闇夜に浮かぶ黒のキャットスーツ

 今日は興味深い実験をしてみたのでみなさんに報告しよう。
 まずはこの画像をご覧いただきたい。
 左側が、月光に照らされて青白く輝く黒光りする闇夜のキャットスーツ。右はスタジオで白バックで撮ったただのキャットスーツ。
 見りゃわかるが右側が元画像で、左側の闇夜のは右のを元に画像処理によって闇夜に浮かぶように見せている。
 車を運転していて危ないのは、闇夜に浮かぶブーツ足だ。顔とか全体は真っ暗で全然分からないから、自然と「美女」という妄想が働く。そうすると美女がブーツを履いている、というふうに見えてきてしまい、よそ見運転となる。みなさんも十分注意されたい。同じものでも昼と夜とでは見え方がまるで違うということである。
Text by Tetsuya Ichikawa
ラバー・レザー・PVCフェティッシュ
Alt-fetish.com

オタクとファッション

 夜の静寂が、大好きだ。昔も、今も。特に他の家族が寝静まってからオフィスにこもっているときの幸せ感といったらない。
 先日オタクについて書いた。オタクは、こだわりとかスタイルのひとつとして備えるぶんにはよいかも知れないが、ファッションセンスのないオタクは最悪だというもの。近視眼的だし、人の痛みも分からないから(人をもののように扱うことしかできないから)、子供を平気で殺したりする。人はみなオタク的な部分を持っているが、いわゆる世間の「オタク」とされる人たちのうち、ファッションがあまりにひどいのには注意したほうがいいだろう。
 まあそれはそれとして、宮本さんから感想が。
「前に、尊敬するデザイナーさんから、「宮本さんは、オタクっぽくていい!」って言われたんです。
私は、「オタク!?それって褒め言葉ですか!?」なんて言ってて、デザイナーさんは、「最高の褒め言葉だ」って言ってました。
その時は分かっていなかったのですが、最近になってその言葉の意味がよく解るようになったんです。
今、最先端で活躍しているデザイナーさんのインタビュー記事で「昔から、死体写真を観るのが好きだった」って言ってて、「犯罪者にならなくて良かったですね」って記者に言われ、「紙一重ですからね」って答えていたんです。
その人の服は、“グロさ”が上手く使われていて、その“グロさ”がまたその人の独特な美しさになっているんです。
ただのオタクと、アーティスティックなオタク、本当に紙一重だと最近思っていたんです。例えばコスプレだって、完璧に装うのなら、私だってやってみたいです。でも、現在されているコスプレなんて、チープでセンス悪くて吐き気します。(笑)
ただのオタク達のファッションも酷いですよね。あのオタクな精神を上手く利用すれば、かなり素晴らしい表現者になるのに。自身の服装は気にせず、ただアニメ世界に溺れ、ただの傍観者で留まっている限り、それはただのオタクで、そんなオタクは、溺れすぎて自身を見失ってしまい犯罪を犯す可能性を持っているでしょう。
 けれど、ただ傍観しているのではなく、自らの手で、オタクな精神で何かを表現すれば、それは独自の世界で、オタク精神こそが付加価値をつけるものになるんですよね。
オタク、フェティッシュな精神以上に素晴らしいものはないと私は思います。
ルイ ヴィトンとコラボレーションした村上 隆だって、言っちゃえば、ただのオタクでしょう。だけど、彼は自らの手で変態な妄想を人に危害を加えずに、形にした。その違いだと思います。犯罪を犯してしまうオタクな人達、アニメ世界、人形世界に溺れてしまうよりも(勿論、溺れる事は素晴らしい事だけれど、自身まで見失い溺れてしまうという意味で)もっともっと楽しみながら、人を熱くさせる物が創れたのではないでしょうか? 込み上げる様な喜びが感じ取れたのではないでしょうか?そう思ってしまいます。
 ファッションだって、ただ単に着飾るだけではなく、TPO、他人への配慮があるのです。自身を見失って溺れてはいけません。自身の精神を大切にした上で、服を着る=表現するのです。」
 このあいだの幼女誘拐殺人事件の犯人がオタクなのかどうか、それはまだ分からないので、もうオタクと件の事件を関連させた上で語るのはやめにすることにする。
 そのうえであらためて今、オタクを考えるときに、いちばん必要なのはオタクという言葉の定義かも知れない。
 オタクとはなにか。
 たとえば、医者という言葉がある。医者とはなにか。ファッションに関心がないひと。これは当てはまるかも知れない。なぜなら医者になるためにたいへんな勉強をしなければならず、仕事を始めてからも超忙しい。ファッションなどにかまってられない。
 しかし、医者のなかにもファッションに関心がある人もいるだろう。また、ファッションに関心がなくても、人の気持ちを思いやれる医者もいるかも知れない。
 オタクだって同じだと思う。
 オタクとは、ものごとに対してフェティッシュな関心を注ぐ熱意あふれる専門家、その程度の意味にしておこう。
 オタクだからといって性犯罪者とは言えないことがよく分かる。何らかの職業やらキャラの属性から社会の一定層をくくって犯罪者呼ばわりするのはすくなくとも危険だ。
 ウィーン少年合唱団の指揮者ですら性犯罪で捕まるくらいだから。
Text by Tetsuya Ichikawa
ラバー・レザー・PVCフェティッシュ
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オタク、何が問題か。

 少女がかっさらわれて変態的行為ののち殺害された事件で、マスコミはつねに犯人はオタクなんじゃないか、と「オタク断罪」したがる。
 chikaさんも触れていたけれども、奈良で起こった事件でもあるジャーナリストが、犯人について、人形フェチだったなどといったようである。
 私はオタクであるが、それは物事にこだわりを持つオトナのスタイル、という程度の意味である。何フェチか、とかは、オタクどうのこうのを論じるときは特に問題にはならない。
 オタクの何が問題かというと、ズバリそのファッションセンスの無さ加減ではなかろうか。人形フェチでも、件のジャーナリストがいうように子供を殺しちゃうのもいれば、おしゃれな人もいるかも知れない。
 ファッションセンスの無さとはすなわち、秋葉原でうろつく男オタク、イベントで、似合うにあわないに関わりなくヒラヒラレースや妙な眼鏡、ネクタイを締めるオタク女たちのそれのことである。明らかに世間のファッションの標準からずれているし、見苦しい。
 なぜ見苦しいかというとファッションセンスを磨いて、向上しようという履歴がまずその外観から感じられない。女性だって、別にヒラヒラレースの服が悪いんじゃなく、それなりの年齢なのにメークひとつしないところがダメなのである。
 オタク的素質のあるなしにかかわらず普通な一般人は、そこそこに見られようと一生懸命努力しているはずだ。ファッション誌を読み、デパートへ行って高い服も買うし、高級化粧品に投資してメークも研究する。そうやって、もとの自分の姿がどうあれ、他人様の前で最低限恥ずかしくないようにルックスを標準化する。ださいオタクはそれを放棄している。その放棄は、外観にかかわることだけにすぐに他人に伝わる。
 一般人が、外観のオシャレに気を遣うのは、自分が共有する空間に属するすべてのほかの人たちに対する、思いやり、配慮があるからである。オシャレ、ファッションセンスは、とりもなおさず他人がまずあっての、自分なのだ。
 他人の視座を、自分のなかに持つことが果たしてオタクたちにできているか。マスコミが非難するオタク像は、それができていないのである。そしてそれは、実際オタクイベントに集まるオタクたちの多くに、よく当てはまる。
 Alt-fetish.comがただの変態ショップでもなく、オトナのおもちゃ屋でもなく、ビデオ・DVDのオンラインストアでもなく、「変態」としては妙に浮いているのは、他人の視座をまず気にする、そういう社会性を持つ、ファッション性の高い変態でありたいという主宰する側の哲学が随所に散りばめられているからである。
 だから、今回のように猟奇犯罪により社会のなかでまたぞろ変態とかオタクがとんでもない悪者のレッテルとして登場したとしても、Alt-fetish.comは何ら恥じることなく、連中を非難する側に立っていることができるはずである。読者諸兄が、日頃は飽くなきファッションあるいは、社会性をともなうオトナのスタイルの求道者であることを私は固く信じている。
 あるいはこんな見方もありカモ知れない。オタクは社会と折り合いをつけるために、生きていくために、固有の物語(アニメなど)に自己同一化しがちだが、その物語と一般社会の規範に齟齬が生じている。それがファッションに現れている、そういう見方もできる。
Text by Tetsuya Ichikawa
ラバー・レザー・PVCフェティッシュ
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近未来のビザール自慰

 ホンダミナコという歌手が、改名していたという。名前の最後に「.」(ドット)を付けただけ。しかも、マスコミの報道のされ方が「改名していた」とまるで遺跡を発掘したかのような過去形。
 名前の最後に「。」がつくモーニング娘。のマネだろうか。
 Alt-fetish.com市川哲也宛にじつに素晴らしいイラストを書き下ろしてくれるSean氏。かれはchikaさんのサイトではHD氏として紹介されているようだ。
 氏の最新作を投稿ページにアップしたのでご覧いただきたい。全身をブルーの、おそらく0.35mm厚のラバーに包み、ショルダーグローブ、ストッキング、マスクをして、口とペニスに機械をつけてオ○ッている筆者の像である。
 キャットスーツ本体と同じ色のマスクは、一体型であることが予想できる。このマスクに、ヘッドフォンとゴーグルを付け、なにやらコンピュータから出される音と映像を見させられている。手は中空をまさぐり、全身が快楽のために細かく震えている。
 震えているのは局部と口にくわえさせられたバイブなどの装置の振動かも知れない。体を鍛えているのか、足下には鉄アレーが落ちていて、胸筋が割れている。局部には電流が流されているのかも知れない。ビジュアルと一体となった刺激が電気的に与えられ、ほどなく絶頂を迎えようとするその直前の絵である。
 こういう、キャットスーツと一体となった装置が開発されれば、まさに近未来のビザール自慰マシーンということになろう。
Text by Tetsuya Ichikawa
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インフラタブルマスクの感想

 件の晃子様からインフラタブルマスクの感想が寄せられたのでさっそくみなさんにご紹介することにしよう。
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その姿を目にした時、私は数秒間我を忘れた。「HEAVY・RUBBER・MAGAZINE№6」プレタ・ポルテのショーの如く、次々と登場する美しいラバー・ドール達に目眩を覚えながらも、頁をめくっていた。彼女はそんな情緒不安定気味な私の前に、不意打ちの様に現れた。忘れもしないP57。なんてシンプル。でも、トータル・エンクロージャーを極めたその姿の美しいこと。例え様の無い洗練された美しさは、間違いなく私の脳裏に刻み付けられ、ビザール・ファッションの美の極致の一つとなった。
 他愛も無いきっかけで、「Alt-fetish.com」という自分の居場所を見つけた私。そして今なお、私の貪欲な探求は終わりを知らず、もはや世間の流行など興味の対象にすらならない。
 何時かはあの風船の様な頭部を手に入れたい……。無意識のうちに宿った願望。理解出来ない!? そんなことは好みの問題とサッサと割り切った。そして、全身をラバーに捕食される快感も味わった。私は今やラバーと云うアメーバの体内に取り込まれ、消化・吸収されるのを待つ単細胞生物に等しい。
 先日、遂に待ち望んでいたインフラタブル・マスクが送られて来た。無理を言って取り寄せてもらった逸品。はやる気持ちを抑えながら包みを開くと、あの堪らなく甘いチョコレートの香り(※ラバーの香りのことです、編註)。そして、重々しく手応えの有るその物体。手に取ってみると何故か柔らかく、温かみすら感じる不思議な感触。
 セルフ・プレイなどでは無く、先ずは試着……自分で勝手な言い訳をしながら、平服のまま左手にボクシングのグローブの様に嵌めて、ゴム球を繰り返し押し潰す。口と鼻に気道確保の為に挿入するチューブが異様さを嫌が応でも強調している。まさに抜群のデザイン。その間にも左手は次第に圧迫され、動かすのもキツクなって来た。しかし更にゴム球を押し続ける。頭に被ってしまえば視界も奪われてしまうので、こと前に目一杯膨らませ感覚を五感で覚えなくては。もっと、もっとより球形に凹凸の無い様に……そして、空気の注入を開始して五分も経たぬうちに、マスクは張り裂けんばかりに膨らんだ。
 右手で軽く叩くと分厚いゴム風船の如く、乾いた音を起てて弾き返される。もう充分、この感触を忘れない様に全神経にインプットする。
 日を改め、いよいよ儀式に臨む。高まる心。目の前に並ぶ艶めかしいアイテムたち。意識して自分を落ち着かせ、一つ一つ身に纏う。もう慣れた筈なのに、何時も不安になるのは何故?
 キャット・スーツ、PVCのロング・コルセット、エナメル・ブーツ、ショルダー・グローブ。写真の彼女を意識しているのは間違いない。
 最後にインフラタブル・マスクに念入りにラバピカを塗り込む。みるみるうちに妖しい光沢を放ち始めたマスクは、はや無機物では無くなったかのように一層怪異さを増し、私は蛇に睨まれた蛙同然に成す術もない。そう、首から下の身体は既にラバーという架空の蛇に飲み込まれているのだから……注意深くマスクを被る。チューブを口と鼻に慎重に挿入しファスナーを閉める。
 だが、ここで一つ計算外の不都合が生じてしまった。半開きの口元から、だらしなく唾液が漏れてしまう。不快だし不衛生。それに密閉感が半減してしまう。一度マスクを脱ぐと応急処置として、黒い布張りガムテーフ゜に十字の切込みを入れ、口中に少量の脱脂綿を含むと、丁寧にガムテープで口元をパッキングしてしまう。再度マスクを被り、チューブを切込みから挿入し、歯で軽くくわえてみた。今度は大丈夫。きちんと納まっている。
 ファスナーを閉じ、手探りでチューブの挿入具合を微調整する。マスク下部、首の部分のめくり上がりも直すとゴム球を手に取り、努めて平常心を保って空気の注入を始める。この段階ではフリーサイズということもあって、顔面に圧迫感は全くなく、むしろ広々とした感じさえ覚える。だがゴム球から徐々に空気が注入されていくにつれて、内側のラバーが顔面を微妙に、しかし確実に、たとえるなら「真綿で首を絞める如く」圧迫し始める。柔らかな内側のラバーが顔面の肌に密着し、なおもソフトに押し迫ってくる感触は例えも無い程心地良く、さらに貪欲に快楽を欲するかのように、私のゴム球を握る右手は休まず動き続ける。
 ……わずか数分のうちに私の頭部を覆うマスクは、まるで漆黒の風船の様に滑らかに張り詰め膨らんだ。視界の無い閉じた空間の中で、私はチューブを通して静かな呼吸を繰り返す。細い管が発する特異な呼吸音に興奮は嫌でも高まり、管の先端にグローブに包まれた指先をかざすと、ラバー越しにも感じられる微風。ラバーに閉じ込められた私が、異形の姿に成り果てても間違いなく生きている証。いつしか柔らかだったラバーは顔面をしっかり圧迫・拘束し、マスクの内で表情を変えることも、呻き声を上げることすらままならない。それでも、こんなにもがんじがらめに拘束されても、ラバーは優しく温かく私を包み、不思議なくらいに安らぐ。
 床に転がしておいたクッションに、手探りでもたれ掛かり、マスクを痛めないようにそっと身を横たえた。実際に見ることは出来ないが、今私はあのグラビアの女性と酷似した姿になっているのだろう。指先でマスクの感触を確かめる。滑らかで球状に膨らんだ頭部。ラバーで覆われた肢体にも、ブーツの脚にも、コルセットにも、静かに指先を這わせる。押し寄せて来る官能の波。ラバーの残酷な愛撫にもう耐えきれない。刹那、背骨から脳髄ヘ狂おしい何かが駆け抜ける。チューブの先から漏れる細く微かな歓喜の悲鳴。私の意識はゆらゆらと底の無い闇へと沈んでゆく。気怠い余韻を味わいながら……。
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 身体を圧迫し身動き取れないようにする、外界からの刺激を遮断して、内面に引きこもる。ボンデージの快楽を人類が追い求めた結果、ひとつの究極の答えに行き着いた。それがインフラタブルマスクである。
 頭部を二重になったラバーのマスクで覆う。内と外のあいだの空間に空気を注入できるようになっていて、接続されたポンプで空気を押し入れるごとに頭部が強く圧迫される。もちろん首から下も厳重にラバーで覆っている。
 晃子さんが今回挑戦したのは、とりもなおさず人間の深層心理へのダイビングである。そしてそのためには、自身を「無機物」にする必要があった。口から垂れる涎=生命が機能している有機物の証を、脱脂綿とガムテープで出ないようにしたくだりなどは、まさに無機質への同一化の象徴的営みだ。実際自分がそうなったところを想像して読んでもらいたい。かなりワクワクできると思う。このワクワク感は、ボンデージ以外では手に入れることができない。
Text by Tetsuya Ichikawa
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女が語るキャットスーツの魅力

 Alt-fetish.comは2004年に行われた第4回YKKファスニングアワードで4608名の応募数のなかから、「フェティッシュ」という作品名で優秀賞(グランプリ入れて上位3名)を獲得された宮本麻希さんの求めに応じ、彼女の作品制作に価格面等で協力している。
 このたび彼女が注文したBLACKSTYLEのキャットスーツ(マスク、グローブ、ソックス付き)が届き、さっそく彼女が着てみた。その感想を寄せてもらったので紹介したい。
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黒の魅力は何だと思いますか??
ってそんな事を考えたりもしました。
キャットスーツのフィット感、、あのファスナーを締め上げる時がたまらないですよね?
ファスナーを締めるまでは、フィットしてるな、でもまだ余裕ありなんですが、ファスナーを締め上げる時のラバーの張り付く感じ。飲み込まれる感じ。
ボディラインがくっきりと成型されるみたいに、視覚的にも訴えてきます。
そして妄想も大事でしょう。
またインスピレーションの源の発見です。
きっと、一回二回と着る度に新しい発見があるでしょうね。
有難うございました☆
写真、こっそり送らさせていただきます(笑)この写真から誰かがまた、個性を尊重し、楽しむ選択肢をまた一つ増やす事ができる事を願います。空虚な時代からの脱出です。
———-
 さっそく着てみるところがさすがである。キャットスーツを、ファッションとしてとらえていた宮本さんだが、次第にその怪しげな魅力の虜になっていっているのではないかと期待している。
 今後何度も着ていくうちに、すっかりラバーキャットスーツフェチになってしまうのではないだろうか。
 彼女が、最後に「空虚な時代からの脱出」といっているのは重要だ。昨今、さまざまな共同幻想が失われた。いい大学を出てサラリーマンになれば一生安泰だとか、公務員になれば親も喜んで幸せが保証されるとか……。そうした外への幻想が持てなくなった今日、人は自分の内面へと関心の矛先を向ける。自分の内面に視線を向けたときに、キャットスーツが重要な役割を果たす。
 キャットスーツは単なるマスターベーションの道具なのではなく、内面に対する特別なセンスを有する人たちのための制服、意識につながるためのプラグスーツなのである。
Text by Tetsuya Ichikawa
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自民の憲法改正案はクソ以下

 やってます。市川哲也のフェティッシュ・ジャーナル。ジャーナルである以上、事実に根ざした発表側の主張、考えが当然盛り込まれる。
 フェティッシュジャーナルの最大の主張は、フェチ。2番目に大きな主張は、護憲平和主義。憲法フェチでもある。ラブ・アンド・ピースっちゅうやつですな。
 新聞に、自民党の作った憲法改正案の骨子が出ていた。そんなものは筆者は無意味でバカげた時間の浪費以外の何ものでもないとシカトすべきだが、もっとも端的に自民の考えが出ているのは、改正方法の改正だ。
(現行)衆参両院の総議員の三分の二以上の賛成で改正案を発議し、国民の過半数で可決
(改正案)衆参両院の過半数で改正案を発議し、国民投票はなくても衆参各院の総議員の過半数の賛成があればオッケーにする
 もちろん「オッケーにする」とは書いていないが、結果としてはそうである。憲法を自由に変えられるようにして、自由に国民を戦争にぶち込みたい。勝手なことを言わせなくしたい。結果としてはそういうことである。
 うざい議員が多少いても、過半数で言い出せる。国民投票しなくても憲法が変えられる。
 ブログを読まれる賢明なる諸国民のみなさま。みなさんにいいたい。憲法はどのようなことがあろうと絶対に変えてはいけない。誰がなんといおうと。
 なぜなら、ヤツラの改正の狙いは、国民の手から憲法をひっぺがして、自分たちが好きにできるようにしようとするのが目的だからね。
 そもそも憲法というのは、すべての法律のなかでいちばんエライ最高法規なんだが、その目的は国民の権利利益の保護、それも国家によるその侵奪からの保護である。
 国民を、国家、すなわち金持ち、超エリート、年寄り、既得権利者(特殊法人の連中、地方のいろんな団体の理事など)から守ろうとするためにこれはある。
 それを変えたいという昨今の潮流。ひとえに、ウザい国民のシモジモの保護なんてどうでもいい、自分たちの好きなようにやろうぜ、そのためには邪魔な憲法をまずは料理しようという保守層の思惑を、実行しようとしているのである。これは日本の貧富の差の拡大、階層化、そういう大きな社会の流れを反映する動きとして捕らえるべきだろう。
 自民の改正案にはほかに、天皇を元首にするとか、出版・映像表現は法規制をかけられるようにするとか、怪しげなのも盛り込まれており、クソ、犬の糞、ゲロ、耳あか、そういうのすらもったいないくらいの、まさにクソ以下の案である。そういうクソ以下案を支持する読売の読者が朝日の読者より多いこの日本という国。
 自民が憲法改正盛り上げようって、言うじゃなぁい。でもそのまえに、国債暴落で破産団体としてIMFの支援ウケて超インフレ!残念!!あーあ、せっかく刷ったお札も足りなくなっちゃうよー斬りぃ!
Text by Tetsuya Ichikawa
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バイクコスチュームフェチ

 Alt-fetish.comトップページに掲載されているヘルメット姿のラバーマン、それがこのブログの著者近影にほかならない。
 ラバー・レザーフェチの私が日常目にする、いちばんフェティッシュを感じさせるアイテムは、ライダーが身に着ける革のグローブや、ヘルメットだ。ヘルメットから後ろ髪が長く見えていたりするとけっこうくる。また、グローブについては、革が指の関節に深いシワを形成し、すっかりくたびれた感じのが味わい深くて好きだ。
 ヘルメットをかぶっただけでペニスが屹立するのには自分でも驚いた(中学校時代だったかな)。ヘルメットかぶると勃起しない?ってクラスメートに訊いてまわって変態がばれたりした。ヘルメットの密着感、圧迫感、そして聞こえる呼吸音。この「よさ」を知る私のような変態が世界中にフェティシストとして存在していることを知るには、それから長い年月を必要とした。
 結局ヘルメットかぶってどうのこうのというフェティシズムが直接的に表現されているメディアはみるに及ばなかったが、ラバーマスクに代表される、トータルエンクロージャーに行き着こうとしている。先日も書いたが、頭部圧迫感を楽しむためのインフラタブルマスクを、私もお客様の注文に便乗して取り寄せ、かぶり、みなさんに写真付きでリポートする予定だ。このマスクはここのところ人気化しており、例の晃子さんも手に入れた。早晩レポートがもらえるだろう。
 さて、長く、ユーロ高が続いている。Alt-fetish.comがスタートした2001年頃は100円だったこともあるユーロ。今や137円である。仕入れが4割り増しなのに、売値はスタート当初のまま。全然儲からなくなってしまった。
 日本独自コンテンツを作るなどしてユーロ圏に仕入れを依存する状況を変えていかないといけないとも思うが、なんといってもドイツのフェティッシュコンテンツの質の高さにはとうていかなわない。
 高いときもあれば安いときもあるということで、為替の逆風には忍の一字であたる覚悟である。
Text by Tetsuya Ichikawa
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AVにおけるキャットスーツ

お金持ちになれる云々本とか年収300万円時代とか、カネにまつわるあれこれが話題の昨今。
 いろいろなものの尺度を全部お金にしてしまうと、さまざまなものの価値がすべてお金で相対的に比較できるという利便性がある反面、お金では測れない、本源的な価値、人の気持ち、哲学、こういったのがないがしろにされて、いったい何を本当に信じればよいのか、あるいは、いちばん正しいのはなにか、そういうのが分からなくなりがちだ。
 それに、人々の関係もぎくしゃくしてくる。というのも、企業が、あまりにもお金お金に夢中になると、短期的・投機的な投資傾向が強まる。すると従前は大事にされてきた生産能力や、現場のコミュニティなどがないがしろにされ、人々の関係が薄くなるからだ。
 そうした社会のなかで、ブログは人と人が価値観を共有し、好きなことをおしゃべりしてつながる場として好適だ。
 先日晃子さんがアップした「力作」のキャットスーツ姿に対し、そのページの下の方に同じくキャットスーツ姿を投稿してくれたBUNさんがメッセージを送ってくれた。
「なんとも素晴らしいですね。以前投稿された文面も読ませていただいたのですが
文章もさることながら、ラバーのよくお似合いになること。黒光りするラバー。まとわりつくブロンド。編み上げのロングブーツ。ガスマスクの中で彷徨うゴムの臭いと呼吸音。まるで私の妄想の中から現実へ舞い降りたラバーの象徴のように感じます。うーん素晴らしい。ファンになってしまいますね。」
 晃子さんにしてもBUNさんにしても、キャットスーツを着るという個人的な行為にもかかわらず、撮影してAlt-fetish.comに投稿、発表することでそれがひとつの表現になっている点に注目したい。
 やはり人は表現をめざすべきである。表現を意識したほうがいいだろう。社会全体を少しでもフェチにとって居心地のよい場所にするためには、表現を意識することが大事だと思う。
 フェチのソーシャルキャピタルである。私もそれは体験済みだ。自分のフェチ姿に感想が寄せられると、何とも言えずよい気分となる。また、もっと撮ってアップしようという気分になる。
 ちょっとましなレストランに行くときには、誰だって汚らしい格好では行かない。それなりのオシャレを心がけるだろう。それは、そのレストランの空間を共有しているすべての他人のためである。自己満足なかっこうで行けば、空間の雰囲気は破壊され、本人だって結局居心地は悪くなってしまうだろう。
 ネット上にフェティッシュなかっこうを発表する表現行為。フェティッシュなネットという、開かれてはいるんだけどその数の少なさから閉じているとも言える、共有された空間。これをよりましな、素敵な、インスピレーションあふれるものにすることで、フェティシズムのよさみたいなのを社会に向かって発表していきたい。
 そして、それは急務でもある。というのも、先日SODのサイトでキャットスーツをジャケット写真に使ったAVを視聴したが、そのキャットスーツがあまりにもひどかった。AV現場で衣装調達を担当する人が、うちのキャットスーツを知らないのはひとえにAlt-fetish.comの力不足ゆえ。
 おまけに、曲がりなりにもせっかく着ているキャットスーツを、男優があっというまに脱ぎ去り、乱暴してしまうストーリーにはさらに萎えた。普通の人はそうやって女の人が陵辱されるのがいいんだろうが、私は正反対だ。日本のAVにおける寒すぎるフェティッシュ表現を見て萎える度に、自分で作りたいとつくづく思う。
Text by Tetsuya Ichikawa
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妄想実践!ラバーフォトセッション

 筆者の知人のうち、女性で最も多い名前が漢字はどうあれ「アキコ」である。いろんな字がある。明子、亜希子、晃子。5人以上はいる。アキコというのが。しかもみんな、変というとあれだが、普通じゃないキャラの持ち主ばかり。
 今回、その変キャラアキコのなかでも最右翼、ラバーフェティシスト晃子さんというのがいる。Alt-fetish.comの熱心な信奉者といっていいこのお方、過去にはキャットスーツの感想(このページの下の方)やラバーキャットスーツの感想を熱く語ってくれた。
 そして今回、晃子さんがまたしてもやってくれた。はじめて本格的なフェティッシュフォトセッションに挑んだというのである。その写真を速達で送ってくれたので本人の許諾をもとにみなさんにいちはやく発表しよう。
 はい、戻ってきてもらえたでしょうか?
 ひざの上まであるサイハイブーツ、ラバーキャットスーツ、ガーターコルセット、ラバーマスク、ガスマスク、グローブ。この装備だけでも軽く十万円は届くんじゃなかろうか? また着るのに十分以上かっただろう。パートナーの人と一緒に、照明も苦労して準備し、ポタポタ垂れるほどの汗を流しながらの力作。
 本人は、出来はそれほど満足していないようだが、意気込みは十分、痛いほど伝わってくる。
 こうしたフォトセッションは、セルフでやる場合、本人がセルフボンデージの境地を楽しめれば楽しめる程良いと思う。晃子さんも今回の写真を撮るにあたり、カメラマンが心配するほどの蒸し風呂状態になりながらも、終わっても脱ぐのは惜しい気がしたと語っている。内容がきつければきついほどいい。きついセルフボンデージ状態で、しかも写真に撮られてしまうという常軌を逸した状態が、気持ちをいよいよもって高ぶらせるのである。
 ビザールフォトをかっこよく撮るポイントは、セルフボンデージの境地へともっていくこと以外にもう一つある。
 それは、ラバーに当たる光の反射のコントロールだ。関節などにできるシワを細かく捕らえることができれば、ああきついラバーなんだなということが見る者にもよく伝わってエロイ写真になる。
 ではどうすればそういう写真が撮れるかというと、ストロボをできるだけ巨大なディフューザーの後ろで発光させて、広い面光源を準備することである。
 Alt-fetish.comのトップページのこのヘルメット×ラバーキャットスーツ×ラバーショルダーグローブの写真は2メートル×1.2メートルという巨大なシーツを天井から床までぶら下げて、後ろにコメットのモノブロックというプロ用のストロボを一灯置いた。
 腕などのシワが細かく出ているし、腹部にはそのシーツの光源が写り込んでラバーがいかにもよく光っているように見える。もちろん、反射の前提としてラバピカを塗りたくる必要があるのはいうまでもない。
 何気ないトップページのビザールフォト一枚にしても、コメットのストロボ、シーツ、コスチュームなど必要なコストは十万円を軽く超え、カメラを入れると何十万もする。
 MARQUISNo.32ではMARQUISの新商売、ビザールフォト撮り下ろしという商売をはじめたが、それが商売になるくらいにノウハウと資金力が必要な、ビザールフォトセッションなのであった。
 巧拙は別にして、晃子さんのように、果敢に撮影し、発表することこそ重要なのはいうまでもない。コメットのモノブロックだろうがブラックだろうが何でもいいのである。光れば。昼間の窓際だっていいんです。曇り空もいい。とにかく挑戦して欲しい。Alt-fetish.comの投稿ページはそんなみなさんに広く開かれている。
<今日の名文>
セルフボンデージの境地で光源を広く取る。
 ぜひこのアドヴァイスを参考に、みなさんの素敵なフェティッシュフォトの投稿をお待ちしている。
Text by Tetsuya Ichikawa
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リズムよりも旋律

 最近ではようやく加齢により消え去った筆者のアイドルのCDを買う消費行動。しかしふと耳に入ったスピードのホワイト・ラブという曲の旋律があまりにも美しかったので、さっそく近所の中古CD屋でスピードのベストアルバムを買って聴いてみた。
 このアルバムのジャケットは豪勢で、4人のノーメイクの顔のアップがきれいに印刷されている。なんだこのスピードというのは、全員、完全に子供ではないかと思った。
 妻に聴くとデビュー時は小学六年生で、解散するときも十代だったようだ。
 スピード四人の年齢が、まだ権利能力のない未成年であるにもかかわらず、このように一定の時間拘束されて写真に撮られ、歌を歌わされて商品として仕立て上げられていたんだなと思うと、たとえば風邪ひいたり、おなかが痛かったりしてもステージに上がらなければならないような場合に彼女たちがどんなだったかを思うと、ちょっとやり切れない気持ちにもなる。
 それに義務教育の重要な期間に、私立中学も受験することなく、というか十分な勉強時間も確保する機会を与えられないまま、二十歳前には解散という形で放り出してしまう音楽産業はなかなかむごいと思った。
 歌詞を読むと「抱いていて」などというセックスをほうふつとさせる用語も頻出し、キワどい。こんなきわどい歌を、また未成年に歌わせるなんて、オトナっちゅうのはなんて悪いんだって(以下繰り返し)。
 筆者が好きになる曲、それは昨日のブログにも書いたように、美しい旋律を持つ曲である。小さい頃からバイオリンを習って、音楽といえばクラシックという家庭に育った私が、音楽に求めるのは、今はやりのビートの利いた喧しいのじゃなくて、旋律なのである。
 というか、リズムが利いたのはうるさいというより、身体が反応してくれない。運動神経が非常によろしくないので……。
 別に運動神経に関わらず、いい音楽というのは、美しい普遍性のある旋律を持っている。
 言い訳じゃないが、筆者がアイドルを好きになるのは、曲の旋律がいいからだ。いい旋律を持つものしかCDは買わない。だからコンサートに行ったり、ブロマイドを買ったりは絶対にしない。
 筆者が生まれてこのかたもっともはまったアイドルは、田村絵里子とプリンセスプリンセスである。高校時代の話で、絶対に人にいえない超恥ずかしい趣味だ。もしかすると、ラバーフェチということよりも自分としては恥ずかしい過去である。しかし、プリプリの曲とか、最高によかった。また、アイドルではないが、オペラ座の怪人とかレ・ミゼラブルのような、アンドリュー・ロイド・ウェーバーなどの英国ミュージカルの日本版にもはまった。あれらも曲があまりにも美しかった。
 もし、高校時代がスピードと重なっていたら、間違いなくスピードにはまっていたに違いない。今や解散し跡形もないスピードを見ると、じつによく作られていると感心することしきりだ。メインボーカルのヒロコの、振り絞るようなクリアな歌声。幼い美少女が一生懸命に歌い踊るビジュアルのもつ、本源的な魅力。
 今は、どんなに曲がよくてもある克服法によってさっさと忘れることにしている。今さらながらに気づくが、ポップスの旋律は所詮ポップス、底が浅いのである(クラシックと比べて)。だから、ヘッドフォンをかけて大音量で、はまった曲を何十回と繰り返し聞いていれば、翌日以降二度と聴きたくなくなる。まさしく消費である。
 スピードは解散してネット上でもあまり情報が得られなかったが、島袋寛子はhiroとしてエイベックスからソロデビューしたようで、筆者としては4人のうちこの人をいちばん応援したいと思った。なんといっても歌がうまいから。残滓にしては惜しい逸材に違いない。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

マスクのバリエーション

 Alt-fetish.comが取り扱うラバーマスクもだいぶバリエーションが増えてきた。ここらあたりで整理したいと思う。
(1)BLACKSTYLEの厚いモールドマスク
 まずニュースとして、本日から発売開始している新登場品。1.2ミリ厚で顔の造型がうっすらと施されている。目と口、そして呼吸用に鼻に小さな穴が開いている。モールドタイプなので張り合わせがない。後ろはファスナー。18900円
モールドマスク 黒 Sサイズ 1.2ミリ厚
モールドマスク 黒 Mサイズ 1.2ミリ厚
モールドマスク 黒 Lサイズ 1.2ミリ厚
モールドマスク 黒 XLサイズ 1.2ミリ厚
(2)BLACKSTYLEの薄いモールドマスク
上記1にくらべてたいへんフィット感があり、柔らかい。こちらも切り返し、貼り合わせなしの立体成型。ジッパーがなく、すっぽりとかぶるタイプ。伸びもよく顔面にピッタリと密着する感じ。9765円
モールドマスク 黒 Mサイズ 0.4ミリ厚
モールドマスク 黒 Lサイズ 0.4ミリ厚
(3)BLACKSTYLEのマスク。もっともオーソドックスなタイプ。張り合わせがある。0.6ミリの厚さ。バックファスナー。色や厚さのバリエーションがあり、黒の0.6ミリ厚以外については納期・価格を応相談。13125円
ラバーマスク 黒 XSサイズ 0.6mm厚
ラバーマスク 黒 Sサイズ 0.6mm厚
ラバーマスク 黒 Mサイズ 0.6mm厚
(4)BLACKSTYLEのキャットマスク。赤と黒のツートンカラー。厚さは0.6ミリ。バックファスナー。19635円
ラバーキャットマスク 赤×黒 XSサイズ 0.6mm厚
ラバーキャットマスク 赤×黒 Sサイズ 0.6mm厚
ラバーキャットマスク 赤×黒 Mサイズ 0.6mm厚
(5)MARQUISのラバーマスク。立体成型で、後ろは紐による編み上げ。高い。なかなか入荷しない。デザインはBLACKSTYLEより若干オシャレといえる。25200円
ラバーマスク
 価格やデザインから、好きなマスクを手に入れて欲しいものだ。ウェブ上の写真はすべて「ラバピカ」を塗ってあり、光っているので注意。MARQUISのマスクは最初から光っているが、BLACKSTYLEのはツヤがない。
 サイズは額の外周、つまり頭のいちばん太い部分の外周を測る。希望者にはメジャーを無料で差し上げているので請求はこちらから。
 ついでに、MARQUIS No.32も発売開始となっていることをご報告まで。
 あと、カバーイメージも変えた。ゲイサイトっぽくない? これはBLACKSTYLEのラバーキャットスーツ。グローブはラバーショルダーグローブ。ラバピカをたっぷり塗り光沢を得たあと、反射面をできるだけ広範囲にするため巨大なディフューザーをストロボの前に設置して撮影。まえのよりもシンプルな装備だが白いフルフェースヘルメットの効果も手伝ってクールで洗練された感じになった、と思ったら腹が出ている、カナしー。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

フェティッシュトリビア

 ここ数日、東京ディズニーシーで開催中の「ハーバーサイド・クリスマス」のテレビCMに夢中になり、すっかりブログがご無沙汰であった。二日開けての更新、みなさまお待たせ。
 ハーバーサイド・クリスマスのテーマソングみたいな曲および曲によって醸し出される幸福感あふれる世界が筆者がいちばん心酔する。これに似た曲は東京ディズニーランドの10thアニバーサリーでもあって、曲が聴きたいために当時の恋人で今の妻をともなって何度もディズニーランドへ通ったものだ。ディズニーランドのショーやパレードを見ていて毎度思うのは、こんなに素敵で感動的なファンタジースペクタクルが見られるんだから、やっぱりイスラム教とか中国とかに生まれないで、本当によかった、ありがとう資本主義、ありがとうアメリカ、ありがとうお母さん、そういう気分になる。まさに感動だ。そういうときばかりは、小泉とかブッシュとか、九条を変えようとする連中のことは忘れて、いつまでもこのまま平和で夢のような毎日が続いて欲しいと、こう願わずにはいられない、脳天気極まる市川哲也である。
 今日の話題はcodpiece(コッドピース)について。何気なくトリビアの泉を見ていたら、「16世紀のヨーロッパでは、股間を強調するポケットがズボンに付いていた」というネタが披露されていて、それがcodpieceのことなのである。番組では、codpieceは200年ほどで廃れたという。
 おそらくこの番組の視聴者のうち、この英単語を知っていたのは筆者くらいなものだろうと思う。codpice。
 なぜ知っているかというと、BLACKSTYLEのキャットスーツであまりにもおなじみだからだ。トリビアの放送作家には悪いが、コッドピースは決して廃れていない。現代でも、ラバーキャットスーツにつけられて、現役で大活躍だ。
 BLACKSTYLEのプレーンなキャットスーツには、コッドピース付きとそうでないものの2種類があるのである。
 どうなんだ、コッドピースというのは。筆者は未体験のこの「股袋」、希望者は見積の上取り寄せることができるのでご相談を。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

マスクフェティッシュ

 日々の暮らしのなかで、フェティッシュな欲求とどう折り合いをつけていくか。手前味噌ながら自分自身の事例でお話ししたい。
 筆者のケースは、同居人がいて、もちろんフェチについてはばれて欲しくない。だからマスクとかキャットスーツ、フェチ雑誌やビデオは目に付かないところに隠してある。
 親戚などが遊びに来たときに、そんなものを見つけられたら目も当てられない。フェチは密やかな趣味である。だからこそ、フェティッシュプレイをするときの感興も大いに盛り上がる。
 普段は家族が寝静まった夜に、そういう行為に及ぶことになる。しかし、寄る年波に勝てず、イったあとのラバーを脱いだり洗ったりの処分を想像すると、それだけで萎えてしまうこともある。
 しかし、フェティッシュ・プレイへの欲求は夜ふけるごとに高まり、それを抑えきることができない。そんなときに、手軽にすまそうと思ったら、私はマスクだけかぶるようにしている。
 マスクをかぶれば、顔面の圧迫感が例のフェチの本能に火を点ける。まるで別人のようになってしまうようで、先ほどの面倒くさいという感じはなくなり、手元にキャットスーツなどあろうものならたちまち着てしまうほどだ。
 マスクなら、簡単にビザールスタイルを身に着けることができる。顔は人の人格を象徴している重要な部位であり、それをラバーマスクで覆ってしまうということは、とりもなおさず人格のフォーメーション(変態)をもたらす。マスクをかぶった状態の自分を鏡で眺めればあっという間にフェティッシュワールドへジャンプできる。
 忙しい日々の暮らしでも、マスク一丁あればそこそこのプレイを楽しめるというお話であった。ところで最近、マスクといっても、バルーンマスクといって、二重になったマスクの内側に空気を注入してふくらませるタイプのオーダーが増えている。
 BLACKSTYLEのこの商品である。
 じつは筆者はまだ未経験だ。しかし、マスクはきつめに限るし圧迫感を味わうためにフルフェースヘルメットをかぶることもある私の、顔面圧迫欲の行き着くところはもしかしてここなんではないかと、むしろお客様に教えられているような気がする。
 次回はこのマスクを自分用にも頼んでみて、サンプルとしてかぶってみたいと思っている。
 フェティッシュアイテムで、試してみたい新商品はいろいろある。Alt-fetish.comとしては以前、ブーツの輸入販売をしようとアンケートを取った。結果はここに表示しているとおりである。
 一番人気のブーツは、あまりにオーソドックスであり、うちなんかが数万円出して売るよりも、ヒラキの通販で買うのが経済合理性にかなうため、どうしても本格販売に踏み切れないでいる。ヒラキは100円スニーカーで有名だが、ブーツも26センチまであって、なんと3900円とかで通販で売っている。
 外国産でも27センチくらいまでがせいぜいなので、ブーツを欲しい人はヒラキで買うのが正解だろう。もちろん安物なのでそれなりの品質しか期待できないだろうが……。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ブッシュ米大統領再選、そして……

再選されて液体をかけてやった。イッひっひ。液体といっても、筆者の足の水虫菌をたっぷり含んだ竹さく液(竹の炭を作るときに出る蒸気を液体化したものでとにかく臭い)であり、かけられたのは本人ではなく、再選を一面で告げた朝日新聞のその写真だ。写真の上で、水虫を治療してみてやったのである。ザマアミロだ。
 一般ネットユーザの関心事は大統領選よりも香田さんの殺害映像だったようだ。私の先日のブログ「萎える話し」の本文に記載された「香田」「殺害映像」というキーワードが、通常時の3倍のアクセスをもたらした(もちろんAlt-fetish.comの注文は増えない)。そんな殺害なんていうレアな話しもまあ面白いのかも知れないが趣味が悪すぎる。そんなのをネットで検索して探すなんて……。まあそれをまっさきにうちでやっていたのが私の妻なのだが(シュン)。
 NYに住む女友達にフリーのウェブデザイナーがいる。彼女のブッシュ再選へのコメントが使えるので紹介しよう。
「多分4年のうちに、また戦争だよ。イランとかで。そしてゲイの結婚は国の法律で禁止され(おまけに中絶も)、貧富の差はますます開き、子供はまともな教育もうけれず、そして株価は上がるという、アメリカにとってもおそろしい4年が待っている。どうせ小泉もうれしそうにブッシュに電話とかしてんだろうな。世界の悲劇だよ…」
 NY市の80%の人がケリーを支持していただけに、現地の失望感は深いという。
 貧富の差が拡大して犯罪が増えると、その被害に泣くのは私ら中産階級である。これは日米同じ話しだと思う(銃がないだけかなり日本はマシだが)。ブッシュ氏にはもう絶対に戦争はしてもらいたくないし、金持ちを優遇した税制や福祉・教育のカットもまた、やめてもらいたいと願うばかりだ。日本もそうだけれども、借金がふくれあがる中で、教育への投資を国が低迷させれば、もうあとは「山河あり」となるばかりだろう。
 しかし、ブッシュが再選したことでプラスの面もある。とりあえず目先の株価は安定するだろう。株式投資をやる人には朗報に違いない。日頃筆者は政財界を右寄りだ、好戦的だと批判しているが、株式投資で生計を立てることは否定しない。株投資のノウハウを確立して、自立することは、とりもなおさず国境を越えて生き残る力の獲得にほかならないから。筆者のようなあまのじゃくには株投資が向いているだろうし。
 あと、文化の面でもプラスに作用するかも知れない。たとえば、ドキュメンタリー映画の隆盛を築いたマイケル・ムーア。ブッシュがいてはじめて成り立つ。それに、私らのフェティシズムだって、社会制度の硬直が強まれば強まるほど、変態への共感はますに違いない。ある種のガス抜きとして、変態、サブカルチャーアートは機能するからだ。ブッシュで、変態やフェチは増えるに違いない。さあ、向こう4年間、カウンターカルチャーを大いに盛り上げようではないか。(1400字35分←書くのに要した時間)
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com