Alt-fetish.comではさまざまな拘束具、ゴム製のマスク類を販売している。身体をきつく拘束され密閉されると得られる独特の快感を追求したい人、成人を対象としている。
ところで身体はつねに口や鼻や全身の皮膚から酸素を取り入れて血中の酸素濃度を一定に保っている。全身をキャットスーツで覆い、マスクもして呼吸を阻害すると、次第に血中酸素濃度が低下して臓器の各部が不可逆的障害(治らないくらいに破壊される)を被り、死に至るケースは決してあり得ない話ではない。
2004/9/7朝日朝刊社会面に「防声具で窒息死」というタイトルのもと、和歌山県の留置場に留置されていた男性のケースが載っていた。彼は留置場で騒いだため、防声具という、口をゴム製のマスクで覆う全頭ヘルメットみないなのをかぶらされる。その後失禁したが当該装具を外されることなく、翌日死亡しているところを発見された。死因は「遷延(せんえん)性窒息」だ。
遷延性窒息とは、吸入酸素分圧が徐々に低下し、長時間かけて窒息に向かう窒息症状。
ラバーやベルトを使ったボンデージプレイにあたってはくれぐれもご注意願いたいと思う。それでも恐怖の縁でしか射精できない向きには、実際に死ぬというリアルな模様をご覧いただこう。こうなりたくないでしょう?
窒息で死ぬ場合(詳細)このページから引用
1.無症状期:30~60秒。体内酸素を利用。訓練で長くなる。
(参考) 1回の呼吸量:約 500 ml (酸素 100 ml)
血液や組織内の酸素量:約 850 ml、酸素消費量 300 ml/分
→酸素供給停止後、数分で体内の酸素はなくなる。
2.呼吸困難期:60~90秒
二酸化炭素↑→呼吸中枢刺激→努力性呼吸 forceful respiartion→吸気性呼吸困難
3.痙攣期:30秒
→呼気性呼吸困難→間代性痙攣 clonic convulsion→強直性痙攣 tonic convulsion
瞳孔散大、意識消失、失禁、勃起、射精など。しばしば後弓反張 opisthotonus 出現
4.呼吸停止期:1分。痙攣停止、呼吸停止 (仮死状態)
5.終末呼吸 terminal respiration 期:1分→1~5で4~5分
深い吸気運動出現 (数秒間隔で7、8回繰り返す)→呼吸停止
6.心拍動持続:数分~数十分→心拍動停止
無症状期から終末呼吸までものの4~5分ということである。
Text by Tetsuya Ichikawa
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