フェティシストの場合、これがたまらなくダメという人は多い。
近所づきあい、子供のお稽古ごとの親同士の茶飲み話、小学校の親の集まり、そういうのにわらわらと出てくる集団化した「お母さんたち」が特に最近、筆者にはキモい。
ブランドとか持っているのが信じられない。そういうつきあいを何か意味あるものと勘違いしているとひどい目に遭うケースを知っている。
30年近く前、ある一流大卒のスチュワーデスと医者が結婚。もちろん持ち物はすべてブランド品。住む場所も高級住宅街。そのうち夫婦仲冷えて別居。しまいに自慢の息子は若くして事故死。
それまで付き合っていた大勢の「お友達」はその元スチュワーデスの奥さんのあまりの不幸ぶりにみんな引いてしまい、誰も相手になってくれない。寂しすぎて最近では近所の教会に通っている模様。齢56歳。
このように、世の中には不幸や孤独がむしろ当たり前に存在しているんだから、訳の分からない華美装飾やアホなつきあいに時間を費やして、将来のリスクに備えないとだめだとおもう。
「お母さんたち」は昨今、夫なりもともと金持ちだかで、教育費にどかんと投資して子供を私立に入れることに血道を上げるタイプと、金がないので塾に入れられない、私立もあきらめて元気に普通に育ってくれりゃあとは野となれ山となれというあきらめタイプと二極化している(それ以外に、虐待などで犯罪者になるタイプも寒く増えている)。
でフェティシストというのは、もともとそういうのって超どうでもいい話なんで、ますます一般人とのつきあいは薄まる。これは仮にフェティシスト本人が結婚して子供産んでも、なにも変わらない。子供と奥さんつれて街を歩いていても、相変わらずブーツとかが激しく目に飛び込んで来るばかりなのである。