ノーオナニー、ノーライフ

 最近、no ××, no life というフレーズをよく耳にしますよね。訳せば、人生、何はともあれ××だ、みたいな感じでしょう。私はここへ、あえてセックスではなく、マスターベーションを入れたいんです。つまり人生、何はともあれマスターベーションではないかと。
 男性の場合、1日でアメリカの人口3億を上回るほどの精子が体内で作られています。男性はとりもなおさず、遺伝子を後世へ伝え子孫を残すというミッションを刷り込まれたしがないオスの個体に過ぎません。これはどうあがいても、抗いきれないことです。にもかかわらず、これに最近、抵抗ののろしをあげる先進国男性が目立って増えてきている気がします。
 まず先進国共通の現象としてあげられる少子化。子供を産まないのはセックスをしないからです。それだけではありません。人々のメンタリティーに、変化が起こっているのです。イギリスで実施された世論調査によると、イギリス人の男性の3割は、2億円さえもらえれば一生セックスなしで暮らすことに同意しました。セックスよりも金を取る。これには私は、すでに人生の折り返し地点も見えてきた30代半ばの私という限定付きですが、共感を覚えます。もちろん、二億円のほうにです。私は学生時代、あまりにもてなかったため長いあいだ彼女もできず、ある時点で突然(もう異性とセックスすることなく死んでもいいや)と思うようになりました。別にいいや、と、そう思うようになったのです。今は結果的には妻子がいますが、当時の「セックスしなくてもいいや」感は鮮明に覚えています。そして今、妻がいるのでセックスはしますし、そして人生をより豊かにする……(以下略)ですが、仮にもし二億円もらえるなら、そして妻がいなければ、セックスなしでかまいません。
 セックスしないでもいいやというメンタリティーが増えてきている背後には、間違いなく、テクノロジーの進展によるメディアセックスの反乱があるように思えます。実在する異性(相手方)と、コストと労力と時間をかけてリアルに交わるよりもはるかに簡単に男性はオルガズムをともなって射精する(つまりマスターベーションをする)ことができる時代です。わたしたちは、ベッドを汚すのを避けるためだけに、なかば義務感からマスターベーションをするのではありません。マスターベーションを、セックスよりも簡便に、そしてより多くの快楽をもたらしてくれるツールにしています。
 私はこのように人間の生殖行動にもたらされた変化は、人間が持つ脳に関係があると思っています。脳、とりわけ、大脳辺縁系や新皮質は性欲を抑制したり、また逆に本能を働かせる契機をより複雑で独自のものに変質させる機能を持っています。厚労大臣がいうところの「健全」ではない意図で勃起し、射精するという傾向を脳がもともと備えているのです。ここでいうところの健全というのは、生殖目的ということですから、不健全は生殖目的外の射精、という意味です。人類に限らず、イキモノがイキモノである以上は備えていた、そして当たり前にやってきたセックスですが、ここへきて、脳はまったく違うセックスを人類の前に切り開こうと進化してきています。そのセックスは射精行動、さらにいえばオルガスムスを楽しむマスターベーションへと分岐。そこで生殖のプロセスは淘汰されました。人類は、遺伝子の刷り込みから歴史上、はじめて自由になり、新しい冒険へと足を踏み出したかのようです。
 ALT-FETISH.comはラバーコスチュームをマスターベーション行動に取り入れて楽しもうと提案しているのですが、人間の脳の新しい冒険に非力ながら加担できていると思うとなんだかワクワクします。
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市川哲也
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