女性ラバーフェティシストからの報告

 ついに、あのAlt-fetish.comのオリジナルキャットスーツを着て悶絶した晃子さんが、BLACKSTYLEのラバーキャットスーツ0.6ミリ厚に挑戦した!!! その渾身のセルフボンデージリポートが届いたので、さっそく発表したい。ラバーを前にすれば、性別などもはや何の関係もなくなる、ラバー体験の普遍性を証明するものとして貴重。
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 土曜の夕刻、ようやく心身共に長い地獄から解放される。重症のマゾヒストなのは自覚して久しいけれど、この束縛には何の快感も伴わない。純粋な苦痛。まさに一言「勘弁して欲しい。」それでも私の心はヤケに弾んでいる。
 理由は唯一つ、遂にラバーキャット・スーツを身に纏える。
 思えば十代の頃から、何故かトータル・エンクロージャーの女性を見ると、不可思議な高潮感に襲われていた。同性愛!?否、私を魅了して止まないのは、彼女達の美しく均整のとれた身体に張り付き、妖しく艶やかな光沢を放つ人工皮膚(衣装と言うより適切だと思う)そのものだった。何時か私もアレに全身を包まれたい。漠然とした憧れだった。されど人生とは奇妙なもの、私自身がその立場になるとは……。
 奇妙な感慨に耽りながら、残業をPassしアパートへとアクセルを踏み込む。それにしても蒸し暑く、私個人の不快指数はアッサリと80を越えている。腰まで伸ばしたブロンドも、こんな時には首筋や胸元にまとわり付いて煩わしい。不意に耳の後ろで一掴みにして、バッサリ切り落としたい衝動に駆られる。落ち着きの無い気分のまま部屋に辿り付いた。
 汗と一緒に日常、仮の私も流し去る如く冷水のシャワーを浴びる。微熱を帯びた躯と心には丁度イイ。濡れ髪を手早く束ね、裸身のまま冷房の効いた部屋に戻り、煙草に火を着ける。立ち上る紫煙……まるで私の情緒そのものの様に不定形で不安定。
 一呼吸の後、行為に及ぶべく、アイテムを用意する。既に剃毛は浴室で済ませ、強制排泄も行った。身体の前処置は完璧の筈。束ねた髪を上手く頭に巻き着けて、水泳用の黒いゴムキャップを被る。髪の始末に困っていたが、我ながら名案を思い付いたものだ。
 黒いSMシートを敷いたベッドに横たわり、手術用のゴム手袋を嵌めた手で、慎重に後の穴を拡張する。当然、ゼリーは必要不可欠。息を吐きながら、半透明のゴムに包まれた指が二本スムーズに滑り込むのを見計らい、ゴムを被せた黒い拡張プラグをゆっくり挿入し、空気を送って膨らませ、バイブレーションをかけた。異物感と快感に呼吸が止まりそう。
 でも、本当の絶頂が訪れるのは、未だこれから。この快楽はほんの道標。秘腔が充分拡張されたのを見計らい、バルーンを抜き取った。奇妙な排泄感に思わず声を上げそうになり、誰も居ないのに必死で噛み殺す。何だか滑稽だと思う。
 震えの止まらなくなった手で、黒いラバーのパンティを取り上げた。股間の内側には黒いゴムのディルドが二本、二つの体腔を責め尽くすべく、恐ろし気に怒張した姿で装着されている。ディルドにもゴムを被せ、充分ゼリーを塗ると、ゆっくりと双穴へ挿入を始めた。先ず前の穴へ大半を挿入してから、後ろの禁断の穴にも埋めていく。根本まで完全に埋没させ、パンティ自身もきちんと身体に沿わせる。両の穴と活約筋が、快楽に悲鳴を上げワナナキ続けている。
 堪えながら、パンティと裸身にラバピカを塗り込む。いよいよキャットスーツを身に纏う。期待の余り思考回路は既にオーバーヒート状態。だけど落ち着いて、取扱いは丁寧に……破損しては泣きの涙も出やしないから。
 背中のファスナーを下ろし、脚から慎重に入り込む。ラバピカのお陰で思った以上にスムーズ。それでもラバー素材、通した脚に早くも吸い付き、締め付けハードな責めを展開し始めている。そのまま注意深く、身体を包んでいく。ヒンヤリとした感触。PVCとは異質な、まるで何かの生皮を張り付けていく様な、冷たくヌメった肌触りは、まさに皮膚移植そのもの。全身をこの感触で浸蝕されていく不安と陶酔が、脊髄の中を電流の如く駆け抜け脳細胞を溶けさせる。ラバーに閉じ込められた私の身体も不定形にメルトダウンしていく。
 わななき続ける活約筋、途切れる事の無い刺激に涙が滲む。もはや自制心は跡形も無く、飢えた様に光沢液を塗り込み、コルセット・マスク・腿丈のエナメル超ロングブーツ、次々とアイテムを身に纏って行く。ブーツの編み上げの紐を結び終え、最後に指の股に遊びが出来ないように、注意深くロング・グローブを嵌め、念入りにラバピカを塗り終える。
 鏡の中から全身エナメルの様に、艶やかな光沢を放つ怪異な人型がこちらを潤んだ瞳で見ている。そう、紛れも無くあれは私。誰も知らないもう一人の、だけど本当の私。
 思考を保つのはもう限界。私は黒いベッドに倒れるように横たわる。間髪を入れず、信じられない程の絶頂感が僅かに残った意識を飛散させる。身体はもはやゲル状。微かに耳に届くのは波の音?快楽の余韻を愉しみながら、私はまどろみ始める。ラバーは素肌にピッタリと貼り付き、締め付け、ディルドに敏感な粘膜すら犯され続け……。それも全て私には既に無くてはならない物。私はゆっくりと、つかの間の眠りに堕ちていく。海の潮が満ちるように、再び訪れる快楽に全身を震わせながら……。
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 このリポートを読んだ筆者は、たまらなくラバーが愛おしくなり、グローブにちょっと手を通してみた。そうしたらそのグローブは、長く深い快楽の闇への入り口になっていて、筆者はあっという間に吸い込まれ、気がついたら全身ラバー尽くめのボンデージの格好で茫然自失していたのである。
BLACKSTYLEの女性向けラバーキャットスーツ希望の方、メール(info@alt-fetish.com)ください。サイズ、色など個別ご相談のうえ29,800円(送料弊社負担、税込)でご提供申し上げます。女性用は、バストが立体的になるよう切り返しがあり、ウエストがやや細く、またいちばんの特徴として、バックジッパーです。もちろん男性も着られます。「7/9のブログを見た」と必ず明記してください。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

女性ラバーフェティシストからの報告” への1件のフィードバック

  1. 戻ってきました。いかがお過ごしですか。あれにこれにがんばってください。

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