先日、デイトレ初挑戦という記事をアップしたが、感情的だったと反省している。FPとして今回の無様なデイトレの失敗をもすこし冷静に振り返りたい。
まず正確には、「失敗」ではないと思う。もちろん「成功」でもない。デイトレとして評価するにあたり、今回の単一銘柄一回きりの往復トレードでは、白黒つけられないのである。
ただ、勇ましく損切りをしたのは評価すべきだろう。また、今回の銘柄に乗るにあたり、じっと板を観察し、自分なりの株価の節目を見いだして、それに近い価格で買うことができた。ただ、問題はそのあと「読みがはずれて」値下がりしたというところである。価格が買ったあとでどんどん下げて、損切りしたあとで思いっきり値上がりした。こうした値動きはデイトレである以上はめずらしいことではない。損切りができたことをまず評価すべきだろう。
ただ、読みがはずれた以上に大きな問題が残った。それは、売り買いをした日から3営業日たたないと、またその金で新規にポジションを立てられないのである。30万円の元手で、27万のポジションを持ったわけだから、もうあと3万円程度しか売り買いするのに使える金はない。これじゃデイトレは成り立たない。
私はもう、金輪際株はやらないと誓いたい。デイトレは非常にリスクが大きい投資だ。なぜなら急激な値動きの中へ資金を投じるからだ。値動きが急でなければやる意味が無く、そのリスクの大きさにいわば投機的に賭けるのがデイトレなのである。心臓の弱い私にはとうてい向く話ではないし、無理矢理やっては見たものの、巷で本やらテレビやらで騒がれている勝ち組トレーダーみたくは、うまくいかない。
う、ま、く、い、か、な、い!
デイトレで、給料以上にかせげっこない!
30万円で2億円作れない!
デイトレで、大失敗する!
金は、ない!
───笑うがいい、せいぜい。しかし、株取引、これが私の結論だ。著名トレーダーのブログを1年にわたり熟読してきて、売れているデイトレ本のとおりにやってみて、システムも同じように揃えて、身銭切って経験してみてそう結論したんだから。みなさんもくれぐれも気を付けて欲しい。証券会社に口座を作ったり、モニターをPCに2台つなげてみたり、いろんなチャートをタダで見たり、リアルタイムに株価を表示させたりといったことは案外簡単だ。その簡単さがじつは落とし穴への入り口となっていることに気が付くのは、なるほど、そう、簡単ではない。
やはり冷静には振り返られない市川哲也
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“デイトレ、敗軍の将は兵を語るぞこんちくしょう” への1件のフィードバック
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デイトレという言葉を
「陶芸」「クワガタ飼育」「英会話」などと置き換えてみました。
つまりはそういうことなんですね