年金・第三号被保険者VS第二号被保険者

NHKスペシャルでいま3夜連続の年金特集をやっている。ぜひ観てもらいたい。
こんな他人の、素人の書いた戯れ言より遙かにためになるはずだ。だからこのあとはすぐテレビをつけて欲しいのだけれども、ひとこと、言いたい。
今夜は、独身で働いている女性や、共働きで働いている女性(第二号被保険者)が、年金を払わなくてもよい第三号被保険者(専業主婦、夫に扶養されている、収入が130万円以下の人)をずるいというのが最初の話題だった。
筆者の立場を明らかにすると、かなり専業主婦に近い。男だけれども、家事、育児、掃除、子の散歩、そして低収入とすべてそろっている。第一号被保険者だから、保険料はきちんと払っている。くそう。
やってみて思うことは、家事育児はたいへんな重労働であるということだ。だから、共働きで給与収入を得ながら子供を育てている人、非常に頭が下がる思いである。あなた方は、扶養控除も受けることができず、その割には家事育児の負担は働いている分よけいにたいへんである。
昼間はフルタイムで働いて、朝晩は家事育児。まさに休む暇のない、重労働だ。そのくせ税や社会保険では損なのである。まさにお気の毒と言うほかない。
ところで、FPとしてお伺いしますが、夫の収入だけで、子供を育てることができないのは、なぜですか?
車、旅行、教育費、保険、その出費は、本当に必要最低限のものですか? 家はローン組んでますか?
なるほど、老親が病気で仕送りしているかも知れません。しかし、筆者に言わせると、そうしたケースはむしろ少数でだいたいよけいなものに無駄金をつっこみすぎているのではないかと邪推してしまう。
もちろんそれは、人の「好み」だからとやかく言うつもりはない。それに、必要だから仕事するんではなくて、単にしたいから仕事を続けている人もいるに違いない。筆者だってむしろそういう理由で仕事はしたいと思っている(朝起きてやることが皿洗い、便所掃除、風呂焚き、飯の後かたづけ、洗濯、子供の着替えやトイレの世話、散歩しかない30代のそれも大卒の男性の不安感といったら、ない)。
だから結論としては、いちばん不利な、子供を抱えた共働き世帯の人は、以下に「所得」を減らすかに知恵を絞るべきだろう。その方法はたとえば会社を設立して、その会社にすべて収入をつけるとかである。まあそんなことに協力してくれる「勤務先」はないだろうが。
ほかに、やはり扶養控除などの人的控除を増やす方策を練りたい。
とにかくゆがんだ制度なんだから、先回りして対策を練るようにしたい。その方法はまた今後随時このブログで発表していきたいと思う。
そもそも年金は65歳からもらえることになっているけれども、それまであと35年間もある。いままで生きてきた以上に長い時間が経たないともらえないんだから(筆者はいま31)、なんだかね。
少なくとも言えることは、こういう長い制度である場合、民間なんてなにも信用できない。国以外に頼るところはなさそうだ。