SALOという独自ブランドでラバーキャットスーツを販売しはじめたAlt-fetish.com。これまで私たちはラバーキャットスーツと言えば3~6万円払って外国産を手に入れるほかなかった。しかもサイズが合うかどうか分からない。壊れたらそれっきりという有り様で、消費者の権利の保護はこと、ラバーキャットスーツにおいてはなおざりにされてきた。
私をはじめラバーフェティシストのマストアイテムはしかし、ラバーキャットスーツであることは変わりない。フェティシストにとってラバーキャットスーツはひとつの到達点であった。ラバーキャットスーツで起てばラバーフェティシストの世界へENTERだし、そうでないならLEAVE、そういう試金石でもある。その重要なアイテム、ラバーキャットスーツを国内で生産していない、それは、世界第2位の経済大国、日本にあって許される状況ではないと思ったのが国産化しようと思った理由のうちのひとつだ。
今日の朝日新聞で、国産品についてのコラムがでていた。戦後、日本製といえば安い粗悪品と相場が決まっていたが、進駐軍からの需要をきっかけにものづくりが始まり、高度経済成長とともに日本製品は世界市場で評価を高めていく。しかしバブルでコストが高まってアジアへと生産拠点が次々移されていき、日本製はいまや絶滅危惧種のようになってしまった。
そうした中で、いま、シャープ亀山工場の事例(店頭の液晶テレビに「亀山工場製」というシールを貼って販促するほど日本製が優れた商品の証になっているというケース)のように、日本製であることをあえてアピールする家電がでてきている。キヤノンもデジカメの工場を大分に作って話題となった。
シャープ亀山工場の担当者は朝日の取材でこういう。「技術的に枯れてコスト競争だけになった製品は、アジアに生産移転すればよい。一方、液晶事業はまだまだ技術革新と生産が不可分な状況にある。必然があっての国産なのです」
必然があっての国産、もっぱら液晶に限った話ではないと強く思った。キャットスーツだってそうだ。顧客の要望にきめ細かく応じながら生産を伸ばすには、国内で企画、製造、販売を集約することがもっとも効率がよいのである。 SALOキャットスーツは、きめ細やかなサイズに対応していることをまずアピールしているが、しかしこのブランドのこれからのラインナップを決めるのは他でもない、日本のフェティシストのみなさんだ。バックファスナー、女性用、これはわりと早い時期に登場することだろう。
ちなみにTシャツがリリースを待つばかりの段階となっている。
市川哲也
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