オリジナル写真集CD-ROM第一弾を振り返る

 最近私がラバーフェティシズムについて考えることは、「ミニマル」であるということです。ミニマル、つまり必要最小限度にとどめることがじつはフェティシズムをもっとも純化し、効果を生み出すのではないでしょうか。
 ミニマルであるためには、本当に必要なもの以外の不要・余剰・過剰なものを捨て去ることが必要です。ALT-FETISH.comはこれまで、いくつかのアイテムを整理してきました。たとえば赤色のアイテム。そもそも私たちのフェティシズムは「黒くて光るラバー」であったはずです。それを考えず、当初から何となく赤のグローブ・ストッキングも揃えてきました。売れ行きは黒の数分の一でした。そこで、ミニマルになるためやめました。
 ミニマルをめざすといっても、必ずしもアイテムを減らすということではありません。自分の欲求を研ぎ澄ましたときに、本当に求めたくなる逸品は、数の多寡ではありません。そのもののもつ個性と品質、そして全体への効果です。
 オリジナルラバーキャットスーツを着たときに必要になるほかのアイテムの第1は、ラバーストッキングです。そしてグローブ、マスクが必要です。さらには、フルボディーハーネスや首輪も欲しくなるのです。こうしたプロセスはしかし、たとえばフリルのスカートなどにくらべれば、はるかにミニマルではないでしょうか。
 みなさんも、本当に欲しいものは何か。そして、そのアイテムがもたらす効果はスマートかどうか。それを考えてみるといいかも知れません。
 さて、今日の本題は、今年5月から8月末まで販売してきたオリジナル写真集CD-ROMラバーキャットスーツガールズチカ&メイの売れ行きについてです。結論からいいますと、販売部数は35部、歩合制モデル一人あたり報酬額は17500円でした。一枚売れるごとにモデルひとりに500円支払う約束になっていました。
 撮影のため半日拘束があり、交通費も弁当も出ず、汗がいっぱい出て着るのも脱ぐのもたいへんなラバーキャットスーツを着て撮影に参画するという労働の成果としての金額です。客観的には、厳しい結果と言わざるを得ませんが、金額自体に着目すればそこそこではなかったかと考えております。この結果を聞いたチカさんの第一声は「わあい!有難う御座います。嬉しいですv」でした。ご満足いただけたようで何よりです。普通にアルバイトするのにくらべればとてもよいと思っていただけるよう、設計したこの企画、まずは成功裡に終わりました。グラミン銀行ではないですが、ラバーモデルという「職業」が成り立つようにしたいと夢想している次第です(グラミンと私たちの共通点? それは両方とも人がもっている「まじめさ」を担保にしている点です)
 お買い上げいただいたみなさんには心より感謝御礼申し上げます。
 こうした企画に参加したいモデル志望の方はぜひご相談下さい。
 また、現在第2弾、第3弾の企画を準備中です。読者のみなさんから、どのようなショットが見たいのか(モデルのポーズ、シチュエーション、コスチュームなど)ご要望をお寄せいただければ、参考にさせていただきます。撮る方も、撮られる方も、基本的に素人ですから、ぜひ忌憚のないご意見・ご要望をお待ち申し上げております。ただし、公序良俗に反していたり、常識的に無理のあるものにつきましてはこちらの判断でご期待に添いかねますのであらかじめご了承下さい。
※ALT-FETISH.comの「オリジナルキャットスーツ」と「オリジナルラバーキャットスーツ」の違い……前者(「ラバー」の文字が付いていないほう)はポリウレタンコーティングナイロン素材の生地で作る非ラバーキャットスーツです。後者はラバー製のキャットスーツです。着心地も値段もぜんぜん違いますので気をつけてください。
市川哲也/ALT-FETISH.com
ALT-FETISH.com
http://www.alt-fetish.com/
info@alt-fetish.com
当コンテンツの一部または全部を引用または転載するときは「(C)ALT-FETISH.com」と最後に付記していただければ幸いです。また、今後の友好のためにもご一報いただければとてもうれしいです。