Alt-fetish.comはボークスのドルフィードリームに、未成年には見えないようなつまり非ロリコン風のメイクを施して販売している。服はご存じのとおり全身をくまなく覆い隠すキャットスーツである。
かねてから筆者はボークスのロリコン志向、消費者のロリコン欲求を刺激して消費行動を促す手法(結果論的に)には賛同しかねている。
そのボークスに、電話で「ネットでメイク済み、コスチュームを着させたDD本体を販売していいのか」訊いたところ、「書面で問い合わせて欲しい」「公序良俗を乱すような売り方は許さない。またそれ(公序良俗を乱した売り方であるかどうか)を判断するのはこちら側」との回答であった。
「公序良俗」は言ってしまえば性器が露出していないかどうかに尽きる。Alt-fetish.comのアンナは当然性器は露出していないしバストも強調していないのでオッケーである。それはボークスではなくAlt-fetish.comが判断する筋合いのものである。
そもそも、ボークスがいう「こちらで判断」の法的根拠が明かではない。そんなことをボークスといった国でもない、一「社団」に「認可」してもらう理由はない(そんな契約もない)ので、Alt-fetish.comは販売を継続する。
もっともこんなことをボークス側が消費者に一律に言わねばならないことが、この商品にまつわるさまざまな事件、偏見、実態を象徴している(たとえばロリコン犯罪の被疑者自宅からSDが発見された事件)。ボークスが社会合法的な存在である以上、ユーザーのとどまるところを知らない欲求と公序良俗との折り合い付けに難渋を極めていることが想像される。
子供に対するフェティシズムを、何とかAlt-fetish.comのフェティシズムに路線変更してもらいたいと願っての、ボークス人形の販売である。
アンナ1号は今日無事に一体送り出すことが出来た。ありがとうございました。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com