MARQUIS、へヴィーラバー発売

 東京・小金井市に設けたショールームは、この夏以降、商談ルームと言うことで、もはや常備商品すら置くのをやめました。ただし、買う前に現物を見たいというお客様の希望を実現するために、事前に見たいものを言っていただければ、写真や現物でものを用意しておきます(あれば)。昨年には、誰でも来ていいし、キャットスーツもバキュームベッドも無料で体験できたのにくらべれば、たいへんなサービスの後退ではあります。なぜ後退したのかというと、『フリー』という、クリス・アンダーソンの本を読んでください。そこに出てくるフリーライダーがあまりに多くて、経営資源を毀損しはじめたからです。もちろん、やるからにはそういう覚悟があったろうという意見もありましょうが、私はそれには共感できません。地球上でなされるすべての意志決定に、そうした覚悟が担保されていなければならない理由も法定もないです。むしろ気まぐれにやってみてどうなのか知るためにやった程度のものが多いんです。私もその類です。
 ショールームに来る人をざっと類型化しますと、
・ラバーフェチ年歴の長いラバーフェチのヒト(40代以上、PCもってないことも)
・頭のいい普通のラバーフェチのヒト(手続に強いから条件が合えば簡単、ITに強い)
・若いのに多額の金をラバーに費やしてきた、地方在住のラバーフェチのヒト(意地でも来る。来ることがアイデンティティ)
 ショールームには同業者の方、あるいはたいへんな実践家もおいでになります。Noiseさんもそうです。Noiseさんはstudio Noiseを主宰している方です。http://www.studio-noise.com/
 彼がALT-FETISH.comショールームに来るときに道すがら撮影した、東小金井からショールームまでの動画をご案内したいと思います。Youtubeで、以下のURLからご覧いただけます。ヒガコ(東小金井、略して)に来たことがある人ならかなり面白くご覧いただけますよ!

 Noiseさん、ありがとうございました!
 さて、皆さんが、ALT-FETISH.comのショールームにやってきた理由を私はだいたい次のように推測しています。
 話は飛びますが今、日本人の労働の質が大きく変わっています。昔は仕事=アイデンティティとして機能していた、分かりやすく言えば、会社が正社員として労働者を囲い込み、給料と一緒に、やりがいというアイデンティティを提供してくれた。でも今は違います。正社員の地位はどんどん減り、労働者は高い給料も、仕事のやりがいも、仕事から得ることはできなくなってきました。昔ほどには。
 詳しくは『フラット化する世界』(トーマス・フリードマン)や、『暴走する資本主義』(ロバート・ライシュ)、チキリンのブログを読んでもらうとして、まあだいたいそうなっています。平準化して言えば、世の中たいていの人にとって、つまらなくなっている。そこで、何か面白い、刺激的なことはないかと、脳は求めます。その矛先がたとえばALT-FETISH.comのショールームだったんでしょう。とにかく、当面の満足としては、何か新しいもの、刺激的な者が見たいんです。
 ALT-FETISH.comのショールームがそうした役割を放棄し、単なる売買契約締結のための場所に目的を先鋭化していくなかで、では、ラバーフェチの皆さんのそうした刺激を叶える場所はなくなったのでしょうか? そうではありません。
 たとえば、11月のイベント、ジャパン・フェティッシュ・ボールとか。他にも、正式に宣伝してくれという依頼がないので公表ははばかられますが、バスを借り切って都内をラバー姿で観光したりといった刺激的なイベントがあります。
 また、MARQUISとかヘビーラバーマガジンの新刊を見るのもたいへんいいと思います。写真がキレイで、もちろんラバーフェティッシュな新奇さ、ビザールさという点では国内のあらゆる刊行物を探してもこれに勝るものはないでしょう。ネットで見るよりも、2千円とか3千円払って、雑誌を見ることの方がはるかに得られる満足感は大きいです。雑誌で世界観を構築して、イベントに出かけてみたり、写真を撮ったりする行為は、「仕事」が過去数十年間にわたって私たちの祖先に提供してきた「アイデンティティ」「生き甲斐」を、私たちが回復する数少ない残された手段です。
へヴィーラバーマガジン No.27 3,360円 20冊在庫
http://www.alt-fetish.jp/49_1071.html
マーキス No.49 2,184円 12冊在庫
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【フェティッシュジャーナル】[ラバーフェティシストのためのメルマガ・ブログ]
文・市川哲也
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キャットスーツを夏の終わりに着る

 おなじキャットスーツばかり着ているのでは、当然飽きてきます。もちろんそれを脱げばもっといいかと言えばそんなはずもなく。脱げば、数十年見飽きてきた「裸の皮膚」が出てくるだけでなおさら興ざめです。飽きてきたからと言って着ないわけにも行きません。なぜなら諸般の事情ですぐに逝ってしまう事態だけは避けなければならず、定期のガス抜きが不可欠だからです。
 ショールーム改め、この8月から商談ルームに変わったミニマルスタジオの間借りの空間で聞く、お客さんの体験談に刺激されたりして、意を決してさすがに着ようと思い、今日久しぶりに着てみました。準備するのも一苦労。着るモノ一式を収納場所から引っ張り出してコーディネートを決めます。それだけでもうおなかいっぱいというか。これをまた仕舞うことを想像しただけで萎えてしまいました。
 そこで昼寝してまた挑戦です。ドリンク剤も飲んで、もうたたなくてもいいや、写真でも撮ろうという覚悟(大義名分)で取り組みをはじめました。キャットスーツを着る前に、ボディ・ローションを塗ってみました。普通に、ドラッグストアで売ってる、ベビーローションみたいなやつです。それをラバピカに混ぜて塗ると、肌が本当にしっとりとして、見違えるようです。ラバーもスルスルと入っていきます。
 最初に、ペニスシース付きパンツを着ますが、念入りにペニスやアナル、大殿部付近、玉にローションを塗り込みます。シースの内側にローションを垂らして、十分粘度を確保しておきます。ラバーパンツがケツにはまると、なんだかとっても嫌らしい感じがしてきました。思い出した、この感覚です。やっぱり、ラバーは、着てはじめてエロスを獲得するんだなと。着ることがやっぱり大事なんです。
 キャットスーツもおなじです。ぺろぺろ、薄いワカメみたいになっている臭い物体を肌にまとってはじめて成立する、美しい創造物。でもまだまだ、下半身の静寂は相変わらずです。
 その後ラバーマスクをかぶり、ヘッドハーネスを付けて、今は販売終了となった(残念!)DEMASKのレスピレーターを装着して鏡を見ると……。きた。これだ──。目がアイホール(蜂の巣みたいな点点がいっぱいついてる)になったSimonOのしなやかなラバーマスク。その上に装着されたへヴィーデューティーな装備たち。
 ブーツもグローブも装着した頃には完全に別世界です。着る前には想像もできなかった気持ちが湧き起こってきました。この衝動はコントロールできない津波のような圧倒的な自然現象です。黒い物体、マシーンになってしまった自分のものすごい異形が、鏡のなかから迫ってきます。
 感じたことは黒いラバースーツ姿の自分、なんとかっこよく、エロくて、美しいんだろうということです。これは単なるナルシスティックなうぬぼれとは違うんです。だって誰もそこにはいないし、自分がどう感じようとそれはあくまで自分のなかでの反応です。
 折しも、筆者が敬愛してやまないビザール画家(と勝手に私が呼称している)、松井冬子が言っていた言葉を思い出します。(自分が描く、あらわになったヒトの内臓を)気持ち悪いとか、怖いと感じるとしたら、それは既存の文化がそういうふうに擦り込んだから。本当は人の臓器はとても美しい。自分が美しいと素直に感じるものを文化の刷り込みに阻害されないもともとの感性で捉えて欲しい。
 ラバースーツを着た自分の姿を感じる気持ちも素直に考えたい。変態とかキモイなんてもちろん感じない。きれいでかっこいい。あこがれの存在だ。理想の姿。まさにフェティッシュイコンそのもの。
 松井冬子に助けられて、私はよけいな文化的な刷り込みを排してその美しさと素直に向き合う機会を得たのです。
 この存在に出会うために、たしかに煩わしい手続が前後にありました。でも、それを乗り越えて、この夏、私は改めて大切にしたいものを見つけました。それは、ラバーの美しさを感じることができる自分の原初の感受性。
 過日、ショールーム改め、商談ルームであるお客さんが私の前でラバーをまとってくれました。そのときに、思わず私は彼の股間のファスナーを開け、しまってあった怒張するペニスシースを、取りだして眺めたものです。美しいものを求めて。取りだされた、黒くテカる美しい対象に、しばらく見とれてしまいました。相手が男だとか、変態チックなラバーの格好をしているとか、そういう後付の状況、手垢の付いたばかげた言説、他人の視点をすべて捨て去り、対象と純粋に向かい合う気持ち。この気持ちを大切にしていこう。そして、この気持ちを共有できる数少ない仲間たちに向けて、このことをこうやって書こうと思いまた。
※ちなみに、このお客様から指摘があったんですが、ALT-FETISH.comでは商品の価格は一切出ていません。「カートに入れる」ボタンを押すと自動的にALT-FETISH.jpにつながってカートに入ります。そのときに価格が表示されます。カートに入れたからといって買う必要はもちろんありませんので、お手数ですがALT-FETISH.jpで商品の価格が知りたいと思った場合は「カートに入れる」ボタンをクリックしていただけますようお願い申し上げます。
※まもなく、へヴィーラバーマガジンとMARQUISの最新号を発売いたします。ご期待下さい。
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文・市川哲也
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