ラバーフェチの高校3年生との往復書簡

【はじめに】
ALT-FETISH.comでは、オリジナルデジタル写真集シリーズとして、女性のラバーキャットスーツ姿の写真集を執拗に発表しています。すでにタイトルは8作目を数え、いまもしばしばモデル志願者の女性たちからメールが寄せられています。今回ご紹介するのは、そうしたモデル志望者のなかでももっとも若い、異例中の異例ともいえる地方在住の高校3年生の自称「変態」女子からの応募メールです。皆様には公開できませんが、彼女の写真を何枚も見て確認しています。彼女は、かわいい(美人)です! マジで。これマジですよ。見た目はまったく普通の、制服着た女子高校生なのです。この子がまあ、ラバー着て悶絶したいという欲望をうずかせていると聞いただけで、私なんかもう……。この仕事の役得といえば役得です(本当に得になったかどうかは、どうか本文を最後まで読んでください!)
【2008.10.13 メール来る】
市川哲也様
はじめまして。
HN=かほる と申します。
前からコスプレとかSMとかに興味がありました。SMといえば裸にされて
縛られたり、吊されたり、ローソクをたらされたりするとゆーイメージ
がありましたが、そーゆーのはわたしの趣味に合わないよーな気がしま
すし、いまのところやってみたいとも思いません。
そんな思いで、ネットサーフィンしていたら、ALT -FETISH.comのサイトに
たどり着きました。
実際に着けた経験はありませんが…
きゃっ(>__<) (市川)キャットスーツはもとより、ラバーマスクもかぶっていただくことになりますが大丈夫ですか? 結構清純というか、スポーティーな?イメージですね。なぜ、ビザールな(=変態の)コスチュームを着たいのか、教えてください。 理由は簡単・・・ わたしは変態だから(^o^) 自分で言うのも何ですが・・・ 周りからは清純派だと思われています。でも、本当は前に書いたみたく、コス プレとかSMとかに興味があるのですよ。 でも、キャットスーツって、そんなに変態なのかなぁ? カッコいいと思っちゃうんですけど・・・ そー思っちゃうわたしって、やっぱし変態(>_年齢は?
18歳です。
(市川)あと、オナニーとかカメラの前でできますか? ラバーマスクをかぶったま>まですので、顔はでません。
(。^。)コケ!
弱ったなぁ
「やります」とゆーお約束はできません…
(市川)一度お会いして打ち合わせしたいんですがよろしいですか。衣装合わせがありますので。
衣装合わせですか(^^ゞ
メチャ萌えますねェ
でも、上で書いたよーに実現するのは来年になってからです。
それでもよろしいでしょうか?
じゃーん・・・逆質問で~す。
撮影に使用したあとのキャットスーツですけど・・・
わたしの気に入ったものがあれば・・・
正規料金よりお安く分けていただけませんか??
実物を見たことがないもので・・・
変わるかもしれませんが・・・
今のところ・・・
「カッコいい!」と思ってるのは・・・
——
SALO社のレディース用バックファスナータイプ
ALT-FETISH.comで売ってるフルボディーハーネス、スレーブカラー、
リストベルト、アンクルベルト、編み上げタイプのマスク黒1.2ミリ厚、
エクストラヴァバガンザ 20/37
——
の組み合わせです。
コルセット&ストッキングもいいんですが、わたしのイメージではハーネスと
両立しません。
どーですか? わたしのコーディネートは?? 趣味悪いですか???
ただ、全部、正規料金で揃えるとしたら、予算オーバーしちゃうのです。
どーか、できるだけお安く・・・
お願いします
【その後】
彼女は途方もない田舎に住むひとりの女子高生です(現在は大学生と思われる)。住んでいるところは地方ですが、こうしてインターネットで自分の嗜好に合うメディアを見つけてコミュニケーションしてくる、積極的な18歳ということです。ALT-FETISH.comをはじめて8年が過ぎ、このようにまったく見ず知らずの、それも若い人にも影響を与えられるほどになったと思うと感慨無量です。ITがそれだけ浸透したということで、時代の変化を感じてしまいます。
驚くのは、18歳なのにすでに相当の変態として完成しているという点です。彼女の写真を見る限り、まったく普通の、どこにでもいるかわいい高校生なのです。なのにこうした文章を書いてくる。私は何度も、「ネカマなんじゃないか」「いたずらだろう」とつっこみを入れました。しかし次々と信用するに足る反証を挙げてきます。とりわけ信ずるに値する情報として、2009年の春、彼女は東京に進学のために引っ越してくるということです。何でも、(おそらくは進学校と思われる)通っている高校の推薦枠を得たため、大学へは面接のみで入れる、その面接のために年内に上京する、その際に衣装合わせとか、ほしいアイテムの試着をしたいと言ってきたのです。
 それに、そもそも「じゃーん・・・逆質問で~す。」とか「(。^。)コケ!」とか、大人の作為ではあり得ない表現でしょう。
 というわけで、非常に興奮する若いラバーフェティッシュガールの登場。清純でかわいらしい風貌。18歳で、地方の進学校出身、大学には推薦で合格。晴れて東京進出なのに、ラバーフェチ。私は、今年春、彼女からのメールを毎日毎日待ち焦がれていました。
 ところが……。
 「やっぱり恐くなったので、今回の話はなかったことにしてください」
 ガーン!!
 ようやく彼女からメールが来て喜んで読んでみたら、こうですよ。はあ。現実はそういうもの。要は、いかに数をこなすかです。ぼくたちの人生は、村上春樹もいっているように、「文化的雪かき」そのものなんですから。雪かきをやめたら、どうなるかって? そりゃつぶれちゃいますよ。
 ちなみに、こういうティーンネージャーの変態の女子は結構いるものと見え、その後、ちらほらメールが来ます。たいていは質問してきて、それで答えてそれっきりとなりますが。もっとも、オナニーできるかなんて訊いたら引かれるのは当たり前ですね。