ラバーフェティシストの分類とユーザーインタビュー

皆さんは人間のおへその中に住み込んでいる微生物の種類と数が、人それぞれすべて異なっていることをご存じでしょうか?
指紋や目の光彩と同様、人が一億人いれば、へその微生物のパターンも一億とおりあるというわけです。

私は、おそらく日本でもっとも多くの男性ラバーフェティシストの人と面会してきた人間といっても過言ではありません。2000年代後半にオープンしたALT-FETISHショールーム(2015年末に終了)、あの廃墟のような東小金井の店で、全国からやってきた数百人の男性ラバーフェティシストの嗜好を聞いてきました。

ラバーフェチの嗜好も、へその微生物と同じで、完全に一致するものというのは見つかりませんでした。

これって歴史上の大発見、科学的にも評価されていいと思うんですがどうでしょうか?

へその微生物が、生育環境によって多大な影響を受けるのと同様、脳裏に蓄積されるフェティッシュイメージやファンタジーも、その人が接したメディアや体験によってそれぞれに異なるのはむしろ自然です。

と、いうわけで、今年から毎年、ラバーフェティシストの分類という研究を私費で(というか、単に勝手に一人で自己負担でということだが)行っていくことにしました。

この研究成果は、今お読みのフェティッシュジャーナル、およびオルタフェティッシュのブログと特別ページで発表していく所存です。

さて、第一回目の今年は、オルタフェティッシュ開設15年目にあたります。最初の類型は、不肖私、市川哲也のものです。結局私が求めるフェチのイメージであふれたウェブサイトに惹かれて、ラバーフェチが集まってきたので、まず私の傾向もまた、被験者(お客様)の傾向に影響を与えることになります。

ラバーフェチでも、私の好きなイメージに共感できなければ(ファッション志向の人とか、分泌物系とか)店に来ません。そういう人たちは私の想像やネット上にあるエピソードから、存在を推定する他ないです。

★スタイル4分類
ラバー女装……ラバー着て女装。マスク越しにメークしたりウィッグをかぶったり。ブーツはいたり。
ゲイ非女装……ゲイで、女装はしない。
ノンケ非女装……ゲイでもなく、女装もしないがラバーを着たい。しかしこれはいずれどっちかに進む「未病」段階なのでは?
ラバーフェチ女性……文字通りラバーフェチの女性。めずらしいが確実に存在

★★実践内容5分類
軽度ボンデージ・ハグ志向……M性感やハグ。
プレイ志向……いろいろ、プレイ。ホテルに行って、射精まで。
ハードプレイ志向……血、粘膜、分泌物。私は勘弁。
ソーシャル志向……パーティーピープルの一種。同好の士と交流。外でラバー着てウロウロ。一般人に見られてドキッ。
ナルシス・承認欲求志向……ラバー姿の自分を一人で鏡に映してうっとり、ねっとり。SNSで活動。写真を頻繁にアップ。上のどれかとかぶってるのだが、物理的事情により活動が出来ない人とか。承認欲求は、ラバーフェチの女性モデルを観察すると分かります。ラバー着てどんどん自撮りしてはツイッターにアップ。リツイートやいいねボタンの数でアドレナリン上昇。

ほかにありますかね?

ところで今日は、読者からのメールを紹介したいと思います。このあと。本来は分けるコンテンツですが、ここで終わると具体性に乏しい。ではどうぞ。この方は上の分類でいうと、ラバー女装で、承認欲求傾向でしょうか。違ったらごめんなさい。このカテゴリーは私と同じです。私もどちらかというとラバー女装で、承認欲求、あと軽度ボンデージ。M性感志向。私は。

//読者からの手記

はじめまして。数年前にキャットスーツを購入し一人で楽しんでいたのですが、最近になって誰かとこの趣味を共有したいと強く思うようになり、最初のきっかけとして投稿しました。自分がいつからラバーを好きになったのか。少しお話させてください。

【ALT-FETISH.com、以下AF】影響を受けたと思われる出来事は?
実写映画のキャッツアイでした。朝の情報番組のインタビューに女優さんがキャットスーツ姿で出演していたのですが、一瞬で心を奪われたのを覚えています。
そして、インタビューの中で女優さんがキャットスーツをの脱ぎ着がぴっちりしているので大変だったとの話をしており、その言葉を聞いた瞬間に着てみたい!と強く思うようになりました。
当時はまだ小学生。しかもインターネット通販なんかもまだ浸透していなかった時代ですので10年近くもんもんとした日々を過ごしていました。

【AF】どういう行為を誰としたい?
自分は別にゲイではなく普通に女性を恋愛対象として見ているストレートです。しかし、不思議なものでラバーで誰かと時間を共有したいという願望には男女の隔たりはありません。実際に自分はラバーを身につける時にはウィッグやシリコンバストなどで女装するのですが、かといってスカートやブラウスなんかの女性用衣装には全く興味がありません。
もしかしたら、ラバーフェチ故にラバーを身に纏った女として、自分自身の姿に興奮しているのかも。
普段の自分ではなくラバーを纏った別の人間。男女関係なく誰かの欲求を満たす為だけに存在するラバー人形になりたいのかもしれません。

【AF】ラバーフェチに由来すると思われる変態的な妄想をしばしばするか?
ラバーを着用を強要されるようなシチュエーションのビデオをたまたま拝見し、それからはしばしば自分と重ねて見ています。
世の中には、女性がラバーを着用したり男女がお互いに着用したりといったシチュエーションは多いのですが、女性が男性にラバーを強要するといった場面てなかなかないですよね。あれを見て以来、そのような妄想が頭から離れなくなりました。
自分が見たのは外国のビデオだったのですが、是非日本人で見てみたいなと思いました。
自分が日本人だからなのかはわかりませんが、外国のビデオってなんか作品として見てしまい入り込めないんですよね。
同じラバーでも日本人に方が生々しくてリアルに欲求を刺激するような気がします。
ALT FETISH さんがそういったビデオを出してくれたら迷わず買います!結構自分と重ねちゃう男性って多いと思うのですが。
制作する際には是非出演させてください!笑

ゲイでもないし普段から男として生きていることに何も違和感はないのに、ラバーを着る時だけは女性になりたいってなんなんですかね?
もしも自分が女だったら迷わずにキャットスーツモデルに応募していると思います。

──普段はオッサンだがラバー着ると「変態女」に化けて快楽の淵に溺れる。ナルシスティックな被虐感覚に酔う。

【まとめ】ラバーフェチはその様態やプレイ内容が多様で、完全同じなフェチはいない。しかし大まかには数種類に分けることが出来る。