公的年金そのものを見る

年金は将来もらえるかどうか分からないし、損だから、払わないようにしているなどという人々の意見を、マスコミは公共の電波を使って放映している。国民年金を払いたくないというのは気分の問題であり、払うのは国民の義務だし、これは相対的に見るとまだまだ捨てたものではない制度であるという点を従前から強調している。
私が言いたいことがじつによくまとめられている一文を見つけた。これを読んでみてほしい。
年金批判者は、以前の私がそうであったように、たぶん、木村剛や民主党がいっていることをちょっと聞きかじっただけで、もうだめだみたいに年金を批判しているんだろう。マスコミもそのほうがおもしろい(視聴率が稼げて雑誌新聞が売れ広告料収入増につながる)ので、正しいか間違っているかはさておき勝手にこういう意見を流す。
しかし、しっかりと公的年金の仕組みを、とくに民間の生保などが販売する個人年金と比較してみれば、そのお得度は歴然としている。年金そのものを、よく見て欲しい。
とくに所得が低い人はなおさらだ。税金が高い人から多く取る累進課税で集められた税金が、将来あなたの年金になる。
所得が高い人にしてみれば、とくにサラリーマンなどは、年金への不満は大きいだろうが、世の中持ちつ持たれつ、年金以外にも、外交官の飲み代などもっとえぐい税金の使われ方もあることに目を向けよう。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com