日本の「ウサギ小屋」誰が作った

先日近所の畑が突如整地されて宅地になった。長年畑で、牧歌的な武蔵野のよき風景を構成していただけに非常に残念である。農家を経営していた人も世代交代などでやむを得ずの処分であろう。
 問題はそのあとに建った、建て売り住宅のひどさだ。まず小さい。1区画は30坪くらいのところに3LDKの、プラモデルみたいなちゃちいデザインの家がちんまり。それが蜂の巣のように密集している。もちろん、開発した工務店としては、仕入れた土地をできるだけ小さく区分けして、よりたくさんの戸数を稼ぎたいのだろうけれどもこれじゃひどい。それに、一軒一軒がなんだか高さまで低く見えてくる。ディズニーランドの逆ではないかと思った(ディズニーランドは、建物を高く見せるために上階は下の階よりも幅が小さくなっている)。とにかく小さくて、「庭」といっても道路に面した奥行き1.8メートル、幅3メートル程度のもの。
 土地が30坪でだいたい3300万円、建物は2000万円で締めて5300万円というのが平均価格帯であった。建物2000万というが、見た感じ1300万円程度しかかけていないのではないか。安っぽいし、なんといってもセンスが疑われる。ダサイし、陳腐だ。吐き気をもよおす。よく、ホームセンターのガーデニング売り場に売っている、焼き物の小人のうちのようだ。
 まず目立つのが外装。オシャレに見せようとしているのかしらんが、ゴテゴテとレンガ、塗り壁、木目が混然としていてる。悪趣味の極みだ。ゴテゴテで。こんなゴテゴテ住居がちまちまとびっしり並んでいるのである。建物の中に入って外を見ると、同じような悪趣味な家が至近距離で並んでいるからなおさら気が滅入る。
 外装のゴテゴテに対し、窓はそれとは不釣り合いな安っぽいサッシで統一。中にはいるとマンションよりも狭い玄関と、狭くて急な階段。床は目に突き刺さるんじゃないかというほどの、悪趣味な茶色。ほとんどオレンジに近い。あり得ない色である。フローリングのつもりだろうが合板かなにかのようで何とも印刷っぽい。
 一階はLDKということだが何しろ天井が低く感じられる。しかも部屋の隅にある4.5畳の和室、これが最悪だ。日本の間取りといえばこれ。必ずある。どうしてこの和室が必要なんだろう。この部分もLにしてしまえばまだ広々して気持ちいいのに。新築なのになんでこんな陳腐な図面しか引かないのか? 
 二階は、巨大なドアがせまーい廊下に3つも面していて忍者屋敷か? ひとつひとつ開けると何がでてくるのか。狭い階段を上がって狭い廊下に出て、大きなドアとなれば当然気持ちは開放を求めて膨らむ。しかしドアを開ければことごとく狭い部屋。部屋部屋は真四角で四方の壁が迫ってくるようだ。個室はほとんど5畳か6畳。なぜか6畳でも狭く感じる。壁紙と床のオレンジ色のコントラストのせいだろう。
 こんなアホなものにご、5千万?!
 バカにしてるのかと営業をドつきたくなったが案の定成約を示すピンが押された区画はわずかしかない。オイオイゴーストタウンかよ。
 私ら変態はラバーを着てはじめて最高の気持ちよさに達することができる。ラバーじゃないとダメなんだ。黒のラバーでサイズもピッタリ合った、品質のよいものでないと。こだわりは、家についてもこれは譲れないと思った。こんなひどい家じゃ絶対に幸せにはなれなさそうだ。一生に一度の巨額の買い物なのに、一体誰がこんな代物を買うのか、正直言ってこんな家買う人の近くに住むのはごめん被りたい。そこまで思わせる建て売りのひどさである。日本のウサギ小屋というのは、ダメダメな工務店が自分たちの利益追求だけを念頭に量産した建て売り住宅のことにほかならない。
 細木数子が民放で家は持ち家がよいのか賃貸がよいのかの議論の際に「女は家を買ったら不幸になる」といっているけれども、こんな家、誰が買っても不幸になりそうだ。工務店が建てる家、住宅メーカーが立てる建て売り(土地とセットになっているの)はもうダメだ。住む人のことを考えていない。まだまだダメだ。もっともっと住む人の好み、センスを考えないと。それを無視して、自分たちのおっかなびっくりな投資の先行きばかり気にするから、できあがるものに見事にそれが顕れるのだ。
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またまた虚しい市川哲也
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