱらってきてこれも非常に面白かった。
 J-WAVEは開局前の試験放送時代から聴き始めている筆者。これからも耳が離せない。
※台風で大変な目に逢われた方には心よりお見舞い申し上げます。
※台風の影響で、新聞やマスコミの報道において、さかんに「ゴム」という言葉が出てきていますが、Alt-fetish.comの販売するラバーのキャットスーツとは異なる商品です。ご注意下さい。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

本能が壊れた生き物、人間

 「すべての観念は、人において本能が壊れたために、それを補うべく幻想として生まれる」と、岸田秀が言っているそうだ(『臨床哲学』養老孟司 )。
 養老先生は、ある官僚と、国家なんて所詮幻想に過ぎないというのに、その官僚が圧倒的な実在感をもって国家をとらえているのに腹が立って口論となった。
 すべての観念は幻想で、所詮は人間が、それも本能が壊れた出来そこないの生き物である人間が作り上げたものに過ぎない。なのに、人は、なにか物事をたいそうなことのように絶対化したり、重大視したり、まじめに捕らえすぎてしまったりする。おおむね人の不幸というのはそういうところから発生するような気がする。
 官僚にとっての国家と、国家の雇われの身分を捨てて野に下りた養老とでは、国家に対する見方考え方は当然違う。それを前提としない、官僚のあまりに強固な国家観は私から観ても不愉快きわまりない。
 観念はあやふやで、相対的なもの。しかしときとしてそれは、死への欲望までをも醸成するという危険性をはらむ。
 2003年4月26日に享年(推定)26歳で自害して亡くなった二階堂奥歯さんは、死の幻想のために自らの命を絶った。
 いまだ公開され続ける、死の直前までつづられたブログの、この日の記述は、死に対する観念がゆっくりと醸成される様をリアルに読みとることができる。
「2003年4月14日(月)その2
勿論私はがんばれる。
私は恵まれた環境にいるのにもかかわらず周囲の人を深く深く傷つけた。そして今も、傷つけ続けている。
死にたいなんて、甘えている。よくも言えたものだ。
明日まで生き延びることに必死だなんて。
生きるという当たり前のことをこれほど恐ろしがるなんて。
大学を出たら普通は働いて生計を立て、自活する。あたりまえのことだ。生きるのは、明日を迎えるのは、あたりまえのことだ。
そんなあたりまえのことが、私には、ものすごくがんばらないとできないのだ。
なんで、そんなことができないのだろう。
病気だから? でも、それは病気を治す気がないからだ。
ちゃんとがんばっていないからだ。治す気があるなら治っているはずだ。努力が足りないのだ。
勿論、私は連休明けまで生きていける。
(普通の人がごく普通にするように)。
勿論、私は化粧をし、着替えることができる。
(それは、雪山に裸で入る覚悟があれば簡単だ)。
勿論、私はエントランスカードをスロットに通すことができる。
(それは、手首に刃を走らせる覚悟があれば簡単だ)。
勿論、私は職場で挨拶し、細々とした雑事をてきぱきと片づけることができる。
(それは、頸動脈を突き破る覚悟があれば簡単だ)。
勿論、私は様々な連絡を取り、打ち合わせをし、トラブルを解決することができる。
(それは、首を吊る覚悟があれば簡単だ。)。
勿論、私は自分の意見を言い、人の意見を聞き、摺り合わせ、決断し実行することができる。
(それはガソリンをかぶって火をつける覚悟があれば簡単だ)。
勿論、私は接待をすることができる、にこやかに座持ちし、相手に気持ちよくなってもらうことができる。
(それは致死量の薬物を飲みほす覚悟があれば簡単だ)。
勿論、私は生きていける。
(それは18階立てのビルから飛び降りる覚悟があれば簡単だ)。
私はがんばれる。
まだ発狂してないし、ショック死もしていない。
それはまだ余力があるということだ。
私はがんばれる。明日も、明後日も生きる。そして、連休明けから出社する。
おろしたての春のスーツで、きちんとご挨拶して。
そして、普通に働く。普通の人が普通にするように。
それは、がんばってできないことじゃないはずだ。
勿論、私にはできるはずだ。
私はまだがんばれる。ちゃんと。普通に。あたりまえに。」
 12日後の26日に、がんばれるはずだった連休明けを迎えることなく、ビルから飛び降りてしまった。
 観念というのは危ない。危ない観念の暴走に歯止めを利かせるためには、ビザールプレイくらいでお茶を濁しておいたほうがよほど平和である。
 まあきょうは取り立てて書くこともない、台風前の雨の降る陰鬱な秋の一日であった。こういう日に限り、この二階堂さんの「もちろん、私は○○できる。」(それは○○があれば簡単だ)のフレーズがぐるぐる頭のなかをまわりだして私をさいなむ。この人と会ったことがあるからこそ痛切なものである。
 ちなみに、二階堂さんがAlt-fetish.comでお買い求めになられたのは、この本ただ一冊のみ。透明ラバーを着れば、人形みたいになれる、その無機質なものになれるっていうのがいいんですよって、私に力説したのは、死ぬ半年前のことであった。本だけじゃなく、透明ラバーのキャットスーツを持参して差し上げておけばよかったと悔やまれてならない。
 この日の日記にはいくつも「がんばる」という言葉が出るけれども、そもそも頑張るというのは彼女にとって生きることをがんばるというようなもので、通常ではなかなか味わうことのできない心境だ。鬱病患者だったのかどうかは分からないけれど、病気だみたいなことは書いてある。
 よく人は「がんばれ」というけれど、自分が自分にがんばろうって思うのならまだしも、他人がいうがんばれというのははなはだ無責任でバカげた言葉であるとしか思えない。私がそう思うのも、人間はつくづく本能が壊れた、「瑕疵ある生命体」だからこそなんじゃないかと思う次第である。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

フェティッシュモデル街頭獲得を条例で禁止

 バレエ教室に通ってくる女の子が○○ばかりで反吐が出る。やっかみまじりであるが。迎えに来る親の顔を見ればその理由は明らかだ。そもそもバレエ教室に娘を通わせようとする親は筆者を除きたいていは中~高額所得者層であるのが相場(巨大なクルマ、外車などで来るから)。連中は勉強ができてそれなりの会社に入れたから彼らは高額所得者になれたんであって、少なくともバカではない。
 昔の義務教育時代を思いだしてほしいが、勉強ができる人というのはおおむね外観の偏差値は低めであった(最近では一概にそうともいえない)。
 そういう、外観偏差値の低い人が高い学力偏差値を武器に高額所得者になって子供を作ってベンツでバレエ教室に運んでくる娘の顔が、○○であるのは名著利己的遺伝子を読むまでもなかろう。
 最近、バレエ教室に通ってくる若いバレリーナをナンパする男が現れた。教室は敏感に反応。交代制で常に見張りがたち、入り口のドアはガラス張りとなり、くらい通路には明るい照明が新設され監視カメラが光る。もっともこのナンパ氏は、こんな対策を施される以前に、バレエ教室にはそんなに美人がいないことを知って二度と来ることはないだろうというのが筆者の見立てだ。
 さて、美人というのは世の中では貴重で、美人を仕入れてさまざまな商売をする業種というのが存在する。美人を仕入れるいちばん効率のいいやり方は、街頭キャッチであった。ところが12月の都議会で東京都迷惑防止条例が改正され、路上での客引きやキャッチ行為は一律全面禁止となるという。
 客引きや悪質商法のキャッチが禁止されるのはまだしも、ビデオ出演やタレント育成が、これまでは18歳未満は禁止だったものを、年齢条件を撤廃、とにかく勧誘してはいけないということになった。タレント育成のための勧誘かどうかはについて、警視庁の幹部は「ケースバイケースで判断していくしかない」という。
 これにはゾッとした。現場の公務員(警察官)が、憲法上保証されている職業選択の自由の行使中の国民の権利を蹂躙する危険性がある。国家権力が国民の自由を、これによって非常に容易に侵奪できることになった。警察官がケースバイケースで、人に声をかけている国民を逮捕するかどうかを決める。恐ろしいことである。こういう余地を残すきわめて悪質な、瑕疵ある条例がサクッと通ってしまうのはいかにもパーの石原、アメリカ嫌いの石原都知事のなせるワザだ。
 街頭こそ、未知の人と知り合える唯一の場所だったはずだ。ところがその街頭で、いまやタバコも吸えなければ、人に声もかけられない。
 堅苦しい世の中になったものである。
 こうした世の中にあっては、このサイトのように「オリジナルモデル」さんを擁しているのは何ともうらやましい。01年にAlt-fetish.comをはじめて以来、専属のモデルというのをずっと育ててみたいものだと思っているが全然ダメ。それで食えないところがとにかくダメ。まあAlt-fetish.comがモデルを育てるのもどこか、近所の豆腐屋が突然「専属モデル」とか言って女の人で写真を公開してもどこか違和感がただようのと同じことになるんだろうなーとか言って、勝手に納得してる。
 それでもフェティシストのみなさんのために、妄想に使える「フリー素材」を日夜作り蓄積するべく、こんなサイトで勧誘してみてはいるものの、ギャラの安さ(5000円+別途最高1000円までの交通費)が祟っていままでこの人しか応募してくれなかったトホホ。
 街頭ダメ、ネットダメとなるとあとは知り合いからということで、現役大学生の弟のまわりを見渡してみたところ、いた!ひとり美女でキャットスーツに興味を示している娘がいたのだが、筆者のあまりの不気味すぎるハイテンションなアプローチぶりに恐れをなして退散してしまったガーン超ショック。
 この子は頻繁にうちにあそびにやってくるが、秋口のこの季節、ブーツを履いてやってくるようになった。玄関にそのブーツがクタッと脱がれているのを見るとまあ心の千々に乱るることよ。
 文中で紹介しているサイトはchikaさんのshirmp headでコメント記入されていたので知りました。
 長靴は全然ダメな、フェチ的に首尾範囲がとても狭いわたし。その狭さたるやピンヒールの先っちょくらい細い。
Alt-fetish.com業務連絡】先日ひいきの客で自宅に直接郵便物を届けても差し支えないAlt-fetish.comのお客様向けにカタログを発送しましたが、キャットスーツに同色のグローブとソックスを付けて一体型にする場合、青・白についてはこれができないこと、また赤の場合は色味が異なってきます。これを記載していない、「瑕疵あるカタログ」となってしまっていることを心よりお詫び申し上げるとともに、お客様には黒のキャットスーツを最初はお買いあげいただくことをオススメいたします、というのは冗談で、もちろん自由ですが、マスク、グローブ、ソックス付きで色も全部合わせるなら半透明か黒しかできませんのであしからずご了承下さい。白、青のキャットスーツは、グローブ、ソックス単体で買う方法があります。
 キャットスーツ談義のついでに言うと、キャットスーツはやはりなんといってもオリジナルキャットスーツがいちばん手軽である。これなら多少の剥離やシワが気にならなければ洗濯もできるし(個人の責任範囲でやって下さい、修理できません)、価格もラバーより安く、非常に売れている。ソックスも最初から付いていて便利。
 ま今日はそんなところです。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

カスタムメードキャットスーツについて重要なお知らせ

 みなさんズームビザール見てりゅ? 先日紹介した無料のフェチサイトである。こうやってビザールコスチュームの数々に身を包んで、カメラの前でポーズを決めウェブにアップする、たいへんなことだが、フェティシズムの隆盛のためにはぜひやらねばならないことだろう。
 先日第4回YKKファスニングアワードで4608名というたいへんな数の応募数のなかから、「フェティッシュ」という作品名でみごと優秀賞(グランプリ入れて上位3名)を獲得された宮本麻希さんといろいろやり取りするなかで彼女がAlt-fetish.comのオリジナルキャットスーツを着た様子を写メールで拝見する機会があった。画像は小さく荒いのだが、一度触れたことのあるキャットスーツを、生身の人間が着ている様子というのはなんだかじつにエロくて、生々しいものであった。
 ぜひみなさんも着ている写真をAlt-fetish.com宛送付してもらいたい。専用の投稿ページがあるのでそこで公開したい。
 さて今日は何とも複雑な気分になる人気ブログを紹介しよう。フェチとは何の関係もないかも知れないが、それはそれでけっこう喜んでくれる読者もいるので。
 ライブドア・ブログのHANABIのデイトレ日記–(デイトレード学習型サイト)である。
 一日に平均100万円を日本株のデイトレードのみで稼いでいる20代の若者のブログだ。元手は親から借りた300万円。それが一年半で1億8千万円になった。
 最近では平均百万円を稼ぐために、一度の約定が数千万円になることも。一度の約定が数千万ということは、ある特定の民間企業の成長性に関する市場参加者の思惑に対して、向こう数分間のあいだ、一か八か賭けるということを意味する。
 その点ではギャンブルに近いものがあるが、ギャンブルと違ってさまざまなIT技術(特に売買高と「板」情報をリアルタイムに見られるインターネット環境)によってリスクをかなり抑えることができる。
 ほかのギャンブルはそうはいかない。
 株は背水の陣で取り組むものではないけれど、このHANABIさんは背水の陣で取り組んでここまでになった。FPの決まり文句に「株は余裕資金で」というのがあるが、HANABIさんはそうではない。また、同じく投資の常識に「長期投資は短期よりリスクが少ない」というのがあるが、これまた違う。もっとも、これはロスカットが出来ない人は、という条件を付ければ真実になるかも知れない(さらにこれも国と地域、時代による)。
 私もやりたいデイトレード。食えないFP資格取るに金と時間をつっこむよりも全然マシだろう。 このHANABIさんは自分のトレードの様子をビデオに撮影して、14万円強という価格で販売してもすぐに売り切れるという。それに、たくさんのお金がすでにあるから、株式投資をするにあたっても見せ板疑惑を呼ぶほどまでに市場に対して優位に参加できている。
 金持ちは青天井、そういう思いを強くさせられる、HANABIさんのデイトレード日記であった。
 話は変わるが、昨日発送したDMは届いている人には今日から届きはじめる。中身は撮り下ろしのキャットスーツスタイル2点と、申込書である。
 早速このカタログに瑕疵があった。担当スタッフによれば白と青のグローブ・ソックスは、キャットスーツには付けられないそうである。また、赤のグローブ・ソックスはキャットスーツに付けられるが、赤のキャットスーツの「赤」とは色がやや異なるようだ。
 担当者に代わって心からお詫び申し上げます。
 Alt-fetish.comとしては黒のキャットを想定している。黒のマスク、キャット、グローブ、ソックスならオッケー。また、青や白のキャットスーツには、同色のマスクは取り付けられる。グローブとソックスについては、同色で単体で別に商品があるので、それを買えばいい。価格はほとんどかわらない。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

日産FUGA──物欲をめぐる冒険

 30歳を過ぎて早2年。人生折り返し地点をまわり、転がり落ちるようなスピードで無為な日常を過ごす今日この頃、筆者の新たな物欲がはげしい萌芽を見せている。資本主義の勝利だ。
 この歳になってメチャメチャ欲しく、その物欲があらゆるエネルギーの源、アドレナリンドピュドピュの原因となっているものは、クルマと家である。家は別の機会に譲るとして、クルマ。平和時も長く続いているこの日本のもの作りの頂点を極めているといっていい日本車。なかでもシフトザフューチャーのNISSAN、日産車が激萌だ。日産車をはげしく意識するようになったのは、TIANAからである。ティアナ。名前も素晴らしいがCMも卓越していた。モダンリビングという考え方をクルマに持ち込んだという。事実車内は本当にラグジュアリーな、リラックスする空間であることがウェブカタログからは伝わってくる。街で見かけるそのスタイリングは、ドキドキして目が離せなくなるあの感覚を思い起こさせる。そう、ロングブーツをペットリと履いた女の人を見たときのあの興奮だ。
 フェティシストは、何でも形から入る。形から入って、形で終わる。すべて形だ。外観こそすべてである。フェティシストが反応するのはまず外観だ。外観以外に何を評価しろというのか。最近では外観以外に評価すべきなのは「登記」であるということが分かってきた。
 話がそれた。
 最近もっとも感動したのは、10/14にデビューとなった日産のFUGAというスポーツセダンである。スポーツセダンというよりも、スポーツもこなす、セダンといったほうがいいかもしれない。
 しかし私が常に惹かれるのは、クルマのスポーツユーティリティーではない。中身である(さっきは外観といったじゃないか)。いや、正確には中身の、外観だ。人はそれをインテリアという。
 ティアナをこのクルマは(筆者のなかで)みごと超えた(価格も倍近いんだが……)。このクルマはもはや芸術品といっていい。しかもすごいのは、芸術品を庶民でも買える値段で量産していることである。そしてそれが芸術品であり、買うことの喜びを最大限へともっていってくれる緻密で味わい深い広告。
 ウェブで見ると、ヘッドライトには地球に前後するふたつの惑星。走る様子は、疾走する馬。インテリアはなんと、クラシックコンサートホールである。そしてそのムービーのためにたぶんこれはオリジナルの曲まで使っている。弦楽器のインストルメンタルである。脱帽だ。
 もともとこの手のクルマに酔いはじめたのは、じつはトヨタのプログレからだった。クルマといえば移動手段、単なる道具に過ぎないと思っていた私を、それを上質な動くリビングルームにしてくれたのは私のなかではプログレを知ってからだった。日産ティアナもそうだが、それはアエラとかPENといったそこそこのインテリやら高所得者が読みそうな雑誌に巧みに広告を掲載した。
 そうしたイメージ戦略が私にはストライクだった。資力もないのに、自動車への妄想はふくらむばかりであった。シートに座ってハンドルを握ったときのことを想像するだけでワクワクできた。 そんなわけで最近私が気になっている日本車を紹介しよう。フーガと、ホンダのエリシオンだ。
 「じゃあおまえは何に乗っているんだ?」読者のギモンが聞こえてきそうだ。告白しよう。50ccのヤマハジョグ、これに10年近く乗っている。目を見張る環境性能と高い(対外)安全性。高級スポーツカーですら追いつけない(信号待ち明けの)加速。楽器を思わせる排気音。キーレスエントリー(またがるだけ)。「スタートボタン」(別名スタータースイッチ)を押すとかかるエンジン。驚異の燃費のよさ。トヨタのプリウスには負けたが……。あ、それと最近家族が買ったMRワゴン(スズキの軽自動車)をたまに借りて、4輪ていいなーって思ったりも、している。嗚呼いつになったら欲しい車を買えるんだろう。日々無為に過ごす低所得者の私に高級乗用車が買える日が来るのはこれらの車がいずれも生産終了になるのに十分な厚い年月を経てからだろう。とにかくいつになるかは分からない。ただ確実にいえることは、ゲンチャリには応える寒い冬はいま、確実に近づいているということぐらいだ。
 さて筆者の個人的事情はさておき、フーガの次のコピーをご覧いただきたい。これがクルマの宣伝文句かと思うような感じだ。
「フーガが感じて欲しいのは、人間の官能に響く、人間の気持ちに高揚感を呼び起こす、理屈を超えた歓び。」
 これって、キャットスーツを着ることの快楽をあの手この手で日々書きまくっているこのブログの精神と同じではないか。ははあ、このコピーを考えた担当者はこのブログの読者ではないか? パクッたな。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

セックスしてますか

 きょうはフランスのコンドームメーカー「デュレックス」の調査結果から。
 年間セックス回数は、世界41カ国中、最下位の国、それがわがニッポンだそうだ。ちなみに平均46回(1位のフランスは137回)。
 その原因はいうまでもない。わが地球防衛(撲滅?)軍、Alt-fetish.comが日本人の脳を遠隔操縦して、変態脳にし、みんな異性との生殖行為に目もくれなくなったからである。
 うわははははは。
 セックスのときにオルガズム(絶頂感)を感じるかという質問に対しても、日本はビリから4番目とパッとしない。日本で進んでいるかつてない規模・スピードでの少子高齢化。その原因は、国民がセックスをしなくなっているという、何とも身も蓋もない背景があるようだ。
 有史以来、もともと男にとってセックスはオナニーとは比べものにならないくらい「ご苦労な仕事」であり続けている。小器用な男たちが、一向に「合理化」の進まない(というかそんなの進めようがない)セックスには目も向けず、ひたすら手頃で自由に開発できるオナニーにその関心を振り向けたことは道理にかなっている。
 欲望のカイゼン運動の成果、それが今日のフェティッシュカルチャーの豪華絢爛に結実している。そして残念ながら、セックスはその割を食って、世界でも例を見ないくらいお寒い状況になり果てた。
 Alt-fetish.comとしては、パートナーとの性生活において、単調になって飽きてしなくなるということよりも、むしろ変態行為でも何でもいいから双方の合意のもとに楽しんで、快感を追求していったほうがいいのではないかと思っている。
 デュレックスの調査結果では、回答者の3分の1以上がパートナーと一緒にポルノビデオを観ると回答したそうだが、目的は「性生活をより刺激的にするため」。興奮しさえすればあとは相手が多少しなびていても、穴と棒、入れればそれなりの「リターン」は得られようというもの。どうかAlt-fetish.comの提唱するおしゃれなキャットスーツを使って、楽しんでもらいたい。そのために、キャットスーツには棒と穴の出し入れに便利なファスナーが、股にきちんと付いているのである。
PS 最後まで読んでくれた方。じつは今日、「最新カタログ」をお送りした。過去半年以内に、ご自宅に直接届けても差し支えない方法で注文してくれた人で、キャットスーツを注文していない人、資料請求者が送付の対象となっている。もし、今週末までにグレーの封筒が届かなければその対象にはならなかったことになる。内容はキャットスーツ(ラバー・オリジナル両方)のご案内で新奇性・割安感はないが、ラバーのほうはグローブ、ソックス、マスクを付けるカスタムメードをわりと簡単に申し込め、なおかつクレジットカードも使える。郵便局留めやDM不要の人も、外からはそういう変態関連内容物であることは一切分からないので、欲しい方はメールください。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ビザールプレイに茶の湯の精神

 今日もマスクを被り、一人で行為に及ぼうとしたが、グローブをはめてブーツを履いた時点で早くも手が勝手に動いて後が続かなくなってしまった筆者である。もっと長い時間、ビザールなグッズたちと身体を戯れさせたかったのだが、欲望が津波のように押し寄せて、あっというまである。
 フェティッシュな想像力のなかでビザール快楽を追求する私たちにとって共通の悩み、それは、早くいきすぎることである。
 どうしたらもっと長い時間、充実した時を過ごせるのか。あらかじめ想像力をたくましくしすぎるのもあれだし、手でいきなり触るのもまずい。ではどうしたらいいのか。どうした作法がこのビザールな宇宙をさらに拡げてくれるのか。
 作法、宇宙。このふたつの言葉から連想されるのは、日本のお家芸「茶の湯」ではないか。
 茶も、道具、作法、所作、あらゆるディティールひとつひとつに丁寧に侘びの精神を見いだして味わうことで、はじめてその哲学が達成される。私は、キャットスーツやグローブ、ラバーなどのピッチリしたアイテムで全身をくまなく覆う、私たちのビザールな行為が、ちょうど狭いにじり口から茶室に入るところからはじまる茶の作法にじつによく通じるものがある。
 そこで、茶のように、一件エロティシズムとは無縁な考え方をフェティッシュプレイに援用して、すぐいってしまって味気なくなることを防げないものかと思った次第である。
 先日はバッグに無造作にエログッズを詰め込んで、やりたいときにすぐやれるように、などと書いてしまったけれど、それは茶の精神には反している。狭い専用の部屋を用意し、その部屋の決まった位置に美しく清掃されたフェティッシュグッズの数々をまず陳列する。そして、下から上までひとつひとつのアイテムを、その姿形、色つやを愛でながら身に着けていくのである。ラバーなどを美しい所作のもと着こなすのは相当難儀であるが、それを極めることに意義を見いだすこと自体が、早漏を防ぐ目的のひとつになっている。
 つまり茶の湯の精神をビザールに持ち込む、筆者名付けるところのビザール禅においては、無目的で性の意味づけが困難な所作であればあるほどそれは、より広いビザール世界へと私たちを導いてくれることになる。
 茶も同じである。茶の芸術世界は、門からはじまっている。門から茶室に至るまでの庭の石の配置でさえ、非常に重要な手抜きの許されないポイントを、あたりまえに形成している。キャットスーツも美しく手入れされ、きちんとたたまれていないのであれば、そのビザールプレイは台無しだ。
 狭い穴から茶室に入り込む行為は、着づらいし、着たら最後脱ぎにくいビザールスーツに似ている。着づらいキャットスーツを困難をかいくぐってきて、なかにすっぽりと包まれてはじめて触れることのできる広大なる宇宙空間。茶人が、茶室において出会うのもまた同じである。もっともそのあと被ったマスクが苦しすぎて窒息寸前の星まで見えてしまうのはビザール禅だけか。
 いずれにしても精神が肉体を離れるために必要な、茶とビザールに共通する禅の心得であった。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

美容整形とフェティシズム

まずはご覧いただこう。このページである。私がもっとも驚いたのは、先日も日大経済学部で「復活ライブ」を行ったsuzuki amiだ。この人の整形前の写真、てっきりイチロー選手かと思った。さらに、口ひげをうっすらとたくわえるutada hikaru。最近全米デビューしたとのことだが、この風貌のままなら黒人歌手路線もいけたのではないかと思ってしまった。ほかにはyuuka、kago ai、hamasaki ayumiなどなど。ちなみにこのページは韓国の方のブログなので、OSによってはうざい表示が出る場合がある。まとめたページを見て改めて驚いておこう。このページを知ったのはひろぶろから。
 さて、このブログに戻ってきてくれた人のために、私の整形後の目をご覧いただこう。なーんて、うそです。残念ながら整形していません。まあ筆者はご覧の通りの目をしているわけであるが、いま有名人で活躍している「整形後」の目に決して引けを取らないくらいだと自負している。少なくとも、連中の「整形前」には、くらべものにならないほどきれいではないだろうか。私の場合、元はどうあれ、メーク技術の進展も寄与していることを強調したい。このような、中性的な目を男として生まれつき持った結果、化粧してラバーをひっかぶ(って○○す)るという怪趣味が身に付き、人格がゆがみ、性差も崩壊して、完全な変態になってしまった筆者であった。
 いろいろ、タレントの整形前後を見ていて思うのは、自分がもしいじればすごいことになるんじゃないかという妄想だ。高校時代に、サックスをくわえるためだとか言い訳して、本当は自意識過剰で恥ずかしかったがために、歯列矯正を中途でやめてしまったことがいまになって悔やまれてならない。さらに、もっと若いうちに外観をいじるような方向性も試しておくべきだったと32歳をまもなく迎えるきょうこのごろ。
 女の子を持つ親の立場で、ai kagoのケースを考えてみた。こんなに顔を変えてしまって、世に商品として差し出して、それってどうなんだろうとまずその親の倫理観の薄ら寒さを思った。個人としてのai kagoだって、ふつうに勉強すれば、あるいは研究者や、企業に勤めて普通に結婚したかも知れないわけである。それをこんなに顔を「改造」されてしまっては、もはや将来に向けて、通常の判断はできなくなる。はたして本人はそれ(いま歌手としてやっていて、選択肢も狭まった状況)でよかったのだろうか。通常法律では、未成年者は制限能力者として、親権者の同意のない法律行為は無効とされている。だから、ai kagoの場合もこのような人生を過ごしているのは完全に親権者たる親の意思による。
 もっとも、本人が小さい頃から人前でうたったり踊ったりするのが好きで仕方がないというのであれば、ai kagoの状況は本人の意思と合致していて問題はないのかも知れない。
 それどころか、一個の人間としての付加価値をこれだけ高められるわけだから、整形をするのはむしろ今後当たり前になってくるのかも知れない。女子アナウンサーが整形しているケースもこのページでは紹介されているが、あの苛烈な就職活動を乗り越えられるのだったら、あの就職活動の精神状態を思うと、整形への心理的ハザードはゼロに等しくなる。女性は化粧をする。化粧前、化粧後では、女性の顔はかなり変わってくる。
 整形をするのは化粧をする延長にある、そう考えてもおかしくない気がしてきた。整形前後のギャップについてああだこうだ騒ぐのだったら、すべての女の化粧前後の顔のギャップだって放置できなくなる。石原みたいな為政者がトチ狂って、すべての整形と化粧を条例で禁止したらたいへんだ。
 そうなったらどうなるか。恐ろしい結末である。子供が産まれなくなって、人類は滅亡するだろう。男が女に引かれるのは、とりあえずいま目の前にいるその人が美しく見えるからであるという面が少なからずある(もちろんそれ以外の面に引かれるケースも多いことはいうまでもない)。女性が整形や化粧をしなくなったら、世でメーンストリームを走る普通の男はもはや何に欲情すればいいというのだ。答えは、もう言うまでもない。Alt-fetish.comで買ったコスチュームを自分で着たその姿に欲情するほかないと言うことだ。
 幸い、Alt-fetish.comのアクセス数や売上高の推移を観察する限り、人類はまだそこまでいってはいない。統計上無視できる数といっていいほどに少ないアクセス数が示すのは、むしろまだ整形・化粧で変態した女性に男性が健全に反応しているというのがまだまだ世間一般での主流であるということだ。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com