ラバーと健康

 とてつもない猛暑、そして驚くほどの雷雨。日本のジメっとした夏がやってきた。もはや大気に触れているだけでラバーをまとっているかのようなベトベト感である。そう、ラバーグッズに耐えうるには、相当な精神力が必要な時期の到来だ。
 にもかかわらず、ラバーを着て都心に出て来い、などと無茶を言うのがおなじみのイベント「Tokyo Perve 16」(★1) 。もちろん、ラバーに限らず、いろいろなビザールウェアや正装ならOKである。しかし、難易度の高い服を着れば着るほど、会場では優位に立てるだろう。ある意味、尊敬を集めることができる。そもそもこの夏にイベントに参加すること自体が、もはやボンデージ的なライフスタイルだ。さまざまな制約をみずからに課さなければイベント参加はおぼつかない。しかしその先にあるものは、ほかならぬ精神の解放感。ここでもまた肉体への負荷が心のを軽くする逆説を見ることができる。
 ラバーキャットスーツやラバーマスク、グローブなどで全身をまとえばたくさん汗をかく。このことが運動に似た効果を身体にもたらすのではないかという仮説を新コンテンツ(★2)で書いた。もちろん、そうした面はあるだろう。しかし、気をつけたい一面もある。
 身体がこれほどピッタリと物質で被われるという体験は、人類という生物が進化してきた歴史においては、まだまだ新しい。何が起こるのか、よく分からないのである。もちろん、ラバーを着たから健康になるなどと言うことが科学的に立証されたことはない。むしろ悪いリスクについてあらかじめ想像しておく態度が重要だ。
 たとえば、なにかで読んだのだが皮膚呼吸ができなくなると、皮膚表面近くの毛細血管が滞って静脈に多量の血液が環流、心臓に負荷を与えるという。もし心臓に病気をお持ちの方がいるのならば、ラバーキャットスーツはオススメできない。健常者であったとしても、長時間の着用はやめたほうがよいだろう。
 また、サイズが小さめのラバーグローブは指に輪ゴムを巻いたように強く締め付け、鬱血をきたす。汗などでふやけると、手がもうものすごい状態になったりしてビビることがある。もっともすぐに治るのだが、変なことにならないかちょっと怖くなる。
 夏は、ラバープレイにとってあまり相性がいい季節とはいえない。脱水にはもっとも注意しなければならないだろう。さいわい、この国には夏以外の3種類の季節がまためぐってくる。あわてることはないと思う。涼しくなってからでも。そう、街にブーツを履いた女性たちがあふれかえるようになってからでも、ラバープレイは遅くはない。
 ラバースーツから遠ざかり、最近はエアコンの効いた部屋でラバーサイト探訪が日課の筆者。RUBBER rub(★3)さんのウェブサイトでは、ラバリストに人気のサイトをランキングで見せてくれている(アンケートの結果)。なかに、R&Wというのがあり、ググってみたら、RUBBER DOLL(★4)というサイトへつながる。ここでは、日本人女性(サイト主宰者?)の方がラバープレイを収録した写真や動画のメディアを販売している。結構そそるものがあり、しみじみといいなあと思った。自分が女だったら、きっとこういうことをしていたに違いない。
★1 http://www.tokyoperve.or.tv/
★2 http://www.alt-fetish.com/cnts/exercise/index.htm
★3 http://www10.plala.or.jp/rub/
★4 http://www.ztv.ne.jp/icuicryz/
 
市川哲也
ALT-FETISH.com
http://www.alt-fetish.com/
info@alt-fetish.com

「ラバーと健康」への1件のフィードバック

  1. 市川さま初めまして。
    先日初めてラバーキャットスーツデビューし、いい意味で期待を見事に裏切られたなんこ(♀)と申します。
    自分で真性ラバーフェチかどうかは不明ですが、ラバーに自分を閉じ込めた姿は、私の気持ちを具現化出来たと思って満足しています。
    私のブログでラバーについて触れたところ、興味を抱いた方が数名おられます。
    市川さまの御承諾なしに
    こちらとAlt…を紹介してしまいました(笑)
    お詫びとともにご挨拶まで。

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