パートナー選びで成功するには

 ほぼ10年ぶりに大学の知人たちの集まりに出かけてみた。女性ばかり10人ほど集まった。みんな元ワセジョ(早大OG) である。世間一般では優秀とされる彼女たちがどのような20代を駆け抜けたのか、その結果がいろいろで、まさに人生いろいろの感を強めた。
 全員が就職したものの、3人は退職して結婚していた。結婚しても仕事を続けている人がいる。
 仕事を続けている人たちは非常に優秀で企業でも嘱望されているキャリア志向となっている。こうした人たちはとくにめずらしくない。
 しかしひとりとんでもなく不幸に見回れているひとがいた。結婚したものの、ダンナと馬が合わず、離婚調停を計画しているというのである。離婚している人がこの十人のうち2人もいたのには驚いた。また、結婚しても仕事が忙しいなどの理由から子供を持てないで悩んでいる人もいた。専業主婦を謳歌していたのは1人しかいなかった。
 彼女たちを観察してひとつ思ったのは、彼女たちの幸不幸を決めるのは彼女たちが選ぶ、あるいは選んだパートナー(配偶者)にかかっているということだ。どんなに優秀で人も羨むきらびやかなキャリアがあっても、パートナー選びで失敗するととんでもないことになる。
 男選びは年齢を重ねるごとに困難になってくる気がする。筆者に言わせれば、日本は相変わらず女性は税金や世間体から婚姻したほうが独身よりも有利なようになっている。だから彼女たちの今日の話題も、自然に男の問題となるのであった。
 ところで筆者は十代のうちから、自分は変態だけれども幸せな家庭を築きたいと願っていたので、こだわってパートナー探しに奔走したため、まずまずの満足な結果を得て今日に至っている。パートナーをさがそうと思っている人は、ぜひとも「本腰を入れて」頑張ってもらいたい。まずはこんな男はイヤだというのを紙に最低十個、列挙して信用できる友人や親に見てもらうことからはじめるべきだ。バカらしいと思ってはいけない。何となく、自分の希望とはあわない、イヤだなと思うところがもしパートナーにある場合、婚姻関係を結ぶと必ず失敗する。そういうケースを多々見ている。
 そもそも幸せで問題がないのならば自覚されない奥さんとダンナの問題。病気もそうだけれど、かかってみてはじめてそのありがたさが分かる。
 とりとめもないが人生いろいろだと思った。
 ところで今日いちばんショックだったのは、彼女たちの誰ひとりとしてFPという資格に関心を持った人がいなかったことだ。ふうんって感じ。
 お金の問題は男の問題と同じくらい重要なんだけどね。は~あ。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com