管理と人間

 今日の話題は「管理と人間」。小さい頃自分をどれだけ管理できたかが、大人になったときにどれだけ人に管理されずに済むかを決める。それが資本主義の企業社会のルールだ。世の中で華々しく名前が知れ渡る企業の現場。そこでは日夜、人が人を管理している。管理する人は現場の責任者である。しかしその責任者もまた、より上位の責任者に管理されている身分である。最後に会社を管理するのは取締役たちだ。もちろんここでは上に行けば行くほど高学歴の人間が幅を利かせるようになる。下の方ではおよそ企業によってウマイ具合に「洗脳」されでもしない限りとうていバカらしくて続けられないような、インセンティブもモティベーションも低い仕事が山のように堆く積まれている。そうした仕事をこなすべく洗脳されるには、洗脳の抗生剤である「知識から成熟して発達する個人の持つ思想の体系、価値思想」の邪魔が入らない、空っぽの脳味噌でなければダメだ。だから下の方で業務に従事するのはもっぱらそうした脳味噌の持ち主たちということになる。彼らは、小さい頃自分を管理することを怠った人たちだ。なぜなら脳味噌空っぽのままにしておくのは単に自己管理を怠れば済む、つまり本能の気の向くままに過ごしさえすればいい話だから。
 一方、大人になって高学歴でいられるのは、小さい頃自分をよく管理して、地獄のような知識の詰め込みに耐えてきた人たちである。放任されれば子供は遊ぶし怠ける。それをいかに管理するか。キツイ修行、ビザールな幼少時代の積み重ねによりたまったストレスは、大人になってから、人を支配したいという変態欲求の自己実現の格好の舞台、「企業世界」でどんどん爆発させればいい。
 変態連中の餌食になるのはもちろん、幼少期に自由に遊び狂い、およそ管理とは無縁の「健全な」生を全うしてきた人たちだ。どんなにつまらない、非人間的な仕事でもその新鮮でまっさらな脳味噌、未使用ハードディスクの「空き」だらけの脳味噌に企業管理の洗脳ソフトがインストールされれば、たちまちセットアップ完了。これがじつによく動くのである。
 不幸は洗脳されきれない、中途半端に脳味噌が混んでいる人たちが、企業社会の下の方へ紛れ込んでしまうと起こる。彼らは脳に企業ソフトをインストールされ、企業で働くようセッティングされたものの、容量の空きが少なくギチギチのハードディスクではシステムがすぐにバグって動かなくなってしまう。その結果、音を出したり(くだらない、やめたいと企業での「暴言」を吐く)、熱を出したり(風邪)、冷えたり(自殺)。その所作のいかにパソコンににていることか。
 管理がイヤならば、そこから逃れるとっておきの方法がある。企業社会に入るのを辞退すりゃいいはなしだ。そしてできるだけ収入を少なくすること(ラッキー!このふたつは相反しない)。そうすれば管理が大好きなあの連中、そう、企業や国は、あなたになんの関心も払わなくなる。
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 最近いわれるニートや不登校の方々。この人は一概に管理がイヤだからやめたとはいえない。管理に過剰適応してしまう自分がイヤだとか、完璧主義なあまりちょっとした管理の破たんにも耐えられないといった原因もある。筆者の親戚には親が東大で子も東大をめざして難関の小学校に合格したが、高校2年で不登校になったのがいる。いま30歳になるその「子」は、東大法学部の3年(要するに人の何倍も時間がかかったがなんとか東大には受かった)。かなり時間がかかってここまでたどり着いたはいいが、就職活動や司法試験の準備など、年下の同級生が淡々とすでにはじめている「次のステップ」はまだ見つからない。
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高度管理社会におけるカナリア、市川哲也
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