再発見するラバーの皮膚感覚と高揚感と会員向けセール情報

 今読んでいる『仕事とセックスのあいだ』(玄田有史ほか著 朝日新書)に、こんな記述がありました。
「セックスレス夫婦が増えた大きな要因の1つとして「多忙」を取りあげている。セックスレスになる背景として、仕事が忙しくなって夫婦間のコミュニケーションが不足することに加え、仕事に忙殺される、特に男性側の「面倒くさい」という心理も影響しているとみる。その上で、ある医師の言葉として「面倒くさいと思っているうちが治しどき。それが進化すると、異性との性交渉を拒絶する嫌悪症になる恐れもある」と警告」
 この記事を見て、私も最近キャットスーツを着るのがとてつもなく「面倒くさい」と感じ、かなりの期間着用から遠ざかっていることを反省。もしや嫌悪症になっているのではと。大好きなはずのキャット着て、チンポが立たなければ、私はキャットスーツ嫌悪症という病気です。さらに、友人で熱心なALT-FETISH.comの読者でもあるRub武蔵野氏(市川哲也との対談http://www.alt-fetish.com/cnts/talkevent/01index.htm)が最近始めたブログ「ラバーフェチと女装」(最近見たらエントリーが全部削除された模様、よくある話ですね)の、ある日の日記で気になるエントリーが。
「冬はラバーが冷やっこくて」着る気が失せる、みたいな記述があるではありませんか。彼は若い熱心なラバーフェチで、私より体力もあります。毎朝オナニーするほどの彼が、冬はラバーがつめたいという。これはやばい。わたしもそうですし、きっとみんなそうなのでは?
 そこで、ラバーを冬でも快適に着るために、ユニクロのヒートテック下着を買って試すことにしました。ヒートテック下着とは、繊維に特殊な加工を施して、発熱、保温、抗菌、ストレッチ、吸汗速乾、静電気防止などの高機能にした下着。パッケージに書いてある通りのこれら機能が真実ならば、つめたいラバーが皮膚に直接あたるのではなく、この下着を着た上から着ることで「冷やっこい」問題は解決されるはずです。高いですけれども、日本中のラバーフェチのためにと、買ってきました(長袖Tシャツとタイツで3000円以下)。
 それで試してやってみたのですが、肝心の興奮がわいてきません。やはり、肌の上に直接ラバーを感じられないからダメなんです。裏地がさらさらしてあったかいラバーなんて、あり得ません。ビッチリと不快なほどきつく皮膚を締め付け、少しでも動くと発汗でますますラバーの第2の皮膚感、臓器感が高まってくる。その皮膚感覚が脳のアドレナリンを出すんですよね?
 そういうわけで、今回の実験は失敗に終わりました。しかし、ユニクロヒートテックとラバーの相性の悪さが、ラバーの本質的な価値を明らかにしてくれました。それは、第2の皮膚、体とラバーのあいだに何も邪魔するものがない一体感がもたらす高揚です。
 さて、今日からSPLURGE.jpの会員の方が3000円以上お買い上げの場合、商品合計価格から1割引をするセールを行います。2月は過去5年間のうち、最低月次売上高を記録してしまいました。うちは売上が低いからといって廃業ということはありませんのでまずはご安心いただきたいのですがいくら何でもその数字は?という有り様です。いち早くお客様にたくさんの品揃えをご提供するためにも、毎日、私たちALT-FETISH.comはラバーのすばらしい体験をPRし続ける使命があります。今回、中間決算ということもあり、セールに踏み切った次第です。割引のキャンペーンですが、現在品切のものももちろん適用されます。どんどん注文しておくにこしたことはありません。会員登録は入会・維持いずれも無料です。なお、今月のみのセールです。
 二月の売上激減は毎年、1、2回ある、月次ベースの極端な下ぶれのひとつというありふれた現象ですが、たまたまALT-FETISH.comオリジナルラバーキャットスーツの風評被害も重なりました。よその販売会社は、やれ接着剤は気を遣っているとか、生地は最高級の4Dラバー社だとか、日本製とかいって暗にALT-FETISH.comのラバーキャットスーツを批判しています。しかし、私個人としては、オナニーするための服に2万円かけられる「財布」を残念ながら今は持ち合わせていません。他社は高すぎるんです。そんな高いものがバンバン売れて成り立つ市場ではないと私は考えています。
 金があれば、もちろんなんでも買えばいいと思います。うちも「安全で」「生地は4Dラバー社製で」「ドイツ製の」「超高級で作りも完璧な」BLACKSTYLEのラバーキャットスーツは常時取り扱っています。価格面以外では、すべての点においてBLACKSTYLEのほうが中国産のオリジナルラバーキャットスーツよりもすぐれています。ですが、安い中国製が100売れるなら、高いBLACKSTYLEは1売れるかどうかです。高いものは、いくらよくても売れません。ショールームにお越しになるお客様は、安いということに感動して買っていかれます。いまは、生地の品質、作りの粗さは気にならない範囲になっています(工場にも厳重注意して改善されていますが、お客様により個人差がありますから、条件内で返品を受け付けます)。
【フェティッシュジャーナル】[ラバーフェティシストのためのメルマガ・ブログ]
文・市川哲也
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