flickr──世界最大規模の写真共有サイト

 今、市川的にいちばん熱いサイトをみなさんにご紹介したいと思います。それは、フリッカーflickr.comです。どのくらい熱いか。それはまずこの画像をみてください。みられないときはALT-FETISH.com内に再掲してます。今日は、無料画像投稿サイトでお目当ての画像を見つける方法、flickr編です。
 flickrはネットの最新潮流(web2.0とか)ではなくてはならない写真共有サイトです。素晴らしいフリッカーの基礎知識は、各自ウィキペディアFlickrの項で勉強してください。
 ALT-FETISH.comフェティッシュジャーナルが語るフリッカーの使い方はもちろん、冒頭にあげたような素晴らしすぎるお気に入りの黒くピカピカ光るエロティックなラバーキャットスーツをまとった超エロい美女を、たくさん、タダで見るその方法です。フリッカーには膨大な数の画像がアップされていますが、それぞれの写真ひとつひとつに「タグ」と呼ばれるキーワードが付加されています。そのキーワードをたぐれば、簡単にお目当ての画像の山を探り当てられるわけです。タグという概念は非常に重要です。なにしろ画像でも、文章でも、ウェブ上には毎日膨大な数がアップロードされています。個々の内容やタイトルだけではまったく検索効率が悪いままです。画像に至っては、テキストで検索することすら出来ません。しかし、タグをテキストとリンク(画像にタグという分類用のメタワードを付加)させることで、たとえばrubbberとかlatexというキーワードをひとつ入れると、タグに対応した検索エンジンなら、バーッとrubberというタグを持つ「その画像」を見ることができるわけです。
 flickrはタグに対応した画像検索エンジンというとらえ方も出来ます。非常に大量の画像がflickrに登録されているため、タグも膨大な量があります。flickrへの画像投稿者は、自分がアップした画像に、好きなタグを一画像につき70個まで付加することが出来ます。膨大な画像に、膨大なタグ。もちろん、私たちのお目当てのrubberとかlatex、leatherもきっちりタグ付けされています(後述)。
 flickrでお目当てのタグ付き画像を効率的に見つけるには、まずはflickrのトップからexploreにいって、画面の下の方のSearchをクリックします。この画面が出てきます。Photosタブが選択されたサーチフォームが出てきますので、フォームの下のTags onlyのラジオボタンをチェックし、フォームにみてみたいタグ(以下ラバーフェティシスト向けタグ参照)を半角英語で入力(フレーズではなく1ワードで)。SEARCHをクリックしてください。検索結果の画面で、上右あたりにShow thumbnailsがあるのでクリックすると見やすいです(この説明は2007.7.16現在のflickr.comに準拠しております)。ちなみに冒頭の、バイクにまたがったビッチびちレザースーツの美女の写真は、「pathwleather」というタグで検索した結果発見されました。
 flickrで、タグを使って上手に画像を狩猟する方法が分かったら、タグを以下に並べてみましょう。いわばこれは、おいしい画像の「撒き餌」みたいなものです。では、いきましょうか。実際に行うにあたってはサインインや支払いは一切ありませんのでご安心下さい。
pathwleather
leathercatsuit
leather
latex
catsuits
rubber
fetish
mask
helmet
boots
shiny
highheels
bdsm
 catsuitはさいごにsを付けないほうがいいです。latexタグ付き画像は6388ありました(執筆時点の2007.7.16)。
 余談ですが、各画像のby○○は画像をアップした人です。pathwさんがアップした画像セットLeather & Rubberのなかに、かぼすさん、なんこさんとのコラボのときの画像が上げられていました。画像にはドマンナカにALT-FETISH.comとか透かし入れた方がいいのかも知れませんが、そうしたらpathwさんが入れてくれなかったかも知れませんからね。このサイトでは著作権うんぬんの話ははとりあえず「留保」されているようで……。
 以上に上げたタグでもカバーし切れておりません。タグを効率的に見つける方法をご紹介します。このラバー、フェティッシュの画像ばっかりを偏執狂的にflickrへせっせと集めてはアップしている「働き蟻」さんが世界中に何人もいます。私が見つけたのは、Fionaさん。「Fiona´s Fetish Factory’s photos」をflickr内で展開しています。この方のページを開くと、なにやら妖艶な、フィオナさんらしい目線のアイコンの右側に、Tagsというリンクテキストがありますね。Setsの次です。Tagsをクリックするとすごい!たくさんありますよ。hood、leathergirlとか。ちなみにたとえばこれらのひとつをクリックすると、フィオナさんが集めてそのタグを付けた画像一覧が出てくるわけですが、その画面左側にSee all public photos tagged with××(××にはクリックしたタグが入ります)というテキストリンクが出てきます。これをリンクすると、flickr全体の中からこのタグを持つ画像を見ることができます。
 どうですか。眠れませんよ、これは。はまりますと。ちなみにいい投稿者を見つけたらブックマークしないと、埋もれちゃってなかなか見つけられなくなります。
※ヤフーオークションへ、ショルダーファスナーラバーキャットスーツを出品中です。
※本稿はALT-FETISH.com正式コンテンツとなりました。7月登場の、コスプレ撮影会レポート安いキャットスーツ消費者リポートとあわせてぜひお読み下さい。
市川哲也/ALT-FETISH.com
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ラバーコスチュームの品質について

 ALT-FETISH.comでは先日、「消費者リポート 安いPVCキャットスーツに騙されないための重要知識」という報告を掲載しました。ALT-FETISH.comが取り扱う、男性用のポリウレタンコーティングナイロンのキャットスーツの売れ行きが、ここのところ落ちていたのですが、インターネットで調べると、ALT-FETISH.comオリジナルキャットスーツと同じような見た目のPVCキャットスーツが1万円以下で売られていました。そのことが原因かどうかはもちろん分かりませんし、それら廉価PVCキャットスーツが一概にダメと申し上げるつもりはまったくありませんが、もし、ALT-FETISH.comオリジナルキャットスーツの品質が、廉価PVCと同等かそれ以下だとしたら、お客様に申し訳が立ちません。そこで、「高いものには理由がある」ことを立証する目的で私たちは、消費者リポートを実施した次第です(調査が終わったので、粗悪品ですがオークションで処分中です)。
 さて、私たちは、サンプルとして中国の業者から5000円以下の仕入れ値でPVCキャットスーツを仕入、実際に比較してみました。結果はリポートにも書いたとおり、「高いものには理由がある」ことが確認されました。
 私たちは徒に高値でモノを売っているわけではありません。タテヨコ2つの方向に伸びる、高いファブリックを使って、日本人の熟練した職人が手間暇かけて作っています。なかなかがんばっている部分でございますから、どうか御支援賜りますようお願い申し上げます。
 フェティッシュコスチュームの市場にももちろん、売り手と買い手がいます。今は売っている身分ですが、私も昔は買っている一方の一消費者でした。ラバーフェティシストのなかでは最高の変態性を帯びる買い手として、私は90年代はじめ頃からずっと国内の市場を、誰よりも厳しい目で観察してきたつもりです。
 六本木、渋谷、五反田などに歴史ある名店があることは了知しています。あれらの店はもっぱらインターネット接続に恵まれない人たちで賑わっています。しかし、ネットのパワーユーザである家でひとりでやりたい男性のラバーフェティシストの欲望のすべてを受け入れているとはいいがたいようです。
 店をみてきて、特に私が影響受けたのは、みなさんご存じアズロです。アズロこそ私の人生だと思ったくらい好きな店で、四谷時代、青山時代とよく通ったものです。私が新卒でつまらんメーカーのサラリーマンになった折りにも、会社近くのアズロへ行って癒されたものです。アズロは今でも私たちラバーフェティシストの歴史を語るうえでなくてはならない店でしょう。
 残念ながら、アズロは今はもう存在しません。まさしく歴史になってしまいました。ひとつの教訓として、アズロは、みずから終わってしまったことにより、「存在し続けなければ意味がない」これを教えてくれた気がします(もちろんそれだけではありません、たとえば、物販をカルチャーと抱き合わせで販売する手法もこのジャンルへはじめて持ち込み成功しました)。ALT-FETISH.comはこの買い手としての私の10年に及ぶ変態消費活動・市場研究を礎に成り立ちます。もっとも重視しているのはアズロが教えてくれた「続けることの大切さ」です。
 はじめてみて分かったのは、お客さんの数は少ないながらも一定の数、つねに存在しているということです。一定ということは、リピーターの方が非常に多いということです。そうした市場においては、いちばん大事なのは信頼です。信頼を支えるのはまず第1に品質でしょうし、つねにそこにある、存在の確からしさが重要です。ある日ネットを見に行ってみたら「ページがありません」だったり、休業同然の状態なら信頼は失われてしまうでしょう。まあ長い前置きとなりましたが、いろいろなネットのお店があるなかで、ラバーフェティシストのみなさんはぜひ、無駄な時間やお金を使うことのないよう僭越ながら申し上げます。
 今日、オークションへ出品するものについてご説明します。今日から今週末まで出品されているのは、赤いラバーグローブ、ストッキングです。常備在庫を終了して処分します。今週落とせなくても、いくつかそれぞれのアイテムで在庫がありますので、来週以降ものぞいてみてください。ところで、これはなぜ、常備在庫からオークションに処分として出されてしまったのか。冒頭の前置きも、この理由の一端を担います。
 赤い色素の入ったラバーの強度は、黒よりも若干、劣るのではないかと私どもは考えています。もちろん、一定の厚さがあれば問題ありませんが、今オークションで出しているグローブ、ストッキングは0.35ミリと薄いものです。ですから、とてもデリケートなものという認識で、丁寧に扱ってください。サイズ的にギリギリの方が、ラバピカやパウダーを付けずに無理に引っ張ると破れる確率は高まります。もちろん出品しているのは新品ばかりですので、たいへんお買い得となりましょう。
 もう一点、中国メーカーのラバーキャットスーツをはじめて出品してみました。これもサンプルとして輸入したもので何度か着用し、しかも足に穴まで空いています(パッチを当てて補修したものを出品)。中国産キャットスーツは4Dラバーの生地を使うBLACKSTYLEのキャットスーツにくらべるとかなり破れやすいので、十分注意が必要です。ある程度割り切ってください(穴が空くのはどうしてもイヤだという方は0.6ミリ以上厚さののBLACKSTYLEのキャットスーツをどうぞ)。穴が空いたら、ALT-FETISH.comの補修キットを使えば簡易にパッチを当てられますが、これとて剥がれる危険性が常にあります。
 キャットスーツで、穴が空いてパッチが当てられているとはいえ、格安スタートですからこちらもぜひどうぞ。ただし今後、継続的にサイズや形を変えた中国産キャットスーツを出品する予定があります。いま出しているサイズと同じものも出す可能性があります。
市川哲也/ALT-FETISH.com
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経営環境厳しさ増すフェティッシュ雑誌

経営環境厳しさ増すフェティッシュ雑誌 今日から日本でも販売開始した、MARQUISの最新号の冒頭で、MARQUISの編集長で社主のピーター氏が「Your favourite fetish magazine needs you!(あなたが大好きなフェティッシュ誌が、あなたを必要としています!)」と題する声明を発表をしています。フェティッシュ誌の経営環境の厳しさが具体的な事例とともに述べられております。普段紳士的なピーターが、こうも赤裸々に購読を訴えるところを見ると、よほど厳しいんだと実感させられます。意訳ですが紹介します。「MARQUISのような雑誌を刊行し続けることが、かつてないほど困難になってきています。紙代や原油価格高騰による諸経費の増大、ドイツの消費税増税など、止むことのない逆風により、今号から13年間変えなかった値段を16ユーロに値上げしました。全世界におけるMARQUISの発行部数も、最盛期の4万から、半減してしまいました。アメリカのディストリビューターは、資金難から私たちに最新号のオーダーを出すこともままならない状況へと立ち至っています。私たちは、もはやMARQUISを刊行し続けることが割に合わなくなる寸前のところまで来ています。もし、あなたの大好きなこのフェティッシュマガジン、MARQUISが消えてなくなって欲しくなければ、どうか御願いです、定期購読してください! あと、店に来てうちの服とかいろいろ買ってください(ドイツのMARQUISの店のことを指している)」
 私としては、ついに来たという感じです。そもそも、MARQUISを入れはじめた2001年頃から、雑誌としては陳腐化していました。なにしろ毎号毎号、ラバーキャットスーツを着た美女たちの写真、それだけなんですから。そんなものはネットを見ればいくらでも、タダで見ることができますから、早晩立ちゆかなくなるに違いない、極論すればそういうことです。ただ、紙にきれいにカラー印刷されたものの価値は、画面で見るのにくらべて普遍的な優位性を持っていますから、その点で一定のポジションは残されているはずです。すべての市場で、ロングテール化しているわけですから、どんな紙媒体だってやり方によっては生き残れます。ただ、MARQUISの場合は、高コストの、従来型雑誌ビジネスのまんまをやっているために、環境悪化をモロに受けているものと思われます。つまり、MARQUISも、部数至上主義で、たくさん売って、広告を稼ぎ、そして印刷費を回収するというモデルです。美しいグラビア印刷、全ページカラー印刷、そして広告の数々を見れば、それは分かります。紙にこんなものを印刷する以上は、毎回数千万円オーダーのコストがかかるのです。これほどのネット時代に、私に言わせればよくぞ成り立っているといった感じです。
 MARQUISの国内販売部数は、2001年のALT-FETISH.com開設後、2003年くらいまでは順調でしたが、それからは下落の一途をたどっております。最近では、一号あたり10部も売れません。MARQUISに対してはミニマムロットがありませんし、市場的にも国内の出版物はロングテールですから、別にALT-FETISH.comとしてはそれでまったくかまいません。しかし、もっともリスクを負担している発行元の厳しさは推して知るべしでしょう。最近MARQUISは年4号を5号に増刊するみたいなことを言っていましたが、実際どうなんでしょうか? モデルは増えているし、イベントも盛況だから、きっとネタに困るようなことはないのでしょうが、印刷コストと販売部数減という環境悪化は今後MARQUISに、そして私たちフェティッシュピープルにどう影響してくるのでしょうか。
 私は最近、荊城チカさんというコスプレイヤーが主催する撮影会に、ラバーキャットスーツを貸し出すというこれまでにない新しい取り組みを経験しました。自分も、当日撮影し、そして家に帰ってキャノンのインクジェットプリンタで、一枚30円近くする専用の印刷用紙に出してみたりして、非常に楽しめました。印刷のクォリティはじつに驚くほど美しく、ものすごい時代になったと驚かざるを得ません。MARQUISのピーターがドイツでやっていること、つまり、美しいラバースーツ姿のモデルとリアルに会話をし、撮影して、そして美しく印刷して楽しみ、自分のメディア(ウェブサイトでも写真画質の紙でもなんでも)で公表するということを、この撮影会に参加したカメラマンは全員、自分で出来てしまったわけです。こんなに楽しいことを、もはやピーター(ましてや市川)のような外部へ委託する理由はどこにもないのです! IT技術の進展で、ピーターがやってきたような出版という大規模でハイリスクなメディア活動、表現活動が、いまや誰でも手軽に、リスクを負うことなく楽しめる時代、それが今日です。そういう中で、MARQUISが部数減に苦しむというのはまことにもって自然な話ではあります。
 こう考えてくると、私たちフェティッシュピープルにはMARQUISの部数減が必ずしも悪いことばかりではないことが分かります。MARQUISだって、あっていいし、買って楽しむ余地というのは間違いなくあるはずです。あんなにきれいな美女はさすがに日本のコスプレ撮影会には現れませんし、背景、照明、コスチューム、メーク、どれを取っても次元が異なりますから。ですから、ハイファッションの世界を鑑賞するという意味で、MARQUISというのがあっていい。一方で、自分で「体験する」という欲求もまた、ITのおかげでカンタンに楽しんでしまってはどうでしょうか。両方楽しむ。もちろん自分も、ラバーを着て、そして作って楽しむ(ALT-FETISH.comではラバーコスチュームや、接着剤などの製作資材の売れ行きは、雑誌の売り上げと反比例して増えています)というのもあります。
 50歳を過ぎた老エディターピーターの嘆きが聞こえてきそうですが、私たちは私たちなりに、新しいフェティッシュカルチャーを作り、そして楽しんでいくことが、ますます今後、期待されます。
 というわけで、MARQUIS最新2号とヘビー・ラバー・マガジン最新号、発売中です。なお、今年の秋までに発売開始をめざして、フェティッシュアカデミー4(以下各誌で盛んに取り上げられています)、ホワイトルーム最新作のDVD2タイトル、鋭意準備中です。ご期待下さい。
 
マーキス No40
マーキス No41
ヘヴィー・ラバー・マガジン No.21
品切れだった人気DVD作品が入荷していますので合わせてお買い求め下さい。
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市川哲也/ALT-FETISH.com
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ラバーキャットスーツモデル3名がフェティッシュ撮影会に登場

○はじめてラバーキャットスーツを着た女子の感想は?!
 今日、ALT-FETISH.comははじめて「コスプレ撮影会」へキャットスーツを貸与するという協力(宣伝)活動をしました。着てくれたのは、もともと「レプリ撮影会」に何度も参加したキャリアを持つコスプレイヤーの3人です。着終わっての感想は「身体のラインが出るからどんなポーズでもきれいに見える」「照明を反射して映える」「思ったほどきつくない、暑くない」と全体として好印象をいただきました。脱いだあとに腕に生々しくキャットスーツが食い込んだ痕が残り、たいへん申し訳ない気持ちで心からお三方の素晴らしいお仕事に感謝申し上げた次第です。
○撮影会における人間の欲求とその満足
 正確には、お仕事ではなく、無償で自信の身体を被写体としてカメラマンに差し出しているのです。ここが私にとっては驚きで、一体どういう秩序であるいはモチベーションで場が成り立っているのか、その観察も今日の課題のひとつでした。
 経済的なことをいえば、主宰者には、場の設定、モデル・カメラマンの募集、当日の進行などさまざまな労務提供履行義務があります。参加料から必要経費を除くと利益が残りますが、経費にはモデルのギャラが想定されていません。人気投票で上位のモデルには賞金を支払います。ですが、基本的にカメラマンは支出して写真を撮り、モデルは無償で、これを務めるのです。出版社に勤務し、モデルにもカメラマンにも報酬を支払ってきた私としては、こうした無償の関係モデルというのは新鮮で、興味深いものにみえます。ここには、仕事で活動するという経済的欲求以外の、別の動機があるはずです。はたしてそれはなんでしょうか? 観察してみると、場の雰囲気は、カメラマンがモデルに注ぐ「やさしさ」に満ちあふれていました。モデルたちは、何人ものカメラに動じることなく、落ち着いてポーズを取っています。じつに堂々としてなれたものでした。
 カメラマンは、なぜお金を払ってまで撮影会に参加するのか? この疑問はそれほど難解ではないでしょう。誰でも、いいカメラを買えば、何かを撮ってみたくなるものですし、それが好きなコスプレイヤーなら支払う金など安いものです。カメラマンさんの中には、自分のサイトを持っており、そこに「新作を発表」するという重要な目的もありましょう。撮ったものをモデルにあげればよいコミュニケーションのきっかけにもなりますよね。
 モデルはどうでしょう。これはマズローの欲求の5段階を思い起こせば、合点がいきます。欲求の五番目、自己実現欲求というのがあるわけです。モデルはシャッターを切られることにより、社会心理学でいう「社会的承認欲求」がおおいに満たされます。大勢のカメラマンからフラッシュを浴びせられれば、まるで自分が時の人、著名人になったかのような気分になれます。以前衛星放送でニューヨークのコスプレイヤーを取材したドキュメントを見たときに、そのコスプレイヤーが、たくさんのカメラを前に「この瞬間は何ものにも代え難い、最高にうれしい」といっていたのを思い出しました。最高にうれしいし、コスプレイベントのために何日も前から衣装作りなどで準備する彼女は、それがあるから生きていけると言ってもいいほど生き生きとしていました。
○ラバースーツで進化を遂げたモデル
 ところで、ALT-FETISH.comがラバースーツを3着提供したことがどのくらい寄与したかは分かりませんが、今日開催されたレプリ撮影会は大変盛況だったようです。定員を上回る申込者がいたようです。これはALT-FETISH.comとしてもたいへん悦ばしいことですが、本当にうれしいのは、はじめて、ラバーキャットスーツを着た女の子たちがわりと喜んでいたことでしょうか? ラバーキャットスーツをひろげる草の根的活動としてこれからもこうしたことを続けていきたいと考えています。 今回、ラバースーツを着る人は全体のモデルの中では3名で、総勢10名を超えるモデルの中では限られてはいますが、ラバースーツの3人というのはビジュアル的に相当インパクトがあり私も度肝を抜かれました。本人たちは、マトリックスやゲームのキャラなどから、こうしたスーツに対して違和感を持っていませんでした。単純にかっこいい格好をしたいということで今回着用に名乗りを上げたようです。
 かっこよさそうだから、キャットスーツを着てみよう。こう考え、実行するのはしかしそれは簡単なことではありません。事前に、この服を着ることの困難さ(汗、痣、動きづらい、トイレに行けないなど)を聞かされていたはずで、それぞれに覚悟があったことと思います。それに、身体のラインがピッタリ出るこの服を着れば、人前で少なくともラインだけは素っ裸になるも同然なのです。ある程度身体に自信があってのことと思います。着ている最中、彼女たちは互いのスーツ姿をはじめて見て、しきりに「エロい」という言葉を発していました。もちろん、エロイのです。誰がどう見ても、エロい。しかし、いやらしいという意味でのエロさではまったくありません。かっこよく、クールなエロさ、ファッショナブルな魅力としてのエロさです。彼女たちは今回、普通のコスプレイヤーよりも一歩二歩秀でた領域に「進化」を遂げたことは間違いありません。
 キャットスーツが3人並ぶと、場の雰囲気が一気にゴージャスで、本格的になるから不思議です。大規模な予算が投入されている映画やCFの撮影のような感じで、撮影会自体の付加価値はおおいに上がったといえるでしょう(自画自賛)。
 病院の中で、思い思いのコスチュームに身を包んだモデルたちと、夢中でシャッターを押すカメラマン。私もかなり楽しみました。平和の享有の一バリエーションとして、こんな素敵な活動が行われているということを発見した有意義な1日でした。
【後日談】どんな仕事、どんな人生の局面にも、「雪かき」をしているときのような途方もない徒労感に襲われることってあるものです。村上春樹は、『ダンスダンスダンス』の中で、誰がやっても同じフリーライターの仕事のことを「文化的雪かき」と書きました。ラバースーツを提供したあと私に残ったのは、スーツのクリーニングというまさに雪かき仕事。つらいこのアフターワークをこなす私の心の支えになったのは、モデルの3人が私に言ってくれた「ありがとう」という言葉でした(泣)。
※当日の模様(写真)はALT-FETISH.comのこのページにアップしました。
http://www.alt-fetish.com/cnts/repli/index.htm
市川哲也/ALT-FETISH.com
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