世代を越えて継承されるラバーフェティシズム

 Alt-fetish.comのフェティシズムは一言でいうと、幼少時にヒーローものの影響を受けて発症する、全身を包むツルツルとしたセクシーな素材へのフェティシズムということになるが、一語で言うならそれはラバーフェチに行き着く気がする。このフェチの欲求を満たす唯一の商品がラバーのキャットスーツといえる。もっともAlt-fetish.comはその導入編、簡易版として特殊素材によるラバーの雰囲気を持つオリジナルキャットスーツを販売してはいるのだが。
 ラバーキャットスーツがどうして私たちのフェチをかなえる最強の商品であるかというと、ヨーロッパでラバーキャットスーツの工房がいくつもあってもう立派な一市場として成立しているからにほかならない。日本ではまだまだ圧倒的な少数派だが、ヨーロッパをみるともう当たり前のようにそれは存在しているのである。
 ラバーキャットスーツなんてめずらしくも何ともない、もはや普通の、日常に、あるいはエンタテインメントの舞台衣装に欠かせない「コモディティー」───そういう認識で市川哲也は日々暮らしている。ところが……。
 先日次のようなメールが来てハッとした。
———
自分は約3年前、ネットでオルタ・フェティッシュさんを見るまで、ラバーフェチと言うのを知りませんでした。
仮面ライダーの怪人や、たまにTVに出てくるゼンタイなどを見るとなぜか興奮はしてたのですが。
SM関係のビデオには、たまにラバーグローブやぴったりしたブーツが出てきたりするので、自分はSMの方の気があるのかな。と思い始めたとき、ここに出会いました。
ビデオ紹介を見た瞬間。
稲妻が走ったようでした。
これだ!!と。
すぐにビデオを注文し、最初に見たときの興奮。忘れられません。
それが、実際に着てみたくなって少しずつラバーウエアを集め。
やっと一式そろえる事が出来ました。
キャットスーツ・グローブ・ソックス・マーキスのマスク・ブーツ・さらにガスマスクをかぶってラバピカをまんめんなくぬって、自分の体をさわった瞬間。それだけで達しそうになったのが衝撃でした。
これからもお世話になると思いますがどうぞよろしくお願いします。
(beroさんから2005/1/28にいただいたメールより抜粋)
———
 このメールを読んで、学生時代に、四ッ谷にあったアズロというフェティッシュカルチャーの店で自分のフェチが「ラバーフェチ」であることを知ったときの衝撃を思い出した。その時の自分が書いているのではないかというくらい、beroさんのメールは親近感を持つものである。
 誰しも自分の変態性をかなえるものを市場の商品群のなかから見つけだして手に入れるまでにいろいろと苦労をするものである。しかしAlt-fetish.comのようなサイトが、昔アズロがそうだったように、あなたのその興奮の理由はもしかするとラバーフェチかも知れませんよとささやく。
 そうやってラバーフェチは世代を越えて承継されていくのだなあ。
 まだまだ日本ではラバーフェチはマニアックであるし、今後、このフェティシズムがもっと勢力を増すとはとうてい思えない。私は最近、自分のカラダがラバーを求めてうずくのを感じることがある。もうラバーを着たい、着て全身に発汗してぐちゃぐちゃになって、うんようんよと動きまさぐってひとりで(理想をいえば誰かパートナーと)達したいと思うのである。
 beroさんはまだ20代の前半だが、30代の前半の私だって、ラバーを着たらその都度、衝撃が全身を走って息が上がり、着ただけで達しそうになるのを必死にこらえる有り様である。
 いったい何なんだろうか、この興奮は。ラバーって本当に変態、罪深い悪魔そのものなんだ。
※お詫び
先日「ラバリストの状況、孤独かどうか」の記事で「HN」氏という仮名は「マスクん」氏のあやまりでした。お詫びして訂正します。HNというのはハンドル・ネームの略だったんですね。それと勘違いしました。お恥ずかしい。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

どうしたラバー・ブレイン

 日本のLGBT、特にフェティッシュ系(のイベント)をリードしてきたこのサイトで、今年はじめから「管理人」YU氏の異例のコメントが掲載されている。「私、サイト管理者 YUはこの分野に関して既に活動のピークを過ぎたと感じており、色々な意味で従来のようなサイトを続けることに対して限界を感じたからです」(サイト上での「私」の主張が原因となり)「一部に誤解や、様々な軋轢などが生じてしまう危険性も考えなくてはならない程、影響が大きくなってしまった」などと表明、ギャラリーを除く主要なコンテンツのほとんどが終了してしまった。
 このサイトはフェティッシュ系では主要な人物へのインタビューや、個人輸入の方法など、フェティシストにとってはバイブルともいうべき、丁寧で、共感があふれる素晴らしいものであった。また最近では積極的に女性フェティシストを起用したモデル撮りなどもしていて、期待が膨らんでいた。それがこのような結果になったのは残念でならない。
 ただ、トウキョウパーヴというイベントは今後も引き続き行われるようで、チェックしているヒトは一安心だろう。
 同じフェティッシュコンテンツをサイトへ供給している立場で考えると、フェティッシュコンテンツのいちばんの難しさは、「エロ」と「カルチャー」のバランスの取り方である。ラバー・ブレインはもちろんカルチャー系であると私は解釈しているのだが、見る人によってはエロを感じてしまうかも知れない。
 受けての印象と発信する側の考え方の相違が大きくなると、けっこうつらいものが出てくるのではなかろうか。変な要望も寄せられるかも知れない。読者と作り手の意識の、意図せぬ差違の拡がり、こうした不快な差違を単なるノイズととらえることができなくなる何らかの事情が生じたら、サイトは閉鎖を余儀なくされる。YUさんは個人だしまたイベントで多くの人とコミュニケーションをとる機会があっただけに、さまざまなリスクにさらされていたのに違いない。
 それでもYUさんはエライ。当面は「極、マイペースで運営させていただきます」───サイト自体を閉鎖することだけは避けているからだ。
 ぜひ、YUさんには、これからも続けて欲しい。そして続けるにあたって僭越を承知の上で私なりにアドヴァイスさせてもらうとしたら、できるだけエゴイズムに徹しろという点だろう。変に「パブリック」を意識したコンテンツにするよりもよほどそのほうが作りやすい。それに、エゴを見せつけられると人は黙るほかなくなる。
 おそらくYUさんはそうしたことに早くも気付いているだろう。それは「マイペースで運営」していこうという意気込みを表明した部分に現れている。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

ラバリストの状況、孤独かどうか

 フェティッシュジャーナルにはたまに看過できない読者からのメールが届く。先日、HN氏から届いたメールそうである。とても考えさせられるものなので原文をほとんど変えずにみなさんにお読みいただこうと思う。ご本人の了解を得ている。
 思う所がありましてメールしました。「思い起こせば小学生の頃にまで遡ります。私は当時から他の同世代より異質な考え(天邪鬼と言うか、、視点の違い?)がありまして友達に虐められる事が多く、異端視されていました。普通の虐められっ子なら先生に目をかけて貰えそうなモノですがその先生の言葉と思いの裏側を試す様な(ヒネクレ者だな、、ぁ)子供でした。勿論友達が少ないのは当然の結果ですよね。
 その為図書室で放課後から用務員さんか先生が見回りに来るまで色んな本を読み更けてました。その時の一冊の本の内容が未だに頭から離れない内容だったのです。 本のタイトルは忘れてしまいましたが有る男の話でして、ヨーロッパ風の挿絵が入った小説で、その男の視点からの経緯の様です。
 挿絵の男は古ぼけた教会の様な祭壇の前に独り手、足、視界を何か得体の知れない様な状態で(エイリアンの映画で出てくる様なシーン)拘束されているのです。そして冒頭の文、
「ここは……、どこだ……、俺は何をしているんだ……」
から始まります。
 その男は自分の状況も経緯も名前も知らない様子なのです。そしてその男は今目覚めた事の意味も存在も解らず只蠢くだけ、やがて男の体と意識が活発となりその束縛から解放される事になったのです。
 男はとりあえず周りを確認し自分の状況を確認しようと奔走していました。しかし、其処には鏡も他の生物も見当たらないのです。
 男は不安になり人気のある所を探し求める行動にでました。やがて、町の様な所に辿り着き男は町の皆に助けを求めます。しかし周りの人達、犬猫さえも自分を避けて行くのです。男はなぜ皆誰も相手にしてくれないのか皆目検討もつかない状態で彷徨い続けます。
 何時しか雨が降り出し雨宿り場所を探して店先に辿り着いた時です。男は仰天しました。目の前の窓越しに全身が泥上に腐りおよそ人間の原型を辛うじて留めているだけの男が立っていたのです。
 男は驚愕し周りに必死に助けを求めました。しかし助けを求めても皆逃げて行ってしまうのです。
(何故誰も助けてくれないのだ?目の前に化け物がいるのに)
 何時しか周りには誰もいなくなり男は恐る恐るその化け物に近づきました。
(何故お前はそんな格好をしているのだ?お前は何者だ?)
と男は問いただす。しかし化け物は何も答えず男を見続けるだけ。
(お前も皆に相手にされない様だが俺も同じだな)
と、男は微笑みかけた。化け物も微笑み返す。
(そうか、、皆、外見だけでお前を化け物として見ているが俺はお前の外見は気にならないよ)
化け物も頷いて答える。
(どうだ?一緒に他の町でも探しにいかないか?)
男は化け物に手を差し出した。そのとき自分の手が化け物と一緒である事に気が付いた。
(何故?お前と俺は同じ手をしているんだ?)
顔を近づける。
(お前も何故顔を近づけるんだ?)
その時男は気づいた。
(これは、、俺なのか?)
そう。化け物は自分自身がガラスに映っていた姿だったのである。
(そうか、化け物は俺自身だったのか)
全てに気づいた男はその時全てを悟ったのである。
(俺のこの姿の為周りは話も中身も見ようとしてくれない、だから俺は今まで独りだったのだ)
 そう悟ると男は又自分の居た所へ戻って行った」
と、言う様な内容です。本当はもっと深い内容何ですが、子供の時の記憶なので勘弁して下さい。
 この本から何を共感したかと言うと男の容姿から一般の人達が男を異端視し、中身も見てくれない所でした。
 自分と言う姿が周りに認められず中身も見て貰えない状況、まさに私達がラバーを着て町に出たらどうなるか? と言う状況が想定出来ますよね。
 やはりラバリストと言うものは世間に認められない様な状況だとおもいます。でも私はそれでも一向に構わないと思っています。人は外見では無く中身と言う本質を教えてくれる良い教訓になっているのですから。
 乱文で申し訳ありませんでした。私のフェチの一端を受け取って頂けたら幸いです。HN
 ちょっと切なくなってしまう「男」の物語に、多感な子供時代に出会ってしまったHN氏の述懐である。
 フェティシスト特にラバリストならば、きっと多くの人がこのメールに共感できると思う。ラバリストは確かに外見は不気味である。黒光りする、濡れたような表面を持つラバーをピッチリと全身まとって歩く姿は一目見ただけで子供は泣きわめき、普通の人は青ざめて引く。その人の内面への探索を許さない、人を寄せ付けないある種の厳しさがラバリストにはあるような気がする。
 しかしラバーで全身をまとった姿が一般の人にも受け入れられる場合もある。たとえばキャットウーマンとか、スパイダーマンといったピッタリ系コスチュームが「似合う」場面において、である。人は、そういう場面でのこのコスチュームをかっこいいと評価する。
 では、単にラバーを着たいというこの私たちの欲求はなんだろう。ストーリーもなく、場面の必要性もなく、ラバーに美しさやかっこよさを感じてしまう、私たち変態の欲求。じつはそれは私たちの内面に、強い何らかの物語を抱えており、その物語がラバーへの欲求を引き起こしているといえないだろうか? ストーリーはないのではなく自分の中にあって外から見えないだけなのだ。
 もちろん、こうした内面の物語というものは誰しもが多かれ少なかれ持っているものである。ラバリストの場合はたまたま、結論やそのプロセスでラバーを必要としているに過ぎない。たまたま、それがラバーだった、たぶんそれだけの違いだと思う。
 そう考えると、ラバリストであることに必要以上に孤独感を覚える必要はないと思う。
 また、一方で、少数派のマニアの孤独にもメリットはある。同好の士と知り合ったときの親近感がそれだ。このひろい世の中で、自分と同じラバリストであるというだけで、その人への好意は高まる。孤独を癒しあうときの満足感は、一般人には得難い至福である。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

キャットスーツフォト撮影秘話

 Alt-fetish.comのギャラリーの最新作をご覧になった方、もういるだろうか? モデルは例によって私なのだが、これまでの写真と違い、カメラの高さを腰よりやや上にしているため足がずいぶんと短く見えるだろう。これまでは床から15センチくらいのところからとっていたので足が長く見えていただけである。
 日本人の平均年齢が40歳を超え、すっかり「おじさん、おばさん」の国となった日本。そんなおじさんおばさんを勇気づけるため、というのは冗談で、今回の撮影のきっかけはなんといってもロシアンガスマスクなのだが、それは表向きで、じつは、履いているアディダスの編み上げブーツに注目してもらいたい。
 国分寺のマルイに以前から2万数千円で販売していた。店で見るとかなりエロティックで、この商品だけスニーカー売り場でかなり浮いていた。すごく欲しいと思った。きっと買って履いたら堪らない気分になるに違いないという、あの変態心をくすぐられたのである。
 そして、このブーツ、先週末になんと半額になっていた! 思わずレディースにもかかわらず買ってしまった。サイズは25。試着できますかといったら気のいい店員ができますというから、フィッティングルームで履こうとしたのだが、紐を全部とるのが面倒くさくて、途中でやめた。
 このブーツが1万円ちょっとというのはかなり安い。このブーツを、ラバーキャットスーツにあわせたらどんなにかっこいいかと思うといてもたってもいられない。店員のからかい半分の「このブーツ、狙ってたんですか?」という質問も適当にやり過ごして、家に帰ってきてキャットスーツを着て、このブーツを20分かけて履いた。
 そもそもこういう、着るのに時間がかかるアイテムというのは、脱ぐのにも当然時間がかかる。言い換えれば、そんじょそこらのことでは脱ぐことができない。いったん、身に着けたら、身体の一部と化して、精神的にも肉体的にも束縛してくる。そこらあたりが私としてはかなりエロイ。
 アディダスのブーツはかかとがないからなおさら足が短く見えるが、このスポーティーなラインが私にはとても新しく、よかった。履き心地がいいからあれこれいろんなポーズを試せるのもいい。
 で、いざ履いてみて、またのファスナーを開けて、ラバーグローブに大量のローションをなすりつけて、自分自身のあたりにいっぱい塗って、ふたたびファスナーを締める。そのまま、上着を着て、ちょっとの時間、普段通り過ごす。パソコンに向かったり、室内を歩いたり。日常の所作のなかで、ふと忘れかけたときにブワっと自分が着ているエロティックな第二の皮膚を思い出させられる。むき出しにしてきている陰部が、ラバーと皮膚のあいだで擦れて、めまいがするほどの快感を脳に伝えてくる。手で触るだけでも、普段の何十倍もの刺激が得られる。シューズがピンヒールとかではなく、歩きやすいので、これなら外にだって行けると思った。
 もうまさにパソコンに向かったときの状況は、ちょうどSeanさんが描いてくれたこのイラストそのまんまだ(中程の、ブルーのスーツのイラスト)。
 しかしこれで果ててしまっては当初の目的がかなわない。平然と構える妻に懇願して、カメラをお願いした。妻は、私がこんなかっこうをしていたとしても、もはや何とも思わない、長年の連れ添いである
 撮影中に、電話が鳴った。妻が、取引先(まったくフェチのビジネスとは無関係な)のひとりだと告げる。私はマスクをあわててかなぐり捨てて、受話口に向かって「お世話になっております」とかすかに震える声でいう。横で妻が腹を抱えて笑っていた。
 確かに、先方は私がこんなかっこうをして電話に出ているなど微塵も思わないに違いない。しかし、なんだかそういうシチュエーションにも異様に興奮してしまう、困った私であった。
 今回、あらためて思った。ペニスがスーツと太股のあいだでうねうねと動くときに、私のむき出しになった亀頭がはげしく怒張して、たまらない快楽をもたらしてくれることを。そしてその感覚はほどなくして全身に広がり、私は一本の太いペニスと化すのである。キャットスーツは、いわば全身ペニス化のためのツールだ。人造ペニス。
 今後Alt-fetish.comのカバーフォト(トップページに掲げてある写真)をより高頻度で更新してくべく、もっと被写体としてがんばらねばと決意を新たにしている。
 今回の写真は画像処理ソフトでちょっと加工をしてある。こういう加工をするのは初めてだが、ちょっとした加工でこんなに変わるというのは新鮮な驚きだった。効果も高い。ぜひ読者のみなさんも撮った写真の「作品化」に挑戦してもらいたい。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

ロシアンラバーマスクとわたし

 BLACKSTYLEでめずらしいかたちの英国製S-10ガスマスクを、長らく(といっても1年弱)販売していた。ところがこの手の軍用流れのガスマスクの欠点は、サプライが安定しないという点だ。
 BLACKSTYLEから先般、もうこのマスクは扱えないと通告され、ほどなくして、本国のサイトからもこのマスクが消えたのである。Alt-fetish.comも国内に在庫していたMサイズはすでになくなり、Sサイズのみとなってしまった。欲しい方はお早めに。Sということでやや小さめだが、おおかたの男性なら(激太りの人をのぞく、アーメン)まあかぶれないことはない。
 品切れマスクの代替品として、Alt-fetish.comが変わりに仕入れることにしたのが、このロシアンガスマスク
 おなじみのかたちである。このマスクの特徴はなんといっても手頃な値段。本国BLACKSTYLEでも17ユーロくらいでたいへんお買い得である。そして、ベルトで固定するのではなく、ラバーのフード状のものを頭部にかぶることによって顔面に密着させるのが大きなポイントだ。
 このため、サイズも3種類用意されている。アゴをまず固定して、エイヤッとばかりに頭にかぶせるのが正しい装着の仕方だ。頭部のゴムの部分はかなり伸びるので、サイズが多少外れていても身に着けることはできる。ただし、あまりに小さいと、口が開けられなくなってアゴが疲れるので要注意。
 私は個人的に形も大事なのだが、顔面にある程度の拘束感、密閉感が得られるというのが、ボンデージ用途のガスマスクの肝ではないかと思っている。その点、この形にはさほど満足していないが、密着感で何とかいける。
 このマスクを、ラバーマスクをかぶった上からかぶると、ラバーが二重になっていいエクスタシーが得られる。興奮しながら写真を撮ったのでぜひ観て欲しい。
 http://www.alt-fetish.com/cnts/gallery/gusmask/index.htm
 さて、このロシアンガスマスク、1/22の発売当日にすでにLサイズが売り切れてしまった。入荷は2ヶ月程度先となってしまう。まことに申し訳なくお詫びする次第である。
 ただし、待ちぼうけ読者に朗報。ついにAlt-fetish.comは、あのオランダの最強のコスチュームメーカー、DEMASKと取引を開始した。DEMASKから、これぞと思う商品を在庫し、直で買うよりも安く日本のスタイリッシュなフェティシストへ直送する準備を進めている。
 ついては、DEMASKで買うならどの商品がいいのか、ぜひみなさんの忌憚のないご意見をお寄せいただきたいと思う。みなさんのあいだで人気の高いものはなるべく常備在庫するので、ぜひ面倒くさがらずメールください。
 info@alt-fetish.com
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

LGBT市場とは?

 アメリカの小売業やサービス産業のあいだで新しい消費者のセグメント、LGBTが注目を集めている。LGBTとはレズ、ゲイ、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害)の頭文字を組み合わせたもので、いずれも性的マイノリティーの人たちである。しかしこれらの人たちは総人口の5~15%にもなるとされており、インテリで感度が高く可処分所得が多い(子供を産まないので支出が消費へ向かいやすい)彼らに訴求した専用商品・サービスの開発に各社がしのぎを削っている。
 上級市場、あるいはトレンドセッターという位置づけのこの市場にどんなサービスを展開しているか?
 旅行好きとされる彼ら向けに、ホテルや航空業界が特別なプランを用意しているケースや、また自動車などの産業にもこの市場を見据えた商品開発の動きがある。
 さて翻って日本ではどうか? 今後日本においても間違いなくLGBTは増えると踏んでいる。筆者得意の洞察(仮説?)だが、家族を営むということへの負担感がすごく増している気がする。もちろん、負け犬=独身者という一時的なブームはあるがそれは冷めるのも時間の問題。そもそもこの勝ち負けの枠組み自体がマスコミによって作られた「うそっぱち」なのである。
 勝ち組はお金持ちと結婚して専業主婦になり子供も育てて幸せな家庭ということなのだろうが、実際にはそうしたイメージ通りになっているのは少数である。実際の数としてはまだまだ多数派だが、幸せな家庭というふうになるのはかなり困難だ。
 こんにち家庭を営んで子供を産み育てるのは、特に給与所得者の場合、失うものがたいへんに大きい。失うもの、それは自由と時間と金である。というか、カネ→時間(自由)を失う。人生のいちばんメインなときに子育ての債務返済に、夫婦共々追われるのが現実だ。
 運良く子供が自立した場合は、もはや定年も間近。くたびれきって摩耗して抜け殻のようになっているか、または親の介護がはじまってこれまた地獄の日々である。もちろん、子供が自立しないでいつまでもすねをかじって家にいるパターンになるかも知れない。こうなると目も当てられない。
 こんなリスクを背負って家庭を営んでも、えられるリターンは定数化できない「幸せ」だけである。そのためだけに、がっぽり教育費、税金、水道光熱費、労働力を、人生のメインのシーズンに投資するのはいかがなものか?
 そういうわけでこれからの若者、特に知的に洗練された若者が進んで結婚して子供を産む気になりづらいこの社会では、ますますLGBT市場は拡大を続けると私は予想している。
 アメリカにおけるLGBTの割合がなんと15%にも及ぶということで、これはたいへんな数字だ。彼らに向けたサービスを、拙速で作ることはかなり難しいだろう。それぞれにこだわりがあって、しかも専門的知識も豊富な彼らのお眼鏡にかなうには、やはり送り出す供給側もそれなりのことを分かった専門家でなければならない。
 そのためには、供給サイドにもLGBTの社員なりアドバイザーが不可欠である。彼らの気持ちを理解するには、自分がそうでなければ絶対にダメだと思う。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
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金融機関にはアーロンチェアゴロゴロ

 金融機関とか、IT系企業ってどうしてああもアーロンチェアがゴロゴロしているんでしょうか? それにその建物の立派なこと。もうジロジロ見ちゃいます。もうお上りさんみたいに。また什器も高いものばかり。
 金融業界のトップクラスの会社はすごいお金あるんだなーって実感する(もちろん、受付嬢とかもよく教育されているし、掃除の人が常にいてどっかしらきれいにしているから建物はピカピカ)。
 で、連中は何で儲けているか。誰からお金を巻き上げているか。推測するに、彼らが躍起になって売っているいわゆる「リスク商品」というヤツである。
 リスク商品でもっとも有名なのは投資信託および外貨預金である。投信は、売ったときの手数料、持っていることの手数料、儲かった場合の手数料と、手数料がバンバン儲かる。商品といったって、とっくに償却が済んでいるシステムの端末へ、ファンドマネージャーがアーロンチェアに座ってチョチョンとテンキーで数字を打ち込んでエンターキーを押してハイおしまいである。損しても全部投資家の責任になるからなんにも痛くない。手数料で存しようがしまいが儲かる。それが今も昔も変わらない、投資信託の仕組みだ。よくノーロードファンドとかいって、手数料無料の商品のように見えるものがあるが、販売手数料がかからないだけで、信託報酬はちゃんと取られる。
 外貨建て投信なんて、為替手数料と為替リスクに、投信の手数料とリスクが乗っかるのだからもうたまらん。おまけに税金だってがっぽり取られる。もう儲かる方が奇跡に近い。
 また、一部事情通に人気のヘッジファンド。苦労して外国籍のものを買っても、これまた手数料がすごい。儲かったものの2割とか取られる。
 おいしい商品てほんとないっすよ。金融機関で金融商品を買う以上は、まず投資家じゃなくて、金融機関がしっかり儲かったあとで、そのカスみたいなのを、もらえるだけ。しかもカスだから、中身は損なんだよ。それが実態。
 しかし、うちら貧乏人からいくら搾取しようにも額がちっちゃくて話にならない。連中は、世間の超マイノリティー、富裕層からがっぽり抜いている。ただ資産の運用の提案をするだけで百万円とか平気で抜く。そして、富裕層は平気で払う。払うことが彼らの歓びだからね(しかも払うったって、彼らの資産規模から見れば、金融機関へ払う手数料なんてただみたいに安く見える)。
 そういうわけで、金融機関のビルは立派だし、オフィスにはアーロンチェアがゴロゴロ、社員の腕時計は数十万円のものばかりとなる。
 相対するこちらは悲惨だよ。服は全部ユニクロ(それもセールで買う)、時計は新宿西口のヨドバシカメラで、露天に吊られている4000円の腕時計、靴はヒラキのこれまた3000円の靴。しかしある意味これってリアルだと思う、リアルというのは、要するに余計なものがなんにも付いていない、素っていう意味で。
 それに比べると、金融機関の商品とか、流す情報の胡散臭いことといったらない。一見すごくまともに見えて、いかにも頭の良さそーなヒトが書いたように見える。しかしこれがどうインチキかというと、だいたい「見通し」なんだけど、それがまた当たった試しがない。
 金持ちと金融機関の蜜月っていつまで続くのかしら。私はネット証券の手数料激安時代で崩壊すると思ったが、スーパー富裕層はそんなの関係ない。だって保有株が自社株だったりするんだもん。ご本尊状態で後生大事にする。公開を手伝ったり運用を世話する金融機関との付き合いは、もはやカネじゃない。血縁みたいになってくる。そういうところからあのビルとか、アーロンチェアっていうのは出てくるんだね。
 まあこれを読んでいるみなさんのほとんどは、そんなとてつもない金持ちなんていやしないに違いない。そんな私らにとって、いちばんいい運用商品はなんだと思う? それは、いまこれを読んでいるあなたさまのめん玉の後ろに控える、重さ1キロ強のタンパク質の固まり、脳味噌だよ。これに投資して、勉強して、なにかキャリアアップして働く。それがいちばん。カネは下手に運用しちゃ絶対にダメだと思う。特に外貨預金。去年なんてひどい目にあったヒト多いはず。いきなり年末に100円に近づいてねー。金利が雀の涙だとか、定期預金じゃ面白くないとかいっているから変なのに手を出して損をする。金利なんて、これだけ物価が安いんだから、雀の涙なのは当たり前だよ。
 ちなみにもっぱら庶民は、余裕資金でいま全部国債買っているみたいだ。個人向け国債。変動金利だから確かにこれからおいしいかもしれないが、10年満期であることをお忘れなく。それまでに死ぬかも知れないし地震が来るかも知れないっちゅうのに。もっと言えば、突然クルマが欲しくなるかも知れないぞ。筆者みたいに。かといって、途中換金すると損する(こともある)。目も当てられない。
 あと、人気なのはグロソブとかいって、グローバルソリブンという国際投信顧問の定期分配型ファンド。これは利回りもキャピタルゲインもかなりいい。税金やら手数料でもって行かれるにしても、また定期分配だからせっかくの複利のメリットを失うにしても、ほかの金融商品と比べると安定性と収益性は高いことから人気だ。世界中のまともな国の債券で運用しているからそりゃいいパフォーマンスになるに決まってる。これはまあめずらしく買ってもいいカナって思った。自分で増やすのが面倒くさい、かといって、長期にわたって普通預金においておくのも惜しいという超余裕資金でね。
 超余裕資金運用ネタで言うと、100円近辺で狙う米ドル外貨預金(ネットバンクオンリー)、個別株(お勉強と趣味、余興ということで)。外貨預金は、外貨の巨大なリズムをとらえることさえできれば(忍耐力と洞察力必要)、けっこう固いし、個別株は取るリスクが大きいだけにリターンもでかく、手数料(ネット銀行なら)ほかの金融商品に比べると相当安い。あと税金面でも優遇されている。
 ペイオフ対策で言うと、決済性預金とか郵便局の郵便振替に入れとけばいい。そうすりゃペイオフだって怖くないぞ。いちばんダメなのは投資信託。
 ちなみに、カネがたくさんあって(金融資産だけで一億円程度)困っちゃっているヒトへ。証券会社(それも大手3社のうちどれか)へいってご覧。よーく調べると、本当においしい商品というのが、出てきている。もちろんおおっぴらに宣伝してませんが。3社のうちどれかはいえません。自分で調べてね。ヒントは、「投資信託の次をいくもの」。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

オペラ座の怪人待望の映画化

 ラバー・レザー・PVCの黒いツルピカに惹かれ続けて早20年。Alt-fetish.comのブログ、市川哲也のフェティッシュ・ジャーナル、やってます。
 さて、今日は「オペラ座の怪人」(アンドリュー・ロイド=ウェーバー脚本・演出・制作、ガストン・ルルー原作)という映画について。2005/1/29から全国東宝洋画系の劇場で一斉に公開されるこの映画、まずは予告編のクリップから。
 筆者が変態の萌芽をわずかに感じながらもまだ初々しかった16歳、そう、高校1年が終わるころにこの作品に出会った。劇団四季がヨーロッパから持ってきたミュージカルである。
 最初は、テレビCMのあのおなじみのジャーン、ザザザザザーというオーバーチュアにピンときて、CDのサントラを買い求めてその曲調のすばらしさに驚愕した。そこから、私のこの作品への、生涯を捧げるといってもいい傾倒がはじまる(言い過ぎ)。
 映画の宣伝コピーに、アンドリュー・ロイド=ウエーバーが現代のモーツアルトといっているが、それは決して誇張ではない(私は大のモーツアルト好き)。少なくともこの作品を見る限りそれは正しい。全編において、素晴らしい楽曲のオンパレード。それが、絢爛豪華でスペクタクルな舞台装置、妖しげなパリ・オペラ座のムードと相まって、私に圧倒的な感動をもたらすのだ。
 私のオペラ座の怪人への投資は次のようになっており、ほかのエンタメへの消費とは群を抜いている。
・劇団四季のオペラ座の怪人を15回は観劇
・カナダで英語版を観劇
・パンフレットや英語版の豪華本も熟読
・CDは劇団四季のと英語版のを100回以上熟聴
・原作の日本語訳を読んだ(けっこう厚い)
・高校の文化祭で上演を画策したものの挫折
 オペラ座の怪人のいいところ。それはまずなんといっても音楽のすばらしさだ。じつはこの作曲家自身、自分の作曲したなかでもっとも素晴らしいのがこのオペラ座の怪人だと認めている。天才が作ったなかでもっとも素晴らしい曲なのである。
 この音楽、一度聞いたら耳からはなれないくらいの訴求力のある旋律が盛りだくさん。この映画化により若いオペラ座の怪人マニアがこれからもどんどん増えるに違いない。
 また、ミュージカル版では、かつてないほどの凝った舞台装置も話題となった。巨大なシャンデリアが、舞台中央から、天井までグワーンと持ち上がっていく様。その背景では、いくつもの重厚な緞帳が上昇していく。舞台の枠を覆っていたボロ切れが花火とともに剥がれて、美しい天使の装飾が現れる。
 映画版は、ミュージカル版そのまんまの構成、音楽だが、舞台装置の部分はさすが映画。さらなるリアルさと迫力を持って迫ってくる。それはクリップを見て確認したが、もう鳥肌ものだ。
 私にとっては青春そのものだったオペラ座の怪人。私の青春期、いつもあのオーバーチュアが流れていたし、パリ・オペラ座の地下に住む怪人は、変態の私そのものでもあった。パリオペラ座の地下という、人目に触れないところにいながら、彼はパリ・オペラ座のすべてを支配していた。彼は私の憧れであった。
 さらにいうと、彼は顔面がただれた奇形であり、それをマスクで隠している。そうした二面性がこの作品の「コク」を深めているし、変態の私がよく共感できる所以でもある。
 そうした青春のときから十年以上経過した今年、感動のあの舞台が映画化される。これほどうれしく、ワクワクしたことはほかにないのではなかろうか。
 さあ、ぜひみなさんも、この甘美な音楽体験、オペラ座の怪人を堪能してもらいたいと思う。
 オペラ座の怪人みたいなマス向けのいわゆる三文ものをここまで称揚するのは恥ずかしいのだが、いいモノはいいんだからしょうがない。
PS 今日(2005/1/15)の深夜零時からテレビ東京でこの映画の紹介番組あります。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

人気商品が入荷しました

 あー超ベタ営業ネタ。人気商品が入荷しています。
 ポニーヘッドハーネスエルボーグローブモールドマスクLラバーマスク黒M0.6ラバピカ
 ポニーヘッドハーネスはなぜか興奮する。つけると。口になにか無理矢理はめられているというのと、頭をベルトで拘束されるところがいい。これは最近の筆者のマストです。
 エルボーグローブはショルダーグローブと何が違うかというと、長さ(エルボーのほうが短い)と、あともう一つ、エルボーのほうが筒の径が太い。だから昔のアニメの女王様系キャラ(ドロンジョ様とか)を狙うならこれ。
 モールドマスクは接着面がない、立体成型タイプ。
 ラバーマスクはモールドマスクよりもほんの少し生地が厚く、後ろファスナーになっている、定番のラバーマスク。切り返しがある(ラバーを切って貼っている)。
 ラバピカはおなじみ。これがないとラバーが生きてこない。しかしラバピカを塗ってまでラバーを着るというのは、たいへんな手間だ。おそらく着た後は必ずシャワーを浴びなければならない。
 ところが不思議なことに、ラバピカを素肌に塗り始めると何とも言えず気分が盛り上がってくる。きついラバーもラバピカさえ塗ってあればすーっと皮膚を滑って適切な位置に固定される。一連のプロセスが愉しくなる、ラバピカはラバープレイに欠かせないアイテムである。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

トータルエンクロージャーな女(ひと)

 トータルエンクロージャー。筆者がこの言葉をはじめて知ったのはアズロというフェティッシュカルチャーショップのDMのビデオ紹介の記事であった。
 トータルエンクロージャーという言葉を見た瞬間、筆者はそれまで、そうしたものがあるということを知らなかったにもかかわらず、ビビーンと稲妻に打たれたような衝撃を受け勃起した。
 そう、本能は知っていたのである。その言葉の意味を。トータルエンクロージャーのもたらす甘美な酔いのすべてを。トータルエンクロージャーとはすべての皮膚を完全密封するというような意味である。
 何で包み込むか。もちろんラバーである。しかしラバーは着た後でシャワーを浴びたり、また着るときもラバピカを塗ったりとたいへんな手間である。そこでAlt-fetish.comが開発したキャットスーツを着る人がとても多い。
 しかし今日、紹介する晃子さんは別だ。何度もAlt-fetish.comには登場している彼女がまたやってくれた。彼女がトータルエンクロージャーで悶える最新作が送られてきた。さっそくみなさんにご覧いただこう
 彼女は女性でありながら、男性フェティシストとまったく同様の快楽をトータルエンクロージャープレイから得ることができる。もちろん包み込むアイテムは上級者らしくラバーキャットスーツ、ラバーマスク、ガスマスク、ブーツとフル装備の本格派。これだけ着てまた前回投稿時とは格段に照明なども工夫を凝らしてよくなっている。
 筆者も先日キャットスーツを着たけれども、やはり袖を通すあたりで興奮が全身を津波のように襲う。もう我慢ができないくらいである。そうした興奮を、晃子さんと共有し、また読者と共有できることをたいへん幸せに思う。
 晃子さん、ありがとうございます。
PS 投稿写真をお待ちしていますから、メールで送ってください。info@alt-fetish.com
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

わいせつ事犯再犯率40%で通常の5倍

 わいせつ事件で捕まった犯人が、その後同じ罪を犯してふたたび検挙される率は通常の事件の5倍と高率である。ロリコン犯罪者(などのわいせつ犯)は捕まったくらいでは懲りないらしい。
 うちらフェティシストは幸い犯罪にならないからよかった。何度でも繰り返してキャットスーツを自分で着て楽しめる。
 一方、ロリコンフェチはたいへんだ。他人の子供に欲情してしまうんだからこんなに始末の悪いことはないだろう。成人間ならまだしも、相手は権利能力のない未成年である。これに妖しげな行為をしたくなってしまうのだから、もうその苦悩は天文学的なものであろう。
 何しろ、うちらフェティシストだって、通常の成人女性ではいまいちピンとこないという点では変態というくくりに入り、ロリコンと同じような目で見られかねない。フェチもロリコンも、たとえばヨン様ブームに燃える中年女性から見れば同じ世間の鼻つまみ者、変態にしか見られない。
 それに私たち自身も、へんなものに興奮してしまうという後ろめたさがあって、しかもその興奮が抑えられず、加齢とともに強まることを知っている。対象が子供だったらどんなにたいへんなことか、普通の人よりも私ら変態のほうがよりシビアに感じることができるのである。しかもロリコン犯罪者はきっと独身者が多かろう。自分の子供も奥さんもいないんだから、被害者の気持ちなんて知ったこっちゃないし、捕まったところで失うものと言ったら案外少ない。
 それだけに、わいせつで捕まる人が繰り返し犯罪を犯すというのには胸が痛むのである。彼らだって、まっとうな家庭に育ち、恋人ができて幸せに結婚できていたならば、こんなことにはならなかったのである。たまたまそうはならなかったことで、さまざまな鬱憤が蓄積して、犯罪に至る。要因の決定的な部分は本人が選ぶ余地のない要素によることが多いのかもしれない。
 しかしそうはいっても、そうした不幸な星の下に生まれたらなおさら、強い倫理観が求められる。犯罪を犯すのはとてつもなくまずいことで、そうならないようにするのが最低限の理性でありモラルというものだ。特に、他人に手を出すのはそもそも人間の尊厳に対する基本的な蹂躙。絶対にやってはいけないことは、もはや自明なのである。
 Alt-fetish.comとしてはみなさんにはくれぐれも他人にだけは手を出さなくても済むよう、より満足度の高いオナニーライフを提案したい。
 オナニーを猛烈にしさえすれば、とりあえず他人に手を出すようなバイタリティーはなくなってしまう。ロリコンとか犯罪性の高い欲望を持っている人は、もうオナニーを毎食後するほかないだろう。そうやって肉体的なブレーキをかけることによってしか、その犯罪行為を防ぐ手だてはない気がする。
 筆者はオナニーさえすればカラダがリセットするような気持ちよさを味わえる。これは男なら誰しもそうだろう。そしてしすぎると疲れ果てて何もする気がしなくなる。
 オナニーの効能は非常に高く、もっと社会的な側面から見直されてしかるべきときに来ているのではないか。
 ちなみに、諸外国では性犯罪者の個人情報(名前、住所、犯歴など)を公開するのは一般的なようである。日本はプライバシーの観点からまだ法務大臣が慎重な姿勢をとっているようで、そこまで進んでいない。しかし、アメリカでは性犯罪者にGPSをつけて居場所を警察でつねに把握し、校区などへ近寄った場合はすぐに出動する体制になっているところもあるときく。さらにすごいのは、薬物を使って男性ホルモンの働きを鈍くする治療も行われているらしい。
 非常に合理的であるが性犯罪者にとってはまことに生きにくい世の中といえる。日本もそうならないように、犯罪者予備軍はオナニーをしてぐったり家で寝ているのがいいんじゃないか。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

フェティシストの人数は何人?

 ふと思う、日本にラバーフェティシストって何人いるのかなと。
 多くて1万人じゃないかと思っている。
 日本の人口の0.008パーセントくらい。金利か?
 なぜそう思ったかというと、ちょっと前にあるキーワードをブログ中に入れたところ、普段の十倍近いアクセスがあった。しかしその後、アクセス数は普段通り、1日100とか200といった地味なものに戻ってしまった。
 またAlt-fetish.comのアクセス数もトップページだけだと1日300前後でずーっと推移している。
 死ぬほど小さなこの市場。しかしこのあいだのSPA!の究極のフェチの特集を見て、うちらはそれほど小さくないかもと思ってしまった。世の中には「軍手卵フェチ」とかいうのもいるという。これは、軍手をはめた女の人が生卵をつぶす様子に興奮する人たちらしい。軍手卵フェチは、軍手+生卵というツールと女の子が卵をつぶすという動作がセットになっている。こうした組み合わせでいけば、あらゆるものがフェチの対象になりうる。
 うちらはキャットスーツ(それも黒光りするヤツだ)+自分で着るまたはパートナーに着てもらうということだが、着た感触がたまらなくいい。気持ちイイを通り越して、露骨に性的な興奮を喚起する。
 まあグローブ、ブーツ、マスクなどももちろんその興奮を高めるのに必須のアイテムなワケであるが、メインはキャットスーツだろう。
 フェチはある一定の部位への傾倒というよりも、性的嗜好の偏りだとこの雑誌に登場した先生は言っていた。またのめり込みすぎると経済的破たんをももたらしかねないと。女の子を誘拐したりというのは、フェチなんかでは解消し得ない、もっと深刻な病理によるものだろうから、別であると思う。問題は、そうした犯罪を起こして身をおとすリスクより経済的な破たんのほうが現実的だ。ビデオやらコスチュームやらで、私らは金がかかるからね。
 件の特集でもあるフェティシストが、観たいビデオがないから自分で作るようになったと言っていた。これはまさにその通りで、本当に観たいのは自分で作るほかないと思う。しかし自分で作ったのを観るのはよほど作り手が能力がないとダメだろう。私のようにかなりビデオを作りたいと思ってあれこれ準備しているものですら、ついキャットスーツに袖を通すと自分の快楽追求で精一杯で撮影などに気が回らない。
 1万人くらいいると勝手に推測するラバーフェティシストのうち、こうした能力のある人はさらに少なくなろう。
 話はだいぶ変わるのであるが、日本で一億円以上の金融資産(カネだけだよ、土地とかは除くんだよ!)持ってる金持ちって何人いるかしっとるけ? 100万人だよ。一億あれば、2%の運用でも200万だよ。かなりなものだ。それはまあストックの金持ちの話。じつは金持ちにはもう一種類あってフローの金持ち、すなわち収入が多い人というのがいる。筆者の知人のなかにはW大卒ということもあり、サラリーマンとしてかなり高額所得者が出始めてきている。ある人は20代半ばなのにこのあいだの冬のボーナスが130万円もらったという商社員もいた。
 一度にこれだけのボーナスを、20代の若手社員に支払う企業というのはすごいものがある。私に言わせれば、いったいどんな悪さをして暴利をむさぼっているのやらという話である。
 金持ちにとりつく大手金融機関(銀行、証券会社、信託銀行など)の本社ビルに用事があっていくことがあるけれども、豪華なビル、素晴らしい立地、カネ持ちそうな社員(腕時計や話し方などから推測)、こういうのを維持するのにはとんでもないカネが必要なはずで、そういうのを金持ちの資産総額に応じてあれこれ大したことをしていないのに何百万と手数料をかすめ取っているのである。
 筆者の企業不信というのは二十代に徐々に醸成され、今日その頂点に達し、とどまるところを知らない。最近は消費者向け企業はまだ効率化によってマシになってきてはいるものの、金融機関や商社はまだまだ妖しげな手練を使った利益追求でその巨体を維持している気がしている。
 消費者はサラリーマンでもある。そのサラリーマンが国からあれこれの保障を減らされる一方で増税にあえぐなか、大企業と国だけが温々とその巨大な図体をのさばらせている。少子高齢化は年金政策の失敗を隠蔽するためのキャンペーンであり、ペイオフ解禁は国のカネが足りないから国債を個人に買ってもらうためのキャンペーンであることを見抜いているだろうか?
 話が大幅にずれたが、FPみたいな仕事をしているとあれこれこういうことが目に付くわけです。うるさいよね。
 FPというのはファイナンシャルプランナーの略で、これにAすなわちass-holeがつくとアホの、という意味である。Cがつくとcleverクレバーなということで、もちろんCが付くほうが資格試験は難しい(冗談ですよ)。
 筆者はもうこの名前を返上したい。FPといっても、フェティッシュプレイヤーとなりたい。
 ちなみに筆者の昨年度の課税総所得金額はゼロ円であった。
市川哲也
Alt-fetish.com

ボンデージ始めの神事

 全国のフェティシストの家庭で、今日1月5日、一斉にボンデージ始めの神事が執り行われた。
 毎年恒例のこの行事に参加した市川さんは、素肌にAlt-fetish.comのオリジナルキャットスーツを着てズボンと上着をその上からはおった姿、つまり外観からはキャットスーツが見えない状態で、町内を一周。寒風の中でひとり、誰にも気づかれることなくたびたびポケットからペニスをまさぐり、妖しい興奮に頬を赤くして家族にあやしまれたようである。
 とまあこのように、変態と日常というのはきわめて薄い、精神的な障壁によって境界線が引かれているのであるが、以下の新しい女性読者からの報告にもあるとおり、変態のまま日常にアクセスすることで思わぬ感興が得られることもある。
 以下の文章は、Alt-fetish.comオリジナルキャットスーツを冬のボーナスでお買いあげいただいた、優子様からの貴重な感想文である。
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「私がずっと探していたものはこれだったんだ!」キャットスーツを着て私が至った思いでした。
 私は小さな頃から黒い手袋(特に革製品のもの)を見ると何とも言えない高揚感を覚えていました。「仮面ライダー」のショッカーを見ては興奮しました。
 また母親のシャワーキャップを顔にかぶり窒息感を味わったり、父親が片方をなくしてしまった革手袋をもらい受け、片手だけにはめて恍惚感を味わったりもしました。小さいながら「私はどこかおかしい…」と悲しく思っていました。
 大きくなるにつれてラバーものに関する性的な興奮も大きくなっていきました。「ラバーもの」と言えばSM。「私はSM好きなのかも知れない。」と思いこむようになりました。しかし痛いものはあまり好きではないですし、糞尿系はちょっと…何かぴったりとこないながらもラバーの魅力には勝てずにいました。
 しかし「マーキス」から探し至ったこのホームページを見て、「これだっ!」と思いました。その思いを確実なものにしたのは晃子様のお話でした。
「私もキャットスーツが欲しい。」と思いましたが、何せ先立つものがない…ボーナスが出るのを待って購入。
 今週の日曜日に手元に届き、何を置いてもまず着てみました。きゅっと締め付けてくるこの感じ。もうたまりませんでした。そして「フェティッシュジャーナル」に書いてある様に「このキャットスーツを着て外に出てみたい」と思いました。まずは自分の家のベランダにでてみました。でもそれでは満足しない。そこで上に洋服を着て家から出てみました。もうそれは今まで味わったことのない高揚感!車に乗ってドライブをしました。誰も知らないけれどこの洋服の下には私の第二の黒い皮膚があるんだ、と思うと…買い物もしてみたかったのですが、一緒に購入したエルボーグローブをしていたので断念。でもどうしても1度車から出てどきどき感を感じてみたかったので自動販売機を探してたばこを購入しました。どんどん大胆になっていった私は近くの公園も散歩しました。公園という場所柄、家族がいてお正月に向けて凧揚げの練習をしていました。そんなのどかな光景の中に、洋服の下にキャットスーツを着た不釣り合いな私…もう本当に何とも言えない気持ちの良さ!これは病みつきになってしまいました。
 今度はエルボーグローブではなく、普通の革手袋をして着脱しやすいようにして買い物をしてみたいと思います。
 私の本当の姿を導き出して下さったALT-FETISH様には感謝です。本当に有り難うございました。
1月中旬にマスクもくるので、更に楽しみたいと思います。
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 結局キャットスーツというのはとりもなおさず、あの巨大なカテゴリーSMのなかの一ジャンル、ボンデージに属するわけである。これを読むとそう感じる。着ることによる物理的な圧迫感と、精神的な圧迫感。衆人環視のなかで、自分だけはすごいかっこうをしていることを知っているというプレッシャー。二重のボンデージ状態である。
 細い縄で縛ったりするボンデージは身動きがとれなくて痛いばかりで筆者はなんの関心もわかないが、キャットスーツは格別だ。全身にまんべんなく圧着してくる安心感と満足感は何ものにも代え難い。
 フフ、今年もよろしく。
※本文中の優子様からの感想はこちらへ掲載しました。
市川哲也
Alt-fetish.com