自分の変態性癖を妻に許してもらうには

 今日は投稿欄にもアップしている、sexy bootsさんの事例を参考に、自分のフェティッシュなものに対する強い関心やプレイそのものをいかに妻に許してもらうかについて考えたい。
 見出しの語呂上、「許す」という言葉、「変態」という言葉を使ったけれども、許すも許さないもない、というのが実際のところだ。また、本稿でいうところの「変態」とは、犯罪性を有するロリコンや傷害まがいの過激プレイではなく、ALT-FETISH.comが常々提唱している、黒くて身体にピッタリ貼り付く服を着て楽しむ服装倒錯のことである。
 結論からいうと、夫婦関係において、服装倒錯程度の変態はさほど深刻な問題にはならない、というのが私の見解だ。sexy bootsさんの妻も指摘していらっしゃったが、ただひとつ懸念があるとしたら子供には知られないようにすることくらいだ。子供には父親の変態をうけいれるキャパシティが備わっていないかもしれず、下手に傷つける結果になるとやっかいだからだ。
 女性は基本的に夫のこうした傾向に無関心である。女性はもっとほかのことに関心がある。たとえばビューティー、出産、仕事、地域社会、子供の教育、クルマや住宅などだ。そうした女性の関心事一般に占める夫のフェティシズムのプライオリティーは無視してもかまわないほどに低いのである。
 もっともそうはいっても、夫のラバー全身装着姿をズバリ見られ、その後も夫婦関係が動揺しないようにするためにはそれなりの配慮が必要だ。sexy bootsさんの場合がたいへん参考になる。徐々に、少しずつ時間をかけてラバー趣味を妻に知らしめていけばよい。時間をかければ投資でも夫婦関係でもなんでもうまくいくと思う。
 それはちょうど、夫がどうしても欲しい反ファミリー的な車───スポーツカーとか、を買ったことを妻に事後承諾させる戦法に似ているかもしれない。ただラバー趣味もスポーツカー趣味も同じだけれども、それが原因で妻とダメになってしまったとしたら私としてはご愁傷様というしかない。ALT-FETISH.comとしてたいへん非力ながらできることは、家族に知られたくない人には可能な限り知られないような方法で、また知られても大丈夫な人には早く確実に、フェティッシュ関連商品をお届けすることなのだ。個々のご家庭の平穏無事については、こればかりはお祈りするほかはない。
市川哲也
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