ブログ、RSSで高まる優位性

 ブログが爆発的なブームとなってすでにだいぶ時が経った。にもかかわらずあいかわらずブログというジャンルは熱い。プロバイダは躍起になって高機能の無料ブログサービスを提供し、自社サイトのポータル化をめざしているし、エンドユーザーでもどんどん新しいブロガーが誕生し続けている。筆者は最近、非公開のネットワークでプライベートなブログを立ち上げた。毎日それなりの手間をかけて更新している。日々、新しい人生の記録がデジタルデータで蓄積されていくというのはちょっとした快感だ。日記とは違う高い表現力、場所を選ばない閲覧性能、検索の容易性など、人類がこれまでに手にしたことのない新しい「ライフログ」ともいうべきツールを、もっぱら楽しんでいるところである。
 ブログはXMLというフォーマットによって構成されている。HTMLとちがい、自由にタグを設定して、コンテンツに名前を付け、分類したり階層に分けたりすることが出きる。プリプレスでもXMLフォーマットでの入稿を受け付けるようになってきており、いまやブログに書き貯めたものがそのまま単行本になって出てくるのも夢ではない。むかしは書いたものをおばちゃんが入力して写植にし、それを撮影してフィルムを作り、そこからさらに刷版を作って印刷していた。写植はデータになることができたのだが、結局写植がデータに置き換わるだけでデザイナーなり、オペレーターの手を患わせることに変わりはない。しかしXMLになれば、書いたそばからもう入稿データとなっているのである。あとはフォーマットさえ準備されていればどんどんホンになる。おばちゃんもデザイナーもほとんど要らないのである。
 XMLはRSSというボキャブラリを持っていて、そのボキャブラリを使うと、RSSリーダというソフトをインストールしたりサーバで使っていたりブラウザに組み込んだりしている感度の高いネットユーザへスパッと情報を送り届けることができる。ブログで書いたものはたいていRSSに対応している。自分のブログのタイトルが、大勢の人の元に届くのである。たとえばそれはメールソフトにおける新着メールのような、またテロップのような、あるいはティッカーのような現れ方をする。しかも、どういうRSSフィード(情報の供給源)であろうと、自由に受け手が取捨選択できる。自分のブログが、朝日新聞などの大手メディアのタイトルと肩を並べてユーザに届くのである。そういう意味では、RSSリーダこそ「メディアとインターネットの融合」の最右翼というべき技術だと思う。IEの次のバージョンのベータ版でRSSリーダが組み込まれるようになるのだが、マイクロソフトがRSSリーダをそこまでして取り入れるところがまた、この技術の優位性を物語っている。
 おそらく何らかのかたちでたいていのネットユーザはRSSリーダを常に自分のPCで起動させておくことになる日も近いのではないか? そうすると昔果たしてきたテレビの役割が、RSSリーダに取って代わる可能性もある。RSSリーダはテレビと同じで何となく付けっぱなしにしておけるからだ。
 筆者の個人的なことを話すと、ヤフーのトピックスが麻薬的に好きである。あれが変わるのを十分に一度くらいはチェックすることもあったほどだ。しかし、RSSリーダを入れてからは変わった。あらゆる、好みの情報ソースから(ただし残念ながらヤフーのトピックスはまだRSS配信していない模様、していたら教えて?)選んでどんどん更新させる(新しいトピックスを取り入れて表示させる)ことができる。それも、(独立型のRSSリーダを使っている筆者の場合は)F2キーを押せば最新のタイトルがズラーッと読み込まれるのである。爽快ですらある。
 そういえば、駅や本屋でニュースメディアを買うという行為を、最近めっきりしなくなった。
※RSSリーダについてはこちら。RSSそのものについてはこちら
結局何を待っているのだろう市川哲也
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