単調なラバープレイの飽きを撃退する方法

 ある実験で、快感を伝える神経伝達物質ドーパミンが出るかでないかを調べたものがある。ドーパミンが出れば快感を感じ興奮していることになる。
 実験はこうだ。サルAには、ランプが光ると好物のシロップが必ず箱から出てくるようにする。サルBには、ランプが光っても必ずしもシロップが箱から出てくるとは限らないようにする。
 さて、ドーパミンがより多く出るようになったのは、Aか、B、どちらのサルか?
 こたえは、サルBのほうである。しかも、実験を続けるうちにドーパミンの量は増えていった。サルAは毎回シロップがもらえるのだが、必ずしも興奮しない。状況に飽きてくるのである。ドーパミンは出なくなってくる。ところが、サルBは、「今度こそ出るのではないか」とドキドキワクワクする。だからドーパミンが出て、勝手に盛り上がってきてしまうわけだ。
 サルAが好きなシロップが確実にもらえるにもかかわらず、ドーパミンの分泌が長続きしなかった。これは、サルの子孫たるわたしたちヒトがラバーフェティシストになった場合も同じコトがいえそうだ。すなわち、ラバーを着る(ランプが光る)→エロいルックスに変身する(好物のシロップを飲む)というプロセス全体に対する興奮度は、毎回エロいルックスに変身しない方がより高まるということである。ラバーを見ただけでチンポが起ってしまう強度のラバーフェティシストにとり、ラバー姿がエロくないと思うことは非常に困難だが、毎日オナニーをしたり、しばらくオナニーをしないなどの「調整」によってあっさりとそれは可能だ。体力が落ちると何したって興奮しない。しかし回復してくると、体力がないときに較べればなんでもありがたく斬新な感じがしてくる。オナニーをしまくるのは一時的に体力を落とすためである。ぷぷ。たのし……。
 もう一つ、新奇性を持続させる方法としては、ラバーを着る→、の先が分からないようにしてしまえばいい。一番興奮するのは、自分のラバー装をはじめて鏡で見るときだ。そのときに、毎度同じ「シロップ」が出たのでは飽きが来るから、ちょっと違わせればいい。つまり、毎回できるだけ、異なったアイテムを身に着けるようにするのだ。たとえば、ずっとリストグローブをつけていたとする。そうすると次第に新奇性がなくなって、ドーパミンも出にくくなる。そこであるときは、グローブをつけない。または、別のグローブをつけてみる。エルボーグローブとか。または、ちょっと長さを変えてみる。指先を切ってみる(グローブのね)。
 そういうふうに工夫して、ちょっと変えることで、ラバーオナニーも十分長くドーパミンを出し続けることが可能である。
 ところで、先日ラバーフェティシストの「猛者」、LATEXSOLIDERさんからすごい投稿をいただいた。まずはこのラバーフェティッシュプレイの写真をご覧あれ。全身ラバーキャットスーツ、ロングブーツ、マスク、というのはおなじみだが、ご本人の解説によるとなんと、「カテーテルにつながったラバーチューブはガスマスクから中に入って二手に分かれて鼻腔を通りそのまま胃の中にまで届いています。想像できると思いますが、自身の水分が循環を繰り返しています」。
 単調なラバープレイの飽きを撃退する方法はまだまだたくさんありそうだ。
市川哲也
ALT-FETISH.com
info@alt-fetish.com