わいせつ事犯再犯率40%で通常の5倍

 わいせつ事件で捕まった犯人が、その後同じ罪を犯してふたたび検挙される率は通常の事件の5倍と高率である。ロリコン犯罪者(などのわいせつ犯)は捕まったくらいでは懲りないらしい。
 うちらフェティシストは幸い犯罪にならないからよかった。何度でも繰り返してキャットスーツを自分で着て楽しめる。
 一方、ロリコンフェチはたいへんだ。他人の子供に欲情してしまうんだからこんなに始末の悪いことはないだろう。成人間ならまだしも、相手は権利能力のない未成年である。これに妖しげな行為をしたくなってしまうのだから、もうその苦悩は天文学的なものであろう。
 何しろ、うちらフェティシストだって、通常の成人女性ではいまいちピンとこないという点では変態というくくりに入り、ロリコンと同じような目で見られかねない。フェチもロリコンも、たとえばヨン様ブームに燃える中年女性から見れば同じ世間の鼻つまみ者、変態にしか見られない。
 それに私たち自身も、へんなものに興奮してしまうという後ろめたさがあって、しかもその興奮が抑えられず、加齢とともに強まることを知っている。対象が子供だったらどんなにたいへんなことか、普通の人よりも私ら変態のほうがよりシビアに感じることができるのである。しかもロリコン犯罪者はきっと独身者が多かろう。自分の子供も奥さんもいないんだから、被害者の気持ちなんて知ったこっちゃないし、捕まったところで失うものと言ったら案外少ない。
 それだけに、わいせつで捕まる人が繰り返し犯罪を犯すというのには胸が痛むのである。彼らだって、まっとうな家庭に育ち、恋人ができて幸せに結婚できていたならば、こんなことにはならなかったのである。たまたまそうはならなかったことで、さまざまな鬱憤が蓄積して、犯罪に至る。要因の決定的な部分は本人が選ぶ余地のない要素によることが多いのかもしれない。
 しかしそうはいっても、そうした不幸な星の下に生まれたらなおさら、強い倫理観が求められる。犯罪を犯すのはとてつもなくまずいことで、そうならないようにするのが最低限の理性でありモラルというものだ。特に、他人に手を出すのはそもそも人間の尊厳に対する基本的な蹂躙。絶対にやってはいけないことは、もはや自明なのである。
 Alt-fetish.comとしてはみなさんにはくれぐれも他人にだけは手を出さなくても済むよう、より満足度の高いオナニーライフを提案したい。
 オナニーを猛烈にしさえすれば、とりあえず他人に手を出すようなバイタリティーはなくなってしまう。ロリコンとか犯罪性の高い欲望を持っている人は、もうオナニーを毎食後するほかないだろう。そうやって肉体的なブレーキをかけることによってしか、その犯罪行為を防ぐ手だてはない気がする。
 筆者はオナニーさえすればカラダがリセットするような気持ちよさを味わえる。これは男なら誰しもそうだろう。そしてしすぎると疲れ果てて何もする気がしなくなる。
 オナニーの効能は非常に高く、もっと社会的な側面から見直されてしかるべきときに来ているのではないか。
 ちなみに、諸外国では性犯罪者の個人情報(名前、住所、犯歴など)を公開するのは一般的なようである。日本はプライバシーの観点からまだ法務大臣が慎重な姿勢をとっているようで、そこまで進んでいない。しかし、アメリカでは性犯罪者にGPSをつけて居場所を警察でつねに把握し、校区などへ近寄った場合はすぐに出動する体制になっているところもあるときく。さらにすごいのは、薬物を使って男性ホルモンの働きを鈍くする治療も行われているらしい。
 非常に合理的であるが性犯罪者にとってはまことに生きにくい世の中といえる。日本もそうならないように、犯罪者予備軍はオナニーをしてぐったり家で寝ているのがいいんじゃないか。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com