ボンデージ始めの神事

 全国のフェティシストの家庭で、今日1月5日、一斉にボンデージ始めの神事が執り行われた。
 毎年恒例のこの行事に参加した市川さんは、素肌にAlt-fetish.comのオリジナルキャットスーツを着てズボンと上着をその上からはおった姿、つまり外観からはキャットスーツが見えない状態で、町内を一周。寒風の中でひとり、誰にも気づかれることなくたびたびポケットからペニスをまさぐり、妖しい興奮に頬を赤くして家族にあやしまれたようである。
 とまあこのように、変態と日常というのはきわめて薄い、精神的な障壁によって境界線が引かれているのであるが、以下の新しい女性読者からの報告にもあるとおり、変態のまま日常にアクセスすることで思わぬ感興が得られることもある。
 以下の文章は、Alt-fetish.comオリジナルキャットスーツを冬のボーナスでお買いあげいただいた、優子様からの貴重な感想文である。
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「私がずっと探していたものはこれだったんだ!」キャットスーツを着て私が至った思いでした。
 私は小さな頃から黒い手袋(特に革製品のもの)を見ると何とも言えない高揚感を覚えていました。「仮面ライダー」のショッカーを見ては興奮しました。
 また母親のシャワーキャップを顔にかぶり窒息感を味わったり、父親が片方をなくしてしまった革手袋をもらい受け、片手だけにはめて恍惚感を味わったりもしました。小さいながら「私はどこかおかしい…」と悲しく思っていました。
 大きくなるにつれてラバーものに関する性的な興奮も大きくなっていきました。「ラバーもの」と言えばSM。「私はSM好きなのかも知れない。」と思いこむようになりました。しかし痛いものはあまり好きではないですし、糞尿系はちょっと…何かぴったりとこないながらもラバーの魅力には勝てずにいました。
 しかし「マーキス」から探し至ったこのホームページを見て、「これだっ!」と思いました。その思いを確実なものにしたのは晃子様のお話でした。
「私もキャットスーツが欲しい。」と思いましたが、何せ先立つものがない…ボーナスが出るのを待って購入。
 今週の日曜日に手元に届き、何を置いてもまず着てみました。きゅっと締め付けてくるこの感じ。もうたまりませんでした。そして「フェティッシュジャーナル」に書いてある様に「このキャットスーツを着て外に出てみたい」と思いました。まずは自分の家のベランダにでてみました。でもそれでは満足しない。そこで上に洋服を着て家から出てみました。もうそれは今まで味わったことのない高揚感!車に乗ってドライブをしました。誰も知らないけれどこの洋服の下には私の第二の黒い皮膚があるんだ、と思うと…買い物もしてみたかったのですが、一緒に購入したエルボーグローブをしていたので断念。でもどうしても1度車から出てどきどき感を感じてみたかったので自動販売機を探してたばこを購入しました。どんどん大胆になっていった私は近くの公園も散歩しました。公園という場所柄、家族がいてお正月に向けて凧揚げの練習をしていました。そんなのどかな光景の中に、洋服の下にキャットスーツを着た不釣り合いな私…もう本当に何とも言えない気持ちの良さ!これは病みつきになってしまいました。
 今度はエルボーグローブではなく、普通の革手袋をして着脱しやすいようにして買い物をしてみたいと思います。
 私の本当の姿を導き出して下さったALT-FETISH様には感謝です。本当に有り難うございました。
1月中旬にマスクもくるので、更に楽しみたいと思います。
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 結局キャットスーツというのはとりもなおさず、あの巨大なカテゴリーSMのなかの一ジャンル、ボンデージに属するわけである。これを読むとそう感じる。着ることによる物理的な圧迫感と、精神的な圧迫感。衆人環視のなかで、自分だけはすごいかっこうをしていることを知っているというプレッシャー。二重のボンデージ状態である。
 細い縄で縛ったりするボンデージは身動きがとれなくて痛いばかりで筆者はなんの関心もわかないが、キャットスーツは格別だ。全身にまんべんなく圧着してくる安心感と満足感は何ものにも代え難い。
 フフ、今年もよろしく。
※本文中の優子様からの感想はこちらへ掲載しました。
市川哲也
Alt-fetish.com