最近はラバーフェティシズムのハブ空港と化している、Alt-fetish.comであるが、そこでコンテンツを書くよう命ぜられている私でも、むかしは自分が相当変態的な行動をしないと性的な興奮を得られないことに驚き、自分自身にひいてしまうことはよくあった。
すべての途はローマに通ずにならって言えば、すべての変態はオナニーに通ずである。20代の後半になるまで、私は最大の効果を得られる、自分の変態スタイルの構築にはまっていた。そしてラバーに行き着いたわけである。しかしこれが終点だとはとうてい思えないのである。先人たちのさまざまな試みに接するにつけ、そう思う。果たして私のローマに至る途は、今後どのような風景を見せてくれるのか、いまから楽しみでワクワクだ。生きる目的にすらなりそうなほどだ。
さて、先日PHSをドコモからウィルコムにした話題を開陳した。携帯端末としてははじめて、PC用ウェブサイトを見られるという点で画期的、しかも(いろんな割引を適用後なら)4000円弱で定額だという点でも驚き、そういう趣旨であった。
しかし、その後あれこれ調べてみて、まだまだな点も発見した。
その最大の弱点。それはこの端末(京セラのAH-K3001V)は、ブルートゥース(なおかつPDAに入っているウィンドウズOS)に何ら対応していない点だ。ブルートゥース(なおかつポケットPCに入っているウィンドウズOS)対応だともっとすごいことができることがわかった。
「もっとすごいこと」それは、ズバリ、通話料無料携帯IP電話だ。ここからは現在は未対応の架空の話。念のためお断り。また、無料というのは正確に言えば、ウィルコムに払う月々のさっき述べた4000円弱を含まない、純粋に通話料(しかもスカイプ同士)が無料という意味だ。通信料についてはつなぎ放題のパケット方式で通信することを前提とする(PIAFSだと時間ごとに金がかかる)。おまけにブルートゥースができないからこれは現在架空の話なので恐縮だが、どんなことができたのかというと、まず、ブルートゥース対応の「未来のAH-K3001V(仮題)」に、同じくすでにブルートゥース対応となって久しいHPのPDAを接続。そしてそのPDAには、ポケットPC対応の我らがスカイプがインストールされている(あと、いまは未対応だがポケットPCのOSにキャリア端末の通信用ドライバインストーラが対応している必要もある)。おなじくブルートゥース対応のヘッドセットを付ければはい、ハンズフリーの無料携帯ip電話のできあがりというわけ。私はこんなことができるということを知った瞬間、新宿駅南口の甲州街道の横断歩道からいつも眺めているあのドコモビルが廃墟と化している様子を想像し、ひとり楽しんだのである。ちなみにUSBでつながるし、PDAではなくノートパソコン(ウィンドウズXPとか2000のようなメジャーなOS)とキャリア端末はブルートゥースである必然性は無線だという以外に特にない。
これはドコモやauのようにいちいちパケット代がかかる携帯電話にはできない芸当だ(最近は定額も出てきたようだが高いし遅い)。パケット代がかかるキャリアでこれをやったらたちまちパケ死になる(ついでに電磁波リスクも、携帯はPHSより高いので気になるぞ)。あとは、どっかのメーカーが、AH-K3001V対応のブルートゥースアダプタを出してくれるのを待つのみ(ポケットPC対応のドライバを京セラが出す必要もあるが)、である。
そうすれば、そのアダプタとヘッドセット(たぶんあわせて10000円くらい?)+PDA(30000円くらい?)+AH-K3001V(6090円)の合計4.6万円の初期投資で、夢の定額制、通話料無料携帯IP電話がわがものとなるのだ!(ただしそのアダプタはヘッドセットとPDA、PDAとAH-K3001Vの同時接続ができるものでないとダメだな)
かける相手のいない寂しい市川哲也
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