ALT-FETISH.comでは先日、「消費者リポート 安いPVCキャットスーツに騙されないための重要知識」という報告を掲載しました。ALT-FETISH.comが取り扱う、男性用のポリウレタンコーティングナイロンのキャットスーツの売れ行きが、ここのところ落ちていたのですが、インターネットで調べると、ALT-FETISH.comオリジナルキャットスーツと同じような見た目のPVCキャットスーツが1万円以下で売られていました。そのことが原因かどうかはもちろん分かりませんし、それら廉価PVCキャットスーツが一概にダメと申し上げるつもりはまったくありませんが、もし、ALT-FETISH.comオリジナルキャットスーツの品質が、廉価PVCと同等かそれ以下だとしたら、お客様に申し訳が立ちません。そこで、「高いものには理由がある」ことを立証する目的で私たちは、消費者リポートを実施した次第です(調査が終わったので、粗悪品ですがオークションで処分中です)。
さて、私たちは、サンプルとして中国の業者から5000円以下の仕入れ値でPVCキャットスーツを仕入、実際に比較してみました。結果はリポートにも書いたとおり、「高いものには理由がある」ことが確認されました。
私たちは徒に高値でモノを売っているわけではありません。タテヨコ2つの方向に伸びる、高いファブリックを使って、日本人の熟練した職人が手間暇かけて作っています。なかなかがんばっている部分でございますから、どうか御支援賜りますようお願い申し上げます。
フェティッシュコスチュームの市場にももちろん、売り手と買い手がいます。今は売っている身分ですが、私も昔は買っている一方の一消費者でした。ラバーフェティシストのなかでは最高の変態性を帯びる買い手として、私は90年代はじめ頃からずっと国内の市場を、誰よりも厳しい目で観察してきたつもりです。
六本木、渋谷、五反田などに歴史ある名店があることは了知しています。あれらの店はもっぱらインターネット接続に恵まれない人たちで賑わっています。しかし、ネットのパワーユーザである家でひとりでやりたい男性のラバーフェティシストの欲望のすべてを受け入れているとはいいがたいようです。
店をみてきて、特に私が影響受けたのは、みなさんご存じアズロです。アズロこそ私の人生だと思ったくらい好きな店で、四谷時代、青山時代とよく通ったものです。私が新卒でつまらんメーカーのサラリーマンになった折りにも、会社近くのアズロへ行って癒されたものです。アズロは今でも私たちラバーフェティシストの歴史を語るうえでなくてはならない店でしょう。
残念ながら、アズロは今はもう存在しません。まさしく歴史になってしまいました。ひとつの教訓として、アズロは、みずから終わってしまったことにより、「存在し続けなければ意味がない」これを教えてくれた気がします(もちろんそれだけではありません、たとえば、物販をカルチャーと抱き合わせで販売する手法もこのジャンルへはじめて持ち込み成功しました)。ALT-FETISH.comはこの買い手としての私の10年に及ぶ変態消費活動・市場研究を礎に成り立ちます。もっとも重視しているのはアズロが教えてくれた「続けることの大切さ」です。
はじめてみて分かったのは、お客さんの数は少ないながらも一定の数、つねに存在しているということです。一定ということは、リピーターの方が非常に多いということです。そうした市場においては、いちばん大事なのは信頼です。信頼を支えるのはまず第1に品質でしょうし、つねにそこにある、存在の確からしさが重要です。ある日ネットを見に行ってみたら「ページがありません」だったり、休業同然の状態なら信頼は失われてしまうでしょう。まあ長い前置きとなりましたが、いろいろなネットのお店があるなかで、ラバーフェティシストのみなさんはぜひ、無駄な時間やお金を使うことのないよう僭越ながら申し上げます。
今日、オークションへ出品するものについてご説明します。今日から今週末まで出品されているのは、赤いラバーグローブ、ストッキングです。常備在庫を終了して処分します。今週落とせなくても、いくつかそれぞれのアイテムで在庫がありますので、来週以降ものぞいてみてください。ところで、これはなぜ、常備在庫からオークションに処分として出されてしまったのか。冒頭の前置きも、この理由の一端を担います。
赤い色素の入ったラバーの強度は、黒よりも若干、劣るのではないかと私どもは考えています。もちろん、一定の厚さがあれば問題ありませんが、今オークションで出しているグローブ、ストッキングは0.35ミリと薄いものです。ですから、とてもデリケートなものという認識で、丁寧に扱ってください。サイズ的にギリギリの方が、ラバピカやパウダーを付けずに無理に引っ張ると破れる確率は高まります。もちろん出品しているのは新品ばかりですので、たいへんお買い得となりましょう。
もう一点、中国メーカーのラバーキャットスーツをはじめて出品してみました。これもサンプルとして輸入したもので何度か着用し、しかも足に穴まで空いています(パッチを当てて補修したものを出品)。中国産キャットスーツは4Dラバーの生地を使うBLACKSTYLEのキャットスーツにくらべるとかなり破れやすいので、十分注意が必要です。ある程度割り切ってください(穴が空くのはどうしてもイヤだという方は0.6ミリ以上厚さののBLACKSTYLEのキャットスーツをどうぞ)。穴が空いたら、ALT-FETISH.comの補修キットを使えば簡易にパッチを当てられますが、これとて剥がれる危険性が常にあります。
キャットスーツで、穴が空いてパッチが当てられているとはいえ、格安スタートですからこちらもぜひどうぞ。ただし今後、継続的にサイズや形を変えた中国産キャットスーツを出品する予定があります。いま出しているサイズと同じものも出す可能性があります。
市川哲也/ALT-FETISH.com
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