身体器官になったゴムチューブ

 先日、昨年末に発注したデマスクのゴムチューブが届いた。さっそくキャットスーツを着込んでガスマスクダブルインレットをはめ、ゴムチューブ(高い!販売単位は一本ですのであしからず)をつけてビザールセルフポートレートを敢行。長いチューブの先をふさぐと、自分がイキモノであることを実感するにあまりある強烈な窒息感が味わえる。シューハーする音もまたエロティックだ。
 イキモノでありながら、どれだけ自分の身体を素材に物体化できるかがこのラバーフェティシズムの醍醐味である。そのための有力なツール、それがチューブだった。
市川哲也
ALT-FETISH.com
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うわ、二階堂奥歯の八本脚の蝶が本に……

 変態、市川哲也が書いている、ALT-FETISH.comプレゼンツフェティッシュジャーナル。
 変態だといろいろな人とご縁が生まれるもの。中でもひときわ筆者の印象に残っているのが二階堂奥歯だ。何度過去のブログでも触れたことがあるこの人は、オンライン書店ビーケーワンのここを読んでいたければ分かる。
 ウェブ上に日記を残した女性編集者で、25歳で自死する直前まで日記を書き続けた。ちなみに彼女は『世紀末フェティッシュ読本』(オークラ出版)の読者でもあった。まあこんな堕本のことは置いておくとして。とにかく彼女は我らが変態チームの名誉ある一員だったのだ。
 彼女のその博識で、そして最後は悲しく泣ける、慟哭してしまうほど泣けるウェブ日記が本になった。
 は、ポプラ社の斉藤さんという、彼女と同じ大学、学年だった女性編集者の仕事による。私も二階堂さんも(彼女の恋人だった人も)、斉藤さんも、みんな同じ一文の哲学科だった。そこには不安定でちょっとキてる人がいることも珍しくないことを、知っている。
 この人の容姿や話したことのない人は、この本を読んでもピンと来ないかもしれない。しかし私は2度会って話したことがあるから、それも、亡くなる半年前にね、だからかなり気になる。奥歯さんのルックスは、強いていうならばホソカワフミエのような。そういって故人のご冥福をお祈りします。
 世の中いろんな人がいる、それは自明なんだけれど、ときとして忘れがちだ。私たちはラバーを着て気持ちよさを追求する変態だけれど、そんな変態的所作がかわいく思えるほどすごいのが二階堂さん。どうしてそこまで変態だったのか。彼女の人生の濃さの原因ならびに自死は永遠に謎であるが、私は密かに、寝不足と読書のしすぎが原因ではないかと思っている。
 やはり寝不足はよくない。
 あーあ、ひとつ残念なことが。私を寝不足にする大好きなラジオ番組、J-Waveのゴールデンタイムが今月で終わってしまう。この番組はほんと、ゲラゲラに笑える。頭の中が空っぽになって、すっきりする。くだらないものへの感受性があればこの有限で過酷な人生を楽天的にやり過ごせる。
 人生は有限なんだということを知らせてくれるのが、人の死や近しい人の罹病。有限の生をテーマに私は大学で4年哲学を勉強してきたはずだった。しかし哲学は、奥歯サンにも私にも何ら効かなかった。有限の人生は本当につらい、真正面に受け止めると。だから、私はゴムを着る。なぜってゴムはビヨーンって、伸びるから。
 ビヨーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。……パチン。あ、切れちゃった。そんなときはこれ。売れてます。
※奥歯さんへ。販促に使ってごめん。でも、本は買いました。
市川哲也
ALT-FETISH.com
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デマスクから到着

 何がかというと、ガスマスクダブルインレットチューブだ。
 サイトでいま売っているチューブは55cmのものだが、105cmの長さのものも入荷しており、近日中に販売を開始したい。ガスマスクの先にチューブをつけて、キャットスーツの上から表面を愛撫すると何ともいえないエロティックな気分に浸れる。
 長いチューブだと陰部のファスナーを開けてそこへチューブを接続するようなこともできる。ぜひそうしたチューブでの楽しみ方を、提案してみたい。
 このチューブは今後も在庫する予定だが、何しろ品切れとなると4~5ヶ月は待たされる。今回の入荷も昨年末のもの。季節が変わる頃に届く、それがデマスクといえる。注文時に納期は6週間と言われてはいるものの、それが守られたことはない。しかしそれでもデマスクはツボを押さえたたまらない商品が豊富なので、今後も取り寄せ、在庫ともに増やしていきたいと考えている。
市川哲也
ALT-FETISH.com
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あたらしい展開

 先般、TGを主宰する会社のT氏と、ラバーやレザー素材を中心に靴をデザインしようと考えるK氏がやってきた。ALT-FETISH.com(物販)、TG(イベント)、そして靴のクリエーション。ステージこそ異なれど、ビザールカルチャーというひとつの同じ方向性を共有している私たちで何かよいものを生み出すことができないか、今後も継続的にミーティングを重ねさせていただくことになりそうだ。
 最近のサイトの状況としては、2月中に入荷しているRubber’s Finestの立体成形ラバーマスクや、下旬に相次いでMARQUIS、BLACKSTYLEから入荷し、即納可能アイテムが豊富に揃った。ここのところ受注は年末年初の猛烈ともいえる好調の反動からやや落ち着いてきてはいる。ここにきて日本でもだいぶ、ビザールカルチャーが受け入れられてきつつあるようだ。冒頭の諸氏によれば、TGなどのドレスコードありのイベントではどんどんラバー人口が増えてきて、みな素晴らしい着こなしであるという(イベントにめったに行かなくなってきている私にはうれしい情報だった)。
 ラバーを着ただけで感じてしまう私はラバーを着て人前に立つというのがどうしても照れくさいのである。オナニーを人に見られているみたいで……。そのへん、冒頭の諸氏の場合は、ラバーを着ても別にそういうことはないタイプの人たちのようで、別な意味でうらやましかった。
 RCJさんの周辺では、ラバー好きの人たち同士の大人の社交(変な意味ではなく)が繰り広げられていることを知っている。私も、ラバーを着てイベントに出てはみたいものの、大人の社交をわが息子がおとなしく受け入れてくれるまでに、もう少し齢を重ねる必要があるかもしれない。
※納期厳守だった服飾専門学校の学生さんに、入荷遅延で期待に応えられずがっかり。期日までに欲しい方はうちには頼まないほうがいいです。またうちも、今後、納期についてはもっと慎重になると思います。
※お客様のひとりに、RCJでラバースーツを、それも0.6ミリで造るようご推奨申し上げたところ無事到着。たいへん素晴らしいとのご感想を得ました。
市川哲也
ALT-FETISH.com
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