Alt-fetish.comを閲覧してくれる数多くのフェティッシュな人たちのなかには、優れた才能を持つ人たちが決して珍しくない。きょうご紹介するのもそんな逸材のひとりである。
9/13に第4回YKKファスニングアワードのグランプリが発表された。4608名というたいへんな数の応募数のなかから、「フェティッシュ」という作品名でみごと優秀賞(グランプリ入れて上位3名)を獲得された宮本麻希さんというひとだ。
Alt-fetish.com宛にくれた受賞後のメールでは、「私は常にデザインをする時にフェティッシュとゆうコンセプトでデザインしております。このサイトを見た時、とてもファッション性の高い、モードに通ずる所にとても共感いたしました」という。またその後のメールのやりとりでは「よくAlt-fetishを見て、デザインをふくらませていた」「生きるってフェチである以外何でもない気がしてきます。全てはフェチである事から始まるんじゃないかな」などとAlt-fetish.comやフェティシズムについてポジティブに評価してくれてとてもうれしかった。
このように、モードの世界での活躍をこれからしようとする若い才能に、フェティシズムが有効な働きかけをして、そしてある程度公的な賞で社会的な評価を受けていることはまことによろこばしく、素晴らしいことだ。
もちろんモードの世界においてもフェティシズムのモティーフで知られるゴルティエ、ビビアン・ウエストウッド、最近ではディオールなど先達がいるわけだが、この日本で、若い、しかも女性のデザイナーのなかにフェティシズムをとりいれる人がいるということがなによりも朗報だ。
今後の宮本さんの活躍を心から祈念するとともに、Alt-fetish.comとして彼女への有形無形の協力を惜しまずやっていくことはいうまでもない。それは彼女への特別扱いということでは決してない。才能への援助は日本のフェティッシュカルチャーの隆盛という共通の目標を実現するための投資であり、フェティシストひとりひとりへと必ず還ってくる意義深い活動である。
“ファッションに作用するフェティシズム” への2件のフィードバック
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『彼女への有形無形の協力を惜しまずやっていくこと。才能への援助は日本のフェティッシュカルチャーの隆盛のための投資であり、フェティシストひとりひとりに還元される活動である。』
まったく同感です。宮本麻希さんやフェテッシュシーンに限らず、より豊かな生活を指向する「表現」の芽に対しては最大限の支援を情報発信者は担うべきでしょうね。
さっそく「協力」しました。赤字覚悟でキャットスーツをたくさん……。できあがったショーをchikaさんと見に行きたいです。