ギタリストが命がけでみせたラバー魂

 ライブパフォーマンスにALT-FETISH.comのコスチュームを積極的に導入するバンドが見つかったので紹介したい。ラバーキャットスーツにガスマスク、ボディ・ハーネスをハードにキメたギタリストと、美しい女性ボーカル。Shingguapoura★1という。コンセプトを寄せていただいた。
「Shingguapoura(シンガプーラ。シンガポールの猫の種類の名前をゲマトリアという手法でスペリングを変えています)のコンセプトは神秘(隠されたモノ)の探求です。具体的には、潜在意識、潜在能力、内臓、等が「神秘」の対象になります。ヴォーカリストの熾壟(シヅカ)は人間の表面的な人格を、ギターの紫端(シヅマ)は影の人格を、それぞれ象徴的に演じています。影というモノは一見、人間の動きに対して従属する奴隷のように見えますが人格としての影は(黒幕のように)表面的な人格を見えないトコロから操っています。そして、この「影」という概念をファッションとして表現しようとした時、黒のラバースーツに考えが及んだワケです。私たち(ラバーに覆われた人間)は常に自由に行動できているように思いながらも、実は常に「影(ラバー)」による呪縛の影響下にあるというコトです。呪縛を解くには、まず影に目を向けて、そこに光を当てなければなりませんが、これを、影である紫端の混沌とした演奏を理解し、そこへ熾壟が光である美しい歌声をのせるコトで象徴的に表現しています……。」
 私はバンド活動をしたことがないので、シンガプーラがどういう感じの音楽のバンドなのか、残念ながらこれで理解できるとはいいがたいが、少なくともラバーを着てパフォーマンスすることがいかにたいへんか、くらいは容易に想像できる。ライブ会場はたいへんな熱気で暑いでしょ? ラバーを長時間着たまま演奏するのは、まさに命がけである。私は、演奏中の紫端氏の心拍数、血中酸素濃度が気になる。大丈夫なんだろうか……。ただ、紫端氏は痩せているため、ラバースーツと皮膚のあいだにすきまがあるところがある。身体にとって、それが逆に救いである。
 たいへんな苦労をして、ラバーという素材に、バンドコンセプトの重要なメッセージをこめている。彼の紡ぎ出す物語とラバーが相まって、他の追従を許さないえもいわれぬ説得力をShingguapouraは得ている。
 ちなみに、私はバイオリンを弾ける。ラバーを着てバイオリンでメヌエットでも弾いてみようか。この夏の炎天下の街頭で。いや、メヌエットではダメだ。何を弾けばかっこいいかな。(C)ALT-FETISH.com
※ 紫端氏のパフォーマンス中の写真は、ご本人の承諾を得て、ALT-FETISH.com「お客様の声」欄★2に掲載させていただきました。
★1 http://members.jcom.home.ne.jp/shingguapoura02/index.html
★2 http://www.alt-fetish.com/cnts/post/index.htm
市川哲也
ALT-FETISH.com
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ギタリストが命がけでみせたラバー魂” への1件のフィードバック

  1. いつも取り上げて戴いて、ありがとうございます。
    紫端兄さんも喜んでいます。
    今後ともよろしくです。

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