Discordライブ配信第1回リポート

第1回の感想

昨日、2021.3.13土曜日夜9時から、ALT-FETISH.com開設20周年記念事業であるDiscord オンライントークライブ第一回が開催されました。

Discord には過去のお客様、ブログ、メルマガ読者様へ招待リンクをお送りさせて頂きました。およそ800名ほどの方にお送りした結果、DiscordのALT-FETISHサーバーを追加してくれたのが30名弱、そのうち、ライブ配信には8名の方がご参加頂くことが出来ました。

当日はサプライズ出演として、モデルの黒井るくちゃん(@KURORUK_HEARTS)をお招きしました。このことは事前の告知がなかったため、9時にヴォイスチャンネルをクリックしたらいきなりラバー姿の美女が目に入り、驚いた方も多かったと思います。

るくちゃんのサプライズ出演

午後9時から1時間半の間、るくちゃんはずっとスタジオでラバーを着て過ごしてもらいました。るくちゃんは2019年の秋に初めて当社スタジオで撮影させて頂いた方で、ハーフならではの彫りの深い顔立ちは、ハードなイメージのラバーコスチュームに負けることなくぴったりです。

スタジオ内にあった、フルフェースヘルメットやガスマスクを適宜かぶってくれたりして、場をわかせていました。

モンチキン氏登場

今回、メインスピーカーにお迎えしたラバー界隈で著名なフェティッシュ表現者モンチキン氏(@MmonchikenN)のトークは第一回にふさわしい内容の濃いものとなりました。彼のフェティシズム活動領域の広さは半端なく、私が知る限り日本で、いや世界を見渡しても、間違いなくトップクラスと考えられます。

彼の活動は表現、蒐集、そしてエバンジェリストのさん領域に及びます。表現としては、彼は長く絵師として知られた存在でした。蒐集の領域は彼のすごさが数字で分かります。蒐集は、メディアとコスチュームに分かれます。

メディア――本、静止画、動画のことです。およそ手に入りうる限りのフェティッシュなメディアを徹底的に集める。氏は可処分時間と資産のかなりな部分をこの活動に投入しています。元々プログラマーでもあったため、インターネット上に散らばるフェティッシュな動画や静止画を常にクローリングして収集しています(もちろん、著作権法上の範囲内で、有償譲渡を目的に公開している物はお金を払って買っている!)。

今回のトークで明らかになったとおり、彼のアーカイブには紙、動画、静止画全部で数万に及ぶ規模となっており、このアーカイブを紹介するだけでもちょっとしたコンテンツが作れることは間違いありません。

もちろん、彼の収集の対象はメディアに限られません。フェティッシュなフィードバックが得られるものであれば、視覚聴覚に限らず、触覚、嗅覚など人間に備わっているあらゆるセンサー感度を最大にして、フェティッシュな機会を漏らさず捉えます。

コスチュームが、メディアに比肩する彼の収集対象となっているのに何の不思議もありません。着衣行為から得られる至福のフィードバックを細大漏らさずに試し、そしてそれを拡散する。非日常で使われる物ゆえ高額になるコスチュームをかなり保有しています。そして、車に積んで「ツアー」と私が勝手に名付けているんですが、全国から寄せられるリクエストに応えてそのコスチュームコレクションの一部を車に満載し、着たい人に着させてあげるという、エバンジェリスト活動は特筆すべきでしょう。

通常、マニアックな趣味の持ち主なら、人知れず表現したり集めることは、それはあるでしょう。よくあることです。しかし、その趣味をそれをきっかけに人と交流しようという信念も持ち合わせている人は少ないように思います。彼は一個の人格に、本来宿りにくいと思われる「対象への強いこだわり」とそれを広めるエバンジェリストへの強い使命感が同居しています。まさに奇跡の人物としかいうほかない、私にとっては彼は「今世紀最大の発見」であり、事件だったのです。金勘定を超えた、人智を超えた「何か」とつながるためのいわば非常に敬虔な宗教家がする「祈り」のような実践活動と言うべきでしょう。

祈りは朝方まで続いた

るくちゃんとわたしのモデレートは夜10:30で終わったんですが、その後彼のトークに触発されたオンライン配信の参加者の皆様ははい時間なので終わりとはいかなかったようです。DiscordはYouTubeやツイキャスではなく、どちらかというとスカイプやスラック、ズームのようなオンラインミーティングツールとして普及しています。会の主催者が消えても、オンライン上のコミュニケーションはそこに誰かいる限り、続けることが出来ます。まさに素晴らしいと思います。2001年に千葉麗が書いたホームページを作る本で<html>タグでなにかを囲んでウェブページを作ることを知った私にとっては浦島太郎の気分です。

るくちゃんがいるあいだはなかなか気が散って?モンチキン氏のトークに集中できなかった参加者の皆さんも、夜が更けるうちに饒舌となり、私は午前0時で就寝したのですが朝見たらなんと午前4時までテキストチャンネルが更新されていることがわかりました。7時間…。いやでも、冷静に考えればモンチキン氏のすごさ、活動のすばらしさにリアルに触れられた皆さんが、時間を忘れて交流を止められなかったのはまったく不思議ではありません。私も彼と何時間も話した経験があるのです。彼のトーク、それは先にも書いたとおり彼の活動から醸し出される神聖さにより、祈りにも似たある種の超越体験をもたらし、時間の感覚を人から容易に奪うということだと思います。

ALT-FETISH.comは昨年からじつは、YouTubeだとかついキャストかあれこれライブ配信を試したものの、毎回ひとり来るか来ないかで撃沈を重ねてきた私にとって、このように何人もの人が居続け、7時間にもわたり交流を続けてくれたというのは感動ものです。ありがとうございます。

サプライズ出演のるくちゃん。ラバーが似合う!!(画像:モンチキン氏提供)
ガスマスクを着けるるくちゃん(画像:モンチキン氏提供)
モンチキン氏の調査(次回購入希望アイテム調査)(モンチキン氏提供)
フェティッシュカテゴリーのマインドマップ(モンチキン氏提供)
遅くまで盛り上がるテキストチャンネル(モンチキン氏提供)

まとめとこれから

私が、Discordでこうしたコミュニティを開設しようとしたきっかけ、目的。これは何かというと思いつきというか、実は元々あるプログラミング学習コンテンツの講師がDiscordでコミュニティを作っていて、そこでその先生の受講生たちが、サポート受けたり交流したり、黙々会をやってるのを、私も受講生なので知っていたことがきっかけです。

いま、外出がはばかられる中で、情報はかつてないほどに充実し、フェティッシュな欲望は拡大を続けています。リアルに欲求をある程度充足できない状態が続くのはとてもつらく、イライラさせられるものです。

そうした状況で、参加者をある程度限定した形でコミュニティを作ればきっと皆さんが喜んでくれるかもしれないと思って始めました。

東小金井の当店にお見えになるお客様からよくきくことがあります。ほかのラバー愛好家と知り合いになりたい、家族に言えずこの趣味を愛する自分は孤立しているという嘆きというか、諦めというか、ちょっと寂しげなそういうことです。

そういう人たちのためにも、このコミュニティがお役に立てたら幸いです。これからもしっかり運営していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

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