デザイン、人生、フェティシズム

 一貫してフェティシズムというテーマでファッションに挑戦し、第4回YKKファスニングアワードで優秀賞、卒業制作のショーで最優秀作品賞(グランプリ)を受賞するという見事な実績を残した学生がいる。大阪の服飾専門学校エスモードジャポンに通う宮本麻希、21歳(執筆時点)。フェティシズム、とりわけラバーをモチーフにした作品は「奇抜で衝撃的なテーマだが、すごくナイーブにできている」(YKKファスニングアワード審査員の山下隆生さん)と評判を博した。
 彼女がどうした経緯でフェティシズムに関心を持ち、テーマとしようと考えたのかは、じつに簡単な理由だと思っている。それは彼女がフェティシストだからだろう。少なくともフェティシズムについて、特別な感受性を有する女性、ということは間違いない。
 最初に彼女からAlt-fetish.comがメールを受け取ったのはアンケートフォームからだった。
「私は、エスモード ジャポンという服飾の専門学校の学生です。
私は常にデザインをする時にフェティッシュとゆうコンセプトで[続きを読む……]
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
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