今月初めにリニューアルOPEN!!ストア・スタジオ詳細

●ご報告とお礼
 前回7月のフェティッシュジャーナルで告知したとおり、東京・東小金井にあるALT-FETISH.shopのストア・スタジオはこのほどリニューアルオープンいたしました。スタジオの写真などはTwitterにアップしておりますし、また公式HPからもご覧いただけます。
巣言ったー:https://twitter.com/ALTFETISH
公式HP:http://alt-fetish.com/
 まずはこの間、工事をお手伝いいただいたヒロコさん、モンチキンさん、あともう数名のお客様に、心からお礼申し上げます。ご尽力ありがとうございました。
 また、コロナでさまざまな「常識」が通用しなくなった今年春以降、注文をじっと待ってくれた多くのお客様にあらためて、ご辛抱いただいたことに深く敬意とお礼の気持ちを申しあげます。現在、物流状況としましては2月から8月のお客様への発送をほぼ終えております。今月から来月に書けて引き続き、9月からのお客様の分を処理していくことが出来る見通しです。

 お手伝いいただいたお客様はもとより、ご注文をお待ちいただいたお客様にも、スタジオをどんどん便利に活用いただけるよう、私の電話番号をここに公開しますので、気軽に電話いただいて使ってください。
●スタジオの概要
 場所や広さは公式HPでご確認いただくとして、ここではぶっちゃけどうなのかという話、他とはどういう点で違うのか、ご説明させていただきます。
 気になる金額ですが、ストアとスタジオで分かれます。ストアは当然無料です。試着も出来ます。スタジオは最低千円払うだけで、4時間いることが出来ます。これは安いと思います。これは建物オーナー様と私どもALT-FETISH.shopがこの建物の保守と存続のために協力して出来ることをする「協働の現場」ならではの料金設定です。私はラバーフェチでもありますが一方でずっと技術が得意なほとんどひとり工務店のような道楽じじいでして、そのことがみなさまにとっても十分に還元させていただいているところです(ただし道楽の発動のためには前述したようにお客様の手弁当アウトリーチの支援なくしてあり得ません)。
 4時間千円で出来ることとしては当然ですがここはスタジオなので、目的である静止画動画の撮影をしていただけます。お持ちのラバーコスチュームを着て、好きなだけ自分の写真を撮ることが出来ます。ラバースーツやバキュームベッド、防護服、ラバーのスリープバッグ(死体袋みたいな物で顔出し)、ガスマスクなどオプション料金(そんなに高くないです)でご利用いただけます。女装メークも出来るようにメイクスペースをご用意しております。
 メインスタジオはショップのあるフロアの上、三階にございます。メインスタジオは吊り用のクレーン、ハーネス、スリングベッド、バキュームベッドなどご利用いただけます。クロマキー背景も一面ご利用いただけます。
●オートガイフィリアプレイ対応
 オートガイフィリアという、生まれつきは男性だが、女装した自分の姿を見てやばい感じになる性向がございます。これはまさしく私のことです。結局、自分の理想は自分で作るしかないですし、自分で作るには、対象を所有する必要がございます。そうなると、カネがないので、自分の身体をいじる以外にもはやすべはないのです。
 自分がやる分には、誰にも文句は言われないし、もちろん法に触れる(特に風営法)こともございません。自分の脳のイマジネーションをフル作動させて、いくらでもフェチを楽しむことが出来ます。そのための補助器具として私が今回、大枚はたいて導入したのが、ソニーハンディカムとVRではないヘッドマウントディスプレイです。
 VRのヘッドマウントディスプレイは目の前にスマホをセットしてVR動画を見るための物で廉価な物がたくさん出ているんですが、普通のHDMI入力の映像を見られる物は意外にも需要がないんでしょう、高いんです。目の前に大画面のソリューションは今や数千円で買えるプロジェクターになりますから、わざわざ頭にこんな物着けて映像を観るニーズは普通はないでしょう。もちろん私たちは普通じゃないので、ヘッドマウントディスプレイが必要になるのです。
 ラバーマスクをかぶったりガスマスクかぶるとどうしても視界が曇ったりして、せっかくキメた自分の姿を鏡で見てもなかなかこれは難しいです。しかも、ただ立っている様子だけではなくて、「あんなコトやこんなこと」している姿を、「あり得ない角度」や、羞恥心が沸騰する「近さ」で観ようとしたらまずかないません。しかし、ハンディカムと、そこからの録画映像をリアルタイムでモニターできるヘッドマウントディスプレイがあればこれが可能になります。
 ヘッドマウントディスプレイは高いだけあってなかなかおしゃれな外観で、サイバーパンクふうになります。カメラを手に持って前を移しながら、ディスプレイの映像を見れば、現実には見えていなくても、映像を見ながら移動することも出来てしまいます。こうなるともはや完全にサイボーグです(カメラの揺れで、秒で酔ってしまったんですけどね)。
 このシステムも有料オプションでご利用いただけます。
●長く楽しく使っていただくためにおねがい
 2点ございまして、新型感染症感染拡大防止対策の一環での御願いです。当スタジオは(ストア、つまり店のほうは違います)ご利用者様を登録制とし、またチェックインの際に身分証の提示を御願いしております。この際にご安心いただきたいのですが、身分証を拝見するのはもとより個人情報を管理するのは、代表者の私に限ります。お連れの方も含め、第三者には一切開示しないように厳重に取り扱います。複数利用時のチェックインにつきましても、原則として別室で個別に行いますので、お連れの方に個人情報が漏洩しないような運用を執ります。
 店舗利用(いわゆる買い物)はもちろんこの限りではございません。
 店舗、スタジオにはアルコール消毒設備を設置しており、手洗い所も完備しておりますので、こちら安心してお使いいただけます。
 2点目としまして、まあこれだけスタジオだってんだから妙なことはないとは思いますが念のため風営法関係での御願いです。スタジオである以上は風営法に引っかかるような事態は起こらないし、そういう設備や「システム」「プラン」のご用意も皆無です。それは当たり前なんですが、念のため、誤解があるとまずいので申し上げます。よくこういうことを申し上げると、「怖い」と言われてしまうんですが、怖いのは私じゃなくて、「法律」とか、(合法的に暴力を許された)「警察機関」なんですよ。皆さん怖がる対象を間違えていますよ。私は、むしろ皆さんを国家という暴力装置の餌食にならないよう、守って差し上げているんです。一緒に正しい知識を備え本来は市民の権利と安全を守る国家を上手に使いこなしていこうではありませんか。
 前置きはさておき、スタジオというこの場所。お金を払うと撮影できるトコロじゃね? 程度に考えていると思いますが正確にあえて堅苦しく表現しますと、スタジオとは、金銭支払いを伴う契約(有償双務諾成契約)により、契約の相手方は契約に定められた期間の間にかぎり、撮影を目的とする立ち入りができる場所になります。
 その契約に書いてあることを今ここでちょろっと開陳してみたいと思います。まず最大3名まで同時にご利用いただけます(個別にそれぞれお手続きが必要です)。チェックインとチェックアウトがございます(つまり予約制です)。お使いいただいた衣装や設備についた汚れなどの清掃、室内の清掃など、ご利用者様にはチェックアウト前に必ず原状回復を御願いしております。またゴミのお持ち帰りも御願いします。持ち込み物の残置は一切出来ませんので必ずお持ち帰りください。
 スタジオでは飲食は出来ますが当社がお客様にこれを提供することはございません。接客、歓待、マッサージなども行いません。チェックインがお済みでない方の利用は一切出来ません(つまり何チャラ嬢を呼んだり事前に予約のない方を当日呼んだり同伴してのご利用も出来ません)。なお、契約や設備のご説明、お支払い時、利用機器の説明やオプション衣装の貸し渡し、チェックイン、チェックアウトなどの事務、お客様の安全確認のためにスタッフが(といってもたぶんこの長文執筆者の私不肖市川なんですが)、スタジオご利用中にいつでもスタジオに立ち入りますがこれはご利用者様は拒否できませんのでご了承ください。ちなみに私自身がお客様とスタジオを同時利用することはあり得ません。
 撮影するモデルの手配は出来ません。カメラマンは私でよければオプション料金で承ります。ただ下手なので性能のいいスマホを持ってくるといいかもしれません。なお、ポートレイトプロで撮った写真をその場であれこれ加工していただけるシステムも今回導入してみました。SNSでの承認欲求の充足の一助にお役立てください(ただスマホアプリで同等あるいはそれ以上のことがいくらでも出来るんでわざわざPCでやるのはさすが昭和生まれってことでここはまあご愛敬)。
 まあいろいろ細かく決まってはいますけれども、ひとりでここで撮影するという目的を考えたらこれほど安くてラバーフェチにとって使いやすいところはないしつらえにはなっているはずです。
 皆さんのなかには、日々怒濤のように脳裏に沸いて出てくる、およそ人に言えないようなヤバい妄想性欲に動揺している人もいることでしょう。脳には「順応」という働きがあり、一定の刺激が続くと、最初の刺激から得られるフィードバックにくらべて2回目、3回目と回を重ねるごとにどんどん強度が減っていきます。するともっと強い刺激を得るようになってきます。もっとヤバく、もっとスリリングに、もっと鋭く強くってことです。私はこれ思うんですけれども、あるシンプルな方法でリセットできると思っていますよね。それはなにかって言うと、しばらくはその刺激を起こさせないってことです。
 いやそれできたら苦労しないわーって思っているでしょう。もちろん、ここでは終わりません。そんな、ある性癖を我慢することが人間できっこありません。でもできる簡単な方法がこれまたあるんですよ。人の手を借りる、場所を変える、時間を変えるっていうことです。人の手を借りるのと、場所を借りるってのがこのスタジオで出来るのではないでしょうか? 時間を変えるってのはちょっとよく分からないんですけれども、たぶんこれは夜勉強できないなら朝やるとかそういうことかも知れません。
 あとは、スタジオの設備はあまり今は多くはありません。バキュームベッドもラバースーツももう何度も着てきたし家でも着ている、こうなると順応して飽き足らなくなってくる。ではどうしたらいいのかというと、着たときの見え方を工夫してみてはどうでしょうか。ドーパミンを出すのに必要なのはなにも、触覚や嗅覚に限らない。視覚も重要です。ヘッドマウントディスプレイの項でも申し上げましたが、ラバー着ているときは視界が曇りがちです。ヘッドマウントディスプレイでクリアな第三者視点で自分をリアルタイムに見るスタジオ体験は、すっかり陳腐化したラバーとの時間を再び鮮やかで圧倒的なものに復活させることが出来ると私は思っています。
 ぜひとも体験に来て下さい。お待ちしています。