少子高齢化なのに「モテ」ブームって変

 世の中少子高齢化。もともと私は社会学志望だったが、単位が足りなくてイヤイヤながら哲学科へいった。社会学に行きたいと思ったのはウェーバーの影響じゃなくて、三浦展の流行通信アクロスを愛読していたから。三浦展はいまやいっぱしの先生になったが当時はパルコ出版のこのユニークなマーケティング情報誌の編集長だった。私はこの雑誌になぜか魅了されて、はまったものだ。何となく社会学っぽかったので社会学を志したが、学問的なそれはもちろん違った。
 さて、いまやモテブームだ。中年向けの雑誌、レオンを筆頭に、ファッション誌に「モテ」の字がない日はない。モテ、とは、異性をおもに外観の魅力によって惹きつけて性的な交渉も含む関係を有利に築き上げる技術の総称。一言でいうとカッコつける技術。カッコつける、いいかっこシー。そういう斜に構えた立場はモテブームのいま、完全に淘汰されている。誰もがモテたいし、またモテ女、モテ男とセックスがしたいのである(のである、ってこわいな。そんなワケないじゃん、みたいな、つっこむ余地がなくなっちゃう)。世の中少子高齢化だというのに、モテたいというのはなんだろう。結局モテる=子供を作る機会が増すということのはずなんだが。違うのかな。
 しかし、よくよくモテ系雑誌を見ると、モテ術をマスターできるのはごく限られた一定の層であることが見えてくる。まず雑誌自体が高い。雑誌を見て、私など「え、モテるオヤジになるために、この資源ゴミに600円も払うの?」ってまず思うがそれこそモテオヤジになるための最初の関門で、雑誌を書店に売っている段階から「資源ゴミ」扱いしている私は早くも落伍したわけだ。
 女性陣の中にも、モテる技術(たとえばモテるメーク)は不細工が試せばお笑いになるだけと、昨今のモテブームに疎外感を訴える人もいる。
 外観にそんなにこだわるというのはなんということだろう。ずっと最近話題が続いているオタクにしてもそうだけれども、外観はどうでもいいと考える人は少なくない。特に男はそうだ。
 ところでモテたいから、という理由ではないのだろうが、女のオタクはオシャレになってきた。オタクと一言でいっても、男女で違う。最近の女のオタク(おもにボーイズラブという、男性同士の恋愛にはまる人たち)はそれなりにオシャレに気を遣っている。これは男のオタク(チェックのボタンダウンのシャツで、ボタンを襟のいちばん上まで留め、裾はズボンに入れてしまうあのファッションで知られるオタク)ともっとも顕著に違う点。
 男と違って、女はとにかく直接的な表現を好む気がする(もちろん男も直接的な表現を好むんだけどね)。コミケに行く目的も、その場のスピリットを楽しむというより、欲しい雑誌を手に入れるという目的意識が強いのではなかろうか。ファッションにも気を遣うということは、男のオタクが身も心もオタク道に注ぎ込んでいるのに対し、女はオタクライフがすべてではないから、服にも情熱を注いでいるのではなかろうか?
 イヤーそれにしても、いくらオタクを論じたところでフェチとなんにも結びつかないところがネック。なんでかな。もしかしてフェティシストとオタクは違うのか? そうだ、きっと違うんだ。だって、電車男みたいなオタクが、たとえばSMとかしなさそうだし。
ということはみなさん、オタクネタは面白くない?市川哲也
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「少子高齢化なのに「モテ」ブームって変」への1件のフィードバック

  1. オタクネタもあなたの過去ネタも経済ネタも面白くない。
    フェティッシュな話題がないなら、そんな名前にしなければいい。

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