年増を極める団塊ジュニア

娘の幼稚園の入園式に参加してみた。お父さんたちもけっこうきていた。
筆者はそこで、日本社会で進む少子高齢化の現実を目の当たりにした。筆者(32)と同じ年齢の子供を持つお父さん、お母さんたち。筆者から見ると、おじさん、おばさんなのである。
髪の毛が薄くなっているおじさんはめずらしくない。ファッションセンスがおばさん化しているお母さんたち。変に高そうなスーツ。年齢は顔に刻まれた深いしわと濃い化粧から容易に30代半ば以降と推定された。
記念撮影のときに、雛壇で隣り合ったおばさんのひとりが、不意に私の顔を振り返って見て、こう言った。「○○中学で一緒だった○○くんだよね」
なんとそのおばさんは、筆者と同い年。中学時代の元クラスメートである。元クラスメートの娘が、偶然にも私の娘と同じクラスになるとは。
その偶然にも驚いたが、彼女のおばさんぶりにはもっと驚いた。一体どういう雑誌見ればそんなんなるんか?
30代を迎えた段階ジュニア世代。なんなんだろう、この年増ぶりって一体。あー歳を取りたくない。なぜってそれは、死ぬのに近づくことを意味するから……。