FP、民間資格の悲しさ、わびしさ

AFP(2級FP技能士)になって1ヶ月以上経過した。AFPとしての入金は今のところゼロ円である。知人に退職時の各種手続きについて説明したらうどんをもらった。
FPってなに?と訊かれて、これこれこういうサービスをする仕事だよと説明する。するとたいていヘエ。金をそれで取れるのか?と訊かれる。筆者はFPとしてフィーをもらったことがない(うどんならある)から、難しいんじゃないかな。という。実際、筆者は、一消費者として、FPなるものに相談料を払うことが今後あり得るだろうかと訊かれると、ないと断言できる。なぜならFPが提供する知識やサービスは、FPならずとも自分でまかなえるからだ。
FPジャーナルというのが毎月、FPの協会から送られてくる。それを読むと分かるが、AFPなり、CFPなりとして、「認定」されるためには、「継続教育」を受けて所定の単位を取得しなければならない。単位は2年間でAは15単位、Cは30単位である。
こうした単位を得るために、FPジャーナルに掲載される継続教育テスト(無料)を受けるか、またはFP協会またはFP協会が認定する団体が主催するセミナーを受講しなければならない。その受講料は、Aの15単位取るのにだいたい2~3万、Cはその倍くらいだ。
もちろんこの受講料とは別に、年間1万いくらかの会費が、FP協会によって徴収される。つまりこうした出費なくして、この食えない資格であるAFPというのは、AFPであることすら認められないのである(なんのためのAFPか?協会を肥やすため?)
食えない資格なのに、FP協会には確実に金が入る仕組みがみえてきた(継続教育テストよりもセミナーのほうが、ただ金を払って座っていればいい分、単位取得手段として人気が高いことが予想される)。
無料で単位が取れる仕組みがある分良心的といえる。ただこの継続教育テストは、合格しないと単位として認められない。
有料セミナーの多くはCFPや税理士など有資格者が講師を務める。こうした人たちは、本業より講師業で食っている人たちである可能性が濃厚である。
なんかいやな感じ。
ちなみに、国家資格であるFP技能士のほうはこうしたからくり(有資格の状態を維持するために金がかかる仕組み)は今のところ無いようだ。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com