スタジオジブリのこれまでとこれから

「A Division of Tokumashoten」という文字が最近まで、スタジオジブリの入り口脇に設置された看板に表示されていた。明日、3/31をもって、スタジオジブリが徳間から独立し、完全別会社化するのにともない、すでにこの文字は消されている。
 スタジオジブリはふたりのアニメオタク(鈴木敏夫と宮崎駿)に、道楽好きの徳間のおとっつぁん(康快氏、故人)が金に糸目を付けずに投資し、育て上げた道楽商売のひとつだった。
 たまたま2001年夏に公開した「千と千尋の神隠し」が2千万人を動員する空前のヒットを記録。当時徳間は千億円以上の借金を抱えて倒産寸前で、銀行が見切りをつけ清算を言い渡す寸前だった。
 徳間の借金は、創業者徳間のおとっつぁんの放漫経営(夢実現のためには金に糸目を付けない)によるものだった。貸し込む銀行も銀行だが、不良債権処理のためには経営者に引導を渡すほかない。そこに降ってわいたようにアニメがヒットし、何とか借金の返済に道筋が描けるようになったのだ。
 メインバンクの三井住友銀行から徳間に入った社長が4年でたいへんなリストラをして、余計な部門は全部売り払った。最後に残ったスタジオジブリと出版部門も処分されるときがきた。スタジオジブリは百数十億円也で徳間は新会社「スタジオジブリ」に売却。株式会社スタジオジブリの社長には件(くだん)のアニメオタクのひとり、鈴木敏夫氏が、また監督・宮崎駿氏は役員に就く。
 東京・小金井市のスタジオジブリ建物はシンプル&モダンを基調にしながらも、敷地内には豊かな常緑樹が植えられ、駐車スペースの地面はコンクリートではなく地面が覗くレンガ敷きだ。周囲には関連のスタジオがいくつも建てられており、その建物ひとつひとつがどこかジブリらしさを感じさせる意匠をともなっている。休日には「ジブリファン」らしき若者たちが写真を撮る光景もめずらしくない。住宅地のなかに突如として現れるクリエイティブな夢あふれる建物群が、知る人ぞ知る「中央線の名所」として定着している。
 さてこれからのスタジオジブリだが、果たして宮崎氏のような逸材が育つのだろうか。24時間365日(最近では日曜日だけ休みにしているみたい)明かりの消えることのないスタジオで一心不乱に働くアニメーターたちは確かに厳しい選抜をかいくぐってこのスタジオへ入社したことは間違いない。だがあそこまで働くなかで、自分の志を、夢を、かたちに育ててカリスマとなって次の時代を切り開くのは容易ではない。多くは摩耗して終わる。
 また、スタジオジブリの今後を占うにあたり、筆者が密かに注目するのは、ジブリの建物の真上を通る送電線である。電磁波の人体への影響がグレーである以上は、それがどう影響するのか未知数なのだ。ソフトコンテンツ産業が人材で成り立つ以上、その人材の臓器の中枢、脳に降り注ぐ電磁波のリスクは決して看過できるものではない。すでに白血病で死亡した社員の噂も地域では出ている(もちろん単なる噂、の域を出ていない)。
 しかしそんなことは枝葉であり本筋にはならないだろう。
 先般の宮本麻希さんの話ではないが、やはり宮崎駿、徳間康快といった「金の問題などに拘泥せず自分のやりたいことをやる」勇気ある夢追い人なくしては今日のスタジオジブリというのは存立し得なかった、この事実が私たちを勇気づけるのである。そうした人材が新生ジブリで育つことを願わずにはいられない。
Text by Tetsuya Ichikawa
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デザイン、人生、フェティシズム

 一貫してフェティシズムというテーマでファッションに挑戦し、第4回YKKファスニングアワードで優秀賞、卒業制作のショーで最優秀作品賞(グランプリ)を受賞するという見事な実績を残した学生がいる。大阪の服飾専門学校エスモードジャポンに通う宮本麻希、21歳(執筆時点)。フェティシズム、とりわけラバーをモチーフにした作品は「奇抜で衝撃的なテーマだが、すごくナイーブにできている」(YKKファスニングアワード審査員の山下隆生さん)と評判を博した。
 彼女がどうした経緯でフェティシズムに関心を持ち、テーマとしようと考えたのかは、じつに簡単な理由だと思っている。それは彼女がフェティシストだからだろう。少なくともフェティシズムについて、特別な感受性を有する女性、ということは間違いない。
 最初に彼女からAlt-fetish.comがメールを受け取ったのはアンケートフォームからだった。
「私は、エスモード ジャポンという服飾の専門学校の学生です。
私は常にデザインをする時にフェティッシュとゆうコンセプトで[続きを読む……]
Text by Tetsuya Ichikawa
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三権分立のうち、立法が腐った国

 結局制度として三権分立とかいってうち立てても、こうして平和時が長年にわたって続いて、人間も制度も陳腐化してくると、あらが目立ってくるようだ。
 会社税務もかかわっているが、いくら法律で決められているとはいえ、国というのは本当に、エーこんなところからも税金を取るのか、と驚くことの連続だ。
 それに、天下りという、公務員の身分に有利に偏ったシステムは、どうも最近ますます勢いを増しているようだ。天下りは前年より12人増え、86人が2004年には官から民へ天下ったという。天下ったヒトは、公務員の退職金にくわえ、移った先の民間をやめるときも退職金をもらえる。もちろん、額は調整されるものの、年金も65歳以上であればもらえる。公務員で天下りをすれば、ものすごい楽な仕事で莫大な収入と身分が、(違法ではないという意味で)法律により保証されるのである。
 一部の公務員がめいっぱい法律を自由に作って好き勝ってやれる背景には、立法府に提出される法律のうち8割はなんと行政府の勤め人、つまり公務員が作っているからである。提出法案のうちのこり、たった2割が、政治家によって出される。そもそもその政治家っつったって、国民全体の利害よりも、もっと身近な自分たちに都合のよい利害で動く連中だ。
 そう考えると、行政府と立法府が、好きに作る法律で、連中の自由に、なすがままにされている国、それがいまの日本なのだ。
 私が一番危惧しているのは、いったい何に使っているのか「私が」(一国民である私が分からない、というのがいちばん問題だ)よく分からないままに、いつのまにか国家財政のうち借入金の占める割合が膨張し、いまや一人あたりの国の借金(国・地方合計で)は588万円という。しかもこれだけの借入金は、利子が付いていて、時間が経てばたつほど当然増える。恐ろしい話である。私は、借入金は大っきらいだ。
 こうしたメチャメチャなことが、「法的には問題ない」からと横行している。法律は金科玉条ではなく人間(それも、日本の場合は公務員)が作る欲望の具現化に過ぎない。それを、まわりの、蚊帳の外におかれた国民が、指をくわえて眺めているだけだ。ズルイー、とか言いながら。
 私には地元の市議会に無所属の議員を送る市民運動の団体に身内がいる。その議員の活動を見ていてつくづく思うが、そういう無所属議員ひとりではなんにもならないということだ。ただわめいて反対しているだけで、結局自民、公明などの議員の思惑通りに進む。自民・公明などの前にあっては、無所属議員など無力である。しかし本当はそれじゃマズイと思う。でも現実は無力なのだ。
Text by Tetsuya Ichikawa
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ラバーキャットスーツでグランプリ

 YKKファスニングアワードで優秀賞を受賞した宮本麻希さん。Alt-fetish.comは、昨年来から彼女に協力。宮本さんにとって非常に重要な、卒業制作のショーに光栄にも、衣装協力させていただいた。ラバーキャットスーツを原価で提供したのであるが、その彼女、なんと、ショーでグランプリをとってしまった。
 彼女とは数十におよぶメールのやりとりで、衣装協力の事務的な打ち合わせからフェティシズムに関する互いの考え方の交歓に至るまで多岐にわたって親交を深める機会を得られたのが私にはうれしい。なんだかジジ臭いが、私は宮本さんという、若いクリエーターが、フェティシズム、とりわけラバーキャットスーツのフェティシズムに強い関心を抱き、取り入れ、社会に発信し、しかも評価されたという一連の出来事が、非常によろこばしく励まされるのである。
 きのうの個性の話に戻るけれども、ラバーキャットスーツというのはたしかに、それ自体けっこう個性的な、異質なアイテムで、使えば目立ち、一定の優位性は得られる。しかしそのアイテム自体が持つ個性に甘えることなく、宮本さんらしい表現の仕方すなわち個性でアレンジすることによってはじめて、こうした受賞は成し遂げられたはずだ。ラバーさえ使えば目立って誰でも賞を取れる、という話ではないのである。私の写真のように、ラバーを使って陳腐な作品を作ることさえ可能なのだ。しかし宮本さんがそうはならなかったのは、やはりそこに彼女の才能があったからにほかならない。
 その、宮本さんの卒業制作の作品写真などが近日私たちのところへ送ってもらえる運びとなった。読者のみなさんには期待して待っていて欲しいが、誰よりも興奮して待っているのはほかならぬこの私だ。
Text by Tetsuya Ichikawa
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個性はなにを、ではなくどう、表現するか

 アニメ監督の今敏さんがテレビで「個性的というのは、何を表現するかではなく、表現するその仕方にある」といっていた。
 これはなるほどと思った。
 私は長年、「人間の陳腐さとはなにか」これがずっと気にかかっている。陳腐な人間というのに私は敏感な方である。陳腐さとは、個性的というのとは対極にある概念だ。ひどい場合には、気持ち悪さを喚起する。私はわりと陳腐な人間はキャンパスに少ない方の大学を卒業後に就職したメーカーで、陳腐なオフィスや工場に、陳腐な人間が大勢いるのを発見して驚愕した。「キモい(気持ち悪い)」と思った。連中のキモさの根元は、やってること、紋切り型のしゃべり、リアクション、人生やジェンダーへの理解、風貌、そういうところにあった。全部、陳腐だった。キモさを催させる原因は、彼らの陳腐さにあったのだ。
 陳腐さは私のなかにも潜んでいる。ラバーキャットスーツを着て、それ自体十分個性的なはずなのに、撮影してできあがってくる写真には、「陳腐さ」がただよっている。なんなんだろうこれは、と長年思っていたのだが、今さんのいう言葉で分かった。
 ラバーキャットスーツが個性的だから、撮った写真も個性的になると思っていた私が間違いだった。やはり、何を撮ってもその撮り方、つまり、どう撮るか、いかに撮るかこそ、個性が発揮される唯一の場なのだ。ラバーを撮っても、撮り方が凡庸ならば、なんの個性も表現したことにはならない。キモい写真しかできない。
 天才とされる写真家が選ぶ被写体は、定年退職したオッサンが趣味ではじめる写真の被写体と何ら変わらない。花とか、風景とか。
 どう、表現するかって、ホント大事だな。結局いい作品というのは陳腐ではない作品なのであって、それは個性的な作品と同じだ。私は陳腐な人生を激しく嫌悪しているからこそしているあれこれの活動がある。それだけに、ラバーキャットスーツを「陳腐に」撮っていた自分が情けなく悔やまれる。これからはがんばりたい。
 はは。どう、撮るか、だって。人生の暇つぶしがまたひとつできて幸せな気分。だってポーズ。照明。場面。どれひとつとってもこれという解はないんだから。
 私は撮る前にいってしまうのがいま最大の課題だ。しかし今日こそはがんばるぞ。いかないで撮る。その秘策を編み出した。それは、ラバーキャットスーツを着ることを、「発汗運動」ととらえることだ。運動ならば、チンポの出る幕はない。撮影という目的を果たし、すがすがしい汗をかけば、身体の老廃物も出て、すっきりとするだろう。それでもし余力があれば……。
Text by Tetsuya Ichikawa
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シルバーのRキャットスーツXL0.35オークション予告

 出します。来週出します。お客さんがキャンセルしました。未使用、新品です。超でかいサイズです。開始価格はたぶん20000円です。
 Alt-fetish.comでは、色違いやオプション付きのキャットスーツ、またサイトに表示されていない商品の注文の場合は、一切キャンセルできないようご利用規約を変更いたしました。ご了承下さい。
Text by Tetsuya Ichikawa
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果たせなかったミッション

 オークションに出品中は、このブログ、Alt-fetish.comともにアクセスが25%増となる。そのためみなさんにぜひ、私の新作を見ていただこうとラバーを着込んで、自宅にセッティングされた簡易スタジオのカメラの前に立ったが……。シャッターを押すリモコンを手にすることなく果ててしまった私。
 だめだこりゃ。
 そして、その後襲ってきた激しいラバーへの嫌悪感。日頃着ているユニクロの、コットン地の心地よいカジュアルウェアに一秒でも早く戻りたいという思いに負けて、撮影を放棄して脱いでしまった。
 男ってダメだ、いっちゃうともうダメ。ふぬけになって、その射精にもっとも著しく寄与した対象を、反動でもっとも激しく忌避するシステムになっているようだ。ラバーと肌のあいだにかく汗とラバーの織りなすピタピタ感ひとつとっても、いく前はまるで素肌を舐める舌のように愛しく感じるのが、いったあとは不快以外の何ものでもない。着ているものの内側が濡れているというのがいかに不快か。拷問に近い。いく前はあれだけ興奮していたのに、じつに不思議で、やっかいだ。
 というわけでみなさんにぜひ、今回新たに入手したDemaskのコルセットをご覧いただきたかったのだが、また次回ということで。
 自分のラバー姿を写真にとって公開しているみなさんは、ホントに偉いと思う。
Text by Tetsuya Ichikawa
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キャットスーツ Made in Japan

ここ数年、国内大手電気メーカーの工場が、国内に相次いで建設されている。普通メーカーというと安い人件費を求めて中国やベトナムに工場を作る、というのがこれまでの基本だった。しかしそうしたことでは「短期的なメリットこそあれ、永遠の解には決してならない」(キャノンの御手洗社長)と考える経営者が、ふえている。
 日本のものづくりがダメになってしまったらたぶん日本は間違いなくダメになる。なぜなら日本という国は食い物とエネルギーのほとんどを外国から買っている。そう、ラバーキャットスーツみたいにね。外貨で支払って、ものを日本に輸入している。
 外貨は、日本がつくったものを外国に買ってもらって得た潤沢な経常黒字が源泉だ。世界で、日本のものづくりが評価されなければ、日本にお金が入ってこなくなる→日本は外国から食い物とエネルギーを買えなくなる→日本は終わる。
 そういうことで、外国メーカーの経営者のみならず、すべての日本人は、自分たちがつくるものに集中し、継続できるような仕組みを考えて作らないといけないと思う。私は個人的には教育が最も重要だと思う。教育、それは倫理や、インセンティブも含めた全人的な教育が制度として進化を遂げないと、日本が優位を保ち続けることは難しい。それはしかし、ものづくりといういわばハード的な側面を、じつは教育というソフト的な要素が支えるというちょっと面白い構造である。日本人は中国人の何倍もの人件費がかかる。それだけに、日本人ならば優秀になって一人あたりの生産性を高めなければ生き残れないのである。
 そして、Alt-fetish.comが国産ラバーキャットスーツづくりに取り組もうと決意したのも、日本のものづくりこそ日本という国のためにもっとも重要なことであると信じる私の信念にもとづく。もちろんそれがオナニー、それも極限られたヒトのための変態チックなオナニーに供されるものであるとしても、「国のため」に私は、高い生産性と継続可能性を持つラバーキャットスーツづくりに命を懸ける覚悟だ。日本人、世界に高く評価される日本人の、ものづくり、とりわけ優秀なリーダーシップを発揮するような人材が、ホッと夜、一息つくときに着られるラバーキャットスーツを、日本人が作る。これは考えてみれば当たり前の摂理である。
 Alt-fetish.comの「ものづくり」、今後もみなさんにぜひ応援していただきたいし、期待していただきたい。何よりラバーフェティシストにとって楽しみなことにしたい。
 えー。前置きが長くなりましたが。今日はブログ、出品中のラバーキャットスーツ(オランダのDEMASK社製、新品)ですが、サイズは非常に重要です。サイズこそ、ラバーキャットスーツの命といっても過言でありません。
 お手持ちのメジャー(無料で送付)で、ぜひ裸体で採寸して、あなたにこのスーツが合うのかどうか、確認してみてください。
Text by Tetsuya Ichikawa
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ただいまDEMASKラバーキャットスーツ出品中!

 ヤフオクで「ラバーキャットスーツ」と入れると出てきます、このページ。私が出しています。
 きのうも書いたとおり、このキャットスーツは、落札すればすぐ手に入る(代引き、クレカ決済。銀振りは前金)、新品である、グローブが付いている、ラバピカも無料、送料も無料、サイズは身長170センチ台の一般的な男性が着られる大きすぎないサイズ、アムステルダムの一流ブランドDemask社製でほぼ作りたての新品である、販売者は実質Alt-fetish.comなので安心、というメリットがある反面、スライダーが引っかかるからひとりではおそらく着られない、バストは自分で綿を詰めるなど工夫しないとぺちゃんこのままだ、といったデメリットがある。
 また、市川哲也本人は着たことがないのでどんな着心地かは分からないが、BLACKSTYLEの0.6㎜の厚さのSサイズとほぼ同じである。DEMASKといえば、昔からラバー工房では世界に冠たる一流のビザールサプライヤーである。だからそれなりの満足感は得られるに違いない。ファスナーのラインが隠れるようになっているのは、やはりDEMASK一流のこだわり(スムースなファスナー開閉を犠牲にしても、着た後のデザイン性を優先する)と評価すべきである。
 ヤフオクで3万円台スタートというお手頃価格で「ラバーキャットスーツ」を常時出しているところはきわめて少ないだけに、アクセス数、入札件数ともに非常に多くなることが予想される。
 それだけに競り落としたヒトのテンションはとても高くなろう。落札者の方を失望させないよう、まずは着づらいことなどネガティブファクターを前面に打ち出した説明文となっている。
 ちなみにきのうも書いたけれども、DEMASKからは今後Alt-fetish.comは、がっしりした本格的なコルセットのみを常備在庫とする方針だ。デマスクのコルセットは本当にかっこいい。後日写真を公開したいと思っている。キャットスーツはBLACKSTYLEと、あと現在Alt-fetish.comのオリジナルラバー!キャットスーツを夏前にリリースする予定だ。それを期待して欲しい。Alt-fetish.comのオリジナルラバーキャットスーツ、今日試作品の第2号が届いたので試着したが、超クールだ。ほかのどのキャットスーツとも違う、国産の、真のフェティシストが作ったスーツも期待して待て!
Text by Tetsuya Ichikawa
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DEMASKのキャットスーツを出品

 Alt-fetish.com、またオークション出品。
 おいおいなんだよ、オークションへ出しやがって、サイトの普通の商品とか、前にオークションで買った俺は損したじゃないかとお思いのあなた。ご心配なく! サイズとか合わないし、全然サイトのラインナップや、前回のものとはかぶらないですから。オークションはあくまで商品として扱わないもの、著しく人気のないもので製作後かなり時間が経っているものを「処分」するためである。したがってサイズは選べないし、出たもの一品だけというケースが原則だ。つまりディーラーの、決算期の「展示車処分」と同じ。価格は安いけどグレード、色、オプションが選べないあれね。
 さて、今回出す、DEMASKのキャットスーツ(バストカップ・グローブ付き)はAlt-fetish.comの在庫商品として扱わないものである。
 あるお客さんが、今回出品したDEMASKのキャットスーツで、バスト部分が風船状に膨らませられるタイプのもの(オークション品は風船状には膨らまない)で、色違いのものをAlt-fetish.comに特注された。そのついでに、DEMASKのキャットスーツはどんな感じかなーと思って仕入れたのが、今回出品するものである。
 まず大事なのは、どうしてでは商品化しないかというと、胸のバストの問題だ。件のお客さんが買ったのは胸に風船が入っていて膨らませられる(インフラタブル)タイプ。今回出品するのは、風船が入っておらず、つまり胸のないひとが着ると不恰好に垂れ下がってしまう。
 これでは商品としてはダメである。ただ、オークションで落札しようと考えているヒトに強いて申し上げるならば、「綿を詰めて後ろからテープを貼るなどして自分で胸を作って」ということだ。もちろん、垂れ下がるバストカップをいじくるのが楽しみというのならそれはそれでいいし、身長やサイズが合う女性の方で超巨乳のヒトならなおいい。
 このキャットスーツに付いているバストはとにかくでかい。基本の穴が直径18センチ。高さはたぶん10センチを超える。乳首も三角錐状に付いていて、この部分だけは空気が入っていてとがっている。
 出品はヤフーオークションで明日月曜日からスタートし、1週間後の27日(日)夜に終わる予定。おたのしみに。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
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男らしさってなんだろう

 私は、あるサイトの主宰者(当然女性だと思っていた)が男であることを先日聞きおよんで、けっこうビックリした(chikaさんのことではない、念のため)。写真とかは女性にしか見えない(女装しているようだ)。名前もけっこう中性的な、言われてみればどっちにでもとれる名前だった。で、男だと知ってどういうふうに思ったかというと、けっこうそれがひどい感想だといま思い返しても思う。「ヘエ、なんだ、ありがちなネカマか」こう、思ったのである。驚きのあまりその程度の感想しか出てこなかった自分が切ない。
 ところで私は男でーす。イヤ、意味はないです。最近思うんだけれど、なんで男かというと、この主宰者みたいに本当は女性としてサイトに登場してもよかった(それができるのがインターネットだ!)。でも、なんで男かというと、これまたひどい理由なんだけど、面倒くさかっただけ。もともと男だから男のままでたほうがラク、それだけである。うーむ、ひどい。書くとますますひどい。
 もっと、自分の気持ち(ラバーずくめの女装してみたい、というのがある)に素直に耳を傾けて、真摯に取り組むべきだとふと思った。そういう点では、この主宰者は、「エライ!」って思う。なんだ、ネカマじゃん、というのは簡単だ。しかし彼はそういう貧相な印象批評で済ますことはできない、意義のある活動をしていたのである。
 ネットだからできると書いたけれども、本当にそれは真実だと思う。ドメインを取って、それらしい写真を撮って、プロフィールとサイトの説明を書いて、アットいう間にそれはできあがる。ただ問題は継続がたいへんだということ。Alt-fetish.comにしてもこのブログにしても、継続することを主眼においている。フェチはその次にくる。
 話を戻すが、本当は男だったその主宰者のサイトをしみじみと思い出すと、確かになるほど、女というより男っぽい文章だなーと思う部分は多々ある。女性らしさ、男性らしさというのは、文章になるとけっこう出てくるものだと思った。
 私は性差って結構あると思う。たとえば、公園で昼間、紙飛行機を飛ばしている集団を見かけたが、全員が男であった。定年退職し暇をもてあましたオッサンから構成される地域の「紙飛行機を飛ばす」サークル。そういうところに入って、公園で昼間っから紙飛行機を飛ばすのは男以外にあり得ない(おば(あ)さんたちがそういうことをしていたらたぶんミステリーサークル並にコワい絵になると思う。オッサンたちだからまだ見られるのだ)。
 もちろん暇だから徒党を組むのはムシロ女性の特権である。しかし、内容が紙飛行機、という点がポイントだ。
 紙飛行機といっても、けっこう本格的なヤツ。ケント紙の厚紙を何重にもボンドで接着してつくるあれね。胴体の下にゼムクリップを伸ばして作ったフックが付いていて、割り箸と輪ゴムで作った「飛ばす道具」で空に向かっていきおいよく各自自作の紙飛行機を飛ばしているのである。みんな、無言で。
 そういう趣味をまじめにやるのって、やっぱり男だと思う。なんの足しにもならない、バカげたことに夢中になる。男、というよりむしろ歳をとった男の子というべきか。
 フェチもまた、なんの足しにもならないバカげた趣味のひとつだ。それを継続して続けるのはやはり男、なのである。
 公園で筆者の足下に落ちてきた紙飛行機の翼には、「田中」とシャチハタ印が押されていた。きっと会社員時代に使っていたシャチハタをもらって取っておいたのに違いない。上手に作れた紙飛行機が、仲間のそれと紛れても分かるように、判子を翼に押したのだろう。その時の得意げな、ワクワクする気持ち。果たして女に分かってもらえるだろうか? 無理だろう。
 男らしいな、「田中」さん。
 話がずれるが、女に分かりづらい男の性癖として、もうひとつ、たぶん、DIY。私、家にある古いダイニングテーブルにキャスターを付けたくて付けたくて仕方がなく、先日ついにホームセンターに行って妻に内緒でキャスターを買ってきた。千数百円のその買い物だが、レシートを見つけられ、妻に白眼視された。Alt-fetish.comのお客さんでラバーマスクの目の部分に小さな穴が沢山開いているタイプを所望する人がいたけれども、そういうのも女性にはなかなか支持されなさそうだ。私はでも、彼の気持ちはよく分かる。もちろん、BLACKSTYLEもそのへんは心得ていて、目の部分はそういう小さな穴の開いたもの、プラスチックレンズのもの、ミラーレンズのものとなんと3種類ものオプションが選べるのである。ケーヨーD2にいろいろな種類のキャスターが廉価で売られていることを知ったときの私の嬉しさと同じ嬉しさを、きっとこのお客さんも味わっていることだろう。
 はーあ、安藤美姫メダルなし、うーん世界の舞台は厳しい……。でも、日本のフィギュアの選手はずいぶんと美人になった。フィギュアといえば伊藤みどりだったからなあ。日本は財政赤字ではあるが経常黒字。つくったものがきちんと海外で評価され、外貨が入ってきているわけで、これからも安藤選手、に限らず世界で活躍するスポーツ選手のように世界で評価されるために地道な努力が欠かせないだろう。過酷で地味な努力の継続をできる民族、それが日本人の強さなのでは?
Text by Tetsuya Ichikawa
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大マスコミの特徴

 弟が日本の三大新聞社のひとつでアルバイトをはじめた。ワセダの政経に通うヤツならではの、おいしい「人脈バイト」である。筆者もじつはこの手のバイトを経験している。TBSとか集英社で。
 そういうところで働いてみた弟がさかんに騒いでいたのが、「社員はかっこいい」。かっこいいというのは、働く姿がなんだか胸を打つとかそういうのじゃなく、外見がモデルみたいにかっこいいということである。背が高かったり、顔が精悍だったり。
 筆者も就職活動をしていて思い出したが、新聞、テレビ、代理店の大手ともなると、完全に買い手市場である。いくらでも人は選びたい放題選べる。結局、学歴に容姿と体力が備わった人が選ばれるのである。クルマでいえば、最高級車に、すべてのメーカーオプションを付けたような、そういうキャラだ。オプションどころか、最高級車でもない私のようなのは書類で落とされる仕組みだ。TBSでのアルバイトや、就職活動を通じて、それは真実であるとの確信を深めた。それを言っちゃおしまいだが、そうしたメディア企業の理不尽さに一抹のむなしさをたびたび感じていた、というのが筆者の大マスコミへの所見である。
 ホリエモンは、正直言って外観はマスコミには選んでもらえない、色白なオタクキャラ。私もそうでした。しかもホリエモンはいまやだらしなく肥え太り、キモイ。脂ぎった肌、色白なのに服がカジュアルだから単なるだらしのない不健康なヲタにしか見えない。誰か大企業のオッサンがホリエモンのことを「公の場でスーツを着ないのは非常識」と言っていた。非常識かどうかは別にして、少なくともスーツくらい着ればビシッと決まってまだ好感度はあがったろうに。残念だ。昔はあれで長髪だったらしい。きっとモテたくてそうしていたに違いないが、色白で太っているという点でおおかたの美女はそっぽを向くだろう(まああれだけの金持ちになれば話は別となるわけだが)。
 そのキモイヲタに株を買われ、経営トップに居座られようとしている、容姿も学歴も兼ね備えたかっこいい大マスコミの一群がいる。フジサンケイグループ、とりわけニッポン放送の気の毒な社員たちだ。裁判所に棄却されようが、差し戻されようが、あくまで戦うそのけなげな姿。司法の場における虚しい負け戦を重ねるほどに深まる哀れさ。あそこまで抵抗するのは、何と言っても「自分たちはこんなにかっこいいし、選ばれたエリートなのに、なんでアンナわけのワカランキモイヲタに支配されなければならないの、絶対いやーキャー、強姦よ、助けてー」という感情があるのだろう(ないか)。
 まああまり問題にはされないのだが、筆者は痛切に感じたのが、大マスコミの内定獲得には容姿も重要だということである。筆者もその後社会人生活でいろいろなオフィスを見たが、もっともひどいのは金融機関のオフィスである。よくもまあこんなに○○ばかり集めたなっていうのが金融機関だ。そしてテレビや、電通のようなところは「ウソでしょう?」みたいな、私から見ると宇宙人のような美男美女ばかりであった。ホリエモンとフジの戦いでは醜いホリエモンがそのマスコミに逆襲を果たした、そういうふうに私には読める。
 ホリエモンの巻き起こした今回の騒動で、小泉首相は、「頭のいい人たちが……たいへんなことで」みたいに完全に傍観姿勢だった。マスコミにいると、ホリエモンがやっているような、法の目をかいくぐった企業買収、みたいな話は、本当に疎遠となる。日々ネタ探し、安定的なコンテンツ供給、広告枠の消化などそれぞれで忙しく、そんな企業買収、なんて小難しい話は誰も分からないのだ。そこが逆にマスコミの弱さだろう。
 ホリエモンは美食には目がないようで、今後もその醜さの度合いを深めることだろうが、少なくとも「キャラ」として、「日枝」よりは全然、いけてるのではないか? 水戸黄門で、印篭を見せられて「ぐぇへへええ」となる悪代官みたいな日枝にくらべ、若くて頭のいいホリエモン、もちろんヲタっぽくはあるけれども、人気者であることは間違いない。
 マスコミなんだから、そのへんの見せ方でもっと工夫できたのではないかと思う。たとえば日枝が玄関前でああだこうだというのではなくて、里谷多恵(最近、六本木の飲み屋で泥酔して店側とトラブルを引き起こした、五輪金メダリストでフジテレビ社員)が一升瓶を持って「ホリエモンなんかに負けない、ぞー」と威勢良くクダを巻く、くらいのパフォーマンスはあっていい(昔のひょうきん族はそういうノリのコントが多くて私は大好きだった)。少なくともコンテンツを作るメディア企業なんだから、それくらい楽しませてくれないと、果たしてメディア企業としてどうなんだろうというのはある。
 今後のことだが、とにかく私としては、メディア企業、特にテレビ局のおいしすぎる高賃金はズルすぎる(フジの平均賃金は1000万超。四季報に出てる)。だからホリエモンに買いたたかれてリストラし、ライブドアの平均賃金(400万円)並にしてもらいたい。なんでって、そのほうがスカッとするでしょう。そのことのインパクトはかなりでかいけれども、全然、そんなの当たり前のことだと思う。とにかくキー局のテレビ局の社員の給料というのは高すぎると思う。
 高すぎるのは給料だけじゃない。利益率も、資産における金融資産の割合もほかの業種にくらべかなり高いそうである。儲かったものを金でため込む(しかもほとんど配当をしないらしい)とどうなるかというと、税金をたくさん支払うということである。それは企業としてどうなんだろう。株を公開している企業としては、非常にいびつで不自然だ。株主はどうなっちゃってるんだろうと、こういう疑問がわいてくる。配当も払わず、会社は勝手に社員と国に金をばらまいてあとはため込んでる、投資もたいしてしていない、そんなアホな企業に投資をしているような連中だ。私にはそんな企業もナゾなら、ないがしろにされても黙っている株主のほうだってナゾだ。なんなんだろう。まあしりたくもないが。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
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魔法戦隊マジレンジャーの研究

 先日の仮面ライダー響鬼のフェティシズムからの考察に引き続き、今日は同じ日曜日の朝7時半という無茶な時間にやっている「魔法戦隊マジレンジャー」について思うところを述べたい。
 当然ビデオ録画である。この日曜日の朝から興奮するほど私は若くない。
 マジレンジャー、まずこの「マジ」というタイトルの言葉に着目したい。この、「マジ」というのは若者言葉である。オッサン、ジジイ、婆などは使わない。私が、11歳年下の弟を若いなーと思うのは、彼女と「マジ?マジ」と言い合っているときである。「マジだー」という変形もある。
 マジ、という言葉が発せられるのは、少なくともフォーマルな関係ではない。そして高齢者も使わない。マジ、といいあう関係というのは、くだけた若者同士の親しげな関係である。そして筆者の偏見かも知れないが、若者でも、セックスに疎いヲタはあまり使わない気がする。ノリのいい、美女、美男、それも若い、性欲にまみれた人が軽く使うのがマジという言葉の本筋ではなかろうか。
 そして、筆者は「マジ」フェチである。マジ、という親しげな若者言葉を言い合う関係というのは、セックスもあり得る関係性を象徴しており、何となくエロさを感じていい感じだ。
「マジ」という言葉がどこかエロくて、いやらしい響き、猥雑なフェティシズムを有しているということを、まあそうは思わない方もまずは了解していただければ、この「魔法戦隊マジレンジャー」がフェチだらけであることは明らかだ。
 なにしろ呪文は「マージ・マジ・マジーロ」、天空聖界「マジトピア」との連絡ツールは「マージフォン」、レンジャーそれぞれの名前は、「マジ」+「色(例:レッド)」。新しい魔法「マージ・マジ・マジカ」で5人は巨大な「マジマジン」に変身。マジレンジャーの数え方は「1マジン、2マジン、3マジン」。
 もう、マジマジ言いまくっていて、マジフェチの私にはたまらないのである。
 もちろん、マジレンジャーのフェチ要素はこれだけではない。キャラのピッタリしたコスチューム、マスク、そして、ティーンエイジャー特有の「キュッキュッ」というきびきびした所作、いずれもフェティッシュなリビドーを刺激する。
 ただ、仮面ライダー響鬼とはある点で正反対ともいえる違いがあった。マジレンジャーでは、いいもん(ヒーロー、ヒロインの側)が光らないサテン地を着ているのに対し、悪役が光るボンデージコスチュームに身を固めている。
 仮面ライダーでは、その逆に、いいもん(仮面ライダー)が、テカテカ光るコスチュームで、悪役は光らない。
 マジレンジャーが着ているのは、全身タイツ系の素材、ナイロンとか、サテン地の、光かたがラバーのそれとは違うヤツだ。筆者の場合、それだといまいちピンと来ない。やはり仮面ライダーの、ケツに食い込むピッチピチ、テッカテカの黒い服じゃないと。
 しかし世の中には、全身タイツ系のみなさんもいらっしゃるわけで、何がどうなって、私がこっちへきたのやら。マジで分からない。
Text by Tetsuya Ichikawa
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オナニーのバリエーションは多いほうがいい

 話題の引き出しとズリネタの引き出し、これはいずれも「多いほうがいい」に越したことはない。
 ズリネタの引き出しが多ければ多いほど、話題の引き出しも非常に限られたシーン(猥談)においてのみとなるのだが、多くなる。 私がもっとも抱腹絶倒となった、高校時代の変態の友人のケースを紹介しよう。彼は見た目はまじめでハンサムであった。ところがある日私にこう言うのである。
そいつ「ねえ、きのうさっ、あれのときねっ、ガンシャっていうヤツ?しちゃったっ、フフ」
私「エー、無理でしょう。どうやって」
そいつ「イク直前によいしょって腰を上げて、首を視点に倒立みたいにして」
 それ以来私は、男でも自分のを顔に浴びることができるというケースに強い関心を持った。バスケ部の練習にいそしむ同級生の群のところへいって、ストレッチをさせ、それだと自分でチンポくわえられるね、といって白眼視された。しかし彼は、私(優等生キャラで色白でまあまあハンサム)が「チンポ」とか「オナニー」とかいう言葉を平然と発するのに仰天していた。かわいそうにまじめで責任感の強いその男は、オナニーネタも話題の引き出しも少なかったばかりに、次第にクラスでは孤立を深めていった。
 反面、私のようにバリエーション豊富なオナニーを日夜研究し、開発し、実践する男は男女いずれのあいだでも人気となった。もちろん、クラスのリーダー的な人気というのではない。私が高校時代、すでに、そうした規範的なキャラが広く人気を集めるような典型的なクラス集団というのは絶滅していた。むしろ私みたいに変キャラが大いに受けるのである(最後はさすがに飽きられたが)。
 OL生活という言葉に「オナニーレンジツ生活」とルビを振ったり、ポケットに手を突っ込んでチンポをコスってするオナニーを「ポケオナ」と命名したのはほかでもない、この私である(ってだれも知らないか)。
 そして年月は流れ、高校時代の日常ははるか遠い思い出となったいまとなっても、私の最大の関心事は、オナニーである。
 もちろんフェティシストであるから、誰かパートナーをもうけて一緒にプレイしてみたいというのはあるのだが、現実的な諸条件、パラメータの中で、そもそもそれは不可能である。不可能なパラメータを設定しても無理なのである。現実的にはオナニーをひっそりとひとりになれる時間を見つけて深くするというのが精一杯だし、一番合理的だ。私は多くのラバリストのズリネタにもなりたいと思っている。ラバーを着るようになってから気が付いたのは、自分にとって最高のズリネタは、ラバーを着た自分自身であるということだ。ナルシストとかそういうのとは違うと思う。普段の自分に酔うということはないので。変態性ナルシストか? 人様に見てもらって、それで抜ける人がいるのなら、自分に商品性があるということだし、誰も評価しないのならただの手に負えないナルシストということになる。
 オナニーのバリエーションは多いほうがいいというのはラバーを絡めたオナニーひとつとっても当てはまる。BLACKSTYLEのキャットスーツなのか、Alt-fetish.comオリジナルキャットスーツなのか。また色は、どうするか。重ね着するなら何を着るのか。こういうことを考え、ひとつひとつ実行していくプロセスは何とも言えない至福の時である。それは単なるオナニーにとどまらない、「茶の湯」の精神に通ずる宇宙との対話にほかならない。
 話は変わるが、今月3月末は大企業の決算の締めだ。クルマ、住宅など、高額商品を買うのにはもってこいの月なので、読者諸兄で該当するお買い物を控えている方は、チャンスだ。Alt-fetish.com運営会社は9月末だが決算セールは一切しないのであしからず。1ユーロ140円にチラチラ手が届いている最近は、スタッフ全員が鬱病となっている。
Text by Tetsuya Ichikawa
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リビドーの充足と渇望

 人間にはリビドーという、性的エネルギーがあるというフロイトの発見は非常に重要だと思う。その事実を直視し、認識しないと不自然なことになる。
 たとえば人はなにか行動をするというのは、極論すると、そうするのが気持ちいいからである。生物学上の要求から飯も食うし、寝るし、背中をかいたり、本を読んだりするのだ。そうすると気持ちよく、欲望が満たされる。欲望が満たされて気持ちよくなるから、繰り返し飯を食うし、背中もかくし、本も読む。
 そしてラバーも着る。
 これは自然なことである。ラバーを着れば、非常に気持ちよく満たされ、これ以上のことはないとばかりの至福の感情に包まれるのである。それを求めて、人は繰り返しラバーを着たがる。着ればまた気持ちよいから繰り返す。その根底にあるのは、性的な快感である。性的な快感こそ、私は人のすべての行動の基本だと信じている。
 結局私がリベラルなのも、性欲が基本だと思っているからである。それ以外は、まるで「神がすべてを創りたもうた」みたいな非科学的態度に思えてしまい、バカげてるって思っちゃう。神がゼロからなにかを生み出すというのは科学的な態度ではない。なぜなら物質の質量というのは総和が決まっていて突然ゼロから発生したりはしないことが300年以上前ラヴォアジェという人が見つけて以来分かっているからだ。
 性欲というのは日常では抑圧されているけれども、思いっきり満たしてあげないと変なことで爆発する。それが消えるということはない。フロイトのリビドーの考え方である。性欲をなくせというのは人間が生物である以上はあり得ない。
Text by Tetsuya Ichikawa
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