階層縦断的発言者

 J-waveのソウルトレインという、平日深夜にやっている番組のナビゲーターリュウ氏。先日は凄かった。
 ヒップホップの曲をBGMにこの36歳のDJが若者言葉満載で言うことは、
・先進国で日本がいちばんエイズ増加率が高い→やばいよ、それって絶対きちんとしないといけない。
・美少女が誘拐され殺害される事件起こっている→「美少女が好きな人、ホント済みませんデモね。ホント、テレビとかで美少女ふうの若いタレントとかがニャンとか言ってるのみると、ハリセンで叩きたくなるんだよね。そういう女っぽさ、性的な女性アピールってもうやめたほうがいいと思うんだよ。どうしてああいうふうにメディアって女性ばかりを性的なものとして出すんだろう」
・橋本元首相ヤミ献金認める→「みんなにそうとうやばい目で見られてるって分からないのかね」
・結論→このままだと日本が変な方向に行っちゃってると思う。立て直していこうぜ、みんな。
 その日本であるが、筆者最大の関心事、財政危機について朝日の客員論説委員、小林慶一郎氏の意見をみてみよう。
 国と地方の借金が700兆円ある。その借金残高の増え方、額、いずれも先進国中最悪のペースだ。こう聞くとなんだかもうダメだみたいに思うだろう。マスコミもそれをいって盛り上げている。
 ところが、国の借金の残高に対して、日本という国はさすがに金持ち、現金預金が430兆円もある。それを加味すると、別に今すぐ破たんするということはないらしい。GDPに占める債務残高の比率は、この保有現金預金を債務から差し引いて先進各国とくらべる必要がある。そうすると日本はそんな悪い位置ではないらしい。
 700万円借金があって、現金預金が430万円あって、年間所得が40万円の人を想像すればいいかも知れない。現金で全部返したあとに、残りをコツコツと20年くらいで返済していけば何とかなりそうだ。
 あともう一つ、筆者最大の関心事パート2、それはこの国に忍び寄る階層化の波である。これはどうなのか。
 勝ち組、負け組とかいわれているけれど、じつはもっとえぐい階層化が進んでいる。
 先祖代々から成功した家々の人たちと、そうではない、パッとしないサラリーマン家庭の人たち、あるいはもっと下のフリーターやテンポラリーワーカーなどとのあいだで埋めようのない格差が広がっている。
 貧富の格差は政府が税金などを徴収して福祉で再配分することによって解消されるべきであるが、昨今富裕層が豊富に所有する国債の償還にともない、その機能が損なわれつつあるという。
 というのも、政府は国債の償還のためにおしなべて貧乏人から消費税などの名目で税金を徴収する。その税金を受け取るのは、国債を持っていた富裕層である。これでは貧乏人から金持ちへと、本来発生させるべき逆の流れを国が作ることになる。
 国債の発行をやめなければ、こうした形で貧富の差が拡大してしまうのである。非富裕層にしてみれば、現役世代では増税、将来世代にも莫大な借金が残り、それらは富裕層への債務であるとなると、日本も早晩ツチ族とフツ族みたいなことになりはしないかと心配だ。
 小林先生は解決策としては、インフレを起こす、増税する、政府が財政支出を減らすの三つの解決策を挙げ、財政支出の節減がいちばんいいといっているが私も同意見である。
 財政支出削減には、これまた福祉の削減などによりある程度の再配分機能の毀損が生じるが、それは国債乱発による先ほどのそれにくらべればまだマシだし、一時的なものであると思われる。
 小林先生も指摘していたが、財政支出削減の具体案としては、予算の増額を希望する官僚や族議員は、それを補ってあまりある歳入を自分でもってくることを義務づけること、だといっている。
 こんなの民間からみると当たり前の話である。なにかものを買う、投資するなら、十分見返りのあるリターンが見込まれなければならないわけで、資本主義である以上、国もそうしたものの考え方をしないといけない。業者のいわれるままに金を払って、カネを「予算消化」という視点からしか見ないような今の官僚組織が続くならば、財政支出削減は絵に描いた餅で終わる、そう、ちょうどこのなんの権限もない一変態が書くブログのように(w。
Text by Tetsuya Ichikawa
ラバー・レザー・PVCフェティッシュ
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