テレ東の看板番組TVチャンピオンで、ヘアスタイリストのテーマの時に、A系ガール、つまり秋葉原にいるようなオタクの女性たちをどれだけ変身できるかを競うコーナーがあった。もちろん、オタクを変身させるのは「コスチューム」ではなく、ヘアメークのみだ。素材のモデルは、実際に秋葉原のゲームコーナーなどでキャッチしてきた、リアルなオタクだ。眉毛を剃らない、8年間美容院へ行かない。そういう類の、もちろん眼鏡をかけた真っ黒黒の毛のおなごである。ふたり出ていたのだがひとりはコスプレをする。その時だけは金髪のウィッグをかぶるのだが、金髪にしたとしてもオタクのイメージはそう容易に払拭できるものではないようだ。
ところがこれが、ひとたび「チャンピオン」をめざすヘアスタイリストの手に掛かると仰天だ。驚くほど変わる。あっさりと、それも猛烈に変わるのである。別人化していた鏡の中の自分の姿を見て、当のA系ガール本人も驚いていたが、その驚く様がやっぱりオタクで面白かったぞ。
思うに、彼女たちのルックスを見て、日頃の生活がいかに……。やめた。かっこうは、人それぞれですよね、ほんと、ははは。
なんといってもこの変態、それも異装狂の変態の私が他人様のかっこうをどうこういえる立場ではなかった。
私は基本はブーツ、ラバー、レザーフェティシストなのだが、じつは、ヘアスタイルバッチリ決めたファッションセンスのある人フェチ(さらにいうと、歯が完璧に白いか差し歯できわめてうつくしく揃っており差し歯の場合は歯茎がまだ黒くなっていない前歯がやや出気味の、上下の歯のかみ合わせが逆整合ではない人)でもある。そういう人、もう原宿、青山あたりの高い美容室からたったいま出てきたばかりの人がまず大好きなのだ。ファッション誌の編集にかかわっているときに、基本的にその重労働のせいで起きているときは100%うつ病だったのだが、かろうじて正気に戻れるのは、モデルがヘアメイクを終えてピッカピカーとなったときである。なんてうつくしいんだろう……。
美は人をいやし、人を救う力と効果を持っている。
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じつはヘアメイクの専門学校に本気で通おうと考えたこともある市川哲也
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