ALT-FETISH 9年目のアピール

 毎日地獄です。女優の堀ちえみが離婚しました。子供が五人もいるそうです。夫は仕事中心で、妻(堀)は子供の世話。すれ違いが重なったって。ワークライフバランスがいかに絵空事か象徴しています。
 ワークライフバランス理念での夫の模範的行動は、仕事を早めに切り上げて、育児家事を妻並み(一日平均4時間)に行う必要があります。夫にとって、外の仕事と違い、家事育児の仕事のゴールは見えにくく、生き地獄のようなルーティンワークの連続です。皿洗い、床掃除、泣き叫ぶ子供をなだめたり、こぼれた食べ物のかすを床に這いつくばって拭き取ったり、トイレに連れて行ってケツを拭いてやったり。介護職も真っ青の苦痛に満ちた仕事の連続、それが育児家事労働体験の大部分です。そうした労働を耐え忍んだからといって、キラキラ輝く新卒の「部下」が付いたり、個室が与えられて秘書が付いたり、黒塗りの高級国産車でお出迎えとなったりといった世界は決して訪れようもありません。つまり、努力したり苦労しても、それが報われて何かの目的が実現される、自己実現につながるというのがないところが育児家事労働の特徴です。ですから夫(最近は妻も)は、ひたすらな育児家事労働、なるべくそういう地獄のような終わりなく未来も描けない単純作業から逃れていたいので、外の仕事を優先します。
 もっとも、子供がいない、あるいはいてもひとりだったりすれば問題はさほど大きくなりません。終わりは見えるし(子供が学校に入るまでのわずか数年)。でも堀ちえみの場合は、違った。どういうワケか、産みに産んだ子供が5人もいる。やはり、子供を育てるのはとてつもない労力と経済力がいる。一人、二人と増えるごとに、そのエネルギーは増えます。一人目の子供が生まれる。幸せで、親も喜ぶ。自治体も将来の納税者が増えるから祝ってくれる。そういう状況の中で、これから失われるであろう貴重な自由時間を思い、一人憂うつな男がいる。その男こそ変態だ! われわれの同志だ! そしてその男は、今これを読んでるあなたにほかならない!  妻が、まわりが、親族が、そして、メディアが、国が! 何かに憑かれたかのように産めよ増やせよの大合唱。少子化大問題だと青ざめてみせる政治家。でも何が? 知ったこっちゃない。騒ぐあんたらの一体誰が、子供のケツ拭くの?お漏らしで濡れた布団を干すのか、選んだ床の無垢板にしみこんだ味噌汁のこぼれを拭き取ってくれるのか? キれる妻や子供をなだめて朝も早く起き、減る一方の収入、解雇におびえながら通勤電車に耐え給料を運ぶのか? 誰も助けません。一人で、立ち向かうほかありません。こうした地獄に。死にたい。わたしたちは孤立を深めます。救いは変態です。
 変態にとって、配偶者や子供の罹病、それは決定的な契機となります。未曾有の地獄が襲います。そのリスクは、私ら変態はもとより、安穏と生まれ育ってきたほとんどの70年代、80年代生まれの日本人にはとうてい受け入れられるものではありません。
 近年若い人は、大企業志向になり、安定志向になっている。リスクを取りたがりません。少子化、晩婚化の一因が、ここにある気がしてなりません。私は子供を作ることはもとより、「愛情」「寂しさ」「いやし」「世間体」といった幻想に踊らされて結婚しようとするすべての若者に警告します。単に結婚してはいけないと。結婚は、人生の選択の中でもっとも不幸で受け入れがたい地獄への片道切符であり、決して後戻りできない子の認知への最初の扉だと。結婚そしてそれに連なる子育ては、今の私たちにとって最悪の地獄体験であり、リスクです。
 現代の恐怖、現代の生き地獄、蟹工船と化している家庭の労働を未然に防ぐ唯一の方法がコンドームです。コンドームさえあれば女性の本能の作用=子供が欲しいに抗うことができます。コンドームなんて、たしかに不安なのはよく分かります。未曾有の地獄に、あんな薄いゴム片が堅牢な砦だなんて、誰が信じられますか? そこで、ALT-FETISHは一貫して全身コンドームとも言えるラバーキャットスーツを販売し続けているんです。厚さはコンドームの数十倍。どんなにどう猛な卵子でも、気の毒な私たちの精子には指一本触れることすらできません。ですからラバーキャットスーツさえあれば、私たちは子供を作ることを忘れて変態快楽にどっぷりつかることができます。変態こそ、私たちを自由にしてくれる。平和と安寧、ユートピアを守る憲法である。変態は、僕たちの憲法だ。変態は僕たちの砦、変態は自由だ。歴史が勝ち取った人類の共有資産、歴史の崇高な宝。それが変態だ!!(編註:ロリコン趣味をのぞきます)
 2001年6月にスタートしたALT-FETISHは9年目を迎えました。3千人近い会員を擁する一大変態勢力となった私たちALT-FETISH。9年目を記念してここに1つのアピールをしたいと思います。いや、変態万歳とかじゃなく。9年目なので。9といえば、9条、そう憲法9条です。爆笑問題の太田が、世界遺産にしようといったあれです。
「ALT-FETISH.comは日本国憲法9条、96条、そして97条改正に反対します」
 それぞれの条文を以下に掲載しますので、ぜひ読んでみてください。普通は、9条だけなんですが、96条、97条つまり、改正に関わる部分も変えないというところが私らしさですね。これを変えると、今の格差が固定化して、ますます為政者政府与党大企業大メディア金持ち二世議員全国の地方議会議員連中などに都合のいい世の中になってしまうよ。九条を変える変えないとかの議論で盛り上げといて、実際は目立たない96条をいじろうっていうのが連中の目的なんだ。そこを肝に銘じて欲しい。日本国憲法 9条
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
96条1 この憲法の改正は、各議員の総議員の3分の2以上の賛成で、国会がこれを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票または国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
97条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪(た)へ、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
↓かっこいい写真のポスターを作りました。
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 ちなみに、まもろう憲法とかいうと、いかにも日本共産党みたいだが、あと平和云々とかいうといかにも某巨大宗教団体のようだが、もちろん手前どもはそうした特定の既存のあらゆる政治・思想・宗教団体から完全にフリーだという点を申し添えておきます。つまり孤独な、単なる変態であるということを。
 自己啓発本では、日常些末時に耐え忍ぶためには、固い決意のもとに心に刻み込まれた「ミッションステートメント」が必要だと説いています。私は、変態のライフスタイル、変態性欲求の追求なんかがそれにいいんじゃないカナーなんて思ったりしますが。だって結局そうですよね。何か自分に一本芯を通すのに、変態ってかなりアリだと思う。
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文・市川哲也
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