女が語るキャットスーツの魅力

 Alt-fetish.comは2004年に行われた第4回YKKファスニングアワードで4608名の応募数のなかから、「フェティッシュ」という作品名で優秀賞(グランプリ入れて上位3名)を獲得された宮本麻希さんの求めに応じ、彼女の作品制作に価格面等で協力している。
 このたび彼女が注文したBLACKSTYLEのキャットスーツ(マスク、グローブ、ソックス付き)が届き、さっそく彼女が着てみた。その感想を寄せてもらったので紹介したい。
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黒の魅力は何だと思いますか??
ってそんな事を考えたりもしました。
キャットスーツのフィット感、、あのファスナーを締め上げる時がたまらないですよね?
ファスナーを締めるまでは、フィットしてるな、でもまだ余裕ありなんですが、ファスナーを締め上げる時のラバーの張り付く感じ。飲み込まれる感じ。
ボディラインがくっきりと成型されるみたいに、視覚的にも訴えてきます。
そして妄想も大事でしょう。
またインスピレーションの源の発見です。
きっと、一回二回と着る度に新しい発見があるでしょうね。
有難うございました☆
写真、こっそり送らさせていただきます(笑)この写真から誰かがまた、個性を尊重し、楽しむ選択肢をまた一つ増やす事ができる事を願います。空虚な時代からの脱出です。
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 さっそく着てみるところがさすがである。キャットスーツを、ファッションとしてとらえていた宮本さんだが、次第にその怪しげな魅力の虜になっていっているのではないかと期待している。
 今後何度も着ていくうちに、すっかりラバーキャットスーツフェチになってしまうのではないだろうか。
 彼女が、最後に「空虚な時代からの脱出」といっているのは重要だ。昨今、さまざまな共同幻想が失われた。いい大学を出てサラリーマンになれば一生安泰だとか、公務員になれば親も喜んで幸せが保証されるとか……。そうした外への幻想が持てなくなった今日、人は自分の内面へと関心の矛先を向ける。自分の内面に視線を向けたときに、キャットスーツが重要な役割を果たす。
 キャットスーツは単なるマスターベーションの道具なのではなく、内面に対する特別なセンスを有する人たちのための制服、意識につながるためのプラグスーツなのである。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com